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第二章 新領地への旅
第34話 旅の終わり(二章最終話)
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――翌日の日没後。
俺たちは、冒険者ギルドへ向かった。
依頼していた薬草を買い取るためだ。
俺、妹のマリー、執事のセバスチャン、護衛でネコネコ騎士のみーちゃん、フォー辺境伯、ジロンド子爵、そして両者の護衛の竜騎兵六名がつきそう。
馬車の御者を務めるのは、執事のセバスチャンだ。
「大分楽になりました。お休みありがとうございました」
出発前に執事のセバスチャンは、朗らかな顔で俺に告げた。
表情を見る限りだと、大分体調が回復したようだ。
もちろん、精神面は油断できないが、体が休まったなら徐々に回復するだろう。
後は、執事のセバスチャンが、自分で役割を見つけ自信をつけてくれたら……、と俺は願う。
明日の朝まで休んでかまわないと伝えたが、『もう、大丈夫だから同行する。明日出発なら支度もある』と言うので、同行を許した。
無理はしないで欲しいが、無理矢理休ませて『自分は不要な人間だ』と思い込まれても困る。
適度に働いてもらって、適度に休んでもらうようにしなければ……。
主である俺がしっかり調整しよう。
小さい頃から面倒を見てもらったのだ。
これくらいはやらないと。
馬車が冒険者ギルドへ向かって、ゆっくり走る。
日没を過ぎているので、通りは暗い。
馬型ゴーレムの目に内蔵されたヘッドライトが通りを照らす。
冒険者ギルドに近づくと、なぜか通りに人が増えた。
「なんだろう? みんな食事する時間だが人が多いな?」
俺は馬車のキャビンの窓から通りを眺めつぶやく。
妹のマリーも護衛のみーちゃんも、外を眺め人の多さに不思議がっている。
「なんニャ? 危険な雰囲気ではないけど、この人の多さは気になるニャ」
「そうねえ。お祭りかしら?」
もうそろそろ冒険者ギルドだなと思っていたら、御者席に座る執事のセバスチャンが大きな声を上げた。
「あっ! ノエル様! 冒険者ギルドの前をご覧下さい!」
「何だろう……あっ!」
冒険者ギルドの前には、こんもりとした山が出来ていた。
俺は慌てて馬車から降りると山に駆け寄った。
「これはマンドラゴラの根! これもマンドラゴラの根! マンドラゴラ! マンドラゴラ! 一体いくつあるんだ!?」
俺は伯爵という立場を忘れて絶叫した。
マンドラゴラの山の隣に麻袋が置かれていた。
執事のセバスチャンが、麻袋を開いて中身を見せる。
「ノエル様。こちらの麻袋の中は満月草の花びらでございます」
「ええっ!? 一体何枚あるんだよ!? 希少な薬草のはずだろう! 何でこんな山のように――」
「ハハッー! 驚いたか? 驚いたよね? やったー!」
フォー辺境伯である。
イタズラ大成功! と言わんばかりの満面の笑みだ。
「フォー辺境伯!? どういうことでしょう!?」
「いやあ、エトワール伯爵が困っているみたいだからさ。町のみんなに『マンドラゴラの根と満月草の花びらをかき集めろ!』って声を掛けて回ったのさ!」
「それで昨日外出していたのですか……」
「そう! 俺も魔の森に入ってマンドラゴラの根を採取してきたんだぜ!」
「それはどうも……」
「これで万事解決だな! ワハハハ!」
フォー辺境伯が、バンバンと俺の背中を叩く。
うん、そうだね。
解決だね。
でも、量!
こんな大量に必要だとは言ってない!
この過剰にお節介な感じも南部気質なのだろうか?
田舎に訪れると、『もっと食べろ!』と次々と料理を出すおばちゃんみたいな?
俺が『オー! メェーーーーーン!』と顔をクチャクチャにしていると、冒険者ギルドの受付嬢である姉御のアミーさんがイイ笑顔でやって来た。
「エトワール伯爵。ご依頼のマンドラゴラの根と満月草の花びらが沢山集まりました! お会計をお願いしますぅ!」
大盛りを越えた特盛り。
いや……、特盛りを越えたデカ盛り。
いや! いや! デカ盛りを越えたギガ盛りのマンドラゴラの根と満月草の花びらを、買い取れと!?
一体いくらになるのだろうか?
チラリと執事のセバスチャンを見ると、首を横に振っている。
恐らく手持ちでは足りないのだろう。
俺はジッと考えた。
ここで支払えないと言うのは不味い。
フォー辺境伯が声を掛けて、冒険者たちが一生懸命集めてくれた薬草だ。
フォー辺境伯の顔を潰すわけにはいかない。
それに俺は南部で新参の貴族だ。
初っぱなから支払いを渋っては、南部の人々にあなどられる。
今後の活動を考えると非常に不味い。
俺は腕を組み考えて、解決策を姉御のアミーさんに提案した。
「冒険者ギルドはエリクサーに興味はありませんか?」
結局、マンドラゴラの根は五百二十本、満月草の花びらは五百五十枚集まっていた。
手持ちの現金では支払いに足りず、エリクサー一本を冒険者ギルドに納品することになった。
一本のエリクサーを生成するのに、マンドラゴラの根が百本、満月草の花びらが五十枚、魔力水は大樽五杯が必要になる。
今回の分でエリクサーが五本作れる。
ダークエルフのエクレールにエリクサー一本を渡し、冒険者ギルドに一本納品しても、あと三本生成出来る。
俺、妹のマリー、執事のセバスチャンの分だ。
俺は部屋に帰ると、夜中にエリクサーを生成した。
*
――翌朝。
俺はダークエルフのエクレールを部屋に呼び出しエリクサーを渡した。
エクレールは驚きに目を見開いて、テーブルの上に置かれたエリクサーを凝視した。
「これがエリクサーか……! これで妹を助けられる! ありがとう!」
エクレールが感激して目を潤ます。
これでエクレールの妹が助かるので、俺も良かったと思うし、ホッとした。
「朝一で北へ向かう駅馬車が出る。さあ、早く妹さんのところへ!」
「ああ! そうする!」
エクレールは、エリクサーの入った瓶を両手で大事そうに持ち、俺の部屋を出て行こうとした。
「なあ……、材料は集まったと聞いていたが、一体どうやってエリクサーを作ったのだ?」
エクレールが疑問を口にした。
俺は自分の生産スキルを公にしていない。
現時点ではエクレールに話すつもりはない。
俺は何とか誤魔化そうと、頭をかきながらそれらしいことを口にした。
「あー……。その知り合いに旅の薬師がいて、昨晩ブラッと俺を訪ねてきたんだ。凄腕の薬師で……。それで、エリクサーを生成してもらったんだよ」
「そうか! その薬師殿に礼を述べたいのだが、どこにいらっしゃるのだ?」
「あ! えーと……旅の薬師は、また旅に出ました!」
「んん?」
エクレールが首をかしげ、俺はそっぽを向く。
沈黙が流れた。
エクレールが、ドアを開け部屋の外に出る。
「では、またな。旅の薬師殿」
エクレールがチラリとこちらを見て、ニコリと笑った。
*
俺たちは馬車に乗りフォー辺境伯の領都デバラスを出発した。
新しい領地は、領都デバラスの南にあるが、魔の森が行く手を塞いでいる。
一旦、西へ向かい海沿いをグルッと回って行くのだ。
領都デバラスから新領地への道は、馬車が一台通れるほどの道だ。
ガタガタと揺れる馬車から、海が見える。
太陽の光を反射して、海がキラキラと輝く。
波が寄せては返し、気持ちの良い海風がキャビンの中を吹き抜けた。
マリーがキャビンの窓から身を乗り出す。
「お兄様! 見て下さい! お水が一杯です!」
「マリー! 海だよ!」
「これが海ですか! すごーい!」
「ニャー! マリー! 身を乗り出すと危ないニャ!」
マリーは麦わら帽子を風で飛ばされないように手で押さえ、ネコネコ騎士のみーちゃんがマリーの体を引っ張る。
エルフのシューさんは、座席に深く腰掛けて居眠りだ。
俺はマリーとおそろいの麦わら帽子をかぶり、広がる海を見ていた。
――もうすぐ旅が終わる。
―― 第二章 完 ――
俺たちは、冒険者ギルドへ向かった。
依頼していた薬草を買い取るためだ。
俺、妹のマリー、執事のセバスチャン、護衛でネコネコ騎士のみーちゃん、フォー辺境伯、ジロンド子爵、そして両者の護衛の竜騎兵六名がつきそう。
馬車の御者を務めるのは、執事のセバスチャンだ。
「大分楽になりました。お休みありがとうございました」
出発前に執事のセバスチャンは、朗らかな顔で俺に告げた。
表情を見る限りだと、大分体調が回復したようだ。
もちろん、精神面は油断できないが、体が休まったなら徐々に回復するだろう。
後は、執事のセバスチャンが、自分で役割を見つけ自信をつけてくれたら……、と俺は願う。
明日の朝まで休んでかまわないと伝えたが、『もう、大丈夫だから同行する。明日出発なら支度もある』と言うので、同行を許した。
無理はしないで欲しいが、無理矢理休ませて『自分は不要な人間だ』と思い込まれても困る。
適度に働いてもらって、適度に休んでもらうようにしなければ……。
主である俺がしっかり調整しよう。
小さい頃から面倒を見てもらったのだ。
これくらいはやらないと。
馬車が冒険者ギルドへ向かって、ゆっくり走る。
日没を過ぎているので、通りは暗い。
馬型ゴーレムの目に内蔵されたヘッドライトが通りを照らす。
冒険者ギルドに近づくと、なぜか通りに人が増えた。
「なんだろう? みんな食事する時間だが人が多いな?」
俺は馬車のキャビンの窓から通りを眺めつぶやく。
妹のマリーも護衛のみーちゃんも、外を眺め人の多さに不思議がっている。
「なんニャ? 危険な雰囲気ではないけど、この人の多さは気になるニャ」
「そうねえ。お祭りかしら?」
もうそろそろ冒険者ギルドだなと思っていたら、御者席に座る執事のセバスチャンが大きな声を上げた。
「あっ! ノエル様! 冒険者ギルドの前をご覧下さい!」
「何だろう……あっ!」
冒険者ギルドの前には、こんもりとした山が出来ていた。
俺は慌てて馬車から降りると山に駆け寄った。
「これはマンドラゴラの根! これもマンドラゴラの根! マンドラゴラ! マンドラゴラ! 一体いくつあるんだ!?」
俺は伯爵という立場を忘れて絶叫した。
マンドラゴラの山の隣に麻袋が置かれていた。
執事のセバスチャンが、麻袋を開いて中身を見せる。
「ノエル様。こちらの麻袋の中は満月草の花びらでございます」
「ええっ!? 一体何枚あるんだよ!? 希少な薬草のはずだろう! 何でこんな山のように――」
「ハハッー! 驚いたか? 驚いたよね? やったー!」
フォー辺境伯である。
イタズラ大成功! と言わんばかりの満面の笑みだ。
「フォー辺境伯!? どういうことでしょう!?」
「いやあ、エトワール伯爵が困っているみたいだからさ。町のみんなに『マンドラゴラの根と満月草の花びらをかき集めろ!』って声を掛けて回ったのさ!」
「それで昨日外出していたのですか……」
「そう! 俺も魔の森に入ってマンドラゴラの根を採取してきたんだぜ!」
「それはどうも……」
「これで万事解決だな! ワハハハ!」
フォー辺境伯が、バンバンと俺の背中を叩く。
うん、そうだね。
解決だね。
でも、量!
こんな大量に必要だとは言ってない!
この過剰にお節介な感じも南部気質なのだろうか?
田舎に訪れると、『もっと食べろ!』と次々と料理を出すおばちゃんみたいな?
俺が『オー! メェーーーーーン!』と顔をクチャクチャにしていると、冒険者ギルドの受付嬢である姉御のアミーさんがイイ笑顔でやって来た。
「エトワール伯爵。ご依頼のマンドラゴラの根と満月草の花びらが沢山集まりました! お会計をお願いしますぅ!」
大盛りを越えた特盛り。
いや……、特盛りを越えたデカ盛り。
いや! いや! デカ盛りを越えたギガ盛りのマンドラゴラの根と満月草の花びらを、買い取れと!?
一体いくらになるのだろうか?
チラリと執事のセバスチャンを見ると、首を横に振っている。
恐らく手持ちでは足りないのだろう。
俺はジッと考えた。
ここで支払えないと言うのは不味い。
フォー辺境伯が声を掛けて、冒険者たちが一生懸命集めてくれた薬草だ。
フォー辺境伯の顔を潰すわけにはいかない。
それに俺は南部で新参の貴族だ。
初っぱなから支払いを渋っては、南部の人々にあなどられる。
今後の活動を考えると非常に不味い。
俺は腕を組み考えて、解決策を姉御のアミーさんに提案した。
「冒険者ギルドはエリクサーに興味はありませんか?」
結局、マンドラゴラの根は五百二十本、満月草の花びらは五百五十枚集まっていた。
手持ちの現金では支払いに足りず、エリクサー一本を冒険者ギルドに納品することになった。
一本のエリクサーを生成するのに、マンドラゴラの根が百本、満月草の花びらが五十枚、魔力水は大樽五杯が必要になる。
今回の分でエリクサーが五本作れる。
ダークエルフのエクレールにエリクサー一本を渡し、冒険者ギルドに一本納品しても、あと三本生成出来る。
俺、妹のマリー、執事のセバスチャンの分だ。
俺は部屋に帰ると、夜中にエリクサーを生成した。
*
――翌朝。
俺はダークエルフのエクレールを部屋に呼び出しエリクサーを渡した。
エクレールは驚きに目を見開いて、テーブルの上に置かれたエリクサーを凝視した。
「これがエリクサーか……! これで妹を助けられる! ありがとう!」
エクレールが感激して目を潤ます。
これでエクレールの妹が助かるので、俺も良かったと思うし、ホッとした。
「朝一で北へ向かう駅馬車が出る。さあ、早く妹さんのところへ!」
「ああ! そうする!」
エクレールは、エリクサーの入った瓶を両手で大事そうに持ち、俺の部屋を出て行こうとした。
「なあ……、材料は集まったと聞いていたが、一体どうやってエリクサーを作ったのだ?」
エクレールが疑問を口にした。
俺は自分の生産スキルを公にしていない。
現時点ではエクレールに話すつもりはない。
俺は何とか誤魔化そうと、頭をかきながらそれらしいことを口にした。
「あー……。その知り合いに旅の薬師がいて、昨晩ブラッと俺を訪ねてきたんだ。凄腕の薬師で……。それで、エリクサーを生成してもらったんだよ」
「そうか! その薬師殿に礼を述べたいのだが、どこにいらっしゃるのだ?」
「あ! えーと……旅の薬師は、また旅に出ました!」
「んん?」
エクレールが首をかしげ、俺はそっぽを向く。
沈黙が流れた。
エクレールが、ドアを開け部屋の外に出る。
「では、またな。旅の薬師殿」
エクレールがチラリとこちらを見て、ニコリと笑った。
*
俺たちは馬車に乗りフォー辺境伯の領都デバラスを出発した。
新しい領地は、領都デバラスの南にあるが、魔の森が行く手を塞いでいる。
一旦、西へ向かい海沿いをグルッと回って行くのだ。
領都デバラスから新領地への道は、馬車が一台通れるほどの道だ。
ガタガタと揺れる馬車から、海が見える。
太陽の光を反射して、海がキラキラと輝く。
波が寄せては返し、気持ちの良い海風がキャビンの中を吹き抜けた。
マリーがキャビンの窓から身を乗り出す。
「お兄様! 見て下さい! お水が一杯です!」
「マリー! 海だよ!」
「これが海ですか! すごーい!」
「ニャー! マリー! 身を乗り出すと危ないニャ!」
マリーは麦わら帽子を風で飛ばされないように手で押さえ、ネコネコ騎士のみーちゃんがマリーの体を引っ張る。
エルフのシューさんは、座席に深く腰掛けて居眠りだ。
俺はマリーとおそろいの麦わら帽子をかぶり、広がる海を見ていた。
――もうすぐ旅が終わる。
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