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第1章 インターハイ予選
001 インターハイ予選Ⅰ
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全国高校総体宮崎予選約一週間前、桜坂高校テニス部は市内のスポーツ施設のテニスコートを借りて最後の仕上げに取り掛かっていた。八面もあるコートの内、表面が芝生であるグラスコートを三面借りていた。隣のコートでは同じ高校の女子テニスが練習を行っている。
桜坂高校一年の優木和弥は、男子テニス部監督で教師でもある東郷桂馬の指示で、一学年上の梶功一と1セットマッチを擦る羽目になっていた。
桜坂高校男子テニス部は、部員がたったの八名しかいない。二年生が四人、一年生が四人のちょっと特殊な感じである。三年生がいない理由は、その時、誰も入る人がいなかったという簡単な理由である。
高校総体一週間前になると、高校の授業も三限目で終了する。そのため、部活動生は午後から思いっきり練習時間が与えられるのである。
「よし!今から十分間の練習を行った後、試合形式で回していくぞ!残り少ないから、一試合、一試合を大事にするように……」
東郷先生は号令をかけた。
他の部員がそれぞれのコートに入り、余った二人は近くの壁打ちコートでフォームを確認する。コートに入り、サーブ、ラリー、ドロップショットなどを確認しながら練習時間を十分に利用した。
あまりの二人が壁打ちを終えると、それぞれ主審に入る。
和弥はリターン側を選び、功一のサーブから始まる。功一は呼吸を整えながら、軽くジャンプをし、試合前の緊張をほぐしていた。
「1セットマッチ。功一先輩のサービスからお願いします」
同じ一年の細田紀行がコールをした。紀行は小学校四年の頃からテニスを習い始め、今年で七年目になる。身長一六八センチの小柄な体で、スポーツメガネをいつも装着している。まさに、がり勉の人のようである。
目の前にいる対戦者の梶功一は、この部の部長でもありながら県のランキングの上位ランカーであり、現在は二十位圏内目前に迫っている。
黒髪の短髪で高身長の恵まれた体格を持ちながら、学業の方は赤点ギリギリをさ迷っていると学校内で噂されている。人に話すとき、言葉の表現が難しく、聞き手側にとっては翻訳者がいないと話が成り立たない状態である。
功一はボールを地面に弾ませて、サーブの姿勢に入り出した。
(一週間前の練習試合の初戦が功一先輩って、これが公式戦だったらどうなっていたことやら……でも、練習で当たるのはラッキーだ。予想ではまず、センターにフラットサーブで入れてくるはず!それをバックハンドで返せば……)
和弥は功一のサーブパターンを簡単に予測し始めた。この二ヶ月間で部員の長所や短所の所などをそれぞれがほとんど把握しているつもりである。そのため、部内戦でも三位に上りつめた。
功一はトスを真っ直ぐ高く上げ、膝を少し曲げる。ボールが高い位置に付いた時にラケットをスイングした。
和弥の予想通り、サーブボールはスピードのあるフラットサーブで、センターラインギリギリを攻めてくる。一発目からこういう面倒なところを攻められてくると右利きの選手にとっては嫌である。不安定なバックハンドで返すか、回り込んで打ち返さなければならない。
(スライスはロブになってしまう。ライジングはアウトになりやすい!なら、ここは素直に……相手にいる方に返すだけ‼)
和弥は功一がいる方に素直にバックハンドでクロス側にリターンする。功一は構える時間を作り、そのままフォアハンドでストレートに打つ。それをドロップショットで手前に落として、それを功一が前に出て処理し、それを見越して、スペースが空いて右側に思いっきり打った。ボールは功一のラケットを通り越して、コート内に落ちる。
「0—15」
紀行がコールをする。1ポイント取るのに三十秒はかかった。これをどちらかが勝つ目でやり続けなければならない。一回のポイントゲームだけで、腕からは汗が大量に出てくる。
(今のプレーは、ラッキーだった。しかし、これがこの後、通用する相手ではないということは分かっている。この後、どうするかが重要だ‼)
和弥は冷静に平常心を持って、左側のベースラインに移動して準備をした。
(今のは、少し焦りすぎたな……。日第高のあいつならここから一気に持って行かれる。もう一度、呼吸を整えて、焦らずに目の前のことに集中しないと……。今日は一つギアを上げよう!)
功一は和弥とは反対側のベースラインより少し後ろに立つ。再びトスを上げて、サーブを打つ体勢に入る。スイングする時、ガットの中央にボールが当たるようにインパクトを強める。
「ふんっ!」
今度はスピンを強めたサーブで同じセンターを狙ってきた。和弥は当てるだけで精一杯でボールを浮かしてしまった。
「くっ!」
(次は威力を上げたままのスピンサーブかよ!容赦ねぇ‼)
ボールは中途半端な位置に落ちる。功一は回り込んでフォア側で打とうとしている。
(げっ‼中途半端な位置に落としてしまった!)
そこから打とうとすると三種類のパターンに分かれる。一つ目はレフトサービスコートに強打されて外に逃げられる。二つ目はストレートを狙ってくる。三つ目はドロップショットで相手の意表を突く。どれが来てもおかしくないこの場面でポイントを取られるのは九十パーセントの確率である。
功一はクロス側に鋭く打ち込んだ。これは決められても仕方が無い。
「15—15」
(……もう少し、浅くすればよかったな⁉)
次のサーブはスライス気味のワイドに逃げる遅めの回転力があるサーブを打ってきた。功一は前には出ずにセンターラインに戻り、和弥がどこに打ってくるのか待ち構えている。
(どこにも隙が無い‼前に落としてもすぐに処理される。ここは真ん中に返すだけ‼)
自分がコートに戻るために、スライスで返して時間稼ぎをする。
「なっ⁉」
和弥がスライスをした後にいきなり、功一が前にダッシュし始めた。サービスラインまで来ると、前に飛びながらジャンプをし、バックハンドで和弥のいない方へ打ち返してきた。
(そういえば、チャンスが来た時、強烈なジャックナイフを打ってくるんだった)
ボールは吸い込まれるように左のサイドライン上を突き破っていく。次のポイントは和弥のリターンがネットに引っかかり、入らない。そして、ゲームポイントはサービスエースであっさりと取られてしまった。コートの後ろに置いてあるベンチに座ると、ペットボトルのスポーツ飲料を飲み、タオルでグリップに染みついている汗を拭きとった後に自分の体を拭く。
(どうすれば、あの人からゲームが取れる……。俺が取れたのは最初の一本だけ。後1ポイントは取りたかった。あらゆるコントロールが武器なのは分かっている。この人から何を得ればいい。考えろ……考え続けるんだ。思考を止めるな‼絶対にどこかに隙がある!)
和弥はコールが鳴るまで、芝生に入っている砂を見つめていた。
コールが鳴ると、ラケットを持って、反対側のコートに移動する。センターマークに置かれてあるボールを拾うと、一つはズボンの左ポケットの中に入れて、もう一つのボールを握りしめながら、体をリラックスする。
一方、功一は空を見上げながら、足のかかとで、ラケットのガットの部分を何度も叩きながら張り具合を確かめる。
(あれほどの逸材がなんでこんなところにいるのか分からない。俺よりもお前の方がテニスに向いているはずだと思っている。でも、テニスを知っているだけじゃあこの先、勝てるはずもない。それはセンスだ。キャリアはあろうがなかろうが、そんなのはすぐに埋まってしまうが、お前の体はあまりにも幼すぎる。いくら練習を頑張っても、それだけは俺には追い付けないんだよ)
桜坂高校一年の優木和弥は、男子テニス部監督で教師でもある東郷桂馬の指示で、一学年上の梶功一と1セットマッチを擦る羽目になっていた。
桜坂高校男子テニス部は、部員がたったの八名しかいない。二年生が四人、一年生が四人のちょっと特殊な感じである。三年生がいない理由は、その時、誰も入る人がいなかったという簡単な理由である。
高校総体一週間前になると、高校の授業も三限目で終了する。そのため、部活動生は午後から思いっきり練習時間が与えられるのである。
「よし!今から十分間の練習を行った後、試合形式で回していくぞ!残り少ないから、一試合、一試合を大事にするように……」
東郷先生は号令をかけた。
他の部員がそれぞれのコートに入り、余った二人は近くの壁打ちコートでフォームを確認する。コートに入り、サーブ、ラリー、ドロップショットなどを確認しながら練習時間を十分に利用した。
あまりの二人が壁打ちを終えると、それぞれ主審に入る。
和弥はリターン側を選び、功一のサーブから始まる。功一は呼吸を整えながら、軽くジャンプをし、試合前の緊張をほぐしていた。
「1セットマッチ。功一先輩のサービスからお願いします」
同じ一年の細田紀行がコールをした。紀行は小学校四年の頃からテニスを習い始め、今年で七年目になる。身長一六八センチの小柄な体で、スポーツメガネをいつも装着している。まさに、がり勉の人のようである。
目の前にいる対戦者の梶功一は、この部の部長でもありながら県のランキングの上位ランカーであり、現在は二十位圏内目前に迫っている。
黒髪の短髪で高身長の恵まれた体格を持ちながら、学業の方は赤点ギリギリをさ迷っていると学校内で噂されている。人に話すとき、言葉の表現が難しく、聞き手側にとっては翻訳者がいないと話が成り立たない状態である。
功一はボールを地面に弾ませて、サーブの姿勢に入り出した。
(一週間前の練習試合の初戦が功一先輩って、これが公式戦だったらどうなっていたことやら……でも、練習で当たるのはラッキーだ。予想ではまず、センターにフラットサーブで入れてくるはず!それをバックハンドで返せば……)
和弥は功一のサーブパターンを簡単に予測し始めた。この二ヶ月間で部員の長所や短所の所などをそれぞれがほとんど把握しているつもりである。そのため、部内戦でも三位に上りつめた。
功一はトスを真っ直ぐ高く上げ、膝を少し曲げる。ボールが高い位置に付いた時にラケットをスイングした。
和弥の予想通り、サーブボールはスピードのあるフラットサーブで、センターラインギリギリを攻めてくる。一発目からこういう面倒なところを攻められてくると右利きの選手にとっては嫌である。不安定なバックハンドで返すか、回り込んで打ち返さなければならない。
(スライスはロブになってしまう。ライジングはアウトになりやすい!なら、ここは素直に……相手にいる方に返すだけ‼)
和弥は功一がいる方に素直にバックハンドでクロス側にリターンする。功一は構える時間を作り、そのままフォアハンドでストレートに打つ。それをドロップショットで手前に落として、それを功一が前に出て処理し、それを見越して、スペースが空いて右側に思いっきり打った。ボールは功一のラケットを通り越して、コート内に落ちる。
「0—15」
紀行がコールをする。1ポイント取るのに三十秒はかかった。これをどちらかが勝つ目でやり続けなければならない。一回のポイントゲームだけで、腕からは汗が大量に出てくる。
(今のプレーは、ラッキーだった。しかし、これがこの後、通用する相手ではないということは分かっている。この後、どうするかが重要だ‼)
和弥は冷静に平常心を持って、左側のベースラインに移動して準備をした。
(今のは、少し焦りすぎたな……。日第高のあいつならここから一気に持って行かれる。もう一度、呼吸を整えて、焦らずに目の前のことに集中しないと……。今日は一つギアを上げよう!)
功一は和弥とは反対側のベースラインより少し後ろに立つ。再びトスを上げて、サーブを打つ体勢に入る。スイングする時、ガットの中央にボールが当たるようにインパクトを強める。
「ふんっ!」
今度はスピンを強めたサーブで同じセンターを狙ってきた。和弥は当てるだけで精一杯でボールを浮かしてしまった。
「くっ!」
(次は威力を上げたままのスピンサーブかよ!容赦ねぇ‼)
ボールは中途半端な位置に落ちる。功一は回り込んでフォア側で打とうとしている。
(げっ‼中途半端な位置に落としてしまった!)
そこから打とうとすると三種類のパターンに分かれる。一つ目はレフトサービスコートに強打されて外に逃げられる。二つ目はストレートを狙ってくる。三つ目はドロップショットで相手の意表を突く。どれが来てもおかしくないこの場面でポイントを取られるのは九十パーセントの確率である。
功一はクロス側に鋭く打ち込んだ。これは決められても仕方が無い。
「15—15」
(……もう少し、浅くすればよかったな⁉)
次のサーブはスライス気味のワイドに逃げる遅めの回転力があるサーブを打ってきた。功一は前には出ずにセンターラインに戻り、和弥がどこに打ってくるのか待ち構えている。
(どこにも隙が無い‼前に落としてもすぐに処理される。ここは真ん中に返すだけ‼)
自分がコートに戻るために、スライスで返して時間稼ぎをする。
「なっ⁉」
和弥がスライスをした後にいきなり、功一が前にダッシュし始めた。サービスラインまで来ると、前に飛びながらジャンプをし、バックハンドで和弥のいない方へ打ち返してきた。
(そういえば、チャンスが来た時、強烈なジャックナイフを打ってくるんだった)
ボールは吸い込まれるように左のサイドライン上を突き破っていく。次のポイントは和弥のリターンがネットに引っかかり、入らない。そして、ゲームポイントはサービスエースであっさりと取られてしまった。コートの後ろに置いてあるベンチに座ると、ペットボトルのスポーツ飲料を飲み、タオルでグリップに染みついている汗を拭きとった後に自分の体を拭く。
(どうすれば、あの人からゲームが取れる……。俺が取れたのは最初の一本だけ。後1ポイントは取りたかった。あらゆるコントロールが武器なのは分かっている。この人から何を得ればいい。考えろ……考え続けるんだ。思考を止めるな‼絶対にどこかに隙がある!)
和弥はコールが鳴るまで、芝生に入っている砂を見つめていた。
コールが鳴ると、ラケットを持って、反対側のコートに移動する。センターマークに置かれてあるボールを拾うと、一つはズボンの左ポケットの中に入れて、もう一つのボールを握りしめながら、体をリラックスする。
一方、功一は空を見上げながら、足のかかとで、ラケットのガットの部分を何度も叩きながら張り具合を確かめる。
(あれほどの逸材がなんでこんなところにいるのか分からない。俺よりもお前の方がテニスに向いているはずだと思っている。でも、テニスを知っているだけじゃあこの先、勝てるはずもない。それはセンスだ。キャリアはあろうがなかろうが、そんなのはすぐに埋まってしまうが、お前の体はあまりにも幼すぎる。いくら練習を頑張っても、それだけは俺には追い付けないんだよ)
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