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9 キスより饅頭
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どうしていいかわからなくなって、桃は風呂場に走った。
接吻…いや、キスとはこんなにもドキドキする事なのだろうか?それとも貴重なお饅頭を2つも食べたから、興奮でドキドキしてる?
桃はとりあえず風呂に入る事にして、体を洗い温泉に浸かる。
ふぅー、気持ち良い。もぅキスとかどーでもいいかと思えてくる。
お饅頭美味しかったな。中の餡子が一つは、小豆を炊いて作る餡子で、もう一つは芋で作った餡子だった。芋の餡なんて初めてだったけどとても美味しかった。
はぁ、また食べたいな。他にも私の知らない餡があるのだろうか?町に行けば手に入るのかなぁ~。どうやったら手に入るんだろう?
何と交換してくれるのかなぁ??あれだけ美味しいんだもん、猪肉1匹分で饅頭一個だろうか?
あぁ、もっと饅頭食べたい。
桃が饅頭に夢中の頃、クロモは1人で悶えていた。
おはようのキスを待っていた桃が可愛すぎる!!
イマイチ理解できていないのだろうが、俺からのキスを嫌がっている様子はなく、むしろ毎日キスで起こしてほしいとアピール……。ダメだ。もぅ止められない。
可愛すぎるし、愛しすぎる。
幸せそうな顔して饅頭を食べている桃の顔を見てたら、饅頭より俺に夢中にさせたくてキスしたら、真っ赤になった桃が………もぅ…もぅ……くぅーーーー!!!たまらん!!!
ただ、桃はまだ15歳。嫁入りの日に子作りをと言ってしまったが、全く理解してないお子ちゃま。体の事を考えても、もう少し大人になってからじゃないと桃自身への負担が大き過ぎる。精神的にも肉体的にも大人になるのをじっくり待つつもりだった………でも……待てるのか?いやいや、桃の為にも待たねば!!
山神の嫁の役目として1番重要な事は山神の子どもを授かり育てる事だ。多ければ多いほどいい。
子を授ける為に人間の姿になれるのだと前の山神は言っていた。子が授かれば嫁は不老不死になるらしい。なので前山神は、嫁が8人いた。不老不死なので8人ともずっと子が授かる体なんだそうだ。1人だけ子の授からない体だった嫁は、普通に歳を取り寿命を迎えたらしい。
山神の子は、15歳になると桃が暮していた村に住むのだそうだ。そこで村人として生活する。
俺が山神になってからは、嫁が1人もいないから村人も減る一方だ。
昔はもっともっと沢山の村人がいて、山神の事も詳しく伝えられていた。他の村や町から人が来る事はなく、自分の子が村人になり、父親である山神を祀る事になり、我が子の様子も見る事が出来る山神の嫁は憧れだったそうだ。不老不死になれるし、村人からも我が子を大切にしてもらえる。嫁の争奪戦があったくらいだ。
ただ、不老不死と言っても首を切られたり大怪我をしたら命は無い。それは山神も同じで、嫁の争奪戦があった頃は、色々とあったらしい。
前山神は、8人の嫁を連れて今は神界で楽しく暮している。8人も嫁がいると嫁同士の喧嘩もあり村人を見守る仕事も捗らないそうだ。そこで黒蜘蛛を見てこれ幸いと山神を辞めて神界での、のんびりした暮しを満喫するんだ!と言いルンルンで必要な事だけを伝えて去って行った。
でも、まだ桃には早い。せめて後3年ほどは待とうと思っていたが……、桃のあまりの可愛さに自信がなくなってきた……。
町からの土産も実はまだまだあった。あの村は隔離された場所だから戦後くらいで時代が止まってしまっているが、町は普通に時代が進み、各家庭に電気、ガス、水道があり、着物を着ている人なんて、見かける方が少ない。
クロモの糸で織られた反物は、なんとも表現できない最高の手触りで、光の当たり具合で色が変わり、通気性も良く最高級の布だ。
今では着物だけではなく、それでドレスなども作られているそうだ。真っ白な糸で織り上げた布はウエディングドレスに最適らしく、高値で取り引きされる。
昔からクロモの織物は高値がついていた為、実はかなりの金持ちである。
これからは、桃が織ってくれるから今まで以上に沢山の反物が作れるだろう。
接吻…いや、キスとはこんなにもドキドキする事なのだろうか?それとも貴重なお饅頭を2つも食べたから、興奮でドキドキしてる?
桃はとりあえず風呂に入る事にして、体を洗い温泉に浸かる。
ふぅー、気持ち良い。もぅキスとかどーでもいいかと思えてくる。
お饅頭美味しかったな。中の餡子が一つは、小豆を炊いて作る餡子で、もう一つは芋で作った餡子だった。芋の餡なんて初めてだったけどとても美味しかった。
はぁ、また食べたいな。他にも私の知らない餡があるのだろうか?町に行けば手に入るのかなぁ~。どうやったら手に入るんだろう?
何と交換してくれるのかなぁ??あれだけ美味しいんだもん、猪肉1匹分で饅頭一個だろうか?
あぁ、もっと饅頭食べたい。
桃が饅頭に夢中の頃、クロモは1人で悶えていた。
おはようのキスを待っていた桃が可愛すぎる!!
イマイチ理解できていないのだろうが、俺からのキスを嫌がっている様子はなく、むしろ毎日キスで起こしてほしいとアピール……。ダメだ。もぅ止められない。
可愛すぎるし、愛しすぎる。
幸せそうな顔して饅頭を食べている桃の顔を見てたら、饅頭より俺に夢中にさせたくてキスしたら、真っ赤になった桃が………もぅ…もぅ……くぅーーーー!!!たまらん!!!
ただ、桃はまだ15歳。嫁入りの日に子作りをと言ってしまったが、全く理解してないお子ちゃま。体の事を考えても、もう少し大人になってからじゃないと桃自身への負担が大き過ぎる。精神的にも肉体的にも大人になるのをじっくり待つつもりだった………でも……待てるのか?いやいや、桃の為にも待たねば!!
山神の嫁の役目として1番重要な事は山神の子どもを授かり育てる事だ。多ければ多いほどいい。
子を授ける為に人間の姿になれるのだと前の山神は言っていた。子が授かれば嫁は不老不死になるらしい。なので前山神は、嫁が8人いた。不老不死なので8人ともずっと子が授かる体なんだそうだ。1人だけ子の授からない体だった嫁は、普通に歳を取り寿命を迎えたらしい。
山神の子は、15歳になると桃が暮していた村に住むのだそうだ。そこで村人として生活する。
俺が山神になってからは、嫁が1人もいないから村人も減る一方だ。
昔はもっともっと沢山の村人がいて、山神の事も詳しく伝えられていた。他の村や町から人が来る事はなく、自分の子が村人になり、父親である山神を祀る事になり、我が子の様子も見る事が出来る山神の嫁は憧れだったそうだ。不老不死になれるし、村人からも我が子を大切にしてもらえる。嫁の争奪戦があったくらいだ。
ただ、不老不死と言っても首を切られたり大怪我をしたら命は無い。それは山神も同じで、嫁の争奪戦があった頃は、色々とあったらしい。
前山神は、8人の嫁を連れて今は神界で楽しく暮している。8人も嫁がいると嫁同士の喧嘩もあり村人を見守る仕事も捗らないそうだ。そこで黒蜘蛛を見てこれ幸いと山神を辞めて神界での、のんびりした暮しを満喫するんだ!と言いルンルンで必要な事だけを伝えて去って行った。
でも、まだ桃には早い。せめて後3年ほどは待とうと思っていたが……、桃のあまりの可愛さに自信がなくなってきた……。
町からの土産も実はまだまだあった。あの村は隔離された場所だから戦後くらいで時代が止まってしまっているが、町は普通に時代が進み、各家庭に電気、ガス、水道があり、着物を着ている人なんて、見かける方が少ない。
クロモの糸で織られた反物は、なんとも表現できない最高の手触りで、光の当たり具合で色が変わり、通気性も良く最高級の布だ。
今では着物だけではなく、それでドレスなども作られているそうだ。真っ白な糸で織り上げた布はウエディングドレスに最適らしく、高値で取り引きされる。
昔からクロモの織物は高値がついていた為、実はかなりの金持ちである。
これからは、桃が織ってくれるから今まで以上に沢山の反物が作れるだろう。
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