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蟷螂生 カマキリショウズ 6/6-6/10
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抱きしめてくれた灰谷の腕が胸が心地良いい。
「ごめん──灰谷」
自分はズルイ女の典型の様だと思う。
「なんで俺が長谷部のプレゼント家に忘れてきたと思う?」
──きっと灰谷は本当に忘れてきただろう。
それでも自分を恥じる鈴音に合わせてズルイ男を演じてくれる。
そんなの──ズルイよ。
「取りに行っていい?」
耳に軽くキスをされる。
「昨日買ったアイスも眠ってるぞ」
「……食べたい」
「──俺も早く食べたい──」
灰谷の食べたいものがアイスじゃないことは鈴音にも分かった。
玄関の鍵を閉めた途端からもう舌を絡めて激しく求められた。
鈴音も灰谷に応えて腕を絡める。
性急にスーツの上衣を脱ぎ捨てネクタイを緩める仕草がセクシーだとぼんやりと思う。
鈴音のブラウスのボタンを外しながらもキスを止めない。
鈴音も灰谷を求めたと言っても恥ずかしくない訳では無い。心臓はバクバクと鳴り身体は燃え盛っている。
「んっ……灰谷っ──苦しい」
この展開を望んでいながらも灰谷の獣ぶりに身体がついていかない。
「俺はもっと苦しかったさ──」
低い声で言われれば絡めた腕に力が入る。
鈴音の首を舐め吸う。
「んあっ…」
呼吸が苦しい──それなのに目が合うとすぐに唇を塞がれて舌を絡めてくる。
「このまましていい?」
シャワーを浴びたいとぼんやりと思ったけれど、もう頭と身体も溶けて何も考えられない──離れたくない
「このまま灰谷の匂いを感じたい──」
一気に抱えられて寝室のベットに下された。
「……ゆっくり抱きたいけど──無理だ。俺のものだって思えるまでゴメンけど──雨野の身体を堪能させてくれ」
いきなり最奥を突かれて身体が震える。
灰谷ので擦られると心臓が震えて苦しくなりシーツを掴む。
「灰…た…あっ、あ」
まるで──
「雨野……ごめん、一回出さないともう何も考えられない──んっ」
鈴音の中で痙攣したように吐き出す。
引き抜いたゴムの中に溜まる白濁に目をやると正気に戻ったかの様に灰谷が恥ずかしがるがその瞳が色っぽい。
「気持ちよかった?」
鈴音が揶揄うような口調で微笑む。
「──当たり前だろ?好きな女の中に入ったんだ」
その言い方は止めて欲しい。
揶揄った鈴音の方が悶える。
「今度はゆっくりお前を堪能させてくれ」
「ちょっと……エアコン……蒸し暑いし──灰谷も私も汗がすごい──」
鈴音の言葉なんて聞いてない。
「ごめん、もう一回終わるまで待って──」
今まで散々鈴音を思って気遣ってくれた灰谷の自分勝手なセックスに──感じてしまう。
我慢出来ないほど、想いやれないほど鈴音を求めていたと思うともっと──もっと乱暴に求めて欲しい。
「あっ…あっ…ふっ──んんっ」
こんなの──まるで交尾みたいだ。
そう思うのに……こんなに心が満たされるセックスは久しぶりだった。
その後、正気を取り戻した灰谷のセックスは一転し、ねっとりと鈴音を責めあげ、何度も絶頂に押し上げた──
「ごめん──灰谷」
自分はズルイ女の典型の様だと思う。
「なんで俺が長谷部のプレゼント家に忘れてきたと思う?」
──きっと灰谷は本当に忘れてきただろう。
それでも自分を恥じる鈴音に合わせてズルイ男を演じてくれる。
そんなの──ズルイよ。
「取りに行っていい?」
耳に軽くキスをされる。
「昨日買ったアイスも眠ってるぞ」
「……食べたい」
「──俺も早く食べたい──」
灰谷の食べたいものがアイスじゃないことは鈴音にも分かった。
玄関の鍵を閉めた途端からもう舌を絡めて激しく求められた。
鈴音も灰谷に応えて腕を絡める。
性急にスーツの上衣を脱ぎ捨てネクタイを緩める仕草がセクシーだとぼんやりと思う。
鈴音のブラウスのボタンを外しながらもキスを止めない。
鈴音も灰谷を求めたと言っても恥ずかしくない訳では無い。心臓はバクバクと鳴り身体は燃え盛っている。
「んっ……灰谷っ──苦しい」
この展開を望んでいながらも灰谷の獣ぶりに身体がついていかない。
「俺はもっと苦しかったさ──」
低い声で言われれば絡めた腕に力が入る。
鈴音の首を舐め吸う。
「んあっ…」
呼吸が苦しい──それなのに目が合うとすぐに唇を塞がれて舌を絡めてくる。
「このまましていい?」
シャワーを浴びたいとぼんやりと思ったけれど、もう頭と身体も溶けて何も考えられない──離れたくない
「このまま灰谷の匂いを感じたい──」
一気に抱えられて寝室のベットに下された。
「……ゆっくり抱きたいけど──無理だ。俺のものだって思えるまでゴメンけど──雨野の身体を堪能させてくれ」
いきなり最奥を突かれて身体が震える。
灰谷ので擦られると心臓が震えて苦しくなりシーツを掴む。
「灰…た…あっ、あ」
まるで──
「雨野……ごめん、一回出さないともう何も考えられない──んっ」
鈴音の中で痙攣したように吐き出す。
引き抜いたゴムの中に溜まる白濁に目をやると正気に戻ったかの様に灰谷が恥ずかしがるがその瞳が色っぽい。
「気持ちよかった?」
鈴音が揶揄うような口調で微笑む。
「──当たり前だろ?好きな女の中に入ったんだ」
その言い方は止めて欲しい。
揶揄った鈴音の方が悶える。
「今度はゆっくりお前を堪能させてくれ」
「ちょっと……エアコン……蒸し暑いし──灰谷も私も汗がすごい──」
鈴音の言葉なんて聞いてない。
「ごめん、もう一回終わるまで待って──」
今まで散々鈴音を思って気遣ってくれた灰谷の自分勝手なセックスに──感じてしまう。
我慢出来ないほど、想いやれないほど鈴音を求めていたと思うともっと──もっと乱暴に求めて欲しい。
「あっ…あっ…ふっ──んんっ」
こんなの──まるで交尾みたいだ。
そう思うのに……こんなに心が満たされるセックスは久しぶりだった。
その後、正気を取り戻した灰谷のセックスは一転し、ねっとりと鈴音を責めあげ、何度も絶頂に押し上げた──
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