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第二章 学園編
【閑話】5
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「あ! イザベル様も仮装をされては如何ですか? ちょうどこちらに小道具がたくさんありますし」
「え。アリス様、私は大丈夫ですわ」
私の言葉を聞いたヴァレリー院長が口を挟んできた。
「まぁまぁ、イザベル様そうおっしゃらずに。パーティーの時くらい楽しみましょ」
「そうです、そうです!」
「で、でも」
「イザベル様には色々お手伝いいただいますし、後は内部の者達で充分対応出来ますわ。あら! このヘッドアイテムなんてどうかしら」
「まぁ、イザベル様に似合いそう!」
ヴァレリー院長とアリス様は、ワイワイと楽しそうに私の仮装アイテムを勝手に見繕い出した。
待て待て、本人そっちのけで話を進めないで!?
「え、あの、ちょっとお二人とも落ちついて」
「あちらに鏡があるので合わせてみましょ」
「そうですよ、イザベル様! せっかく素敵なイベントを企画して下さったのですからご本人が楽しまないと!」
えええ、こんな展開聞いてない!
二人に半ば強引に姿見のある場所まで追いやられる。
男性陣もこの二人の勢いに負けて仮装をさせられたようで、先程から視線で助けを求めても哀れみを含んだ目で見つめ返すばかりで助け舟を出してくれる様子がない。
ああ、どうやらこれはどうやら二人に従うしかなさそうね……。
諦めた私は着せ替え人形のように、ヴァレリー院長とアリス様のされるがまま仮装を施す事になった。
「え。アリス様、私は大丈夫ですわ」
私の言葉を聞いたヴァレリー院長が口を挟んできた。
「まぁまぁ、イザベル様そうおっしゃらずに。パーティーの時くらい楽しみましょ」
「そうです、そうです!」
「で、でも」
「イザベル様には色々お手伝いいただいますし、後は内部の者達で充分対応出来ますわ。あら! このヘッドアイテムなんてどうかしら」
「まぁ、イザベル様に似合いそう!」
ヴァレリー院長とアリス様は、ワイワイと楽しそうに私の仮装アイテムを勝手に見繕い出した。
待て待て、本人そっちのけで話を進めないで!?
「え、あの、ちょっとお二人とも落ちついて」
「あちらに鏡があるので合わせてみましょ」
「そうですよ、イザベル様! せっかく素敵なイベントを企画して下さったのですからご本人が楽しまないと!」
えええ、こんな展開聞いてない!
二人に半ば強引に姿見のある場所まで追いやられる。
男性陣もこの二人の勢いに負けて仮装をさせられたようで、先程から視線で助けを求めても哀れみを含んだ目で見つめ返すばかりで助け舟を出してくれる様子がない。
ああ、どうやらこれはどうやら二人に従うしかなさそうね……。
諦めた私は着せ替え人形のように、ヴァレリー院長とアリス様のされるがまま仮装を施す事になった。
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