7 / 61
7 魔石って
しおりを挟む
こんな薄暗い墓場まで、女子1人で俺達の様子を見に来てくれたロアさん。
実は彼女も冒険者ギルドに住んでいるらしい。俺達がギルドからいなくなっているのに気づいて見に来てくれたという。
そして…… なんと日常生活に使う程度の基本的な魔法は使えるのだそうだ。
「いやあ、すみませんね。助かりました」
「これぐらい、なんでもありませんよ」
彼女は見事に火の玉を操って見せた。それで肉を上手に焼いてくれたのである。
「すごいですね。日常魔法っていうからもっとシンプルなものかと思いましたが。見事なものです。この炎さばきは」
「ふふふ、大げさですよ。これぐらいなら誰だって出来ますから。でもごめんなさい、お塩も持ってくれば良かったですね」
「いやいや、焼いてもらっただけでも有り難いんですから……」
などといいながら、俺とトカマル君は魔狼の肉にかぶりついた。
「あんまり美味しくないですね」
トカマル君、ハッキリ言い過ぎでは? せっかく焼いてくれた人の前でそういう事を言ってはいけないと思うのだけど。
「魔狼肉ですから、美味しくはないかもですね」
ロアさんはそう言って笑っていた。
まあ実際、美味しくはなかった。いや、不味かった。
ジャッカロープの肉もそれなりの味だったが、魔狼はよりいっそう微妙な味だった。臭みが強い、そして筋っぽい。せめて塩、香辛料があればなぁ。それが正直な感想である。
それでもお腹はすいている。モリモリ食べる俺。そしてトカマル君。
トカマル君は途中で肉から離れて、魔石喰いタイムに突入した。
今日は全部で7個の魔石が収穫できている。
魔石が獲れる確立は高くないはずなのだが、今のところ倒した魔物の全てから魔石が見つかっている。同じ種類の魔石でも質によって価値は違うらしいから、こんな簡単に採れるような石はノーカウントなのかもしれないが。
まあいいさ。とりあえず5個はトカマル君に食べさせる。
彼はまだまだ弱っちいからな。
たくさん食べて成長して、一緒に戦えるようになってくれると嬉しい。
俺は魔石に魔力を流し込んで、トカマル君の前へ差し出す。
パクパク そしてモシャモシャ。
「エフィルア様、見てください見てください~」
食後のトカマル君。今日も元気にレベルアップ。順調である。
【名前】トカマル
【種族】冥界ジュエルサラマンダー
【職能】未設定
UP【LV】8→ 12
---------------------
UP【H P】 8→ 12
UP【M P】14→ 19
UP【攻撃力】 8→ 13
UP【防御力】 8→ 12
UP【魔 力】16→ 21
UP【速 度】10→ 15
---------------------
◆スキル一覧
◆特性・属性・耐性
【宝玉喰い】
【魂魄奉天】
「今日は何だか力が強くなったような感じがします」
トカマル君はそう言いながら、前足を振ったり口をパクパクさせて動きを確かめている。数値の伸びを見ても、攻撃力の上昇幅は確かに大きくなっている。
「この石を食べると力がモリモリになります」
魔狼の魔石か。魔狼は確かに攻撃力特化型の魔物。やはり食べ物によってトカマル君の成長は変化するようだ。
それでも相変わらず一番成長しているのは魔力とMPなのだけれど。
さて、そんな食事を終えた俺達だったのだが、ロアさんは首を捻って様子を見ていた。
「ロアさん、どうかしました?」
「ええと、気になる事はいくつか有るんですけど、1つだけ聞いても良いですか?」
「はいどうぞ、なんなりと」
「あの、エフィルアさんて何故そんなに魔石を持ってるんですかね? たとえ下級モンスターの魔石だとしても、それなりの貴重品ですよ? めったに採集できる物じゃないです。レアアイテムです」
「ははあ、それですか。実は俺もロアさんに聞いてみようと思っていたところなんですけどね。なんだか魔石は多めに獲れてはいるんです。きっと質や価値は低い石なのでしょうけど」
「え…… なるほどそうですか…… はっきり言って、ここまで完全な形の魔石はめったに出ませんね。ギルドの買い取り価格だと…… ジャッカロープの魔石も狼の魔石も1つ1万ロゼになります」
むむ、驚愕の事実。これはなかなかのお値段である。
今日一日頑張った薬草採集依頼の報酬が2000ロゼだった事と比べると、とんでもないお値段である。石は全部で7個。7万ロゼになる。
ただし、もうすでに5万ロゼ分はトカマル君のお腹の中に消えてしまっているのだ。これは驚愕の事実である。
弱っちかったトカマル君が、あっという間にレベル12まで上がったのにも納得である。これだけ高価な食材だったのなら、あの成長も納得である。いや、そういうものなのか分からないけれど。
ちなみにロアさんから見ても、やはりトカマル君のレベルの上がり方は異状らしい。いくら人間とは違うとはいっても、そう簡単に上がるものではないらしい。
変なトカマル君である。
彼は満腹になったのか俺の頭の上に登って寛いでいた。
それから寂れた墓のほうを眺めて、スンスンと鼻を鳴らす。
「古いアンデッドの魂もあれば、それも食べたいです。エフィルア様」
まだまだ食いしん坊なトカマル君だった。
しかし残念ながら、この墓地にはゾンビもスケルトンも湧いてはいないようだった。
「アンデッドの? 魂? トカマル君はそんなものも食べるの? ふむむむむ」
ロアさんはなんだか楽しそうにトカマル君に詰め寄った。
アンデッドの魂を食べるだなんて、忌避されるような事かと思っていたのだけど、彼女は単純に興味を示しているようだった。
「アンデッド退治って面倒なんですよ? なかなか倒しきれないし、何度も蘇ってくるし、収穫できる素材は少ないし。普通の冒険者たちは敬遠する相手です」
とにかくトカマル君にはアンデッドの霊魂が必要なのだという事が分かると、彼女は1つの情報を教えてくれた。
最近町の近くに出現したという洞穴の周りには、アンデッド系モンスターがよく湧いているそうだ。
「本当ですか? じゃあ行ってみましょうよエフィルア様!」
「そうだね、明日にでも行ってみようか? ただし、出現している魔物の強さとかを調べてからだけどね。それであんまり強かったら行けないかもしれないよ」
「ん~~、分かりました。行けるといいなぁ。バランスよく栄養がとれたら今よりもっと格段に力が増すような気がしてるんです」
トカマル君は育ち盛りだからな。しっかり食べないといけないのだろう。
「エフィルアさん。もしアンデッド退治に行かれるようでしたら、ギルドで討伐依頼を受けていって下さい。あそこのアンデッドには高めの報酬が出ていますから。でも2人とも気を付けて下さいね。エフィルアさんなら十分戦える相手だとは思いますけど、大人数に囲まれると厄介なんです」
報酬がでるのか。どうやらそれだけアンデッド討伐は人気が無いらしい。
魔狼やジャッカロープなら低級とはいえ肉や角、毛皮なんかが採集できるけれど、スケルトンやゾンビでは流石に食べるところも無さそうだ。
魔石だけは他の魔物と同じように獲れるそうだから、もしかしたら報酬と合わせていい収入になるかもしれないな。
「僕、もっと大きくなって強くなるんです」
俺の頭の上で猛っているミニトカゲさん。
「そうだなトカマル君。強くなって俺を守っておくれな」
「もちろんです」
小さな両腕を曲げて力こぶをアピールするミニトカゲさん。
ロアさんもそれを見て微笑ましげにしている。
町外れの寂れた墓地の隅っこ。
なんとなく、悪くない夜だと思えた。
実は彼女も冒険者ギルドに住んでいるらしい。俺達がギルドからいなくなっているのに気づいて見に来てくれたという。
そして…… なんと日常生活に使う程度の基本的な魔法は使えるのだそうだ。
「いやあ、すみませんね。助かりました」
「これぐらい、なんでもありませんよ」
彼女は見事に火の玉を操って見せた。それで肉を上手に焼いてくれたのである。
「すごいですね。日常魔法っていうからもっとシンプルなものかと思いましたが。見事なものです。この炎さばきは」
「ふふふ、大げさですよ。これぐらいなら誰だって出来ますから。でもごめんなさい、お塩も持ってくれば良かったですね」
「いやいや、焼いてもらっただけでも有り難いんですから……」
などといいながら、俺とトカマル君は魔狼の肉にかぶりついた。
「あんまり美味しくないですね」
トカマル君、ハッキリ言い過ぎでは? せっかく焼いてくれた人の前でそういう事を言ってはいけないと思うのだけど。
「魔狼肉ですから、美味しくはないかもですね」
ロアさんはそう言って笑っていた。
まあ実際、美味しくはなかった。いや、不味かった。
ジャッカロープの肉もそれなりの味だったが、魔狼はよりいっそう微妙な味だった。臭みが強い、そして筋っぽい。せめて塩、香辛料があればなぁ。それが正直な感想である。
それでもお腹はすいている。モリモリ食べる俺。そしてトカマル君。
トカマル君は途中で肉から離れて、魔石喰いタイムに突入した。
今日は全部で7個の魔石が収穫できている。
魔石が獲れる確立は高くないはずなのだが、今のところ倒した魔物の全てから魔石が見つかっている。同じ種類の魔石でも質によって価値は違うらしいから、こんな簡単に採れるような石はノーカウントなのかもしれないが。
まあいいさ。とりあえず5個はトカマル君に食べさせる。
彼はまだまだ弱っちいからな。
たくさん食べて成長して、一緒に戦えるようになってくれると嬉しい。
俺は魔石に魔力を流し込んで、トカマル君の前へ差し出す。
パクパク そしてモシャモシャ。
「エフィルア様、見てください見てください~」
食後のトカマル君。今日も元気にレベルアップ。順調である。
【名前】トカマル
【種族】冥界ジュエルサラマンダー
【職能】未設定
UP【LV】8→ 12
---------------------
UP【H P】 8→ 12
UP【M P】14→ 19
UP【攻撃力】 8→ 13
UP【防御力】 8→ 12
UP【魔 力】16→ 21
UP【速 度】10→ 15
---------------------
◆スキル一覧
◆特性・属性・耐性
【宝玉喰い】
【魂魄奉天】
「今日は何だか力が強くなったような感じがします」
トカマル君はそう言いながら、前足を振ったり口をパクパクさせて動きを確かめている。数値の伸びを見ても、攻撃力の上昇幅は確かに大きくなっている。
「この石を食べると力がモリモリになります」
魔狼の魔石か。魔狼は確かに攻撃力特化型の魔物。やはり食べ物によってトカマル君の成長は変化するようだ。
それでも相変わらず一番成長しているのは魔力とMPなのだけれど。
さて、そんな食事を終えた俺達だったのだが、ロアさんは首を捻って様子を見ていた。
「ロアさん、どうかしました?」
「ええと、気になる事はいくつか有るんですけど、1つだけ聞いても良いですか?」
「はいどうぞ、なんなりと」
「あの、エフィルアさんて何故そんなに魔石を持ってるんですかね? たとえ下級モンスターの魔石だとしても、それなりの貴重品ですよ? めったに採集できる物じゃないです。レアアイテムです」
「ははあ、それですか。実は俺もロアさんに聞いてみようと思っていたところなんですけどね。なんだか魔石は多めに獲れてはいるんです。きっと質や価値は低い石なのでしょうけど」
「え…… なるほどそうですか…… はっきり言って、ここまで完全な形の魔石はめったに出ませんね。ギルドの買い取り価格だと…… ジャッカロープの魔石も狼の魔石も1つ1万ロゼになります」
むむ、驚愕の事実。これはなかなかのお値段である。
今日一日頑張った薬草採集依頼の報酬が2000ロゼだった事と比べると、とんでもないお値段である。石は全部で7個。7万ロゼになる。
ただし、もうすでに5万ロゼ分はトカマル君のお腹の中に消えてしまっているのだ。これは驚愕の事実である。
弱っちかったトカマル君が、あっという間にレベル12まで上がったのにも納得である。これだけ高価な食材だったのなら、あの成長も納得である。いや、そういうものなのか分からないけれど。
ちなみにロアさんから見ても、やはりトカマル君のレベルの上がり方は異状らしい。いくら人間とは違うとはいっても、そう簡単に上がるものではないらしい。
変なトカマル君である。
彼は満腹になったのか俺の頭の上に登って寛いでいた。
それから寂れた墓のほうを眺めて、スンスンと鼻を鳴らす。
「古いアンデッドの魂もあれば、それも食べたいです。エフィルア様」
まだまだ食いしん坊なトカマル君だった。
しかし残念ながら、この墓地にはゾンビもスケルトンも湧いてはいないようだった。
「アンデッドの? 魂? トカマル君はそんなものも食べるの? ふむむむむ」
ロアさんはなんだか楽しそうにトカマル君に詰め寄った。
アンデッドの魂を食べるだなんて、忌避されるような事かと思っていたのだけど、彼女は単純に興味を示しているようだった。
「アンデッド退治って面倒なんですよ? なかなか倒しきれないし、何度も蘇ってくるし、収穫できる素材は少ないし。普通の冒険者たちは敬遠する相手です」
とにかくトカマル君にはアンデッドの霊魂が必要なのだという事が分かると、彼女は1つの情報を教えてくれた。
最近町の近くに出現したという洞穴の周りには、アンデッド系モンスターがよく湧いているそうだ。
「本当ですか? じゃあ行ってみましょうよエフィルア様!」
「そうだね、明日にでも行ってみようか? ただし、出現している魔物の強さとかを調べてからだけどね。それであんまり強かったら行けないかもしれないよ」
「ん~~、分かりました。行けるといいなぁ。バランスよく栄養がとれたら今よりもっと格段に力が増すような気がしてるんです」
トカマル君は育ち盛りだからな。しっかり食べないといけないのだろう。
「エフィルアさん。もしアンデッド退治に行かれるようでしたら、ギルドで討伐依頼を受けていって下さい。あそこのアンデッドには高めの報酬が出ていますから。でも2人とも気を付けて下さいね。エフィルアさんなら十分戦える相手だとは思いますけど、大人数に囲まれると厄介なんです」
報酬がでるのか。どうやらそれだけアンデッド討伐は人気が無いらしい。
魔狼やジャッカロープなら低級とはいえ肉や角、毛皮なんかが採集できるけれど、スケルトンやゾンビでは流石に食べるところも無さそうだ。
魔石だけは他の魔物と同じように獲れるそうだから、もしかしたら報酬と合わせていい収入になるかもしれないな。
「僕、もっと大きくなって強くなるんです」
俺の頭の上で猛っているミニトカゲさん。
「そうだなトカマル君。強くなって俺を守っておくれな」
「もちろんです」
小さな両腕を曲げて力こぶをアピールするミニトカゲさん。
ロアさんもそれを見て微笑ましげにしている。
町外れの寂れた墓地の隅っこ。
なんとなく、悪くない夜だと思えた。
10
お気に入りに追加
804
あなたにおすすめの小説
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
私は、忠告を致しましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。
ロマーヌ様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる