弟の恋人〜はじめての恋は最後の恋〜

はじめての恋は最後の恋。

夏の終わり。両親の死とともに散った十七歳の初恋は、大きな疵痕を残して亜弥の心の時を止めた。

流されるままに過ごしたそれからの十年。それはこれからもずっと同じ。そう思っていた。だが——

「あいつとも寝たのか」

突然の再会。誤解。謀略。

運命に翻弄される亜弥の時間がいま、動き出す。


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