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第一節

邂逅[裏]

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ジョニーと別れたトムは、ジョニーが向かった先とは反対方向にある階段を
登ていき、最上階まで登った先にある巨大な扉の前に来た
「ふぅ~いつ来てもここまで来るのは疲れるなぁ~
たく、あのデブキングもこんなたけぇ~とこに自分の部屋造んなよ~
自分で登れなそうなくせによぅ~まあダイエットになるからいっか(笑)」
そんな王の耳に届いたら即処刑レベルの爆弾発言を心の中で思いながら扉を
開けて王の部屋に向かっていった。
そしてその先にいたのはいかにも引きこもってまともに運動していない
であろう立派な体つきをした男が目の前にいた
そのいかにも小物臭い姿をした男が、この国の王であるデモナである
「どうしたトム今回の任務を任せたのは貴様ではなくジョニーだったはずだが
「ジョニーは不在故に代理人としてわたしが報告に参りました」
「ほう?それで、例のガキはとらえられたのか]
「はい、そして提案なのですが、罪人ウィダーを死刑を取り下げてはいかがでしょうか」
何故裁判もまだまともにしていないのに、
彼は死刑になると断定しているのかというと、ジョニーのいうとうり
ウィダーの能力により発生する炎の色は紫である
故にその炎が悪魔を連想させるためである
つまり、悪魔が忌み嫌われるこの国では死刑になるほかないのである
そして、トムのそのような提案に対し意外にも興味をもった様子で、
デモナは、「ほう、なぜそう思う?別に国に害をなす恐れのある者を
処刑するだけだろう。」
「何故なら…
やつを貴方様のために利用出来る可能性が、
あるからです」
「やつは、肉体的には、とてつもない強さを秘めていますが
精神的にはまだ未熟なガキであるためうまいことあなたの手で
洗脳するのが良いかと」
無論、トムはウィダーをデモナに利用させる気は、全くない、
しかし、デモナは自身の利益しか考えておらず、
自身の株を、上げるためなら、いくらでも悪事を働けるような男で
ある為、死刑を取り下げるには、こうやって利用価値を提示することしか
死刑を取り下げる方法がないのだ、逆にいえば、こうしてやれば簡単に
食いつくとゆうことだ、
「なるほど~そうゆうわけか」
いいぞ、そのまま…
「ならばなおさら死刑が妥当だな~」
その瞬間、トムの頭は停止した、なぜそうなのか訳を問うと
「だいたいの人間は、死を恐れる、故に…死の恐怖をより鮮明に感じさせる
のがいい」
「それで、死んだらどうするんですか?」
恐る恐るデモナに問うと
「それで死んだらどっちみち利用価値などない、それに…あれの実験台
になるからなあ~死刑は都合がいい、もう出て行ってよいぞ
これ以上話すことはない」
そんな、身勝手な、発言をしたのちにトムを外にしめだした

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