基本情報技術者

第１章 基礎理論

１−２ 数値の表現Ⅰ

　コンピュータで扱う整数には、０以上の値を取る符号なし整数と、負の値を取ることもできる符号付き整数があります。これらの整数は、コンピュータの内部では２進数表現されています。nビットを用いると、２（n）ビットを用いると、２（n）通りの数値を表現できます。

【符号なし整数の表現】
　符号ない整数は、そのまま２進数で表されます。nビットで、０～２（n）ー１の範囲の値を表現できます。

【符号付きの整数の表現】
　符号の付いた整数を扱うには、負の数を表現する必要があります。負の数を表すには、次の３通りの方法があります。
① 符号と絶対値による表現
② １の補数表現
③ ２の補数表現

【表現できる数の範囲】
　nビットを用いると、２（n）個の数値を表すことができます。たとえば、２ビットなら、00、01、10、11、の４個です。整数の場合は、符号なし整数なら０～２（n）－１の範囲の値を、符号付き整数ならー２（n－１）～２（nー１）－１の範囲の値を表すことができます。