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雪女篇

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「あれ? そんなに質問していたか?」

「ええ、それはもうたくさん」

「あははは……」

「そうですね。さっきも言いましたけど、あなたが人として死を迎えるまではお傍にいるつもりですよ」

「長年いたこの地を離れてもいいのか?」

「ええ、この地は昔の思い出と共に残していくつもりです。それに新たな地に行き、環境の変化というのも味わいたいものですしね」

 雪菜ゆきなはゆっくりと立ち上がる。

 どこから持ってきたのか、長めの白いタオルと体に巻き、一呼吸置いていった。

「だから、私も連れて行ってくれますよね?」
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