1 / 139
第1話 天の災厄
001 天の災厄Ⅰ
しおりを挟む
俺はいつも通りの休日を自室のベットの上で横になりながらスマホゲームをしていた。
プレイしているゲームアプリは二十個程である。
そのうちしっかりとプレイしているアプリは十九。残り一つはいつもログインだけして、後は何もせずにログアウトしていた。
そのゲームは異世界ファンタジーであり、サービス開始から五年ほど経っている。
俺、桜井裕也は中学一年の頃からこのゲームをサービス開始からしており、たったレベル10でプレイするのをやめ、ログインボーナスしかしなくなった。
このゲーム内の最高レベルが、現在500が最大だと記憶している。
それに俺のゲーム内キャラはそのほとんどが初期装備であり、金とアイテムだけが無駄に溜まっていくだけの周りからすれば無駄遣いだと思われるだろう。
それでも俺にしてみればどうでもいい事である。
「はぁ……。夜更かしすると、朝は寝みぃ……」
昨日の夜から今までテレビを見ながらゲームをしていた。
そして、最後に例のアプリを起動させ、連続ログインと累計ログインのボーナスを受け取った後、俺はそのままベットの中で眠りについた。
「おい、あんた。起きたらどうだ? この辺で寝るとどうなるか分からないぞ」
誰かの声が聞こえる。
しかし、ここは自分の部屋のベットの上だ。
ああ、テレビのバラエティー番組の音だろう。
そう思って、再び谷の底へと潜っていく。
「いや、だから、起きて貰わないとこっちが困るんだが……」
と、自分の体が強く揺さぶられる。
俺はゆっくりと目を開けると、目の前に男の顔があった。
え? なんで、知らないおっさんが俺の部屋にいるんだ?
びっくりして飛び起きると、目の前には自分の部屋の白い壁ではなく、知らない世界が広がっていた。
「おい、おい。これは一体どうなっているんだよ」
茫然として辺りを見渡すと、草原が広がり、近くには街が見える。
一体、ここはどこなのだろうか。
記憶にない。こんな場所、俺が今まで見た中で初めての体験だ。
プレイしているゲームアプリは二十個程である。
そのうちしっかりとプレイしているアプリは十九。残り一つはいつもログインだけして、後は何もせずにログアウトしていた。
そのゲームは異世界ファンタジーであり、サービス開始から五年ほど経っている。
俺、桜井裕也は中学一年の頃からこのゲームをサービス開始からしており、たったレベル10でプレイするのをやめ、ログインボーナスしかしなくなった。
このゲーム内の最高レベルが、現在500が最大だと記憶している。
それに俺のゲーム内キャラはそのほとんどが初期装備であり、金とアイテムだけが無駄に溜まっていくだけの周りからすれば無駄遣いだと思われるだろう。
それでも俺にしてみればどうでもいい事である。
「はぁ……。夜更かしすると、朝は寝みぃ……」
昨日の夜から今までテレビを見ながらゲームをしていた。
そして、最後に例のアプリを起動させ、連続ログインと累計ログインのボーナスを受け取った後、俺はそのままベットの中で眠りについた。
「おい、あんた。起きたらどうだ? この辺で寝るとどうなるか分からないぞ」
誰かの声が聞こえる。
しかし、ここは自分の部屋のベットの上だ。
ああ、テレビのバラエティー番組の音だろう。
そう思って、再び谷の底へと潜っていく。
「いや、だから、起きて貰わないとこっちが困るんだが……」
と、自分の体が強く揺さぶられる。
俺はゆっくりと目を開けると、目の前に男の顔があった。
え? なんで、知らないおっさんが俺の部屋にいるんだ?
びっくりして飛び起きると、目の前には自分の部屋の白い壁ではなく、知らない世界が広がっていた。
「おい、おい。これは一体どうなっているんだよ」
茫然として辺りを見渡すと、草原が広がり、近くには街が見える。
一体、ここはどこなのだろうか。
記憶にない。こんな場所、俺が今まで見た中で初めての体験だ。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる