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グラスは空なのでボトルに口をつけ白ワインを口に含む。
そして了子の唇に僕の唇を押し付ける。
開かない唇を開かすのなんて造作もない。
了子の逃げる舌を追いかけ捉え、白ワインで酔わせる。
「ちょっ……んっ……」
了子の指が腕が──抵抗を試みるが、僕には誘っているようにしか思えない。
そのまま爪を立てて僕に傷をつけて欲しい。
そう思い──更に深く舌を入れる。
もう苦しくて僕の腕にしがみついて来る。
背中に快感が突き抜ける。
腕に微かに痛みを感じるけれど了子は爪を職業柄清潔にしているので爪が短い。
爪を立てようにもただ強くしがみついているだけになってしまう。
辛うじて赤くなるくらいだ。
こんなのじゃあ全然足りない。
押し倒し、首に吸い付き甘噛みをする。
「──了子も発情した顔になってきたね」
そう微笑めば掌が頬に飛んでくる。
叩かれてもよかったのだけれど──失敗した。
遂、その腕をとってしまった。
その掴んだ手を自分の唇に寄せ手首にキスをする。
と、次は左の掌が飛んできた。
ぱんっ!と頬を叩く音が気持ちいい。
掴んでいた了子の右手を僕の下腹部に持っていく。
「君に叩かれてこんなになっちゃったよ」
布越しにも分かるほどに固く勃ち上がったモノを了子の手に押し付ける。
「──っ、為利!為利‼︎」
犬だと思っている為利に助けを求める姿のなんと可愛らしいことか。
「──呼んだ?」
そう了子の手を僕のに擦り付けながらも返事をする。
「貴方じゃ無い‼︎ 為利を呼んでいるの!」
「だから僕でしょう?」
「だから‼︎──為利?」
了子の瞳がやっと本当の意味で僕を捉える。
疑惑の瞳が揺れている。
けれども何かしらの直感が働いているように思う。
彼女はペットの為利と目の前の男が同じモノだと心の底では分かっている。
ただ──認めたくないだけだ。
人は歪曲して物事を見ようとする。
自分の見たくないモノを見ないように心に蓋をしようとする。
そんなことに意味はないのに。
「そうだよ?了子」
ズボンを抜き勃ち上がったモノをあらわにする。
そして了子に直に触れて貰う。
「や、為利!やめて」
お、阿呆な了子の割にすんなりと僕が為利だと受け入れた。
──阿呆だからかもしれない。
「やめれないよ。了子に触られていると思うと気持ち良くてどんどん溢れてくる」
ぬちゃぬちゃと卑猥な感触に変わり一層に気持ち良くなる。
その指に先端を押しつけグリグリと擦り付け、また上下に擦り込む。
「了子がその指で僕のを力一杯握り潰せば──僕に犯されずに済むかもよ?」
為されるがままの了子の指に少し力が入る。
けれどそれ以上に力を入れることが出来ないのか固まっている。
「──っ了子。それじゃあ僕を気持ちよくさせただけだよ」
擦る速度が速くなり膨らんでいく。
「や、為利──離して!ねぇ‼︎」
了子が涙を溜めて此方を見る。
あぁ──最高の表情だ。
そう思った瞬間に勢いよく白濁の汁が了子の掌に飛び散り濡らす。
「いやぁ──」
可愛いなぁ。
唸る了子のその唇に精液を口紅のように塗ってあげる。
「その唇を開いてくれたら僕の子種を飲ませてあげるよ?」
思いっきり首を左右に振られる。
その姿が可愛くてゆっくりと唇を押し開ける。
「──んーん」
否定の言葉を口を開かず話す了子の精一杯の言葉だ。
それでも無理くり唇から指は入れられたけれど今度は歯をがっしりと閉じている。
仕方がない。
了子の歯に僕の精液を丁寧に塗りたくっていく。
「ふふっ。服越しに分かるくらい乳首が勃ってる」
服の上から優しく乳首を摩る。
それだけで了子の腰が跳ねた。
「了子は普段から家にいる時は下着をつけないから、こんなに簡単に乳首をこねくり回されるんだよ」
「為利。やめて──いつから人になれたの?為利は犬でしょう?」
もう僕の精液は唾液とともに了子の喉を通り体内に入っている。
そう思うとまた下腹部に血液が集まる。
「犬じゃなくて狐ね。まぁ──それも嘘だけど。これが本当の僕だよ。了子に拾われて一月だけれども、僕とずっと暮らしていたんだよ。それなのに別の奴の名前を呼ぶなんてそんな浮気者には制裁が必要だと思わない?」
「誰の名?」
酔った状態での言葉で記憶にないのか知らないと表情で読み取れる。
「酷いよね」
「酷いのは為利でしょう‼︎ 何これ!最低だわ」
「──神様に暴言を吐くと祟られるよ?」
服の上から乳首を甘噛みする。
「あっ……ん」
「可愛い声だ。そういえば僕の子種は美味しかった?」
真っ赤に染まる顔にもう欲望が溢れそうだ。
「いいレシピでも思いついた?欲しいならもっとあげるよ?」
「いら、要らない!為利‼︎ もしかして発情期なの?」
未だに僕を犬だと思っている。
理解したかと思ったらこれだ。
やっぱり了子は阿呆の子だ。
「発情はしてるよ。当たり前だろう?」
乳首をちゅうちゅうと吸う。服越しで部屋着用のワンピースタイプの服が唾液で乳首周りだけ濡れている。
「了子も発情してるね」
スカートの裾をめくり太ももに触れる。
布一枚あるのとないのでこれ程に差があるのか。
指に肌が触れる感触が気持ちよくてずっと撫でていたい。
「ちょっと待って‼︎ 本当に待って‼︎」
飛び起きベッドの上に正座をする。
僕にも正座を要求する瞳だ。
「えっ?この状態で正座?」
もう僕のは勃ち上がりこの格好で正座はなくない?状態だ。
「~~~いいから正座‼︎」
ヤバイ。どんなプレイだ。
興奮する。
我慢させられ正座をさせられて剰え、それを好きな女に見られるなんて──余計に興奮する。
「〈待て〉をするなら後でちゃんとご褒美くれるんだよね?」
「黙りなさい!そしてソレを隠して!」
枕を投げられ僕のを隠せと命じられる。
「見なきゃいいじゃん」
「見えるの!」
「了子の枕に押し付けたら出ちゃうよ」
その枕に顔を押し付け眠るのを想像したらそれだけでご馳走様だ。
「なんでそんなに変態なの⁈ 私の為利はこんな子じゃないわ」
「こんな子だよ。毎日、了子の着替えを見てたの知らないの?」
「‼︎ 大人しくしてていい子だと……」
「膝枕して貰う振りして股の匂い嗅いでいたの知らないの?」
「‼︎‼︎」
「──もう捨てて来る。拾った場所に返して来る!」
了子が飼い主にあるまじき言葉を吐く。
「動物虐待は犯罪だよ?」
「動物じゃないんでしょ⁈神様だって言ってたじゃん!」
「そうだよ。神様捨てるなんて罰当たりもいいとこだよ?」
「捨てる神あれば拾う神あり!誰か拾ってくれるわ」
それは神が捨てたり拾うのであって今の立場で言えば了子の言葉ではない。
やっぱり了子は阿呆だ。
「神様捨てるなんて不幸になるよ?」
「今まで何かしてくれてたの⁈」
期待された目で見られたが──実は何もしていない。
ヤバイ。
了子は阿呆だけれど、これはバレている。
怪訝な目をしている。
「自分の実力で生きたいだろう?了子は」
「──うん」
そういう娘だ。
「僕は捨てられたら落神となって祟り神になっちゃうよ?」
本当は帰るだけなのだけれど情に訴えてみる。
それに帰る気は毛頭ない。
「そしてアシタカとサンに迷惑をかけちゃうんだ」
少し前に了子が泣きながら見ていた映画にあやかる。
「……そうなの?あんな風になっちゃうの?」
ダメだ。
──笑っちゃダメだ。
了子は阿呆だと知っていたのに予想よりも遥かに阿呆でしんどい。
「そうだよーだから──」
「待て!」
動こうとすればこれだ。
手の平を見せ止まれの表示をする。
ご馳走を目の前に待ては酷いよ。
「為利は……私のことが好きなの?」
「そんなこと?当たり前だろう。じゃなきゃ一緒に暮らすわけないじゃん」
こんな小さなマンションで不満を感じないのは了子がいるからだ。
「えっ!でも飼う時に動物病院で去勢したと思うんだけど」
告白させといて無視ですか。
こんな僕でも告白には緊張したりするんですが。
今はもうそんな事よりも早く了子の中に入りたいのだけど。
「じゃあさっきから了子の枕に押さえつけられているモノはなんだと思うの?」
ごめんね。病院に行ったように記憶を操作してもらったよ。
記憶操作なんて好きではないけれど仕方ないからね。
去勢されたら困っちゃうもん。
先生も迷惑だよ。
神様去勢して祟られるなんて理不尽この上ない。
でも神様の理不尽は標準装備だからね。
「もしかして──了子は今の僕より犬(狐)の僕がいいの?」
「当たり前でしょう!私の可愛い為利を返してよ!こんな変態男だなんて聞いてない‼︎」
「──了子は阿呆だと思っていたけど──まさか獣の姿の僕と繋がりたいなんて──」
「そんなこと言ってない‼︎ 違うってば‼︎」
僕を睨めつけるその瞳も可愛い。
可愛いなぁ。
──可愛いなぁ。
──やばい。
可愛いという言葉しか出てこない。
「──しょうがないなぁ……じゃあ今日は諦めてあげるけれど次はないよ?」
「ちょっと──気持ちも状況も本当に整理できない。私酔って夢見てるのかな?──そうだよね?こんなこと現実には無いよね?」
また了子が阿呆なことを言い出した。
と言いたいけれど、普通に混乱するよね。
少し時間をあげるよ。
──けれど──覚えておいてね。
「神様は祟るから言うこと聞いたほうがいいよ?」
ということを。
そして了子の唇に僕の唇を押し付ける。
開かない唇を開かすのなんて造作もない。
了子の逃げる舌を追いかけ捉え、白ワインで酔わせる。
「ちょっ……んっ……」
了子の指が腕が──抵抗を試みるが、僕には誘っているようにしか思えない。
そのまま爪を立てて僕に傷をつけて欲しい。
そう思い──更に深く舌を入れる。
もう苦しくて僕の腕にしがみついて来る。
背中に快感が突き抜ける。
腕に微かに痛みを感じるけれど了子は爪を職業柄清潔にしているので爪が短い。
爪を立てようにもただ強くしがみついているだけになってしまう。
辛うじて赤くなるくらいだ。
こんなのじゃあ全然足りない。
押し倒し、首に吸い付き甘噛みをする。
「──了子も発情した顔になってきたね」
そう微笑めば掌が頬に飛んでくる。
叩かれてもよかったのだけれど──失敗した。
遂、その腕をとってしまった。
その掴んだ手を自分の唇に寄せ手首にキスをする。
と、次は左の掌が飛んできた。
ぱんっ!と頬を叩く音が気持ちいい。
掴んでいた了子の右手を僕の下腹部に持っていく。
「君に叩かれてこんなになっちゃったよ」
布越しにも分かるほどに固く勃ち上がったモノを了子の手に押し付ける。
「──っ、為利!為利‼︎」
犬だと思っている為利に助けを求める姿のなんと可愛らしいことか。
「──呼んだ?」
そう了子の手を僕のに擦り付けながらも返事をする。
「貴方じゃ無い‼︎ 為利を呼んでいるの!」
「だから僕でしょう?」
「だから‼︎──為利?」
了子の瞳がやっと本当の意味で僕を捉える。
疑惑の瞳が揺れている。
けれども何かしらの直感が働いているように思う。
彼女はペットの為利と目の前の男が同じモノだと心の底では分かっている。
ただ──認めたくないだけだ。
人は歪曲して物事を見ようとする。
自分の見たくないモノを見ないように心に蓋をしようとする。
そんなことに意味はないのに。
「そうだよ?了子」
ズボンを抜き勃ち上がったモノをあらわにする。
そして了子に直に触れて貰う。
「や、為利!やめて」
お、阿呆な了子の割にすんなりと僕が為利だと受け入れた。
──阿呆だからかもしれない。
「やめれないよ。了子に触られていると思うと気持ち良くてどんどん溢れてくる」
ぬちゃぬちゃと卑猥な感触に変わり一層に気持ち良くなる。
その指に先端を押しつけグリグリと擦り付け、また上下に擦り込む。
「了子がその指で僕のを力一杯握り潰せば──僕に犯されずに済むかもよ?」
為されるがままの了子の指に少し力が入る。
けれどそれ以上に力を入れることが出来ないのか固まっている。
「──っ了子。それじゃあ僕を気持ちよくさせただけだよ」
擦る速度が速くなり膨らんでいく。
「や、為利──離して!ねぇ‼︎」
了子が涙を溜めて此方を見る。
あぁ──最高の表情だ。
そう思った瞬間に勢いよく白濁の汁が了子の掌に飛び散り濡らす。
「いやぁ──」
可愛いなぁ。
唸る了子のその唇に精液を口紅のように塗ってあげる。
「その唇を開いてくれたら僕の子種を飲ませてあげるよ?」
思いっきり首を左右に振られる。
その姿が可愛くてゆっくりと唇を押し開ける。
「──んーん」
否定の言葉を口を開かず話す了子の精一杯の言葉だ。
それでも無理くり唇から指は入れられたけれど今度は歯をがっしりと閉じている。
仕方がない。
了子の歯に僕の精液を丁寧に塗りたくっていく。
「ふふっ。服越しに分かるくらい乳首が勃ってる」
服の上から優しく乳首を摩る。
それだけで了子の腰が跳ねた。
「了子は普段から家にいる時は下着をつけないから、こんなに簡単に乳首をこねくり回されるんだよ」
「為利。やめて──いつから人になれたの?為利は犬でしょう?」
もう僕の精液は唾液とともに了子の喉を通り体内に入っている。
そう思うとまた下腹部に血液が集まる。
「犬じゃなくて狐ね。まぁ──それも嘘だけど。これが本当の僕だよ。了子に拾われて一月だけれども、僕とずっと暮らしていたんだよ。それなのに別の奴の名前を呼ぶなんてそんな浮気者には制裁が必要だと思わない?」
「誰の名?」
酔った状態での言葉で記憶にないのか知らないと表情で読み取れる。
「酷いよね」
「酷いのは為利でしょう‼︎ 何これ!最低だわ」
「──神様に暴言を吐くと祟られるよ?」
服の上から乳首を甘噛みする。
「あっ……ん」
「可愛い声だ。そういえば僕の子種は美味しかった?」
真っ赤に染まる顔にもう欲望が溢れそうだ。
「いいレシピでも思いついた?欲しいならもっとあげるよ?」
「いら、要らない!為利‼︎ もしかして発情期なの?」
未だに僕を犬だと思っている。
理解したかと思ったらこれだ。
やっぱり了子は阿呆の子だ。
「発情はしてるよ。当たり前だろう?」
乳首をちゅうちゅうと吸う。服越しで部屋着用のワンピースタイプの服が唾液で乳首周りだけ濡れている。
「了子も発情してるね」
スカートの裾をめくり太ももに触れる。
布一枚あるのとないのでこれ程に差があるのか。
指に肌が触れる感触が気持ちよくてずっと撫でていたい。
「ちょっと待って‼︎ 本当に待って‼︎」
飛び起きベッドの上に正座をする。
僕にも正座を要求する瞳だ。
「えっ?この状態で正座?」
もう僕のは勃ち上がりこの格好で正座はなくない?状態だ。
「~~~いいから正座‼︎」
ヤバイ。どんなプレイだ。
興奮する。
我慢させられ正座をさせられて剰え、それを好きな女に見られるなんて──余計に興奮する。
「〈待て〉をするなら後でちゃんとご褒美くれるんだよね?」
「黙りなさい!そしてソレを隠して!」
枕を投げられ僕のを隠せと命じられる。
「見なきゃいいじゃん」
「見えるの!」
「了子の枕に押し付けたら出ちゃうよ」
その枕に顔を押し付け眠るのを想像したらそれだけでご馳走様だ。
「なんでそんなに変態なの⁈ 私の為利はこんな子じゃないわ」
「こんな子だよ。毎日、了子の着替えを見てたの知らないの?」
「‼︎ 大人しくしてていい子だと……」
「膝枕して貰う振りして股の匂い嗅いでいたの知らないの?」
「‼︎‼︎」
「──もう捨てて来る。拾った場所に返して来る!」
了子が飼い主にあるまじき言葉を吐く。
「動物虐待は犯罪だよ?」
「動物じゃないんでしょ⁈神様だって言ってたじゃん!」
「そうだよ。神様捨てるなんて罰当たりもいいとこだよ?」
「捨てる神あれば拾う神あり!誰か拾ってくれるわ」
それは神が捨てたり拾うのであって今の立場で言えば了子の言葉ではない。
やっぱり了子は阿呆だ。
「神様捨てるなんて不幸になるよ?」
「今まで何かしてくれてたの⁈」
期待された目で見られたが──実は何もしていない。
ヤバイ。
了子は阿呆だけれど、これはバレている。
怪訝な目をしている。
「自分の実力で生きたいだろう?了子は」
「──うん」
そういう娘だ。
「僕は捨てられたら落神となって祟り神になっちゃうよ?」
本当は帰るだけなのだけれど情に訴えてみる。
それに帰る気は毛頭ない。
「そしてアシタカとサンに迷惑をかけちゃうんだ」
少し前に了子が泣きながら見ていた映画にあやかる。
「……そうなの?あんな風になっちゃうの?」
ダメだ。
──笑っちゃダメだ。
了子は阿呆だと知っていたのに予想よりも遥かに阿呆でしんどい。
「そうだよーだから──」
「待て!」
動こうとすればこれだ。
手の平を見せ止まれの表示をする。
ご馳走を目の前に待ては酷いよ。
「為利は……私のことが好きなの?」
「そんなこと?当たり前だろう。じゃなきゃ一緒に暮らすわけないじゃん」
こんな小さなマンションで不満を感じないのは了子がいるからだ。
「えっ!でも飼う時に動物病院で去勢したと思うんだけど」
告白させといて無視ですか。
こんな僕でも告白には緊張したりするんですが。
今はもうそんな事よりも早く了子の中に入りたいのだけど。
「じゃあさっきから了子の枕に押さえつけられているモノはなんだと思うの?」
ごめんね。病院に行ったように記憶を操作してもらったよ。
記憶操作なんて好きではないけれど仕方ないからね。
去勢されたら困っちゃうもん。
先生も迷惑だよ。
神様去勢して祟られるなんて理不尽この上ない。
でも神様の理不尽は標準装備だからね。
「もしかして──了子は今の僕より犬(狐)の僕がいいの?」
「当たり前でしょう!私の可愛い為利を返してよ!こんな変態男だなんて聞いてない‼︎」
「──了子は阿呆だと思っていたけど──まさか獣の姿の僕と繋がりたいなんて──」
「そんなこと言ってない‼︎ 違うってば‼︎」
僕を睨めつけるその瞳も可愛い。
可愛いなぁ。
──可愛いなぁ。
──やばい。
可愛いという言葉しか出てこない。
「──しょうがないなぁ……じゃあ今日は諦めてあげるけれど次はないよ?」
「ちょっと──気持ちも状況も本当に整理できない。私酔って夢見てるのかな?──そうだよね?こんなこと現実には無いよね?」
また了子が阿呆なことを言い出した。
と言いたいけれど、普通に混乱するよね。
少し時間をあげるよ。
──けれど──覚えておいてね。
「神様は祟るから言うこと聞いたほうがいいよ?」
ということを。
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