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雪女篇
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それを見ていた灯真は微笑みながら合図を送り、彼女のために寄り道をした。
ご当地キャラのキーホルダーやお菓子、服、ハンカチなどの日用品で使うことができる物ばかりが置いてあった。
その中で雪菜は、一点の品に目を引き寄せされていた。
六枚の白花弁をもつ花の形のヘアピンセット————
彼女の容姿だったら絶対に似合うだろう。
今日のお礼にプレゼントを贈るのも悪くない。照れくさい所もある。
「何か欲しいものでも見つけたのか?」
遠回しに雪菜に訊いてみる。
「ううん。可愛い髪飾りだと思っただけよ」
「そうか……。俺、欲しいものができたからレジで買ってくる」
白々しく、そう言いながら彼女の前を通る時に左手で素早くヘアピンセットを手に入れる。
ご当地キャラのキーホルダーやお菓子、服、ハンカチなどの日用品で使うことができる物ばかりが置いてあった。
その中で雪菜は、一点の品に目を引き寄せされていた。
六枚の白花弁をもつ花の形のヘアピンセット————
彼女の容姿だったら絶対に似合うだろう。
今日のお礼にプレゼントを贈るのも悪くない。照れくさい所もある。
「何か欲しいものでも見つけたのか?」
遠回しに雪菜に訊いてみる。
「ううん。可愛い髪飾りだと思っただけよ」
「そうか……。俺、欲しいものができたからレジで買ってくる」
白々しく、そう言いながら彼女の前を通る時に左手で素早くヘアピンセットを手に入れる。
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