一席お付き合い

夏の落語会

寿限無 4

「さて、そんな事もございましたが、長い名前を着けたお陰かすくすく育ちましたが、時折イタズラや喧嘩も増えてきまして
『え～ん、おばちゃ～ん』 

『あらあら、キンちゃんどうしたんだい？』  

『あのね、おばちゃんの所の寿限無寿限無じゅげむじゅげむ五劫の擦り切れごこうのすりきれ海砂利水魚かいじゃりすいぎょの水行末雲来末風来末すいぎょうまつうんらいまつふうらいまつ食う寝る所に住む所藪ら柑子やぶらこうじのぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助ちゃんが僕の事ぶったの～』

『なんだって？家うちの寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所藪ら柑子のぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助がぶったのかい？どれ見せてごらん、あらあら大きなこぶ、ちょっとまっててね、アンタアンタちょいと着てくれよ』

『なんだよ、騒がしいな』
  
『大変なんだよ、家の寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所藪ら柑子のぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコナーの長久命の長助がキンちゃんの頭をぶったんだよ』

『なに？寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所藪ら柑子のぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助がキン坊の事ぶったのか、アイツしかたねぇな、どれキン坊、寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝る所に住む所藪ら柑子のぶらこうじパイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助にぶたれたことろ見せてごらんって、あれ？コブなんか無ぇじゃねえかねぇじゃねえかコブはどうしたんだよ』  

『え～んあんまり名前が長いからひっこんじゃったんだよ』    

え～御存知寿限無の一席にございましたか」 

噺が終わると会場から拍手が起こる、何文太なにもんたの名前を呼ぶ声や面白かっと言う声を聞きながら袖にはけていく、次はちゃれんぢの番である