上 下
115 / 125
雪女篇

113

しおりを挟む
「ダメだ、ダメだ! 俺は面倒ごとには巻き込まれたくないの! それに母さんに何と言えばいいのか、あ……」

 振り返ると、今にも間違いが起きそうな状況に気づいた。

 雪菜ゆきなは着物を着ておらず、ほぼ全裸の状態で灯真の背中を流していたのだ。そして、髪の色は黒く、人間の姿に化けている。

 同じ年頃の女子と一緒に風呂に入ったことが無く、体を見るのはこれが初めてだった。

 出る所はしっかりと出ており、白い肌と体の曲線が抜群的に合っている。

「お、お前、その姿……。って、なんで裸なんだよ! 服着ろ! 服!」
しおりを挟む

処理中です...