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78 裸の付き合い
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桃との地獄のイチャイチャ我慢タイムを過ごして、八つ当たりで寝ているクロを叩き起こして風呂に付き合わせた。
「ふぅ~、やっぱり風呂は気持ち良いな!」
「はぁー、僕は眠たい。」
「たまにはいいじゃないか。クロは昼間も昼寝してるだろ!」
「それは、それ!夜もちゃんと寝たいの!朝早くに鶏達が大騒ぎするから目が覚める。」
「それは、お前の親戚や兄弟なんだから我慢しろよ。」
「……ところで、なんか話したい事があるのか?あるじの愚痴くらい聞いてやるぜ!」
「お前は、本当に偉そうだな!……まぁクロだからな、仕方ないか。」
「僕だからってなんだよ!」
「クロはクロだからな!今日の嫁達の話しで、桃との出会いを話したらしく、俺も出会った頃を思い出したんだよ。」
「ふーん。」
「クロの卵を大事に桃が温めてた事も思い出してな……その時の怒りがまた蘇った!」
「えー、八つ当たりかよ!」
「そーだ!八つ当たりだ。だいたいクロが急に喋りだすし、産まれた時から偉そうだし、大変だったんだぞ!」
「ま、仕方ないよね、僕は可愛いし、桃ちゃんが夢中になってたし。」
「……いや、可愛いのはサクラだな。サクラは本当に可愛かった。桃もサクラが来てからはサクラといる方が多かったしな。」
「あるじ……僕、家出する!」
「宣言して家出する奴があるか!」
「サクラの方が可愛いんでしょ!僕なんか、いらない子だったんだ!橋の下から拾ってきた子だったんだー!!」
「いや、お前は、桃が触ってしまって、卵を抱くのを放棄された卵だ。」
「知ってるし!!」
「ははははは、クロが来てから賑やかになったのは事実だし、これでも結構感謝してるんだぞ。」
「ふんっ!!今さら僕をおだてても、ダメだよ!」
「まぁそぅ怒るなよ。こーして話せるのはクロだけだ。」
「知ってる!!もっと僕に感謝してよね!」
「……やっぱり偉そうだよな、お前は!」
「でもさ、僕はあるじや桃ちゃんと出会えて嬉しいよ。こんなに毎日楽しいなんて思わなかった。」
「そうだな。全部、桃が嫁に来てくれたからだな!」
「だな!」
「そろそろ上がるか!」
「おぅ!」
クロモは、そのまま自分の部屋で村の様子を見たり、しなければならない事のリストを作ったり、鳩に届けさせる手紙を書いたりして朝まで過ごした。
朝になり鳩に手紙を届けてもらい、今日はサクラも一緒に昨日の片付けと使ってみて、直した方がいいところや増やしてほしい家具などを作るために桃の里に行く。
しばらく椅子を作ったり、倉庫を増やしたりしていると他の山神達がやって来た。大熊だけ来ていない。
「黒蜘蛛様、急にすみません。」
「手紙が届きました。相談させていただきたく来てしまいました。」
「どうした?とにかく会議室へ行こう。」
「あるじ様、ちょーどお茶を入れて休憩用に持ってきたお煎餅がありますからお出ししますね。」
「サクラ、悪いな!ありがとう。」
「サクラさん、急に来てしまいすみません。」
「あの、僕もすみに作ってもらった蒸しパンを持ってきたので食べてください。サクラさんの分もあります。」
「ありがとうございます、大鹿様。嬉しいです。」
「いえ、すみがサクラさんに教えてもらったからサクラさんに食べてほしいと言っていたので……。」
「まぁ、ありがとうとお伝えください。お手紙を書きますので、すみ様に届けていただけますか?」
「はい、もちろんです。すみも喜びます!」
サクラがお茶とお菓子を運んでくれて、悩み相談が始まった。
「それで、どうしたんだ?」
「いや、あの……その………。」
「……えっと……、あの……。」
「ん?どうしたんだ?」
「わ、私から言いますね!あの、先日の嫁達の茶会から、その……すごく積極的というか、どうしたらいいかわからなくて……。」
「その……僕の所は、すごく生暖かい目で見られてるような……。」
「前よりも距離が近いような気がします。」
「ふぅ~、やっぱり風呂は気持ち良いな!」
「はぁー、僕は眠たい。」
「たまにはいいじゃないか。クロは昼間も昼寝してるだろ!」
「それは、それ!夜もちゃんと寝たいの!朝早くに鶏達が大騒ぎするから目が覚める。」
「それは、お前の親戚や兄弟なんだから我慢しろよ。」
「……ところで、なんか話したい事があるのか?あるじの愚痴くらい聞いてやるぜ!」
「お前は、本当に偉そうだな!……まぁクロだからな、仕方ないか。」
「僕だからってなんだよ!」
「クロはクロだからな!今日の嫁達の話しで、桃との出会いを話したらしく、俺も出会った頃を思い出したんだよ。」
「ふーん。」
「クロの卵を大事に桃が温めてた事も思い出してな……その時の怒りがまた蘇った!」
「えー、八つ当たりかよ!」
「そーだ!八つ当たりだ。だいたいクロが急に喋りだすし、産まれた時から偉そうだし、大変だったんだぞ!」
「ま、仕方ないよね、僕は可愛いし、桃ちゃんが夢中になってたし。」
「……いや、可愛いのはサクラだな。サクラは本当に可愛かった。桃もサクラが来てからはサクラといる方が多かったしな。」
「あるじ……僕、家出する!」
「宣言して家出する奴があるか!」
「サクラの方が可愛いんでしょ!僕なんか、いらない子だったんだ!橋の下から拾ってきた子だったんだー!!」
「いや、お前は、桃が触ってしまって、卵を抱くのを放棄された卵だ。」
「知ってるし!!」
「ははははは、クロが来てから賑やかになったのは事実だし、これでも結構感謝してるんだぞ。」
「ふんっ!!今さら僕をおだてても、ダメだよ!」
「まぁそぅ怒るなよ。こーして話せるのはクロだけだ。」
「知ってる!!もっと僕に感謝してよね!」
「……やっぱり偉そうだよな、お前は!」
「でもさ、僕はあるじや桃ちゃんと出会えて嬉しいよ。こんなに毎日楽しいなんて思わなかった。」
「そうだな。全部、桃が嫁に来てくれたからだな!」
「だな!」
「そろそろ上がるか!」
「おぅ!」
クロモは、そのまま自分の部屋で村の様子を見たり、しなければならない事のリストを作ったり、鳩に届けさせる手紙を書いたりして朝まで過ごした。
朝になり鳩に手紙を届けてもらい、今日はサクラも一緒に昨日の片付けと使ってみて、直した方がいいところや増やしてほしい家具などを作るために桃の里に行く。
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「手紙が届きました。相談させていただきたく来てしまいました。」
「どうした?とにかく会議室へ行こう。」
「あるじ様、ちょーどお茶を入れて休憩用に持ってきたお煎餅がありますからお出ししますね。」
「サクラ、悪いな!ありがとう。」
「サクラさん、急に来てしまいすみません。」
「あの、僕もすみに作ってもらった蒸しパンを持ってきたので食べてください。サクラさんの分もあります。」
「ありがとうございます、大鹿様。嬉しいです。」
「いえ、すみがサクラさんに教えてもらったからサクラさんに食べてほしいと言っていたので……。」
「まぁ、ありがとうとお伝えください。お手紙を書きますので、すみ様に届けていただけますか?」
「はい、もちろんです。すみも喜びます!」
サクラがお茶とお菓子を運んでくれて、悩み相談が始まった。
「それで、どうしたんだ?」
「いや、あの……その………。」
「……えっと……、あの……。」
「ん?どうしたんだ?」
「わ、私から言いますね!あの、先日の嫁達の茶会から、その……すごく積極的というか、どうしたらいいかわからなくて……。」
「その……僕の所は、すごく生暖かい目で見られてるような……。」
「前よりも距離が近いような気がします。」
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