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第三章 魔王編

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 んん……眩しい……。

 やけに重く感じる瞼を開けると、生徒会メンバーが私の顔を覗き込んでいる。

 あれ、みんな泣き顔?

 泣き腫らした目元のメンバー達は一斉に私に抱きついて来た。

「イザベル! ああ、良かった!!」
「うっ」
「ベル!」
「くっ」
「イザベル嬢!」
「ぐぇっ」
「お〝ね〝え〝ざま〝ぁぁぁ!」
「んがっ」
「イザベル様!」
「ふぎゅっ」

 た、助けて! 潰されるーー!!

「おやおや☆ 君達、イザベル君がまた死にそうになっているから離してあげなよ」

 リュカ先生の言葉にはっとした様子で皆が私から離れる。

「ゲホッ、ゲホッ! はー、はー」

 生き返った途端に窒息死させる気か! あー苦しかった。

「イザベル、すまない。貴女の事を心配して、つい気持ちが篭ってしまった。身体は大丈夫か」
「え、ええ。ご心配おかけ致しました。私は大丈夫ですわ」

 ヘンリー殿下に背中を摩られながら呼吸を整えていると、側にいたアルフ義兄様とアーサー様が神妙な面持ちで私に話かけてくる。

「ベル、君はなんて馬鹿な真似をしたんだ! あれは僕が囮になる作戦だったんだ。マリア嬢がいなかったら本当に死んでいたところだぞ!?」
「そうだぞ、イザベル嬢。なぜあんな危険な事をした」

 ええっ、そうだったのか!
 私ったら何も知らずに勝手な行動をしたのね。

「アルフ義兄様、アーサー様、本当にごめんなさい。アルフ義兄様が危ないと思ったら、つい身体が勝手に動いてしまって……」

 アルフ義兄様とアーサー様はやるせないような、複雑な表情を浮かべている。

「アルフ義兄様は私のたった一人のお義兄様ですもの。目の前で家族が危険な目に遭いそうになっていたら、身を呈してでも守りたいと思ってしまって……。でも、今はとても反省しています。本当にごめんなさい」

 アルフ義兄様は深いため息を吐き、肩をすくめる。

「やれやれ、ベルには敵わないよ」

 アーサー様はふっと笑みを浮かべる。

「ふっ、イザベル嬢らしい意見だな」

 アーサー様の大きな手がヌッと私に伸び、サラリと私の頭を優しく撫でる。
 わぁ。アーサー様の手って凄く大きいな。
 そんなことを思っているとアーサー様の手をヘンリー殿下がパシッと払い、アルフ義兄様がアーサー様をじとっと睨み付ける。

「アーサー、あんまりベルにベタベタ触るなよ。それにヘンリー! お前、何さっきから堂々とベルを抱きしめているんだよ! さっさと離れろ、このケダモノめ!」
「ケダモノとは失礼な。私はイザベル嬢の婚約者なのだから、身体に触れて何が悪い」

 確かに先程皆が一斉に離れる中、ヘンリー殿下だけは頑なに私の側から離れなかったからちょっと気になってはいたのよね。
 まぁ、ヘンリー殿下って私といる時は大体くっ付いてくるし、ある意味通常運転なのだけど。

 そんなことを思っていると、男衆の言い争いにクロエ様が割って入る。

「ちょっと、殿方は煩いですわよ!? お姉様はまだ回復したばかりなんですからもう少し気を遣ってくださいませ! まったく、男は野蛮な生き物で嫌ですわね。さぁお姉様、私と安全な場所でゆっくり過ごしましょう♡」
「あぁっクロエ様だけズルいです! 私も混ぜて下さい!!」

 ちょ、クロエ様にマリア様!? そんなに服の袖を引っ張らないでー! って、ああ! そんな事をしている場合じゃないわ!!

「ち、ちょっとストーップ! 話したい事があるので、みんな落ち着いて!?」

 ザワザワしていた場がしんと静かになる。
 さて、ようやくまともに会話が出来そうね。

 でも、この話をすれば、私が異世界から来た人物だとバレてしまう。
 ずっと隠していた事実が公になった時、皆はどう反応するだろうか。

 怖がられる? 
 気味が悪い? 
 嫌悪する?

 どんな反応が返ってくるのか、怖い。
 怖いけど……私は決めたんだ。この世界を受け入れ、前を向くと。
 その結果、皆が離れたとしても……
 皆が、これから会える未来の子供達が幸せに暮らせる世の中になるなら、私はそれでも構わない。

「ラウルとマリア様にこれからの事についてお話があります。ラウル! お話があるのでこちらに来てください!」

 いきなりの指名に心配そうにそわそわしている様子だったラウルは、私が無事だと分かるとニヤリと嫌らしい笑みを浮かべる。

「イザベルよ、不意とはいえ攻撃が当たってすまなかった。さて、無事なようだし、ようやく我の元に戻る気になったか?」
「いいえ、私は貴方の元には戻りません。ラウル、茶化さないで聞いて下さい」

 ラウルはつまらない、と言った表情でふぅ、とため息を吐いた。

「ラウルは、今まで私の魔力はラウルの力を増幅させるためのものだと言われていましたが、それは半分正しく、半分間違いです」
「それは、イザベルが話していた光の魔力を増幅させる、という例の話か? 我は作り話に付き合っている暇はないぞ」
「作り話なんかではありません。私は魂だけが行ける精神世界で創造神様に会い、私の役目について教えていただいたのです」
「何?」
「私の力は、創造神様の中でも光と闇、両魔力の増幅を司る御方のもの。この世界では人間の目からみると闇の魔力にしかうつらず、結果として闇の魔力の増幅にしか使われて来ませんでした」

 本来ならこの力は女神様の憂いを晴らし、この世界を救うために使われるべきだったのに。

「元々この力は特殊で合致する魂も稀であったことと、巫女の存在が希少なために今まで二つの力が揃う事がなかったそうです。そのため、創造神様は力の半分を使い、この世界に存在しない魂を呼び寄せることで二つの力を揃えることに成功しました」
「この世界に存在しない魂だと? では、お前は異世界からでも来たとでもいうのか」

 落ち着け、私。
 ごくりと生唾を飲み込み、ふっと息を吐く。

「はい。……正確には前世になりますが、私はこの世界の人間ではありません」

 私の話を聞いていたヘンリー殿下ははっとした表情で私を見る。
 ヘンリー殿下、それに皆。今まで黙っていてごめんなさい。

「ほう。確かにお前はこの世界では知り得ない育児知識を持ち合わせていたな」
「はい、それは全て前世の知識です」

 マリア様に向き直し、話を続ける。

「リュカ先生から聞きましたが、マリア様は浄化の魔法の本当の使い方をご存知だったのですか?」
「は、はい! 私は夢の中で女神様にお会いして、浄化の魔法は、魔素の毒に犯されし者を癒すための魔法だと教わりました」

 ラウルは神妙な面持ちで私とマリア様を見つめている。

「お前達は本当に創造神に会ったのか……?」

 私は再びラウルに向き合う。
 ラウルの瞳は一瞬揺れたが、しっかり私を見つめ返している。

「ラウルに使命があるように私にも使命があります。私がこの世界に呼ばれたのは、巫女……いえ、マリア様の光の魔力と同調し、その力を最大限まで引き出すためです。そして、女神様の憂いである、この世界の魔素を消去することが私に課された使命なのです」

 まさか私がこんな大役果たすなんて思わなかった。
 けど、どんな役目であろうと、最後までやると決めたの。
 前世で別れたあの子達に会うために。
 そして、自分の願いのために。

「私は特定の者達の利益のためではなく、この世界に住む皆が幸せになるために力を使いたい。ですから、ラウルにこの力は渡せません」

 ラウルはふっと息を吐くと、やれやれと言った様子で口を開いた。

「分かった。そこまで言うなら、お前の力を使うと良い」

 ラウルは私を見据えたままニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。

「我の前で奇跡を起こしてみろ、イザベル」

 よし、これでマリア様の力と同調出来る。
 ラウルの言葉にコクリと頷くと、マリア様に歩み寄った。
 そして、マリア様の手を取りながら、真っ直ぐに眼を見る。

「マリア様。この世界に暮らす者達が幸せに暮らせるよう、私達の力を使いましょう」

 マリア様の眼には迷いがない。
 私を真っ直ぐ見つめ返し、力強く頷いた。

「はい! 分かりました、イザベル様!」

 しかし、ここで何かに気付いたマリア様は、はっとした表情を浮かべ、その後みるみる顔色が悪くなっていく。

「イザベル様……実は今、私の魔力が足りずに浄化の魔法が使えないのです。このままでは回復までにかなりの時間がかかってしまいますわ」

 ええっ、何ですって!? 
 どうしよう、こんな時に魔力不足なんて。
 突然の事態に思考が停止していると、頭にある声が響いた。

(イザベルよ、そう案ずるな。我の力で巫女の魔力を最大限まで引き出して見せよう)

「この声は……創造神様!」
「え? イザベル様?」

(巫女の手を握ったまま、己の魔力を意識せよ。その魔力を、手を伝って巫女に送るのだ)

「マリア様。今、私は創造神様と繋がっております。私を媒介し、創造神様がマリア様の魔力を最大限まで引き出します。このまま、私の手を離さないで下さい」
「は、はい!」

 よし。このまま、魔力を意識する……。
 身体の奥からじわりと熱を感じ、それはまるで湧水のように沸々と湧き上がる。

 うわわ! 何だこれ、すごい溢れてくる!

 溢れ出る熱を急いで手に移動させ、マリア様へ送るイメージを持つ。

 マリア様へ、届け!!

 マリア様は途端にびくっと身体を震わせた。

「きゃっ!? す、凄い熱が伝わってきます!」

(その熱こそが我の力。巫女の魔力枯渇が激しい故、力を送り込むのに少々時間がかかる。その間、決して手を離してはならぬぞ)

「マリア様、手を離してはいけません! まだ魔力を送り込んでいる最中です。もうしばらく手を繋いだ状態を維持して下さい」
「は、はい! わかりました!」

 しばらくは溢れ出る熱を必死にマリア様に送り込んでいたが、段々と威力が収まり、やがて熱を感じなくなった。

(よし、これだけ送れば充分だろう。手を離して良いぞ)

「マリア様、終わりました。もう手を離して大丈夫です」

 マリア様はおずおずと手を離すと、その手を見つめたまま口を開いた。

「凄い……身体が軽い。それに魔力がどんどん溢れ出て来るのが分かります」

(さぁ、後は浄化の魔法を使うだけだ。これでようやく女神の笑顔を見られるだろう。……長かった)

 私は創造神様の声に耳を傾け、その言葉に想いを馳せた。
 ああ……創造神様はずっと女神様の事を気にかけていたのね。それだけ大切に想われていたんだわ。

「マリア様、浄化の魔法を使って下さい。今度こそ、正しい使い方で世界を魔素から救いましょう」
「はい、分かりました! では、行きます……!」

 マリア様が眼を閉じると、マリア様の身体がキラキラと輝き始めた。
 その光は徐々に強さを増して行き、マリア様は天に向かって手を振り上げた。
 すると、その光は真っ直ぐ天へ昇っていき、空全体がパアァッ!と輝いた。
 う! 凄い光!!
 その輝きは更に強さを増し、辺りが真っ白になっていく。
 光の洪水に見舞われ、私はもう眼を開けることすら出来ない。
 眩しさのあまり目の前を手で覆っていると、頭の中で女性の声がはっきりと聞こえた。

「ああ、嬉しい! ようやくこの時が来たのね!」

 眼を開けると、真っ白い空間の中で薄衣を纏った美しい女と、腕組みをした男がいる。
 この人達は、誰?
 すると、私の口から勝手に言葉が発せられる。   

「そうだな。随分と時間が掛かってしまった」

 え!? 私じゃない意思が働いてる!
 腕組みをしている男は仏頂面のままふんと鼻を鳴らした。

「お前があの時魔力切れを起こさなければここまで時間はかからなかったのだ」
「まぁ、そんな事をおっしゃらないで。再び三人会えたんですもの。私は嬉しいわ」

 男は女の言葉を聞くと、照れ隠しなのかポリポリと鼻の頭を掻いた。

 すると私の口が再び動き出す。

「魔素を消去した今、人間達が魔法を使えなくなり混乱が生じるだろう。魔法発動のための新しい動力を作り出さなければならない」

 女と男は私の言葉に反応した。

「あら、そうね。魔素の消去のことばかりに気を取られていて、すっかり忘れていたわ」
「我は魔素の時のようにこの世界を監視し続けるのはウンザリだぞ」

 私の身体は腕を組み、しばらくすると口が動き出した。

「この世界で無害な物質であれば基本的に問題ないだろう。尚且つ、人間の身体のみに作用すれば混乱も起きない」

 目の前の男と女は顔を見合わせ、二人とも私の方を見て口を開いた。

「そうね、それなら大丈夫そうね」
「我は面倒事にならなければそれで良い」

 二人の言葉に同調するように、こくりと私の頭が勝手に動いた。

「では、決まりだな。さて、残りの一仕事を終わらせるか」

 女は笑顔で、男は仏頂面のまま、私の発した言葉に賛同した。

「ええ」
「ふん」

 すると目の前が真っ白になり、気付いた時には元いた景色に戻っていた。
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