203 / 358
第九章 グンマー連合王国
第203話 峠の釜めし、だるま弁当――六次産業化
しおりを挟む
シメイ伯爵領を、どう開発するか?
俺が最初に思いついたのは、道路整備だ。
シメイ伯爵領は、商業都市ザムザとメロビクス南部を結ぶシメイ街道が通っている。
シメイ街道を拡幅して、人の通行を増やし、商業を活発化させるのはどうだろうか?
単純な方法だが、領都カイタックには、それなりの規模の市場があるし、シメイ伯爵領の立地が良いのだから地味に効きそうだ。
俺は道路状況を確認すべく、リス族のパイロットに道沿いに飛行するように指示を出した。
俺たちを乗せたブラックホークは、商業都市ザムザ方面へ飛ぶ。
シメイ街道は、村から村へと山間を縫うように進む。
そして、シメイ伯爵領の出口付近で、山から平地へと下る。
この辺りは、日光のいろは坂並みのつづら折りだ。
道は、舗装していない土の道だが、それなりに良く出来ている。
馬車が一台通れる程度の道幅なのだが、すれ違い出来る場所が設けられているのだ。
「あの馬車は、魔物のバトルホースが引いているのであるか?」
黒丸師匠が指さす先に一台の馬車がいた。
大型の馬が上り坂を、苦も無く馬車を引いて登っている。
「そうだ。バトルホースをテイムして、馬車馬代わりに使役している。シメイ街道は、上り下りが多いからな。力のあるバトルホースじゃないと務まらないのさ」
「なるほどなのである」
バトルホースの馬車は、ケッテンクラートに負けないくらいパワフルだ。
仮に、このつづら折りを自動車で上ったとして、バトルホース以上のスピードが出せるだろうか?
傾斜はキツいし、カーブも多いから、自動車でも大してスピードを出せそうにない。
それに、道路を拡幅出来るのかと言われると、つづら折りの場所はキツイ。
斜面をこれ以上削りとるのが難しいのだ。
シメイ伯爵領の反対側、メロビクス側の道路も見てみたが、同じだ。
「うーん……。道路整備で経済活性化は無理か……」
いきなりアイデアが頓挫してしまった。
リス族のパイロットには、適当に領地上空を飛ぶように指示して、あたりを観察する。
山と森に囲まれた領地で、北側には高い山、領地全体が南向きの傾斜地……。
さらに、フリージアでも南側にある土地で、気候が温暖だ。
あちこちに川や沢があるので、水量も豊富。
山間部ではあるけれど、農業に適している要素もある。
シメイ伯爵領の農業は、どうなっているのだろう?
「シメイ伯爵。領地の農業事情について説明して」
「農業ですか? 見ての通り数少ない平地を耕しています。小麦と野菜ですね」
「足りているのか?」
「うーん……。主食が魔物の肉と山菜って土地柄ですからね」
「いや! おかしいだろう! パンが主食じゃないのか!?」
やはりシメイ伯爵領は、イロイロおかしい!
オークを豚肉呼ばわりだし、馬車を魔物が引いているし。
「まあ、でも、あれですよ。小麦が足りなくなったら、商業都市ザムザとメロビクスから買えば良いので、農地が小さくてもそれほど困らないですよ」
なるほどね。
東には、大陸公路の一大拠点商業都市ザムザ。
西には、穀倉地帯のメロビクス。
東西から食糧供給できるのか。
恵まれた環境だから、あまりガツガツと領地開発しなくても、『やれちゃう』のだろうな。
ヨシッ!
アイデア出すか!
シメイ伯爵領についてまとめてみると……。
・大都市にアクセスの良い立地。
・日照良く、水量豊富だが、山間部の為、農地は少ない。
ふむ……。
まともに農業しても、近隣のメロビクス地域と競合し、負けてしまう。
ならば、商品まで加工する六次産業にしては、どうだろうか?
それなら、他地域とすみ分けが出来る。
俺は考えをまとめてシメイ伯爵に説明を始めた。
「シメイ伯爵。まず、棚田を作ろう!」
「棚田……ですか? それは、どんな?」
「山間部でも出来る稲作方法。こういった山地でも、米を作れるよ」
「米……? ああ! 東の国で食べる小麦みたいな作物ですね」
「そう。棚田は美味しいお米が出来るらしい。棚田で米を作って、弁当に加工して旅人に売りなよ。峠の釜めしとか、だるま弁当とか」
俺はシメイ伯爵に、どんな流れかを説明した。
棚田を南側斜面に作る。
↓
美味しいお米が出来る。(一次産業)
↓
お弁当に加工する。(二次産業)
峠の釜めしを作る。
だるま弁当を作る。
↓
シメイ街道の村々で旅人に販売する。(三次産業)
↓
名物完成!
収入増!
この生産、加工、販売まで、一気通貫で手掛ける方法を、六次産業というのだ。
『農業生産(一次)+商品加工(二次)+販売(三次)=六次』
単なる農産品に付加価値がつくので、上手く行けば収入が増える。
いわゆる高付加価値ってヤツだ。
山間部の農業が、平野部の農業に『量』で勝つのは難しい。
それならば、『質』で勝負させよう。
俺は名案だと思ったのだが、シメイ伯爵が疑わしそうに質問する。
「そんなに上手く行きますかね……?」
「米の作り方は、ある程度指導できる。第二騎士団が入植する地域でも米作りをする予定だよ」
「えっ!? そうなんですか!?」
米自体は、ジョバンニが商業都市ザムザで入手してくれる。
米の栽培方法は、ハジメマツバヤシが持っていた農業本に詳しく載っていた。
俺が翻訳して配布すれば、なんとかなるだろう。
「水田はね。連作障害がないし、水を貯めておけるから保水力が上がるよ」
「何か難しいですね……」
「えーと……。米を作り続けても収穫量が落ちない。水田に水を貯めておけるから、水不足などの渇水対策にもなる」
「なるほど! 凄いじゃないですか!」
「そう。それで、棚田はね。平地で作るより効率は落ちるけれど、お米自体の味は美味しくなるらしいよ」
「へー! 王様、詳しいですね?」
「勉強したんだよ」
ハジメマツバヤシが持っていた本で。
米が食べたいから必死で読んだよ。
第二騎士団が入植する青狼族、赤獅子族の旧テリトリーは、平地だ。
ここを一大水田地帯にして、効率良く米を作らせる。
米の供給地帯として、機能させる予定だ。
シメイ伯爵領は、棚田なので効率自体は第二騎士団より落ちる。
その為、名物弁当に加工して売るのだ。
・小麦供給地帯:旧メロビクス王大国
・米供給地帯:第二騎士団入植地帯
・商品販売地帯(峠の釜めし、だるま弁当):シメイ伯爵領
こうすれば、すみ分け出来るだろう。
「領地の南側を見ようか」
今度は領地の南側を飛んでもらう。
南側は道がないが、日当たりが良い斜面になっている。
「この辺りを棚田にすると良い」
「王様、道がないですよ」
「道を作ろう。領都カイタックから、第二騎士団が入植する領域に道を通そう。それで、切り倒した木材を運んでくれ。新しい入植地だから木材需要がかなりある」
「おっ! それも、良さそうですね」
シメイ伯爵も乗り気になってきた。
俺は支援を約束し、キャランフィールドへ戻った。
しかし、俺の直轄地は、俺が領地経営をするから良いとして、他の貴族領地は多少なりともテコ入れが必要かもしれないと思うのであった。
俺が最初に思いついたのは、道路整備だ。
シメイ伯爵領は、商業都市ザムザとメロビクス南部を結ぶシメイ街道が通っている。
シメイ街道を拡幅して、人の通行を増やし、商業を活発化させるのはどうだろうか?
単純な方法だが、領都カイタックには、それなりの規模の市場があるし、シメイ伯爵領の立地が良いのだから地味に効きそうだ。
俺は道路状況を確認すべく、リス族のパイロットに道沿いに飛行するように指示を出した。
俺たちを乗せたブラックホークは、商業都市ザムザ方面へ飛ぶ。
シメイ街道は、村から村へと山間を縫うように進む。
そして、シメイ伯爵領の出口付近で、山から平地へと下る。
この辺りは、日光のいろは坂並みのつづら折りだ。
道は、舗装していない土の道だが、それなりに良く出来ている。
馬車が一台通れる程度の道幅なのだが、すれ違い出来る場所が設けられているのだ。
「あの馬車は、魔物のバトルホースが引いているのであるか?」
黒丸師匠が指さす先に一台の馬車がいた。
大型の馬が上り坂を、苦も無く馬車を引いて登っている。
「そうだ。バトルホースをテイムして、馬車馬代わりに使役している。シメイ街道は、上り下りが多いからな。力のあるバトルホースじゃないと務まらないのさ」
「なるほどなのである」
バトルホースの馬車は、ケッテンクラートに負けないくらいパワフルだ。
仮に、このつづら折りを自動車で上ったとして、バトルホース以上のスピードが出せるだろうか?
傾斜はキツいし、カーブも多いから、自動車でも大してスピードを出せそうにない。
それに、道路を拡幅出来るのかと言われると、つづら折りの場所はキツイ。
斜面をこれ以上削りとるのが難しいのだ。
シメイ伯爵領の反対側、メロビクス側の道路も見てみたが、同じだ。
「うーん……。道路整備で経済活性化は無理か……」
いきなりアイデアが頓挫してしまった。
リス族のパイロットには、適当に領地上空を飛ぶように指示して、あたりを観察する。
山と森に囲まれた領地で、北側には高い山、領地全体が南向きの傾斜地……。
さらに、フリージアでも南側にある土地で、気候が温暖だ。
あちこちに川や沢があるので、水量も豊富。
山間部ではあるけれど、農業に適している要素もある。
シメイ伯爵領の農業は、どうなっているのだろう?
「シメイ伯爵。領地の農業事情について説明して」
「農業ですか? 見ての通り数少ない平地を耕しています。小麦と野菜ですね」
「足りているのか?」
「うーん……。主食が魔物の肉と山菜って土地柄ですからね」
「いや! おかしいだろう! パンが主食じゃないのか!?」
やはりシメイ伯爵領は、イロイロおかしい!
オークを豚肉呼ばわりだし、馬車を魔物が引いているし。
「まあ、でも、あれですよ。小麦が足りなくなったら、商業都市ザムザとメロビクスから買えば良いので、農地が小さくてもそれほど困らないですよ」
なるほどね。
東には、大陸公路の一大拠点商業都市ザムザ。
西には、穀倉地帯のメロビクス。
東西から食糧供給できるのか。
恵まれた環境だから、あまりガツガツと領地開発しなくても、『やれちゃう』のだろうな。
ヨシッ!
アイデア出すか!
シメイ伯爵領についてまとめてみると……。
・大都市にアクセスの良い立地。
・日照良く、水量豊富だが、山間部の為、農地は少ない。
ふむ……。
まともに農業しても、近隣のメロビクス地域と競合し、負けてしまう。
ならば、商品まで加工する六次産業にしては、どうだろうか?
それなら、他地域とすみ分けが出来る。
俺は考えをまとめてシメイ伯爵に説明を始めた。
「シメイ伯爵。まず、棚田を作ろう!」
「棚田……ですか? それは、どんな?」
「山間部でも出来る稲作方法。こういった山地でも、米を作れるよ」
「米……? ああ! 東の国で食べる小麦みたいな作物ですね」
「そう。棚田は美味しいお米が出来るらしい。棚田で米を作って、弁当に加工して旅人に売りなよ。峠の釜めしとか、だるま弁当とか」
俺はシメイ伯爵に、どんな流れかを説明した。
棚田を南側斜面に作る。
↓
美味しいお米が出来る。(一次産業)
↓
お弁当に加工する。(二次産業)
峠の釜めしを作る。
だるま弁当を作る。
↓
シメイ街道の村々で旅人に販売する。(三次産業)
↓
名物完成!
収入増!
この生産、加工、販売まで、一気通貫で手掛ける方法を、六次産業というのだ。
『農業生産(一次)+商品加工(二次)+販売(三次)=六次』
単なる農産品に付加価値がつくので、上手く行けば収入が増える。
いわゆる高付加価値ってヤツだ。
山間部の農業が、平野部の農業に『量』で勝つのは難しい。
それならば、『質』で勝負させよう。
俺は名案だと思ったのだが、シメイ伯爵が疑わしそうに質問する。
「そんなに上手く行きますかね……?」
「米の作り方は、ある程度指導できる。第二騎士団が入植する地域でも米作りをする予定だよ」
「えっ!? そうなんですか!?」
米自体は、ジョバンニが商業都市ザムザで入手してくれる。
米の栽培方法は、ハジメマツバヤシが持っていた農業本に詳しく載っていた。
俺が翻訳して配布すれば、なんとかなるだろう。
「水田はね。連作障害がないし、水を貯めておけるから保水力が上がるよ」
「何か難しいですね……」
「えーと……。米を作り続けても収穫量が落ちない。水田に水を貯めておけるから、水不足などの渇水対策にもなる」
「なるほど! 凄いじゃないですか!」
「そう。それで、棚田はね。平地で作るより効率は落ちるけれど、お米自体の味は美味しくなるらしいよ」
「へー! 王様、詳しいですね?」
「勉強したんだよ」
ハジメマツバヤシが持っていた本で。
米が食べたいから必死で読んだよ。
第二騎士団が入植する青狼族、赤獅子族の旧テリトリーは、平地だ。
ここを一大水田地帯にして、効率良く米を作らせる。
米の供給地帯として、機能させる予定だ。
シメイ伯爵領は、棚田なので効率自体は第二騎士団より落ちる。
その為、名物弁当に加工して売るのだ。
・小麦供給地帯:旧メロビクス王大国
・米供給地帯:第二騎士団入植地帯
・商品販売地帯(峠の釜めし、だるま弁当):シメイ伯爵領
こうすれば、すみ分け出来るだろう。
「領地の南側を見ようか」
今度は領地の南側を飛んでもらう。
南側は道がないが、日当たりが良い斜面になっている。
「この辺りを棚田にすると良い」
「王様、道がないですよ」
「道を作ろう。領都カイタックから、第二騎士団が入植する領域に道を通そう。それで、切り倒した木材を運んでくれ。新しい入植地だから木材需要がかなりある」
「おっ! それも、良さそうですね」
シメイ伯爵も乗り気になってきた。
俺は支援を約束し、キャランフィールドへ戻った。
しかし、俺の直轄地は、俺が領地経営をするから良いとして、他の貴族領地は多少なりともテコ入れが必要かもしれないと思うのであった。
17
お気に入りに追加
4,050
あなたにおすすめの小説
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎
って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!
何故こうなった…
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
そして死亡する原因には不可解な点が…
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。
武雅
ファンタジー
この世界では8歳になると教会で女神からギフトを授かる。
人口約1000人程の田舎の村、そこでそこそこ裕福な家の3男として生まれたファインは8歳の誕生に教会でギフトを授かるも、授かったギフトは【器用貧乏】
前例の無いギフトに困惑する司祭や両親は貧乏と言う言葉が入っていることから、将来貧乏になったり、周りも貧乏にすると思い込み成人とみなされる15歳になったら家を、村を出て行くようファインに伝える。
そんな時、前世では本間勝彦と名乗り、上司と飲み入った帰り、駅の階段で足を滑らし転げ落ちて死亡した記憶がよみがえる。
そして15歳まであと7年、異世界で生きていくために冒険者となると決め、修行を続けやがて冒険者になる為村を出る。
様々な人と出会い、冒険し、転生した世界を器用貧乏なのに器用貧乏にならない様生きていく。
村を出て冒険者となったその先は…。
※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。
よろしくお願いいたします。
転生獣医師、テイマースキルが覚醒したので戦わずしてモンスターを仲間にして世界平和を目指します
burazu
ファンタジー
子供の頃より動物が好きで動物に好かれる性質を持つ獣医師西田浩司は過労がたたり命を落とし異世界で新たにボールト王国クッキ領主の嫡男ニック・テリナンとして性を受ける。
ボールト王国は近隣諸国との緊張状態、そしてモンスターの脅威にさらされるがニックはテイマースキルが覚醒しモンスターの凶暴性を打ち消し難を逃れる。
モンスターの凶暴性を打ち消せるスキルを活かしつつ近隣諸国との緊張を緩和する為にニックはモンスターと人間両方の仲間と共に奮闘する。
この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも連載しています。
受験生でしたが転生したので異世界で念願の教師やります -B級教師はS級生徒に囲まれて努力の成果を見せつける-
haruhi8128
ファンタジー
受験を間近に控えた高3の正月。
過労により死んでしまった。
ところがある神様の手伝いがてら異世界に転生することに!?
とある商人のもとに生まれ変わったライヤは受験生時代に培った勉強法と、粘り強さを武器に王国でも屈指の人物へと成長する。
前世からの夢であった教師となるという夢を叶えたライヤだったが、周りは貴族出身のエリートばかりで平民であるライヤは煙たがられる。
そんな中、学生時代に築いた唯一のつながり、王国第一王女アンに振り回される日々を送る。
貴族出身のエリートしかいないS級の教師に命じられ、その中に第3王女もいたのだが生徒には舐められるばかり。
平民で、特別な才能もないライヤに彼らの教師が務まるのか……!?
努力型主人公を書いて見たくて挑戦してみました!
前作の「戦力より戦略。」よりは文章も見やすく、内容も統一できているのかなと感じます。
是非今後の励みにしたいのでお気に入り登録や感想もお願いします!
話ごとのちょっとしたものでも構いませんので!
ガチャ転生!~異世界でFラン冒険者ですが、ガチャを引いてチートになります(アルファ版)
武蔵野純平
ファンタジー
「君は次の世界に転生する。その前にガチャを引いた方が良いよ」
ガチャを引けば特別なスキルカードが手に入ります。
しかし、ガチャに使うコインは、なんと主人公の寿命です。ガチャを引けば次の世界での寿命が短くなってしまいす。
寿命と引き換えにガチャを引くのか? 引かないのか?
そして、異世界に転生した主人公は、地獄で引いたガチャで特殊なカードを貰っています。
しかし、そのカードの使い方がわからず、Fランクの冒険者として不遇の日々を送ります。
カードの使い方に気が付いた主人公は、冒険者として活躍を始めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる