69 / 69
第四章 中級ダンジョン
第69話(最終話) ロング・ウェイ・トゥ・ザ・トップ
しおりを挟む
俺たちはコボルトの追撃を振り切り、何とか鉱山フィールドを脱出した。
中級ダンジョン一階層から地上へ。
そして冒険者ギルドに戻ってきた。
捜索隊に参加した他の冒険者パーティーは、既に戻ってきていた。
アンのお父さんたちが冒険者ギルドに入ると、ギルド内はドッと湧いた。
「うおお! 生きてやがったのか!」
「心配させるなよ! この野郎!」
「ガハハ! 死に損ねたな! バカ野郎!」
アンのお父さんたちは、強く背中を叩かれたり、小突かれたりと、冒険者から手荒い歓迎を受けた。
俺たちは冒険者をかき分けて受付に進む。
受付嬢のドナさんが、俺を見てニコッと微笑む。
アンのお父さんは受付で帰還を報告し終えると、冒険者たちに向き直り礼を述べ始めた。
「みんな! 俺たちを見捨てずに捜索をしてくれてありがとう! おかげで娘と再会することが出来た!」
アンのお父さんがアンをグッと抱き寄せた。
ギルド内が盛り上がる。
「おう! 娘さんを大事にしろよ!」
「家に帰ったら、母ちゃんも大事にするんだぞ!」
乱暴だが仲間への愛情がこもった言葉が、冒険者の口から次々と発せられ、冒険者ギルドの中は温度がグッと上がった。
「ユウト君のパーティーが俺たちを救出してくれた。決死の行動だった! 群がるコボルトを蹴散らして、新人パーティーとは思えなかった! ミレット様! ユウト! そして娘のアンに感謝を!」
アンのお父さんが、アンを抱き上げた。
アンもお父さんも嬉しそうだ。
俺は心底ホッとして、隣に立つミレットに気の抜けた声で言葉をかけた。
「無理はしたけど、助けられて本当に良かったね」
「はい。領民を守れて、私も満足です」
ミレットは誇らしげな表情でアンとアンのお父さんを見つめた。
受付嬢のドナさんが微笑みながら俺とミレットに寄ってきた。
ドナさんはキチンとした口調と姿勢でミレットに頭を下げた。
「ミレット様。冒険者の救助に感謝いたします」
「領主一族として務めを果たせたことに満足しています」
ドナさんは頭を上げると、俺の方を向いた。
一気に態度が崩れる。
「ユウト! お疲れ~。やるじゃない!」
ドナさんの態度は非常に気安い。
だが、それが嬉しい。
俺は頬を片側だけ引き上げて微笑む。
「結構、ギリギリだったけどね……。まあ、なんとか!」
「そう? 新人としちゃ上出来よ! あら? 表情がイマイチね……。疲れてる?」
「ちょっと無理したから……。腕が上がらないよ……」
「見せなさい!」
ドナさんは、俺を受付カウンターの椅子に無理矢理座らせた。
ドナさんが、俺の装備を外そうとするが、痛くて腕が上がらない。
「痛い! ドナさん! 痛い!」
「我慢しなさい! 男の子でしょ!」
ドナさんは、俺の革鎧をはぎ取り、シャツをはぎ取った。
「ちょっと! ユウト!」
「何ですか! これ!」
ドナさんとミレットが、俺の体を見て驚いている。
俺は痛くて首を動かすことが出来ない。
「どうかしたんですか?」
ドナさんが、眉根を寄せて答える。
「内出血してる……。これは筋が切れたわね……」
「えっ!?」
筋が切れてる!?
どうりで腕が上がらないわけだ……。
「スラッシュを連発したからかな?」
「……」
ドナさんは、無言で俺の肩をなでる。
ドナさんの手はヒンヤリとして、とても気持ち良い。
「ユウト! よくやった! うん? どうした?」
今度はタイソン教官がやって来た。
ドナさんが、タイソン教官に呆れた声で俺の行動を教える。
「スラッシュを連発したんですって! まったく!」
「それで、これか……。随分、無茶したな。必殺技は強力だが、体に負担がかかるのだ。ここぞという時に使うようにしろ」
「わかりました。ちょっと連発しすぎましたね。でも、アンのお父さんたちが助かったから良かったです」
俺が痛みを堪えてタイソン教官に返事をすると、タイソン教官は目を大きく開き、そして優しく笑った。
「ふ……。そうか。もう、新人とは呼べんな」
タイソン教官は、腰の道具袋からポーションの瓶を取り出し、俺の肩にダクダクとポーションをふりかけた。
「これは俺のおごりだ。今日はゆっくり休め」
「ありがとうございます!」
タイソン教官がポーションを使ってくれたので、俺の肩はすっかり良くなった。
「ドナさん。ショートソードが壊れちゃいました。ギルドに中古の剣はないですか?」
「あるけど、有料よ!」
「ああ、今回は赤字だな……」
俺は服を着て、装備を身につけながらぼやいた。
するとアンがニマニマしながら寄ってきた。
ミレットもニコッとしている。
何だろう?
「ふふん! ユウト君! 安心したまえ!」
フンス! フンス! とアンの鼻息が荒い。
何だろう?
ミレットがニコッと笑って、腰に下げたマジックバッグに手を入れた。
するとマジックバッグから次々と魔石が出てくる。
ミレットはカウンターにドンドン魔石を置き、魔石の小山が出来た。
俺とドナさんは、驚いてカウンターに積み上げられた魔石を見る。
「えっ!? この魔石はどうしたの!?」
「コボルトの魔石です。アンさんが、ちょこちょこ拾い集めて私の所に持ってきたのです」
「ほら、お父さんたちを助けに行った時に、沢山転がっていたでしょ? 戦闘中も倒したコボルトから魔石がドロップしたし。もったいないから拾っておいたの!」
アンとミレットはドヤ顔だ。
「よくそんなことが出来たな……。アンは意外としっかり者なんだね」
「まあね! これでショートソードが買えるでしょ?」
「ああ! ありがとう!」
冒険者ギルドでは、酒樽が開けられアンのお父さんたちの帰還を祝った。
俺とミレットも、ちょっとお酒に口をつけて顔を真っ赤にした。
誰かが歌を歌い出し、自然と手拍子が始まり、踊り出す者、はやし立てる者、バカ騒ぎが続く。
外の店から料理が運ばれ、冒険者たちの空腹を満たす。
俺とミレットは、ホールの空いているテーブルにつき、俺は骨付き肉にかぶりついた。
「ねえ、ユウト。気になっていたのだけど、ユウトは使徒なの?」
「使徒? 神様の使いってこと?」
「そう。ほら、スキルのこと。どう考えてもユウトのスキルはおかしいの。だから使徒なのかなって……」
ミレットは、真剣な目で俺を見た。
「俺は使徒じゃないよ。スラム出身のただの冒険者さ。ただ、神様からもらったスキルがちょっと特殊で、他の人と違ったスキルの獲得が出来るんだ」
「そうなのね!」
俺はミレットを見て考えた。ミレットとは一緒に死線を越えた。仲間として、友として、俺のスキルを教えても良いんじゃないか?
「ねえ。ミレット。俺のスキルを教えるよ。他の人には内緒にしてくれる?」
「フフ……。二人だけの秘密ですね?」
「そうだね」
「わかったわ!」
俺はミレットにスキルを打ち明けた。
ミレットは驚いていたが、信じてくれた。
「その【レベル1】というスキルのレベルが上がるとどうなるんでしょう?」
ミレットの疑問に俺は答えを持っていない。
だが、とても楽しみだ。
外れスキルだと思った俺のスキル【レベル1】は、まだまだ可能性がある。
これから俺が冒険者として成長するとともに、スキル【レベル1】も成長するんだ!
明日からの冒険が楽しみだ!
「ミレット。これからもよろしくね!」
―― 完 ――
中級ダンジョン一階層から地上へ。
そして冒険者ギルドに戻ってきた。
捜索隊に参加した他の冒険者パーティーは、既に戻ってきていた。
アンのお父さんたちが冒険者ギルドに入ると、ギルド内はドッと湧いた。
「うおお! 生きてやがったのか!」
「心配させるなよ! この野郎!」
「ガハハ! 死に損ねたな! バカ野郎!」
アンのお父さんたちは、強く背中を叩かれたり、小突かれたりと、冒険者から手荒い歓迎を受けた。
俺たちは冒険者をかき分けて受付に進む。
受付嬢のドナさんが、俺を見てニコッと微笑む。
アンのお父さんは受付で帰還を報告し終えると、冒険者たちに向き直り礼を述べ始めた。
「みんな! 俺たちを見捨てずに捜索をしてくれてありがとう! おかげで娘と再会することが出来た!」
アンのお父さんがアンをグッと抱き寄せた。
ギルド内が盛り上がる。
「おう! 娘さんを大事にしろよ!」
「家に帰ったら、母ちゃんも大事にするんだぞ!」
乱暴だが仲間への愛情がこもった言葉が、冒険者の口から次々と発せられ、冒険者ギルドの中は温度がグッと上がった。
「ユウト君のパーティーが俺たちを救出してくれた。決死の行動だった! 群がるコボルトを蹴散らして、新人パーティーとは思えなかった! ミレット様! ユウト! そして娘のアンに感謝を!」
アンのお父さんが、アンを抱き上げた。
アンもお父さんも嬉しそうだ。
俺は心底ホッとして、隣に立つミレットに気の抜けた声で言葉をかけた。
「無理はしたけど、助けられて本当に良かったね」
「はい。領民を守れて、私も満足です」
ミレットは誇らしげな表情でアンとアンのお父さんを見つめた。
受付嬢のドナさんが微笑みながら俺とミレットに寄ってきた。
ドナさんはキチンとした口調と姿勢でミレットに頭を下げた。
「ミレット様。冒険者の救助に感謝いたします」
「領主一族として務めを果たせたことに満足しています」
ドナさんは頭を上げると、俺の方を向いた。
一気に態度が崩れる。
「ユウト! お疲れ~。やるじゃない!」
ドナさんの態度は非常に気安い。
だが、それが嬉しい。
俺は頬を片側だけ引き上げて微笑む。
「結構、ギリギリだったけどね……。まあ、なんとか!」
「そう? 新人としちゃ上出来よ! あら? 表情がイマイチね……。疲れてる?」
「ちょっと無理したから……。腕が上がらないよ……」
「見せなさい!」
ドナさんは、俺を受付カウンターの椅子に無理矢理座らせた。
ドナさんが、俺の装備を外そうとするが、痛くて腕が上がらない。
「痛い! ドナさん! 痛い!」
「我慢しなさい! 男の子でしょ!」
ドナさんは、俺の革鎧をはぎ取り、シャツをはぎ取った。
「ちょっと! ユウト!」
「何ですか! これ!」
ドナさんとミレットが、俺の体を見て驚いている。
俺は痛くて首を動かすことが出来ない。
「どうかしたんですか?」
ドナさんが、眉根を寄せて答える。
「内出血してる……。これは筋が切れたわね……」
「えっ!?」
筋が切れてる!?
どうりで腕が上がらないわけだ……。
「スラッシュを連発したからかな?」
「……」
ドナさんは、無言で俺の肩をなでる。
ドナさんの手はヒンヤリとして、とても気持ち良い。
「ユウト! よくやった! うん? どうした?」
今度はタイソン教官がやって来た。
ドナさんが、タイソン教官に呆れた声で俺の行動を教える。
「スラッシュを連発したんですって! まったく!」
「それで、これか……。随分、無茶したな。必殺技は強力だが、体に負担がかかるのだ。ここぞという時に使うようにしろ」
「わかりました。ちょっと連発しすぎましたね。でも、アンのお父さんたちが助かったから良かったです」
俺が痛みを堪えてタイソン教官に返事をすると、タイソン教官は目を大きく開き、そして優しく笑った。
「ふ……。そうか。もう、新人とは呼べんな」
タイソン教官は、腰の道具袋からポーションの瓶を取り出し、俺の肩にダクダクとポーションをふりかけた。
「これは俺のおごりだ。今日はゆっくり休め」
「ありがとうございます!」
タイソン教官がポーションを使ってくれたので、俺の肩はすっかり良くなった。
「ドナさん。ショートソードが壊れちゃいました。ギルドに中古の剣はないですか?」
「あるけど、有料よ!」
「ああ、今回は赤字だな……」
俺は服を着て、装備を身につけながらぼやいた。
するとアンがニマニマしながら寄ってきた。
ミレットもニコッとしている。
何だろう?
「ふふん! ユウト君! 安心したまえ!」
フンス! フンス! とアンの鼻息が荒い。
何だろう?
ミレットがニコッと笑って、腰に下げたマジックバッグに手を入れた。
するとマジックバッグから次々と魔石が出てくる。
ミレットはカウンターにドンドン魔石を置き、魔石の小山が出来た。
俺とドナさんは、驚いてカウンターに積み上げられた魔石を見る。
「えっ!? この魔石はどうしたの!?」
「コボルトの魔石です。アンさんが、ちょこちょこ拾い集めて私の所に持ってきたのです」
「ほら、お父さんたちを助けに行った時に、沢山転がっていたでしょ? 戦闘中も倒したコボルトから魔石がドロップしたし。もったいないから拾っておいたの!」
アンとミレットはドヤ顔だ。
「よくそんなことが出来たな……。アンは意外としっかり者なんだね」
「まあね! これでショートソードが買えるでしょ?」
「ああ! ありがとう!」
冒険者ギルドでは、酒樽が開けられアンのお父さんたちの帰還を祝った。
俺とミレットも、ちょっとお酒に口をつけて顔を真っ赤にした。
誰かが歌を歌い出し、自然と手拍子が始まり、踊り出す者、はやし立てる者、バカ騒ぎが続く。
外の店から料理が運ばれ、冒険者たちの空腹を満たす。
俺とミレットは、ホールの空いているテーブルにつき、俺は骨付き肉にかぶりついた。
「ねえ、ユウト。気になっていたのだけど、ユウトは使徒なの?」
「使徒? 神様の使いってこと?」
「そう。ほら、スキルのこと。どう考えてもユウトのスキルはおかしいの。だから使徒なのかなって……」
ミレットは、真剣な目で俺を見た。
「俺は使徒じゃないよ。スラム出身のただの冒険者さ。ただ、神様からもらったスキルがちょっと特殊で、他の人と違ったスキルの獲得が出来るんだ」
「そうなのね!」
俺はミレットを見て考えた。ミレットとは一緒に死線を越えた。仲間として、友として、俺のスキルを教えても良いんじゃないか?
「ねえ。ミレット。俺のスキルを教えるよ。他の人には内緒にしてくれる?」
「フフ……。二人だけの秘密ですね?」
「そうだね」
「わかったわ!」
俺はミレットにスキルを打ち明けた。
ミレットは驚いていたが、信じてくれた。
「その【レベル1】というスキルのレベルが上がるとどうなるんでしょう?」
ミレットの疑問に俺は答えを持っていない。
だが、とても楽しみだ。
外れスキルだと思った俺のスキル【レベル1】は、まだまだ可能性がある。
これから俺が冒険者として成長するとともに、スキル【レベル1】も成長するんだ!
明日からの冒険が楽しみだ!
「ミレット。これからもよろしくね!」
―― 完 ――
129
お気に入りに追加
272
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(6件)
あなたにおすすめの小説
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ドロップキング 〜 平均的な才能の冒険者ですが、ドロップアイテムが異常です。 〜
出汁の素
ファンタジー
アレックスは、地方の騎士爵家の五男。食い扶持を得る為に13歳で冒険者学校に通い始めた、極々一般的な冒険者。
これと言った特技はなく、冒険者としては平凡な才能しか持たない戦士として、冒険者学校3か月の授業を終え、最低ランクHランクの認定を受け、実地研修としての初ダンジョンアタックを冒険者学校の同級生で組んだパーティーでで挑んだ。
そんなアレックスが、初めてモンスターを倒した時に手に入れたドロップアイテムが異常だった。
のちにドロップキングと呼ばれる冒険者と、仲間達の成長ストーリーここに開幕する。
第一章は、1カ月以内に2人で1000体のモンスターを倒せば一気にEランクに昇格出来る冒険者学校の最終試験ダンジョンアタック研修から、クラン設立までのお話。
第二章は、設立したクラン アクア。その本部となる街アクアを中心としたお話。
第三章は、クラン アクアのオーナーアリアの婚約破棄から始まる、ドタバタなお話。
第四章は、帝都での混乱から派生した戦いのお話(ざまぁ要素を含む)。
1章20話(除く閑話)予定です。
-------------------------------------------------------------
書いて出し状態で、1話2,000字~3,000字程度予定ですが、大きくぶれがあります。
全部書きあがってから、情景描写、戦闘描写、心理描写等を増やしていく予定です。
下手な文章で申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
最後まで読破しました!面白かったですが一点気になりました。
家に帰ったら冒険者では無いから領主一家として家族にスキルを話すのはありなんですかね?ちょっとモヤっとしました。裏事情とかその後の話がもしあるなら詳細がわかると有り難いです。スッキリしたいです
ユウトが必殺技を使いすぎてミレットの討伐ポイントと差が開いてしまっているのがツライ。
ミレットの火魔法必にも必殺技があるなら知りたいです。
ありがとうございます!
面白くて一気に読んでしまいました!楽しかったです!続き楽しみに待っています~頑張って下さいね~😄
ありがとうございます!