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七つの大罪
裏切り者
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「裏切り者ぉぉ??何を言ってるんだい黒くん?」
アイルが、いや
アイルの口でクリスがそう言った。
「僕は元々『こっち側』だよ?」
そう言い愉快そうに笑い出す。
「いつからだ。お前はいつからアイルを!」
俺が口調を荒らげそう言う。
「ふっふっ。最初からだよ?僕を初めてこの体で殴った時にはいつでも乗っ取れるようにしておいたのさ!まぁもっともこのポンコツは乗っ取られた事に気付いてすらいないが。」
このくそ野郎が...!
アイルは知らず知らずのうちにこの外道に情報をもらしていたのか...。
「お前は『七つの大罪』だったのか..。他の『七つの大罪』共は何処にいるんだ...」
「はっはっ!名乗り遅れて申し訳ないねぇ!『強欲』のクリスだ!他の奴らはもうそろそろつくんじゃないかなぁ!『嫉妬』と『傲慢』は、ね。君たちを殺すくらいなら2人で事足りる。まぁ僕もこの身体で戦えるしね。他の奴らはそもそも『ガッデル公国』と『リンガーハッテン』の『二つ名』を狩ってるころだろうねぇ!」
こいつが『強欲』だと...『嫉妬』と『傲慢』も向かっているのか。
くそ...。
悔しそうな表情を俺は浮かべた。
『意図的』に。
演技はここまでだ。引き出したい情報は引き出した!
「アイル戻ってこい!」
俺はアイルにそう命じる。
「なにを馬鹿な。こいつの支配権は完全に僕のも「了解しました!マスター!」」
「ふぅ、ただいま戻りました!マスター♡」
クリスの声に重ねてアイルが返事を返す。
馬鹿か。お前の寝返りなんてとっくにアレクさんは気付いてた。
そろそろいいか。
「サモンズゲート!!」
俺は転移用魔法陣『サモンズゲート』を起動させた。
眩い光が辺りをうめ尽くす。
光が落ち着き始め、見えたその先には
筋骨隆々の、そしてとても素敵な笑顔のアレクさんがいた。
そしてその横にはクリスが状況を把握出来ていないように辺りを見回している。
「な、なぜだ!僕はなぜここにいる!それにアレクだと!?お前は死んだはずだ!」
慌てふためくクリスに俺はそっと呟いた。
「お前の負けだよ。クソ野郎。」
アイルが、いや
アイルの口でクリスがそう言った。
「僕は元々『こっち側』だよ?」
そう言い愉快そうに笑い出す。
「いつからだ。お前はいつからアイルを!」
俺が口調を荒らげそう言う。
「ふっふっ。最初からだよ?僕を初めてこの体で殴った時にはいつでも乗っ取れるようにしておいたのさ!まぁもっともこのポンコツは乗っ取られた事に気付いてすらいないが。」
このくそ野郎が...!
アイルは知らず知らずのうちにこの外道に情報をもらしていたのか...。
「お前は『七つの大罪』だったのか..。他の『七つの大罪』共は何処にいるんだ...」
「はっはっ!名乗り遅れて申し訳ないねぇ!『強欲』のクリスだ!他の奴らはもうそろそろつくんじゃないかなぁ!『嫉妬』と『傲慢』は、ね。君たちを殺すくらいなら2人で事足りる。まぁ僕もこの身体で戦えるしね。他の奴らはそもそも『ガッデル公国』と『リンガーハッテン』の『二つ名』を狩ってるころだろうねぇ!」
こいつが『強欲』だと...『嫉妬』と『傲慢』も向かっているのか。
くそ...。
悔しそうな表情を俺は浮かべた。
『意図的』に。
演技はここまでだ。引き出したい情報は引き出した!
「アイル戻ってこい!」
俺はアイルにそう命じる。
「なにを馬鹿な。こいつの支配権は完全に僕のも「了解しました!マスター!」」
「ふぅ、ただいま戻りました!マスター♡」
クリスの声に重ねてアイルが返事を返す。
馬鹿か。お前の寝返りなんてとっくにアレクさんは気付いてた。
そろそろいいか。
「サモンズゲート!!」
俺は転移用魔法陣『サモンズゲート』を起動させた。
眩い光が辺りをうめ尽くす。
光が落ち着き始め、見えたその先には
筋骨隆々の、そしてとても素敵な笑顔のアレクさんがいた。
そしてその横にはクリスが状況を把握出来ていないように辺りを見回している。
「な、なぜだ!僕はなぜここにいる!それにアレクだと!?お前は死んだはずだ!」
慌てふためくクリスに俺はそっと呟いた。
「お前の負けだよ。クソ野郎。」
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