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第3章 君は学生勇者
06 君がみてきた世界
しおりを挟む(魔物……!?)
驚きは隠せなかった。
ここはベースキャンプで、転移門にほど近い場所。そもそも、この森は、その転移門を中心に結界魔法が施されている。だから、魔物は侵入できないはずだ。結界の外に現れた、という報告にしてはあまりに緊迫すぎる。疑いたくなくて、一瞬何かの訓練かと思ったが、獣臭と悲鳴を聞けば一目瞭然だった。
「あ、アル……」
思わず、彼の腕にしがみついてしまい、僕はハッと顔を上げる。見あげるとそこには、眉間にしわを寄せた彼の顔があった。どこか遠くを見つめ、そのたびに奥歯をギリリと鳴らしている。
「俺の、せい……」
「アル?」
ぎゅっとこぶしを握ったアルフレートは、よりいっそ顔を歪めて、息を吐いた。そして、僕がしがみついていない方の手で髪をかき上げて、目を閉じる。すると、シュンと彼の腰に剣が現れた。
そういえば、アルフレートは研修前に自分が魔物を引き寄せる体質だと言っていた。結界内でもそれが適応されてしまうのだろうか。余計な加護だと彼は言っていたが、もしそうだとするのなら、彼が罪悪感を抱いている理由にもつながる。彼のせいではないと言いたいが、すでにアルフレートは罪悪感で押しつぶされそうな顔をしている。
「テオ、ここで待ってて。このテントに強化魔法を施すから絶対に出ちゃだめだからね」
「あ、アルはどこに行くの?」
「もちろん、状況確認。そして、状況に応じて魔物討伐かな。すぐに帰ってくるよ」
と、僕を安心させるよう微笑、頭を撫でた。それだけで、安堵を得てしまうのだが、アルフレートが危険に巻き込まれるのが嫌で、彼を引き留めてしまう。
そもそも、加護で引き寄せているのならこの間の王都を回っていた時みたいに、アルフレートのそばに魔物たちが転移するのではないだろうか。だから、これは思わぬ襲撃。
もちろん、他のクラスメイトが心配じゃないわけではない。ただ、今目の前にいる彼が行かなければならない理由が分からないのだ。
いくら、テントに結界魔法を施しているからといって。僕はそれが問題じゃないと思う。
「せ、先生たちがどうにかしてくれるんじゃない?」
「どうだろうね。確かに、教師陣は腕の立つ魔導士と剣士ばかりだと思うよ。でも、この臭い、数……簡単に対処しきれないよ。それに、学生を守りながらじゃなおさら」
「でも、何でアルが?」
僕がそういうと、アルフレートは困ったように眉を下げた。もう慣れているよ、と言わんばかりのあきれ顔にも見える。
「俺が勇者だから。この力はみんなを守るためにあるんだよ。それを、使わなかったらもったいないし、勇者失格だよ」
「勇者、だから」
「そう、勇者だから」
僕の手を優しく引きはがして、アルフレートは悲鳴と獣臭のする方へと歩いていく。だんだんとその歩幅は大きくなって、走るスピードも速くなる。ここにいろと言われたが、どうしても彼を一人にさせたくなかった。何もできないくせにと、後ろに引っ張られるような不安定な心持ではあるが、アルフレートから離れたくなかった。それと、彼のみてきた世界というのを今一度見なければと思ったのだ。
それが、彼にできる贖罪であり、僕が彼を理解するうえで必要なことだと思ってしまったから。
(すごい、匂い……血と、獣と)
襲撃があったのは、少し北の方だろう。といっても、そこまでは慣れているわけではない。耳と、鼻は昔からきく方で、先ほどはしなかった血の匂いが広がっている。恐怖がこちらまで風を伝って伝染してきているようだ。
本当は怖いし、ここから動きたくないけれど。アルフレートを一人にすることの方が耐えられなかった。
「アル待って。お願い」
「テオ?」
「僕もつれていって。その、迷惑だし、絶対に足手まといかもだけど」
震える足で何を言っているんだと思われたかもしれない。せっかく善意でかけてもらった魔法も台無しにしてしまう。それでも、僕は彼の服を引っ張って引き留めた。事態は深刻で、手遅れになるかもしれない。だから、すぐにそこに駆け付けなければならない。
きっと、アルフレートの中では自分がいて死傷者を出すことを想像し、気持ちが焦っているのだろう。勇者の力を持ちながら、何もできなかったというのは彼の心を傷つける行為だ。
「テオ……でも、テオが巻き込まれるのは」
「巻き込まれるなんて思ってない。それに、君はずっと一人で戦ってきたんでしょ……いや、仲間がいたかもだけど。でも、だから……アルの事ちゃんと見なきゃって思った。君のこと知らなきゃって。すごい、わがままで、何言ってんのって言われるかもだけど。君を一人にさせられないよ」
「……テオ」
今度は僕の手を振り払うことなく、そっと僕の手に自身の手を重ねる。熱い手がまた少し震えている。
一刻を争う。アルフレートは考える暇もなく「分かった、でも、絶対に飛び出したりしないでね」と言って僕の同行を許諾してくれた。
それから、アルフレートと一緒に悲鳴のした方へと走っていく。襲撃があった近くは、すでに酷い有様で、テントがびりびりに破かれ、獣の足跡が無数に広がっていた。濃くなる臭いに鼻をつまみながら僕は走る。ただアルフレートは慣れているのか、ちらりと見ただけでその状況を把握し、現地へと急ぐ。
「ゆ、勇者様が来た!」
誰だったか、アルフレートの姿を見るとヒーローが来たように声を上げた。悲鳴ばかりだった現場に広がる安堵。転移門の前には複数人の教師とクラスメイトがいた。他クラスの人もちらほらといたが、全員いるわけではないらしい。一応、ベースキャンプの各エリアごとに教師たちが配置されており、ここにいない教師たちは、残りのベースキャンプで学生を守っていることだろう。転移門に近いほど結界が強くなるので、そこに集まっているのも納得がいく。
教師たちは隙を見計らって転移門に学生を押し込んでいた。
(狼の、群?)
そして、何よりも目を引いたのが、その人たちを取り囲むようにして唸っている狼の群れだった。この間アルフレートといたときに現れたサルの魔物のように、その輪郭は大分ぼやけており、瘴気を放っている。もやもやとした煙を身にまとい、赤い血のような瞳で獲物を狙っていた。すでに、その足が地に濡れているところを見ると、負傷者が出ているらしい。
数は八頭ほどだろうか。取り囲んでいる中心にいた狼はひときわ大きく、三、四メートルほどの大きさをしていた。
「勇者様!」
「勇者様、お願いします!」
みんな、助けを求めるように泣き叫ぶ。祈るように手を合わせるものもいた。
救世主のお出ましで、みんなテンションがおかしかった。だが、この状況では無理もないと思う。
教師陣もほっとしたような顔をしており「エルフォルク君、どうにかしてくれ」と教師とは思えない言葉を口にして、懇願した。多分、教師たちは、狼がこれ以上近づかないようにと結界を張るので精いっぱいらしい。
狼のボスはこちらに気づいたようで、ガルルルルと低く唸った。身体をこちらに向け、今度はアルフレートを取り囲むように動く。
僕は、アルフレートにしがみつくことしかできず、狼たちのプレッシャーにあてられ唇が震えていた。
「テオ、合図したら先生たちがつくった結界の中に入るんだ。狼たちは俺がひきつけるから。いい?」
「わ、わかった。アル、信じてるか」
「うん。ありがとう」
アルフレートから手をはなす。狼たちは、僕の行動には全く興味が内容で、低くなるばかりでこちらを見ようともしなかった。やはり、彼の加護は健在だし、効果があるようだった。魔物の注意がアルフレートに引いたことにより、学生たちの避難も着々に進んでいく。
本来であれば全員数えてから逃がすのがいいのだろが、緊急事態で、逃がせる人から逃がしているようだった。
アルフレートに言われた通り、一歩、二歩下がって、彼の合図を待つ。三、二、一……と僕だけに聞こえる声でカウントダウンをはじめ、彼は「今!」と叫ぶ。鞘から剣を引き抜いてアルフレートは狼たちに立ち向かう。一斉に狼たちは彼に飛びつきその鋭利な爪で彼を引き裂かんとする。僕は反対側にまわって、転移門へ走る。しかし、一匹の狼だけは、僕を追いかけてきた。運動は苦手なので、身体能力の高い狼にすぐに追いつかれてしまう。その牙と爪が背中に迫る。
片足だけでも結界の中に入ることができれば、きっと助かるのだが、その一歩が足りない。
(まずい、死ぬ……!)
しかし、自然と足は止まらなかった。本能的にまずいと思っているのか、回避しようと必死に走っている。だが、追いつかれるのは本当に時間の問題で。
ズシャ――と、背後で何かが潰れるような、噴き出るような音が聞こえる。やってくる痛みに備えて目を閉じてしまったが、その瞬間何かに躓き転んでしまう。だが、酷い音とは別にやってきた痛みは大したものではなかった。
「え……? ……あ、ある、あっ」
「大丈夫、テオ? もう、おっちょこちょいなんだから」
「アル!」
そこには、腕に噛みつかれ、真正面から攻撃を食らったアルフレートが立っていた。ポタリ、ポタリと、地面に血がしたたり落ちる。
半分しか見えていないのだが、胸から腹あたりにかけて引っかかれ、腕もちぎれんばかりに小さな狼が噛みついている。
その恐ろしい光景に、僕は血の気が引いていた。何で、血を流して笑っていられるのだろうか。出血は酷くなるばかりなのに、アルフレートはなんてことないように狼を引きはがし、剣を横にふるう。すると、その狼の身体は真っ二つに引き裂かれ、紫色の煙を出しながら消えていく。仲間の死を悼むように狼たちが咆哮する。
「あ、アル……アル!」
逃げろと言われたのに、その光景にくぎ付けになって動けなかった。いや、むしろ彼の具合が心配で駆けよれば、アルフレートは血に染まった手で髪をかき上げる。彼の黄金色の髪に赤が付着する。彼からも獣のにおいと、血の匂いが漂ってきた。
「大丈夫だった? けがは?」
「あ、アルは。アルのほうが」
引き裂かれたそこは肉が見えている。腕だって、歯形が言っているし、骨が見えたような気がした。なのになぜ、平然と笑っていられるのか。
僕は恐怖から、言葉に詰まったが、アルフレートは気づいたように息を吐くと、自身に治癒魔法を施した。あっという間に傷は完治して元通りのきれいな肌に戻る。先程の傷なんてなかったように。
「なん……」
「これくらいかすり傷だよ。それに、俺は痛みを感じないし、すぐに完治するから。ああ、不老不死ではないよ。死ぬときは死ぬ」
「そんなこと」
聞いていない。
僕をとっさに庇ったと思っていた。でも、治るのが分かっていて、痛くないのが分かっていて自殺する勢いで飛び込んできたような気がした。彼の言葉を聞いて、後者に思えてしまった。もちろん、彼のおかげで助かったとは思っているし、感謝はしているけれど。あまりにも、無茶で、自分を大切にしないその言葉に僕は反論したくなる。でも、言葉が出てこない。
(何で、何で、何で、アルはそんな……)
痛くないからいい? 治るからいい? そんなの間違っている。
「痛いよ、アル」
「え? どこが? 教えて、テオ。治すから」
「違うよ、アル! ひっ!?」
後ろから飛び掛かってきた狼三頭を、アルフレートは目にもとまらぬ勢いで剣を振るい殺す。きゅぅん、と鳴いて狼たちは消えていく。業務作業のような、慣れた手つきで討伐していくのだ。背中に目がついているんじゃないかって思うくらいの反応速度で。
アルフレートは大丈夫? と繰り返し、僕に触れようとした。だが、彼は触れる寸前で自分の手が血まみれであることに気づいたらしくひっこめる。
「痛かったら、後でなおしてあげる。だから、今……ちょっとだけ待っていて」
と、アルフレートはまた微笑んで、僕に背を向けた。後ろから教師が「ロイファー!」と叫び、結界から飛び出して、僕を引きずった。結界魔法の中に入れば、先ほどまでは聞こえてこなかったクラスメイトの声が聞こえてくる。
教師は、なんてことを、という目で僕を見ていた。アルフレートのことなんてちっとも心配していない様子で。
(アル……)
教師の声も、クラスメイトの声も雑音でしかなかった。まるで、水の中にいるように聞こえづらくて、僕はただ、目の前で剣を振るうアルフレートを眺めることしかできなかった。
どうしてだろうか。
アルフレートは、あの大きくて凶暴な狼さえも、無機質な表情で殺す。剣を振るえば、狼たちの身体は期比割かれ、霧散して。でも、血は飛び散って。鮮血の花弁を浴びながら舞うアルフレートは確かにきれいだった。それは、狂気的な乱舞のようで目が離せない。それと同時に、痛々しくて見ていられない……
矛盾な感情を抱きながら、最後の一頭を倒し終えたアルフレートはブンと血を払うように剣を振るい、鞘に納めた。剣は鞘に戻された瞬間パッと光の粒子となって消えてしまった。そのまったく無駄のない動きと、はかなさに見惚れながら、内心僕は冷えていた。
勇者アルフレートを見た。僕の恋人でも幼馴染でもないアルフレートを。
彼は、孤独に戦っていたのだ。
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