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王都編
第88話 冒険者ギルドへ帰還
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東の狩場で待ち伏せを数回行い、オークやゴブリンを狩った。
「そろそろ帰ろう」
おそらく午後二時ごろだろう。
今引き上げれば、三時ごろ冒険者ギルドに着く。
手続き解体をして四時には冒険者ギルドを出て、五時頃王都の街区に戻れる。
うん、陽が暮れる前に家に帰れるな。
「なんだか物足りないわね!」
マチルダは、まだ余裕がありそうだが油断は禁物。
先輩冒険者スコットさんに、『フィールドはダンジョンと違う。行き帰りの時間には余裕を持て!』と強く言われている。
ダンジョン内なら、いつでも一定の明るさがあるから、それほど時間を気にしなくても良い。
だがフィールドは、日暮れがある。
暗くなれば視界が悪くなり、当然戦闘が行いにくくなる。
俺は自分への戒めも込めてみんなに語る。
「早め、早めに行動しよう。慣れていない場所だし、何より活動している冒険者が少ない。何かあっても助けてもらえないからね。今日は引き上げだ」
狩猟の経験があるセレーネがすぐに賛成の声をあげてくれた。
「そうだよ~。狩場で夜を迎えるのは危ないよ~。早めに引き上げて正解だと思う」
うん、そうだぞ。
季節は秋だ。
地球と同じで秋になると暗くなるのが早い。
早めに動かないと、取り返しがつかなくなる。
「あ~『帰ろう、帰ればまた来られるから』ですね。よーし! 今日は終わり!」
サクラがキスカ島撤退作戦時の木村昌福提督の言葉を引用した。
マチルダがサクラに噛みつく。
「何よ! そんな言葉聞いた事ないわ! あなたたち随分慎重なのね……」
「死んだら元も子もないですから」
「あら!? 鳥さんは弱気なのね?」
「私は鳥獣人じゃないですよ! 天使です! て・ん・し!」
「ウソおっしゃい! あんな下着を見せびらかす天使がいるもんですか!」
「見せびらかしてるんじゃないですよ! ヒロトさんに見せつけてるんですよ!」
サクラ!
頼むから黙ってくれ!
「気になっていたのだけれど……、あなたたちはどう言う関係?」
マチルダの追及にサクラとセレーネが俺に抱き着きながら回答する。
「彼女です!」
「恋人!」
両手に花なのは嬉しいのだけれど、マチルダのゴミを見るような視線が痛い。
「あんたたち……!」
マチルダはプイッと顔を背けると冒険者ギルドへ向けてスタスタ歩き出した。
まあ、良いや。
結果的に引き上げる事が出来たのだから。
サクラの言葉は、別に弱気じゃない。
俺たちはニューヨークファミリーとの抗争で、人があっさり死ぬのを間近で見て来た。
スラグドラゴンとの戦いでは、サクラの魔法障壁が破られてヤバかったし。
俺たちは年齢の割には、キツイ経験が多い。
だから、生き死について敏感になる。
その感覚がマチルダにはわからないのだろうな。
*
第三冒険者ギルドに戻ると師匠の神速のダグとクラン『銀翼』リーダーのフランチェスカさんがいた。
「姉さん!」
「マチルダ! どうだった?」
マチルダは、お姉さんのフランチェスカさんの下に駆け寄り、今日起きた事を夢中で話し出した。
フランチェスカさんは目を細めて、マチルダの話しを聞いている。
二人の年が離れているせいか、姉妹と言うより親子っぽいな。
こっちには、師匠がやって来た。
「よう! ヒロト! サクラちゃん! セレーネちゃん! お疲れ!」
「師匠! 来てたんですね!」
「ああ、ハゲールと打ち合わせがあってな。俺たちも第三冒険者ギルドに移るんだ。それにフランチェスカが妹の事を気にしててな。どうだった?」
「そうですね……色々と……」
「まあ、良かったよですね」
「そうだね~」
俺たちと師匠は、今日の戦果報告とマチルダの評価についてディスカッションを始めた。
今日の戦闘は4回。
・オーク2
・オーク2
・オーク3
・オーク2とゴブリン3
「ほう! ヒロトたちの実力なら、なかなか良い成績じゃないか! がんばったな!」
神速のダグに褒められて、三人とも良い気がしない訳がない。
三人とも顔がほころぶ。
「それで……フランチェスカの妹はどうだった?」
俺たち三人は顔を見合わせて、それぞれ思った事を口にした。
「魔法は強力……かな……」
「魔法の発動が早いですね」
「複数相手にしてくれるから、こっちは楽だよねえ~」
魔法については、マチルダの評価は高い。
オーク二体までなら、確実に開幕一撃で仕留めてくれる。
範囲魔法なのかな?
ゴブリンも複数体をすぐに黒焦げにしてくれた。
火魔法の威力が強く。
かつ、魔法の発動が早く。
かつ、複数体の魔物を同時攻撃出来る。
俺としては願ったりかなったりの新メンバーだ。
師匠は俺たちの話しにうなずき、情報を補足する。
「うん。マチルダの魔法は『銀翼』のメンバーも認めていたからな。特に発動の速さは天賦の才だろう」
「構えてから発動まで、一呼吸あるか、ないかでしたよ」
俺も知識としてしか知らないが、魔法の発動には時間がかかるらしい。
意識を集中し、体内に魔力を巡らし、魔法を選択し、ターゲットに魔法を放つ。
マチルダは、このプロセスを力む事なく、ごく自然に素早くやって見せた。
「あれで、まだ十三才だ。成長したらフランチェスカを抜くかもな」
「そんなにですか……」
「ああ。で! その、何だ……。マチルダの態度とか……どうだった?」
師匠が声を小さくした。
俺たちは顔を見合わせ、サクラが最初に口を開いた。
「まあ、あんなもんじゃないですかね。お姉さんが有名クランのリーダーで伝説的な魔法使いでしょ? それで本人の魔法の腕前も良いとくれば、鼻っ柱が強くなるってモンでしょう」
「……サクラちゃんは、意外と冷静だね」
サクラの見立てに師匠が驚いているが、昼頃二人はケンカしていたからね。
マチルダがファイヤーボールを撃って、サクラが両手に魔法障壁をまとわせて火の玉を叩き落していた。
まあ、お互い本気を出していなかったし、レクリエーションみたいなもんだから放っておいたけど。
「俺はマチルダの無防備さって言うか……。冒険者として、知識が足りていない所が気になりましたね」
「ほう? どんな所だ?」
師匠に先を促され、俺は今日一日マチルダと行動して目についた事を話し出した。
「不用意に立ち上がったり、大きな声を出したり、周りに対する警戒心が薄いです。それに魔物の買い取りについて無頓着で、ちょっと驚きましたね」
最初の戦闘の時だ。
マチルダが魔法を放つ時、無造作に立ち上がったのは驚いた。
あの瞬間に遠距離攻撃を食らったら、マチルダは死んでいただろう。
敵が弓矢を持っておらず、遠距離攻撃の可能性は低かった。
それでもその辺の石を拾って、投石してくる可能性はある。
警戒はしておくべきだった。
師匠にその時の状況を話す。
「防御に対する意識が薄いかもしれないですね」
「うーん、防御の意識が薄いか……。それはあるかもしれないな。『銀翼』の前衛は、鉄壁だからな」
「あっ! 双子の双璧!」
「そっ」
そうだ!
クラン『銀翼』には、双子の有名な盾役がいるんだった。
師匠は解説を始める。
「双璧は、今まで抜かれた事がない。敵の攻撃は全部防いでしまう」
「あー、だから変なクセと言うか……。あんなに無防備な感じなんですね……」
「まあ、マチルダは最初から『銀翼』で冒険者活動を始めたからな。周りはレベルの高い超一流の冒険者揃いって訳だ」
「攻撃が来ない前提の立ち回りを無意識にしている……。早めに修正した方が良いですね」
「ああ。魔物の買い取りに無頓着って言うのも『銀翼』の悪影響だな。金の管理をするスタッフが別にいるからな」
「クランになると、そうらしいですね」
クランは、冒険者をサポートするスタッフを抱えている事が多い。
師匠が所属するクラン『銀翼』では、経理スタッフがいるのだろう。
なるほどお金の事を気にしないで良い環境にいたのなら、魔物の買い取り価格に無頓着なのも仕方がない。
「ダメそうか?」
「いえ。ちゃんと話せば聞いてくれるし、理解もしていましたよ。俺は一緒にやりたいですね。これから色々覚えてくれれば、問題ないですよ」
「そうか!」
続いてセレーネが踏み込んだ発言をした。
「私は何か……マチルダが焦っているように見えたなあ。だから、あんなに言葉がトゲトゲしい感じなのかなって」
「焦っているか……。セレーネちゃんは、良く見ているね」
「ねえ、ダグさん。フランチェスカさんは、エルフですよね? けど、マチルダはエルフじゃないでしょ? 姉妹なのに、どうして?」
えっ!?
慌ててフランチェスカさんの方を見る。
ライトグレーのローブ姿だが、今はフードをかぶっていないので、エルフの特徴である長い耳が確認できる。
なるほど、エルフだ。
美人で年齢の割に若く見えるのも、魔法が強いのも納得だ。
一方でマチルダは、俺と同じ普通の耳をしている。
マチルダは人族……だよな?
でも、二人は姉妹?
「そろそろ帰ろう」
おそらく午後二時ごろだろう。
今引き上げれば、三時ごろ冒険者ギルドに着く。
手続き解体をして四時には冒険者ギルドを出て、五時頃王都の街区に戻れる。
うん、陽が暮れる前に家に帰れるな。
「なんだか物足りないわね!」
マチルダは、まだ余裕がありそうだが油断は禁物。
先輩冒険者スコットさんに、『フィールドはダンジョンと違う。行き帰りの時間には余裕を持て!』と強く言われている。
ダンジョン内なら、いつでも一定の明るさがあるから、それほど時間を気にしなくても良い。
だがフィールドは、日暮れがある。
暗くなれば視界が悪くなり、当然戦闘が行いにくくなる。
俺は自分への戒めも込めてみんなに語る。
「早め、早めに行動しよう。慣れていない場所だし、何より活動している冒険者が少ない。何かあっても助けてもらえないからね。今日は引き上げだ」
狩猟の経験があるセレーネがすぐに賛成の声をあげてくれた。
「そうだよ~。狩場で夜を迎えるのは危ないよ~。早めに引き上げて正解だと思う」
うん、そうだぞ。
季節は秋だ。
地球と同じで秋になると暗くなるのが早い。
早めに動かないと、取り返しがつかなくなる。
「あ~『帰ろう、帰ればまた来られるから』ですね。よーし! 今日は終わり!」
サクラがキスカ島撤退作戦時の木村昌福提督の言葉を引用した。
マチルダがサクラに噛みつく。
「何よ! そんな言葉聞いた事ないわ! あなたたち随分慎重なのね……」
「死んだら元も子もないですから」
「あら!? 鳥さんは弱気なのね?」
「私は鳥獣人じゃないですよ! 天使です! て・ん・し!」
「ウソおっしゃい! あんな下着を見せびらかす天使がいるもんですか!」
「見せびらかしてるんじゃないですよ! ヒロトさんに見せつけてるんですよ!」
サクラ!
頼むから黙ってくれ!
「気になっていたのだけれど……、あなたたちはどう言う関係?」
マチルダの追及にサクラとセレーネが俺に抱き着きながら回答する。
「彼女です!」
「恋人!」
両手に花なのは嬉しいのだけれど、マチルダのゴミを見るような視線が痛い。
「あんたたち……!」
マチルダはプイッと顔を背けると冒険者ギルドへ向けてスタスタ歩き出した。
まあ、良いや。
結果的に引き上げる事が出来たのだから。
サクラの言葉は、別に弱気じゃない。
俺たちはニューヨークファミリーとの抗争で、人があっさり死ぬのを間近で見て来た。
スラグドラゴンとの戦いでは、サクラの魔法障壁が破られてヤバかったし。
俺たちは年齢の割には、キツイ経験が多い。
だから、生き死について敏感になる。
その感覚がマチルダにはわからないのだろうな。
*
第三冒険者ギルドに戻ると師匠の神速のダグとクラン『銀翼』リーダーのフランチェスカさんがいた。
「姉さん!」
「マチルダ! どうだった?」
マチルダは、お姉さんのフランチェスカさんの下に駆け寄り、今日起きた事を夢中で話し出した。
フランチェスカさんは目を細めて、マチルダの話しを聞いている。
二人の年が離れているせいか、姉妹と言うより親子っぽいな。
こっちには、師匠がやって来た。
「よう! ヒロト! サクラちゃん! セレーネちゃん! お疲れ!」
「師匠! 来てたんですね!」
「ああ、ハゲールと打ち合わせがあってな。俺たちも第三冒険者ギルドに移るんだ。それにフランチェスカが妹の事を気にしててな。どうだった?」
「そうですね……色々と……」
「まあ、良かったよですね」
「そうだね~」
俺たちと師匠は、今日の戦果報告とマチルダの評価についてディスカッションを始めた。
今日の戦闘は4回。
・オーク2
・オーク2
・オーク3
・オーク2とゴブリン3
「ほう! ヒロトたちの実力なら、なかなか良い成績じゃないか! がんばったな!」
神速のダグに褒められて、三人とも良い気がしない訳がない。
三人とも顔がほころぶ。
「それで……フランチェスカの妹はどうだった?」
俺たち三人は顔を見合わせて、それぞれ思った事を口にした。
「魔法は強力……かな……」
「魔法の発動が早いですね」
「複数相手にしてくれるから、こっちは楽だよねえ~」
魔法については、マチルダの評価は高い。
オーク二体までなら、確実に開幕一撃で仕留めてくれる。
範囲魔法なのかな?
ゴブリンも複数体をすぐに黒焦げにしてくれた。
火魔法の威力が強く。
かつ、魔法の発動が早く。
かつ、複数体の魔物を同時攻撃出来る。
俺としては願ったりかなったりの新メンバーだ。
師匠は俺たちの話しにうなずき、情報を補足する。
「うん。マチルダの魔法は『銀翼』のメンバーも認めていたからな。特に発動の速さは天賦の才だろう」
「構えてから発動まで、一呼吸あるか、ないかでしたよ」
俺も知識としてしか知らないが、魔法の発動には時間がかかるらしい。
意識を集中し、体内に魔力を巡らし、魔法を選択し、ターゲットに魔法を放つ。
マチルダは、このプロセスを力む事なく、ごく自然に素早くやって見せた。
「あれで、まだ十三才だ。成長したらフランチェスカを抜くかもな」
「そんなにですか……」
「ああ。で! その、何だ……。マチルダの態度とか……どうだった?」
師匠が声を小さくした。
俺たちは顔を見合わせ、サクラが最初に口を開いた。
「まあ、あんなもんじゃないですかね。お姉さんが有名クランのリーダーで伝説的な魔法使いでしょ? それで本人の魔法の腕前も良いとくれば、鼻っ柱が強くなるってモンでしょう」
「……サクラちゃんは、意外と冷静だね」
サクラの見立てに師匠が驚いているが、昼頃二人はケンカしていたからね。
マチルダがファイヤーボールを撃って、サクラが両手に魔法障壁をまとわせて火の玉を叩き落していた。
まあ、お互い本気を出していなかったし、レクリエーションみたいなもんだから放っておいたけど。
「俺はマチルダの無防備さって言うか……。冒険者として、知識が足りていない所が気になりましたね」
「ほう? どんな所だ?」
師匠に先を促され、俺は今日一日マチルダと行動して目についた事を話し出した。
「不用意に立ち上がったり、大きな声を出したり、周りに対する警戒心が薄いです。それに魔物の買い取りについて無頓着で、ちょっと驚きましたね」
最初の戦闘の時だ。
マチルダが魔法を放つ時、無造作に立ち上がったのは驚いた。
あの瞬間に遠距離攻撃を食らったら、マチルダは死んでいただろう。
敵が弓矢を持っておらず、遠距離攻撃の可能性は低かった。
それでもその辺の石を拾って、投石してくる可能性はある。
警戒はしておくべきだった。
師匠にその時の状況を話す。
「防御に対する意識が薄いかもしれないですね」
「うーん、防御の意識が薄いか……。それはあるかもしれないな。『銀翼』の前衛は、鉄壁だからな」
「あっ! 双子の双璧!」
「そっ」
そうだ!
クラン『銀翼』には、双子の有名な盾役がいるんだった。
師匠は解説を始める。
「双璧は、今まで抜かれた事がない。敵の攻撃は全部防いでしまう」
「あー、だから変なクセと言うか……。あんなに無防備な感じなんですね……」
「まあ、マチルダは最初から『銀翼』で冒険者活動を始めたからな。周りはレベルの高い超一流の冒険者揃いって訳だ」
「攻撃が来ない前提の立ち回りを無意識にしている……。早めに修正した方が良いですね」
「ああ。魔物の買い取りに無頓着って言うのも『銀翼』の悪影響だな。金の管理をするスタッフが別にいるからな」
「クランになると、そうらしいですね」
クランは、冒険者をサポートするスタッフを抱えている事が多い。
師匠が所属するクラン『銀翼』では、経理スタッフがいるのだろう。
なるほどお金の事を気にしないで良い環境にいたのなら、魔物の買い取り価格に無頓着なのも仕方がない。
「ダメそうか?」
「いえ。ちゃんと話せば聞いてくれるし、理解もしていましたよ。俺は一緒にやりたいですね。これから色々覚えてくれれば、問題ないですよ」
「そうか!」
続いてセレーネが踏み込んだ発言をした。
「私は何か……マチルダが焦っているように見えたなあ。だから、あんなに言葉がトゲトゲしい感じなのかなって」
「焦っているか……。セレーネちゃんは、良く見ているね」
「ねえ、ダグさん。フランチェスカさんは、エルフですよね? けど、マチルダはエルフじゃないでしょ? 姉妹なのに、どうして?」
えっ!?
慌ててフランチェスカさんの方を見る。
ライトグレーのローブ姿だが、今はフードをかぶっていないので、エルフの特徴である長い耳が確認できる。
なるほど、エルフだ。
美人で年齢の割に若く見えるのも、魔法が強いのも納得だ。
一方でマチルダは、俺と同じ普通の耳をしている。
マチルダは人族……だよな?
でも、二人は姉妹?
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