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雪女篇
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その言葉を聞いて、無視しながら鼻歌を歌っている美咲を見た。彼女はこちらを一度も振り返らず野菜を切っているが、呼吸の回数が少し乱れていることにすぐ気が付いた。
少女は、涙目になりそうで顔をうつむき、反省している様子で椅子に座っていた。
灯真は仕方なく残り三個を少しずつ噛み砕いて、口の中へ入れていく。これを残り三つだと思うと、明日、自分の体調がどうなっているのかが怖い。お腹を壊しているのか、下痢状態なのか、あるいは凍死しているのかもしれない。
食べるたびに前頭葉の部分に頭痛が走る。夏にかき氷を食べる時と同じ症状だ。
残り一個になると突然、灯真は食べるのをやめた。
「どうしたのですか?」
「あ、ああ……。最後の一つはお前が食べろ。それくらいはお互い様だろ?」
「……仕方ないですね? まあ、主の命令なら仕方ないですけど」
少女は、涙目になりそうで顔をうつむき、反省している様子で椅子に座っていた。
灯真は仕方なく残り三個を少しずつ噛み砕いて、口の中へ入れていく。これを残り三つだと思うと、明日、自分の体調がどうなっているのかが怖い。お腹を壊しているのか、下痢状態なのか、あるいは凍死しているのかもしれない。
食べるたびに前頭葉の部分に頭痛が走る。夏にかき氷を食べる時と同じ症状だ。
残り一個になると突然、灯真は食べるのをやめた。
「どうしたのですか?」
「あ、ああ……。最後の一つはお前が食べろ。それくらいはお互い様だろ?」
「……仕方ないですね? まあ、主の命令なら仕方ないですけど」
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