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無知の致良知
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銀座で櫂と待ち合わせだがジーノがいない後ろめたさもある。ジーノは用事があると出かけてしまった。
こんなことはこれから都度ある。
侑梨が櫂とジーノに返せるのは愛だけだ。
「侑梨」
櫂の声に我に帰る。
「どこに行くの?」
銀座なんてあまり来ないので何をしたらいいのか分からない。
「俺たちの指輪が欲しい。侑梨に選んで欲しい」
「櫂、嬉しいけれど……」
ジーノは知っているのだろうか?
俺たちとは櫂と侑梨?それとも……
「俺たち三人のだ。マウロも知ってる」
櫂が入った路面店はハイジュエリーのお店だ。
こんなお店に入ったことがない。
恐縮する。
「取り敢えず見てれ。俺と侑梨を繋ぐ目に見える物が欲しい」
櫂が耳元で囁く。
どれも美しく洗練されている。
婚約指輪か結婚指輪か問われる。
櫂が婚約指輪と言いかけた所に侑梨が遮る。
「結婚指輪を」
櫂が意表を突かれた顔をする。
「櫂。約束はいらない。私は確かな物が欲しい」
小さく頷き、受け入れてくれた彼にありがとうと小さく伝える。
きっと金額を気にしたらダメだ。
セレブなジーノの手前もある。
櫂にもプライドがある。
その中でダイヤを散りばめたリングが目に入る。
リングカラーがホワイト、イエロー、ピンクのゴールドで三種展開されている。
ダイヤが三層にも散りばめているが細身で嫌らしくなく綺麗だ。
──ジーノのいない中決めるのはなんだか躊躇われる。
だけど三人で来ればそれはそれで櫂もジーノも嫌だろう。
「この店のリングは重ね付けをしても綺麗なんだ」
「……だからこのお店を選んでくれたの?」
「俺と侑梨のエンゲージリングを選んでくれ。マウロとは二人で選べばいい。きっと重ねて付けても侑梨の綺麗な指に映える」
マンションに帰ってもジーノはまだ帰ってなかった。
櫂が侑梨にキスをする。
それに応えるように舌を絡め櫂の首に腕を絡める。
櫂のキスが首筋に落ちる。
「あっ…ん」
どうしよう。愛しい。
「櫂……」
「最後までしないから……侑梨を感じたい」
胸の先端を舐められる。
声を殺すように指を噛むが腰が動く。
愛液が染み出すのが分かる。
櫂のベルトが外される。
「後ろ向いて」
侑梨の秘部に櫂のを擦り付ける。
「あっ」
「中には挿れないから太もも締めて」
櫂が動けば侑梨の感じる所に当たる。
「ん……っ」
耳元で愛していると告げられると更に感じてしまう。
胸の先端をクリクリと触れられ腰が反る。
「櫂……あっ……だめ!」
頭が真っ白になった瞬間に櫂の飛沫が侑梨の太ももを濡らした。
こんなことはこれから都度ある。
侑梨が櫂とジーノに返せるのは愛だけだ。
「侑梨」
櫂の声に我に帰る。
「どこに行くの?」
銀座なんてあまり来ないので何をしたらいいのか分からない。
「俺たちの指輪が欲しい。侑梨に選んで欲しい」
「櫂、嬉しいけれど……」
ジーノは知っているのだろうか?
俺たちとは櫂と侑梨?それとも……
「俺たち三人のだ。マウロも知ってる」
櫂が入った路面店はハイジュエリーのお店だ。
こんなお店に入ったことがない。
恐縮する。
「取り敢えず見てれ。俺と侑梨を繋ぐ目に見える物が欲しい」
櫂が耳元で囁く。
どれも美しく洗練されている。
婚約指輪か結婚指輪か問われる。
櫂が婚約指輪と言いかけた所に侑梨が遮る。
「結婚指輪を」
櫂が意表を突かれた顔をする。
「櫂。約束はいらない。私は確かな物が欲しい」
小さく頷き、受け入れてくれた彼にありがとうと小さく伝える。
きっと金額を気にしたらダメだ。
セレブなジーノの手前もある。
櫂にもプライドがある。
その中でダイヤを散りばめたリングが目に入る。
リングカラーがホワイト、イエロー、ピンクのゴールドで三種展開されている。
ダイヤが三層にも散りばめているが細身で嫌らしくなく綺麗だ。
──ジーノのいない中決めるのはなんだか躊躇われる。
だけど三人で来ればそれはそれで櫂もジーノも嫌だろう。
「この店のリングは重ね付けをしても綺麗なんだ」
「……だからこのお店を選んでくれたの?」
「俺と侑梨のエンゲージリングを選んでくれ。マウロとは二人で選べばいい。きっと重ねて付けても侑梨の綺麗な指に映える」
マンションに帰ってもジーノはまだ帰ってなかった。
櫂が侑梨にキスをする。
それに応えるように舌を絡め櫂の首に腕を絡める。
櫂のキスが首筋に落ちる。
「あっ…ん」
どうしよう。愛しい。
「櫂……」
「最後までしないから……侑梨を感じたい」
胸の先端を舐められる。
声を殺すように指を噛むが腰が動く。
愛液が染み出すのが分かる。
櫂のベルトが外される。
「後ろ向いて」
侑梨の秘部に櫂のを擦り付ける。
「あっ」
「中には挿れないから太もも締めて」
櫂が動けば侑梨の感じる所に当たる。
「ん……っ」
耳元で愛していると告げられると更に感じてしまう。
胸の先端をクリクリと触れられ腰が反る。
「櫂……あっ……だめ!」
頭が真っ白になった瞬間に櫂の飛沫が侑梨の太ももを濡らした。
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