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第四章 国際都市ベルメールへ
第62話 ダークエルフの里で魚介料理
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「ダークエルフの里!? えっ!?」
ダークエルフのエクレールがサラッと発した言葉に、俺は驚いた。
確かに新型船のラファール号は超快速のヨットだが、寝ている間に遠いところへ連れてこられるとは思ってもみなかった。
「いやあ! ラファール号は素晴らしいぞ! 恐ろしく速度が早く安定している!」
ダークエルフのエクレールは、大得意で話している。
ラファール号が気に入りすぎて、勢い余ってダークエルフの里に来てしまったらしい。
だが、俺は気が気でない。多分、執事のセバスチャンや妹のマリーは心配しているはずだ。
俺の表情を見て、護衛を務めるエルフのシューさんが申し訳なさそうにした。
「ノエル。すまない。私も寝てしまって気が付かなかった」
「シューさん。しょうがないですよ。こうなったら良い機会だと思って、ダークエルフの里を拝見しましょう」
俺はダークエルフのエクレールに今日中にエトワール伯爵領に帰還することを約束させて上陸をした。
ダークエルフの里は岩場の先にあった。
岩場には木製の桟橋があり、双胴船が四隻停泊していた。
桟橋といっても、木製の柱を海底に突き刺し、板を渡しただけの簡単な造りだ。
桟橋を渡って岩場の上に上がると、ひなびた漁村があった。
漁で使うであろう網を補修する若い男のダークエルフ。
魚や貝を板に広げ日干ししているダークエルフのおばあさん。
何やら日本的な雰囲気で、俺はダークエルフの里に好感を持った。
まずは一族の長である長老『御婆様』と面会をすることになった。
ダークエルフのエクレールの後について歩く。
御婆様は家の前でたき火をしていた。
「御婆様!」
「おや! エクレール! もう、帰ってきたのかい! そちらの方は?」
「こちらはエトワール伯爵だ」
御婆様はしわくちゃで小柄なダークエルフで、黒いローブを着ていた。
エクレールに紹介をされ、俺は御婆様に挨拶をする。
「ダークエルフの長老殿。初めまして。私はノエル・エトワールです。我が領地にダークエルフ一族が移住したいと聞きました。歓迎しますよ!」
「おや、まあ! これはご丁寧に! ありがたいことです。折角だからお昼を召し上がって下さいな」
「ご馳走になります」
ダークエルフの食生活は、どんな感じなのだろう?
どんな料理が出てくるのかちょっと怖いが、食事の誘いを断るのは失礼だろうと了承した。
たき火を囲んだまま料理の準備が始まった。
御婆様はたき火を使って鍋で魚介類と野菜を煮始めた。
だんだん良い匂いが漂ってくる。
「美味しそうな匂いですね」
「そうだろう。新鮮な魚介類と野菜を使ったからね。美味しいよ。ほれ、出来上がりだ! さあ、お食べ!」
御婆様が、木の大きな器によそってくれた。
俺とシューさんは、たき火にあたりながら、出された料理をいただく。
「いただきます。おおっ! 美味しい!」
御婆様が作ってくれた料理は、魚介類と野菜のごった煮といった感じの料理だ。
スープに魚介と野菜のダシが出ている。
魚介は白身魚のぶつ切り、貝、エビ、タコが入っていた。
「これは美味しいです! 何という料理ですか?」
「クールブイヨンだよ。食べられて良かった。タコやエビが苦手な人もいるからね」
「私は美味しく感じますよ! エビの身がプリプリしていて最高です!」
「そうかい。そりゃ良かったよ。沢山あるからいっぱいお食べ」
俺は遠慮なくクールブイヨンを頂いた。
考えてみれば、異世界に転生してから、魚料理を食べるのは初めてだ。
前世日本と違って、この世界は冷蔵技術がない。運搬方法も馬車がメインだ。新鮮な海の幸を内陸部で味わうことはなかなか難しい。
時間を止める機能がある特殊なマジックバッグなら、内陸部でも食べられるかもしれないが、そうそう手に入るものではない。
俺がガツガツとクールブイヨンをいただいている横で、エルフのシューさんがしみじみとクールブイヨンを食べていた。
「体が温まる」
そう言えば体が冷えている。
船に三時間乗っていた。前世日本の観光船のような立派な船ではなく、海風にさらされるヨットだ。
体が冷えるのも当たり前かもしれない。
同席するエクレールと妹のショコラが、御婆様に事情を話した。
「その格好で船は、ちょっと寒いね。ちょっと待っておいで、セーターをあげよう」
御婆様が家の中からセーターを二枚持ってきた。
太い毛糸を使ったモコモコの白いセーターだ。
「帰りはこれを中に着ると良いよ」
「よろしいのですか?」
羊毛を生産しているのは、王国北部だ。
このセーターは交易で手に入れた物だろう。決して安くないはずだ。
御婆様は手のひらをヒラヒラさせて、嬉しそうに笑った。
「なに。あんたの領地に住まわせてもらうんだ。それに、領主様がわざわざ挨拶に来てくれたんだ。これくらいはさせておくれ」
「では、ありがたくいただきます」
早速、セーターを着てみると、ぽかぽかと暖かい。
これなら帰りに冷えて風邪をひくこともない。
食事の後は、実務的な話になった。
「ダークエルフの皆さんは、いつごろ引っ越しますか?」
「どうだろうね。荷物をまとめるのに時間がかかりそうだね」
「では、エクレールにマジックバッグを持たせます。領地に帰れば大容量のマジックバッグが用意できます。マジックバッグに荷物をドンドン入れて、早めに引っ越して下さい」
「そりゃ助かるよ! ありがとう!」
国王のやり口は経験済みだ。
ダークエルフが、グズグズしていたら何をされるかわからない。
それこそ濡れ衣を着せ捕まえて、奴隷として売り飛ばすくらいのことはやりかねないと思っている。
ダークエルフの一族は、全員で百名ちょっと。
なかなかの大所帯である。
「船も足りませんね。こちらで船を出しましょう。操船する人手は、そちらで出して下さい」
「船はみんな乗れるからね。問題ないさ」
「住む場所は海沿いが良いでしょう。家を用意しますよ」
「何から何までありがたいねえ!」
ぶっちゃけ、もっと魚介類が食べたい。
さっさとダークエルフに引っ越してもらって、エトワール伯爵領で漁をして欲しいのだ。
妹のマリーにも食べさせてあげたいし、執事のセバスチャンは大分年をとったから魚料理は口に合うと思う。
ネコネコ騎士のみーちゃんは、いうまでもない。
それに、日本料理の再現!
今日はエビとタコが出た。
つまり、エビフライやタコヤキはイケる!
美食の夢が広がるな。
「主、そろそろ戻ろう」
太陽は真上から傾き始めている。
午後一時くらいだろう。
三時間かかるというから、そろそろ出ないと不味い。
「では、御婆様。エトワール伯爵領でお待ちしています」
「ありがとう。必ず行くよ!」
こうしてダークエルフの里訪問は成功に終った。
アクシデント的に発生したイベントだったが、終わり良ければ全てヨシだ!
俺たちは、高速船ラファール号でエトワール伯爵領へ帰った。
御婆様からプレゼントされたモコモコのセーターは暖かく、海風から俺を守ってくれた。
ダークエルフのエクレールがサラッと発した言葉に、俺は驚いた。
確かに新型船のラファール号は超快速のヨットだが、寝ている間に遠いところへ連れてこられるとは思ってもみなかった。
「いやあ! ラファール号は素晴らしいぞ! 恐ろしく速度が早く安定している!」
ダークエルフのエクレールは、大得意で話している。
ラファール号が気に入りすぎて、勢い余ってダークエルフの里に来てしまったらしい。
だが、俺は気が気でない。多分、執事のセバスチャンや妹のマリーは心配しているはずだ。
俺の表情を見て、護衛を務めるエルフのシューさんが申し訳なさそうにした。
「ノエル。すまない。私も寝てしまって気が付かなかった」
「シューさん。しょうがないですよ。こうなったら良い機会だと思って、ダークエルフの里を拝見しましょう」
俺はダークエルフのエクレールに今日中にエトワール伯爵領に帰還することを約束させて上陸をした。
ダークエルフの里は岩場の先にあった。
岩場には木製の桟橋があり、双胴船が四隻停泊していた。
桟橋といっても、木製の柱を海底に突き刺し、板を渡しただけの簡単な造りだ。
桟橋を渡って岩場の上に上がると、ひなびた漁村があった。
漁で使うであろう網を補修する若い男のダークエルフ。
魚や貝を板に広げ日干ししているダークエルフのおばあさん。
何やら日本的な雰囲気で、俺はダークエルフの里に好感を持った。
まずは一族の長である長老『御婆様』と面会をすることになった。
ダークエルフのエクレールの後について歩く。
御婆様は家の前でたき火をしていた。
「御婆様!」
「おや! エクレール! もう、帰ってきたのかい! そちらの方は?」
「こちらはエトワール伯爵だ」
御婆様はしわくちゃで小柄なダークエルフで、黒いローブを着ていた。
エクレールに紹介をされ、俺は御婆様に挨拶をする。
「ダークエルフの長老殿。初めまして。私はノエル・エトワールです。我が領地にダークエルフ一族が移住したいと聞きました。歓迎しますよ!」
「おや、まあ! これはご丁寧に! ありがたいことです。折角だからお昼を召し上がって下さいな」
「ご馳走になります」
ダークエルフの食生活は、どんな感じなのだろう?
どんな料理が出てくるのかちょっと怖いが、食事の誘いを断るのは失礼だろうと了承した。
たき火を囲んだまま料理の準備が始まった。
御婆様はたき火を使って鍋で魚介類と野菜を煮始めた。
だんだん良い匂いが漂ってくる。
「美味しそうな匂いですね」
「そうだろう。新鮮な魚介類と野菜を使ったからね。美味しいよ。ほれ、出来上がりだ! さあ、お食べ!」
御婆様が、木の大きな器によそってくれた。
俺とシューさんは、たき火にあたりながら、出された料理をいただく。
「いただきます。おおっ! 美味しい!」
御婆様が作ってくれた料理は、魚介類と野菜のごった煮といった感じの料理だ。
スープに魚介と野菜のダシが出ている。
魚介は白身魚のぶつ切り、貝、エビ、タコが入っていた。
「これは美味しいです! 何という料理ですか?」
「クールブイヨンだよ。食べられて良かった。タコやエビが苦手な人もいるからね」
「私は美味しく感じますよ! エビの身がプリプリしていて最高です!」
「そうかい。そりゃ良かったよ。沢山あるからいっぱいお食べ」
俺は遠慮なくクールブイヨンを頂いた。
考えてみれば、異世界に転生してから、魚料理を食べるのは初めてだ。
前世日本と違って、この世界は冷蔵技術がない。運搬方法も馬車がメインだ。新鮮な海の幸を内陸部で味わうことはなかなか難しい。
時間を止める機能がある特殊なマジックバッグなら、内陸部でも食べられるかもしれないが、そうそう手に入るものではない。
俺がガツガツとクールブイヨンをいただいている横で、エルフのシューさんがしみじみとクールブイヨンを食べていた。
「体が温まる」
そう言えば体が冷えている。
船に三時間乗っていた。前世日本の観光船のような立派な船ではなく、海風にさらされるヨットだ。
体が冷えるのも当たり前かもしれない。
同席するエクレールと妹のショコラが、御婆様に事情を話した。
「その格好で船は、ちょっと寒いね。ちょっと待っておいで、セーターをあげよう」
御婆様が家の中からセーターを二枚持ってきた。
太い毛糸を使ったモコモコの白いセーターだ。
「帰りはこれを中に着ると良いよ」
「よろしいのですか?」
羊毛を生産しているのは、王国北部だ。
このセーターは交易で手に入れた物だろう。決して安くないはずだ。
御婆様は手のひらをヒラヒラさせて、嬉しそうに笑った。
「なに。あんたの領地に住まわせてもらうんだ。それに、領主様がわざわざ挨拶に来てくれたんだ。これくらいはさせておくれ」
「では、ありがたくいただきます」
早速、セーターを着てみると、ぽかぽかと暖かい。
これなら帰りに冷えて風邪をひくこともない。
食事の後は、実務的な話になった。
「ダークエルフの皆さんは、いつごろ引っ越しますか?」
「どうだろうね。荷物をまとめるのに時間がかかりそうだね」
「では、エクレールにマジックバッグを持たせます。領地に帰れば大容量のマジックバッグが用意できます。マジックバッグに荷物をドンドン入れて、早めに引っ越して下さい」
「そりゃ助かるよ! ありがとう!」
国王のやり口は経験済みだ。
ダークエルフが、グズグズしていたら何をされるかわからない。
それこそ濡れ衣を着せ捕まえて、奴隷として売り飛ばすくらいのことはやりかねないと思っている。
ダークエルフの一族は、全員で百名ちょっと。
なかなかの大所帯である。
「船も足りませんね。こちらで船を出しましょう。操船する人手は、そちらで出して下さい」
「船はみんな乗れるからね。問題ないさ」
「住む場所は海沿いが良いでしょう。家を用意しますよ」
「何から何までありがたいねえ!」
ぶっちゃけ、もっと魚介類が食べたい。
さっさとダークエルフに引っ越してもらって、エトワール伯爵領で漁をして欲しいのだ。
妹のマリーにも食べさせてあげたいし、執事のセバスチャンは大分年をとったから魚料理は口に合うと思う。
ネコネコ騎士のみーちゃんは、いうまでもない。
それに、日本料理の再現!
今日はエビとタコが出た。
つまり、エビフライやタコヤキはイケる!
美食の夢が広がるな。
「主、そろそろ戻ろう」
太陽は真上から傾き始めている。
午後一時くらいだろう。
三時間かかるというから、そろそろ出ないと不味い。
「では、御婆様。エトワール伯爵領でお待ちしています」
「ありがとう。必ず行くよ!」
こうしてダークエルフの里訪問は成功に終った。
アクシデント的に発生したイベントだったが、終わり良ければ全てヨシだ!
俺たちは、高速船ラファール号でエトワール伯爵領へ帰った。
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