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第三章
モブ令嬢、生徒会役員に選ばれる
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廊下を歩いていると教室前に人集りが出来ている。
ん? と思って近づいてみると、座席図が掲示されていた。
おお、今年もマクシム様が隣なのね。
あれ、ドロテア様も私の前席だわ。オリバー様とアリス様は教室が違うのかな? 名前がないなぁ。
そんな事を思いながら座席図を眺めていると、ドロテア様はチッと舌打ちしながらマクシム様に話しかけた。
「マクシム様、話が違いましてよ」
「はて、何の事でしょう」
「しらばっくれても無駄ですわよ。貴方、学園長に根回ししたわね」
「……それは貴女もでしょう?」
ネマワシ? 一体何の事?
二人の話が読めずにキョトンとしていると、マクシム様は私の視線に気付きそっと髪を撫でた。
「ああ、セリーヌ嬢。失礼しました、何でもないので気にしないで下さい」
ドロテア様の表情を見る限り何もないとは到底思えないけど、話の感じからして聞いても話してくれないだろう。
まぁ、私が変に首を突っ込むと余計に話をややこくしそうだし、とりあえず黙っておこう。
マクシム様は悔しそうな表情を浮かべるドロテア様を華麗にスルーして、教室の扉を開け私を中へエスコートした。
そして、私達が席に着くや否や早速教師が教室内に入って来た。
あれ? おかしいな、まだ予鈴は鳴っていないよね?
時計を確認していると、教師はそのままズンズンと私達の元へやって来る。
「マクシム君、セリーヌ君、ドロテア君。君達は全生徒の中から生徒会役員に抜擢された。この学園において生徒会に選ばれる事は非常に名誉なことであり、全生徒の模範となる責任を担うことになる。生徒会の説明があるから、これから始まるオリエンテーションが終わったら生徒会室へ集まるように。……さ、少し時間は早いがオリエンテーションを開始しよう。皆、自席に着く様に!」
セイトカイ
せいとかい
って、生徒会!?
生徒会役員って言ったらこの学園では優秀で品行方正な生徒しか選ばれないのに、まさか私が選ばれるなんて!!
教師の言葉を聞いたマクシム様は小声で私に話しかけた。
「セリーヌ嬢、おめでとうございます。やはり貴女も選ばれましたね」
「あ、ありがとうございます。マクシム様もおめでとうございます。でも、まさか私が生徒会役員に選ばれるなんて」
私の話を聞いていたのかドロテア様も話に加わって来た。
「何をおっしゃいます、セリーヌ様。貴女様は学年トップクラスの成績に加えて保護猫カフェの経営まで行う優秀なお方なのですからお声が掛かるのは当然ですわ」
前世で褒められた経験が乏しいせいか、あまり褒められるとちょっと気恥ずかしいな。
「へへ、ありがとうございます。ドロテア様もおめでとうございます」
「ドロテア嬢、おめでとうございます。しかし、僕としてはドロテア嬢が選ばれた事に驚きですが」
「まぁ。何をおっしゃいます、マクシム様。わたくしはこれでも期末テストは学年三位でしたのに」
「おや、そうでしたか? 失礼、セリーヌ嬢の順位しか見ていなかったもので」
何だか二人の間でまたもや見えない火花が散っている気がする。
ああ、もう、この二人は~!!
そう思っていると、教師は「はい、皆さん! オリエンテーションを始めますから黒板に注目して下さい!」と声を上げた。
(やば、あんまり喋っていると先生に注意されそう)
私達は会話やめて黒板に注目する事にした。
ん? と思って近づいてみると、座席図が掲示されていた。
おお、今年もマクシム様が隣なのね。
あれ、ドロテア様も私の前席だわ。オリバー様とアリス様は教室が違うのかな? 名前がないなぁ。
そんな事を思いながら座席図を眺めていると、ドロテア様はチッと舌打ちしながらマクシム様に話しかけた。
「マクシム様、話が違いましてよ」
「はて、何の事でしょう」
「しらばっくれても無駄ですわよ。貴方、学園長に根回ししたわね」
「……それは貴女もでしょう?」
ネマワシ? 一体何の事?
二人の話が読めずにキョトンとしていると、マクシム様は私の視線に気付きそっと髪を撫でた。
「ああ、セリーヌ嬢。失礼しました、何でもないので気にしないで下さい」
ドロテア様の表情を見る限り何もないとは到底思えないけど、話の感じからして聞いても話してくれないだろう。
まぁ、私が変に首を突っ込むと余計に話をややこくしそうだし、とりあえず黙っておこう。
マクシム様は悔しそうな表情を浮かべるドロテア様を華麗にスルーして、教室の扉を開け私を中へエスコートした。
そして、私達が席に着くや否や早速教師が教室内に入って来た。
あれ? おかしいな、まだ予鈴は鳴っていないよね?
時計を確認していると、教師はそのままズンズンと私達の元へやって来る。
「マクシム君、セリーヌ君、ドロテア君。君達は全生徒の中から生徒会役員に抜擢された。この学園において生徒会に選ばれる事は非常に名誉なことであり、全生徒の模範となる責任を担うことになる。生徒会の説明があるから、これから始まるオリエンテーションが終わったら生徒会室へ集まるように。……さ、少し時間は早いがオリエンテーションを開始しよう。皆、自席に着く様に!」
セイトカイ
せいとかい
って、生徒会!?
生徒会役員って言ったらこの学園では優秀で品行方正な生徒しか選ばれないのに、まさか私が選ばれるなんて!!
教師の言葉を聞いたマクシム様は小声で私に話しかけた。
「セリーヌ嬢、おめでとうございます。やはり貴女も選ばれましたね」
「あ、ありがとうございます。マクシム様もおめでとうございます。でも、まさか私が生徒会役員に選ばれるなんて」
私の話を聞いていたのかドロテア様も話に加わって来た。
「何をおっしゃいます、セリーヌ様。貴女様は学年トップクラスの成績に加えて保護猫カフェの経営まで行う優秀なお方なのですからお声が掛かるのは当然ですわ」
前世で褒められた経験が乏しいせいか、あまり褒められるとちょっと気恥ずかしいな。
「へへ、ありがとうございます。ドロテア様もおめでとうございます」
「ドロテア嬢、おめでとうございます。しかし、僕としてはドロテア嬢が選ばれた事に驚きですが」
「まぁ。何をおっしゃいます、マクシム様。わたくしはこれでも期末テストは学年三位でしたのに」
「おや、そうでしたか? 失礼、セリーヌ嬢の順位しか見ていなかったもので」
何だか二人の間でまたもや見えない火花が散っている気がする。
ああ、もう、この二人は~!!
そう思っていると、教師は「はい、皆さん! オリエンテーションを始めますから黒板に注目して下さい!」と声を上げた。
(やば、あんまり喋っていると先生に注意されそう)
私達は会話やめて黒板に注目する事にした。
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