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未済 ─3年後
053 ハル
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「ハル行くわよ」
「いってらっしゃい」
手を振り微笑めば千夏が僕の頭を振り回す。
「あのね~今日は通信システムの説明を聞きに行くんでしょう⁈ 大手の通信会社にアプリ開発して貰っらったこのプロジェクトで躍進したい!って状態で貴方が行かないとかあり得ないでしょう‼︎」
千夏は怒りながらもこのシステムに関心があるようで愉しみにしているのが分かる。
彼女は今、塩野義ゼミの講師として今でも爆発的に人気がある。
湖都子がいなくなって──3年が経った。
僕は26歳になった。という事は彼女は28歳だ。
彼女の誕生日も──僕の誕生日にも正月もクリスマスも彼女からの音沙汰はない。
──どうしても湖都子を探し出したかった。
探偵を雇い全国的に探してみたけれど彼女は見つからなかった。
高額な探偵料に逼迫した頃──父が倒れた。
その情報は一気に巡り塩野義ゼミの株価は下がり母は以前より更に忙殺した。
母は父の病気を知っていた。
だから──どうしても朝宮千夏が必要だった。
父が倒れれば塩野義ゼミへの成長不安が増す。けれどそこに朝宮千夏が講師となれば逆風は一気に追い風となる。
だから僕と朝宮千夏の結婚は母にとって譲れない願いだった。
それなのにあの時──僕の拒絶を黙って受け入れた。
あれ時の沈黙以上に母親の愛を感じた事はない。
出来れば報いてあげたいけれど──どうしても朝宮千夏との結婚は受け入れられなかった。
湖都子がいなくなったにも関わらず──僕は受け入れられなかった。
「結婚しなくていい。貴方が欲しいけれど身体の関係も貴方が望まないなら無くてもいい。湖都子さんが見つかれば──私は貴方から手を引くから──それまでは貴方の一番を私にして。恋人でもない。仕事の関係でもない。けれど貴方の一番は私。それなら──北進から塩野義ゼミに移るわ」
その条件を跳ね除けるにはもう──心が疲弊し、もう──どうでもよかった。
湖都子に言葉さえ貰えず去っていかれたのは想像以上に心に傷を残した。
あれから──やる気もなければ何も感じない。
千夏のヒモのように生きている。
そろそろ千夏にも愛想尽かされても不思議でもない。
逆に今でも離れないことが意味がわからない。
千夏は賢いと思っていたが案外弱いのかもしれない。
「──以上がこのアプリケーションの概要ですが、いかがでしょうか?」
担当者はシステム説明にまさか朝宮千夏が来るとは思っていなかったらしく焦りながらも嬉しそうに彼女に商品説明をしている。
「貴方はご質問はありませんか?」
前に座っていた男が微笑みながら僕に声を掛ける。
30台後半の爽やかで洗練された大人の男と言った感じだ。
この人の方が担当者より格上なのだろう。
担当者が少し焦っている。
「──問題ありません。僕は興味がないので彼女に説明して頂けると助かります」
「そうですか。では何かお聞きになりたい事がありましたらシステム開発担当の方に声を掛けてください」
一礼し去っていく。
塩野義のドラ息子と知って保険を掛けたのは見事だな。
些細な火種も消して廻る慎重派だ。
でも僕は本当に何もしないので問題ないですよ。
瀕死の塩野義ゼミは朝宮千夏の移籍により一転した。
下がった株価も新規生徒数も跳ね上がり、今では安定した企業経営を実現している。
千夏に感謝しないといけないのだろうけど、実際──僕はどうでもよかった。
ただ死んだ心が何かに寄り掛かりたかっただけだった。
──もう──何をしても心が動かない。
湖都子が僕の心を奪って去ったのだから当たり前だ。
ここに──僕の心はない。
いつまでこんな気持ちで生きるのかと虚しくなる。
気が狂わなかった自分が正気なのかと思える程に。
あちらではアプリケーションの使用方法を試している。
携帯の写真をアップし映像を他者の画面にリンクして複数人が個別に書き込む方法を試している。
「これは手作りのケーキですよね。素敵な誕生日パーティーですね」
他愛無い画像を出し試しているようで千夏の微笑む声に画面を見てみれば苺のホールケーキにチョコプレートでおめでとうの文字が描かれている写真だ。
ケーキだけのアップだ。
「──これは誰の写真?」
何も質問しなかった者の発言に担当者は間の抜けた顔をする。
「この写真をどこで手に入れた⁈」
早く答えてくれ。
「えっ?あっ……確か──柳課長の」
「どの人なの?」
「先程までいらしてた人です。少しお話ししていた──あっ!」
話の途中で駆け出す。
あの写真はケーキしか写ってないけれど──ケーキを支えている指が少しだけ写っている。
あの指を──知ってる。
細く綺麗な指だと──いつも思っていた。
あれは湖都子の指だ!
「柳さん」
振り向いた男をさっき迄とは別の感覚で見る。
大企業の課長であり大人の男。
笑顔は爽やかで身長は僕よりも大きく180は超えるだろう。
30代後半で落ち着きがありスーツをスマートに着こなし清潔感がある心の余裕の見える男だ。
「どうされました?塩野義さん」
柳和秋か。
見てもいなかった名刺に目を通す。
あの柳花純の兄に当たるのだろうか?
それなら接点があってもおかしくはない。
でもまさか湖都子とどうなったら二人に接点が出来る?
僕と付き合っていながらこの男とも付き合っていたのだろうか?
否、湖都子は海都を愛していた。
この男の入る隙間なんてない筈だ。
それともこの3年の間にこの男と湖都子に愛が芽生えた?
分からない。
まだ──決まった訳ではない。
「──さっきの写真が誕生日祝いの手作りケーキのようだったので……ご結婚されているのですか?」
左指に指輪は無い。
「結婚はしていませんよ」
「では彼女に作って貰ったんですか?」
「あれは妹の子供の誕生日ケーキで妹が作ったんですよ」
僕は貴方の妹を知っている。
あの指は絶対に柳花純の指ではない。
──湖都子の指だ。
それなら湖都子は柳花純の所にいるのだろうか?
否、柳花純は三年前に再婚して今は二児の母で調べたけれど湖都子はいなかった。
この男は最低限の言葉で済まし、会話を広げようとしない。
微笑みを崩さないこの男は何かを隠している。
「姪っ子を好きなんですね」
「そうですね。遂、自慢げに出しちゃいました。著作権もないですしね。けれどあんな写真より学習塾に見合った画像を用意しておくべきでした。すみません」
話を締め括りたいのが伝わるが、まだ──終わらせられない。
この男の近くに湖都子がいる。
僕を捨てて選んだ場所はこの男の側なのか?
殴り殺したい気持ちをがグッと我慢する。
掴めそうな手掛かりを──絶対に離したくない。
「いえ、僕は一人っ子だから羨ましいです」
「私が結婚していないので妹の子が可愛くて仕方がないんですよ」
「ならよくお会いに?」
「会いたいですが仕事でなかなか時間が取れなくて最近は会えてないんですよ」
「では寂しいですね」
「まぁ、叔父なんてそんなモノですよ」
「──柳さんは彼女はいらっしゃらないんですか?」
結婚していないとは言ったけど、独り身とは限らない。
「寂しいのですが、いませんよ」
「じゃあ寂しいモノ同士、飲みに行きませんか?」
「すみません──寂しさ紛れに猫と住んでるんです。その子が可愛くて出来るだけ家にいたいんです」
「へぇ……いいね。どんな猫ですか?」
「迷い猫と暮らすようになって今では私の方が──離れられない」
「僕も猫好きなんです。写真見せて欲しいな」
携帯を取り出し写真を見せてくれる。
そこには黒猫が上目遣いで睨んでいた。
「寂しがり屋なのに拒絶して──愛されるのが怖いといった感じの子なんです。でも綺麗な声で鳴くんです。猫って本来は大人になると鳴かなくてもいいらしいんです。あれは子猫が親に空腹や寂しいのを訴える時だけに必要なだけで、人間と暮らすようになって大人の猫でも鳴くようになったらしいんですが──寂しいと綺麗な声で鳴かれると──愛しくなる」
「かわいいね──名前は?雌ですか?」
「男の子です。名前は──秘密です。この歳でなんだか恥ずかしいので」
「僕も猫を飼えば……この寂しさから逃れられるのかな……」
柳和秋が物言いたげな表情をするが口には出さない。
「塩野義の一人息子で朝宮千夏のパートナーでありながら不満があるのか?──って思ってる?」
心の内を暴けくように横目で厭らしく見れば柳和秋は微笑み毅然と返す。
「心は表から見ただけでは悩みも想いもわからない。人は本当に欲しいものが手に入らなければ心は埋まらない。貴方の幸せを願ってます」
「柳さん。貴方は本当に欲しいものを──手に入れたの?心は満たされた?」
少し困った顔をしたけれどすぐに微笑みで隠す。
──この男も僕と同じで埋まらない何かを持っているのか。
もう単刀直入に聞いてしまおうか。
けれどこの男が知らないと口にしても僕は信じられないし、知っていると言えば殺してしまいたくなる。
あの指が湖都子に似ていると思ったけれど、あの指を──手を──瞳を──声を──もう三年も知らない。
僕の想う湖都子はもう残像でしかない。
「では機会がまたありましたら宜しくお願いします」
去っていく姿を眺め立ち尽くすしか出来なかった。
「いってらっしゃい」
手を振り微笑めば千夏が僕の頭を振り回す。
「あのね~今日は通信システムの説明を聞きに行くんでしょう⁈ 大手の通信会社にアプリ開発して貰っらったこのプロジェクトで躍進したい!って状態で貴方が行かないとかあり得ないでしょう‼︎」
千夏は怒りながらもこのシステムに関心があるようで愉しみにしているのが分かる。
彼女は今、塩野義ゼミの講師として今でも爆発的に人気がある。
湖都子がいなくなって──3年が経った。
僕は26歳になった。という事は彼女は28歳だ。
彼女の誕生日も──僕の誕生日にも正月もクリスマスも彼女からの音沙汰はない。
──どうしても湖都子を探し出したかった。
探偵を雇い全国的に探してみたけれど彼女は見つからなかった。
高額な探偵料に逼迫した頃──父が倒れた。
その情報は一気に巡り塩野義ゼミの株価は下がり母は以前より更に忙殺した。
母は父の病気を知っていた。
だから──どうしても朝宮千夏が必要だった。
父が倒れれば塩野義ゼミへの成長不安が増す。けれどそこに朝宮千夏が講師となれば逆風は一気に追い風となる。
だから僕と朝宮千夏の結婚は母にとって譲れない願いだった。
それなのにあの時──僕の拒絶を黙って受け入れた。
あれ時の沈黙以上に母親の愛を感じた事はない。
出来れば報いてあげたいけれど──どうしても朝宮千夏との結婚は受け入れられなかった。
湖都子がいなくなったにも関わらず──僕は受け入れられなかった。
「結婚しなくていい。貴方が欲しいけれど身体の関係も貴方が望まないなら無くてもいい。湖都子さんが見つかれば──私は貴方から手を引くから──それまでは貴方の一番を私にして。恋人でもない。仕事の関係でもない。けれど貴方の一番は私。それなら──北進から塩野義ゼミに移るわ」
その条件を跳ね除けるにはもう──心が疲弊し、もう──どうでもよかった。
湖都子に言葉さえ貰えず去っていかれたのは想像以上に心に傷を残した。
あれから──やる気もなければ何も感じない。
千夏のヒモのように生きている。
そろそろ千夏にも愛想尽かされても不思議でもない。
逆に今でも離れないことが意味がわからない。
千夏は賢いと思っていたが案外弱いのかもしれない。
「──以上がこのアプリケーションの概要ですが、いかがでしょうか?」
担当者はシステム説明にまさか朝宮千夏が来るとは思っていなかったらしく焦りながらも嬉しそうに彼女に商品説明をしている。
「貴方はご質問はありませんか?」
前に座っていた男が微笑みながら僕に声を掛ける。
30台後半の爽やかで洗練された大人の男と言った感じだ。
この人の方が担当者より格上なのだろう。
担当者が少し焦っている。
「──問題ありません。僕は興味がないので彼女に説明して頂けると助かります」
「そうですか。では何かお聞きになりたい事がありましたらシステム開発担当の方に声を掛けてください」
一礼し去っていく。
塩野義のドラ息子と知って保険を掛けたのは見事だな。
些細な火種も消して廻る慎重派だ。
でも僕は本当に何もしないので問題ないですよ。
瀕死の塩野義ゼミは朝宮千夏の移籍により一転した。
下がった株価も新規生徒数も跳ね上がり、今では安定した企業経営を実現している。
千夏に感謝しないといけないのだろうけど、実際──僕はどうでもよかった。
ただ死んだ心が何かに寄り掛かりたかっただけだった。
──もう──何をしても心が動かない。
湖都子が僕の心を奪って去ったのだから当たり前だ。
ここに──僕の心はない。
いつまでこんな気持ちで生きるのかと虚しくなる。
気が狂わなかった自分が正気なのかと思える程に。
あちらではアプリケーションの使用方法を試している。
携帯の写真をアップし映像を他者の画面にリンクして複数人が個別に書き込む方法を試している。
「これは手作りのケーキですよね。素敵な誕生日パーティーですね」
他愛無い画像を出し試しているようで千夏の微笑む声に画面を見てみれば苺のホールケーキにチョコプレートでおめでとうの文字が描かれている写真だ。
ケーキだけのアップだ。
「──これは誰の写真?」
何も質問しなかった者の発言に担当者は間の抜けた顔をする。
「この写真をどこで手に入れた⁈」
早く答えてくれ。
「えっ?あっ……確か──柳課長の」
「どの人なの?」
「先程までいらしてた人です。少しお話ししていた──あっ!」
話の途中で駆け出す。
あの写真はケーキしか写ってないけれど──ケーキを支えている指が少しだけ写っている。
あの指を──知ってる。
細く綺麗な指だと──いつも思っていた。
あれは湖都子の指だ!
「柳さん」
振り向いた男をさっき迄とは別の感覚で見る。
大企業の課長であり大人の男。
笑顔は爽やかで身長は僕よりも大きく180は超えるだろう。
30代後半で落ち着きがありスーツをスマートに着こなし清潔感がある心の余裕の見える男だ。
「どうされました?塩野義さん」
柳和秋か。
見てもいなかった名刺に目を通す。
あの柳花純の兄に当たるのだろうか?
それなら接点があってもおかしくはない。
でもまさか湖都子とどうなったら二人に接点が出来る?
僕と付き合っていながらこの男とも付き合っていたのだろうか?
否、湖都子は海都を愛していた。
この男の入る隙間なんてない筈だ。
それともこの3年の間にこの男と湖都子に愛が芽生えた?
分からない。
まだ──決まった訳ではない。
「──さっきの写真が誕生日祝いの手作りケーキのようだったので……ご結婚されているのですか?」
左指に指輪は無い。
「結婚はしていませんよ」
「では彼女に作って貰ったんですか?」
「あれは妹の子供の誕生日ケーキで妹が作ったんですよ」
僕は貴方の妹を知っている。
あの指は絶対に柳花純の指ではない。
──湖都子の指だ。
それなら湖都子は柳花純の所にいるのだろうか?
否、柳花純は三年前に再婚して今は二児の母で調べたけれど湖都子はいなかった。
この男は最低限の言葉で済まし、会話を広げようとしない。
微笑みを崩さないこの男は何かを隠している。
「姪っ子を好きなんですね」
「そうですね。遂、自慢げに出しちゃいました。著作権もないですしね。けれどあんな写真より学習塾に見合った画像を用意しておくべきでした。すみません」
話を締め括りたいのが伝わるが、まだ──終わらせられない。
この男の近くに湖都子がいる。
僕を捨てて選んだ場所はこの男の側なのか?
殴り殺したい気持ちをがグッと我慢する。
掴めそうな手掛かりを──絶対に離したくない。
「いえ、僕は一人っ子だから羨ましいです」
「私が結婚していないので妹の子が可愛くて仕方がないんですよ」
「ならよくお会いに?」
「会いたいですが仕事でなかなか時間が取れなくて最近は会えてないんですよ」
「では寂しいですね」
「まぁ、叔父なんてそんなモノですよ」
「──柳さんは彼女はいらっしゃらないんですか?」
結婚していないとは言ったけど、独り身とは限らない。
「寂しいのですが、いませんよ」
「じゃあ寂しいモノ同士、飲みに行きませんか?」
「すみません──寂しさ紛れに猫と住んでるんです。その子が可愛くて出来るだけ家にいたいんです」
「へぇ……いいね。どんな猫ですか?」
「迷い猫と暮らすようになって今では私の方が──離れられない」
「僕も猫好きなんです。写真見せて欲しいな」
携帯を取り出し写真を見せてくれる。
そこには黒猫が上目遣いで睨んでいた。
「寂しがり屋なのに拒絶して──愛されるのが怖いといった感じの子なんです。でも綺麗な声で鳴くんです。猫って本来は大人になると鳴かなくてもいいらしいんです。あれは子猫が親に空腹や寂しいのを訴える時だけに必要なだけで、人間と暮らすようになって大人の猫でも鳴くようになったらしいんですが──寂しいと綺麗な声で鳴かれると──愛しくなる」
「かわいいね──名前は?雌ですか?」
「男の子です。名前は──秘密です。この歳でなんだか恥ずかしいので」
「僕も猫を飼えば……この寂しさから逃れられるのかな……」
柳和秋が物言いたげな表情をするが口には出さない。
「塩野義の一人息子で朝宮千夏のパートナーでありながら不満があるのか?──って思ってる?」
心の内を暴けくように横目で厭らしく見れば柳和秋は微笑み毅然と返す。
「心は表から見ただけでは悩みも想いもわからない。人は本当に欲しいものが手に入らなければ心は埋まらない。貴方の幸せを願ってます」
「柳さん。貴方は本当に欲しいものを──手に入れたの?心は満たされた?」
少し困った顔をしたけれどすぐに微笑みで隠す。
──この男も僕と同じで埋まらない何かを持っているのか。
もう単刀直入に聞いてしまおうか。
けれどこの男が知らないと口にしても僕は信じられないし、知っていると言えば殺してしまいたくなる。
あの指が湖都子に似ていると思ったけれど、あの指を──手を──瞳を──声を──もう三年も知らない。
僕の想う湖都子はもう残像でしかない。
「では機会がまたありましたら宜しくお願いします」
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