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四章 長女と対話
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姉の希見に部屋から追い出された志信たち妹三人だがもちろん、そのまま立ち去ったりはしなかった。襖一枚へだてただけの廊下に集まり、互いに顔を見合わせている。ヒソヒソ声で話しはじめた。
「……希見ちゃん、本当にあの人をうちに住まわせる気かな?」
末っ子の多幸がそう尋ねると、志信は腕を組んで首をかしげた。
「……姉ちゃん、ああ見えて頑固だからなあ。一度、言い出すと聞かないし」
「腕ずくでは、とめられないしね」
多幸の言葉に――。
志信は『そうなんだよなあ』と、絶望のため息をついた。
「姉ちゃん、鍛えてるわけでもないのに、オレより怪力だからなあ。力ずくでとめようとしてもこっちがやられちまう」
「希見お姉ちゃんはゴリラの遺伝子をもって生まれてきた突然変異。とめるのは不可能」
との、三女・心愛の言葉に、
「いや、それはないから!」
と、ツッコむことは志信にも、多幸にもできなかった。それほどの怪力なのである。本当に。
とにかく、襖の向こうでなにが行われているのか気になって仕方がない。
志信の場合とくに、姉がよその男とふたりきりという状態なので気が気でない。なにかあったらすぐに飛び込める準備をとりつつ――もし、万が一、育美が男心を暴走させて襲いかかったりしたら、悲鳴と共に叩きのめされ、全身の骨をバラバラにされるのは免れない。
――さすがに、そこまでは気の毒だもんなあ。
と、さすがの志信が同情するのは、過去に実際にそんなことがあったからで……。
とにかく、万が一の場合『姉をとめるために』待機していた。
と言うわけで、三人の妹は襖をわずかに開けてなかの様子をうかがいつつ、耳を押し当てて話を聞こうとした。
そのなかで希見は、育美を前に正座して座り、居住まいを正していた。その姿には先ほどまでの『美人だけど天然』な様子はまるでなかった。まるで、武家の娘のような厳しさだけがあった。
育美の方もその雰囲気に押されて、思わず正座してしまったほどだ。
そんな育美に対し、希見は深々と頭をさげた。
「ありがとうございました、山之辺さん」
「ありがとう?」
育美は聞き返した。
自分の言ったことは無慈悲なほど冷徹なものだという自覚はある。志信のように怒ることはあっても、礼を言う理由などないはずだった。
しかし、希見は言った。
「山之辺さんがはっきり言ってくれたおかげで、目が覚めました。そうですよね。わたしたちはこの仕事でお金を得るプロ。お客に対して利益を与えられなければ、お金を得る資格はない。
それなのに、わたしは自分の思いばかりを語っていました。両親の残した工場を守りたい。その思いはきっと他の人もわかってくれる。そんな風に思っていて、自分たちがお客に対してどんな利益を与えられるかなんて、考えたこともありませんでした。それどころか『どうして、他の人たちはわかってくれないの⁉』なんて、恨んでいました。
本当に甘ちゃんですよね。山之辺さんがはっきりと言ってくれたおかげでやっと、そのことがわかったんです。改めてお礼を言います。本当に、ありがとうございました」
「あ、いや……」
深々と頭をさげられて、育美はバツの悪い思いをした。
「……おれもあなたと同じですよ。自分の思いばかりにかまけて、仲間や顧客に対し『どんな利益があるか』を語ろうとしなかった。それじゃあ、『夢ばかり見ているガキ』として見捨てられても仕方がない。あなたがおれと同じことをしているのを見てやっと、そのことに気がついた。おれの方こそ礼を言います。ありがとうございました」
と、育美も希見に向かって頭をさげた。
「でも、山之辺さん」
「はい」
「山之辺さんがうちに来てくれれば、うちの工場にはお客に対して与えることのできるはっきりした利益が出来ます」
「どういう意味です?」
「志信が言ったとおり、うちの両親は二年前、災害に巻き込まれて亡くなりました。旅行先の温泉宿で地震に遭って……」
「……そうだったんですか」
「でも、地震で直接、死んだわけじゃないんです。建物の下敷きになって怪我はしていたけど地震の直後はまだ生きていたんです。早めに病院に運ぶことさえできていれば助かったんです。それなのに、地震のせいで道路が寸断されてしまい、運ぶことができなかった。そのまま数日を過ごすうちに衰弱して死んでしまったんです」
ギュッ、と、希見は膝の上の両手を握りしめた。
血が滲むほどに強く、唇を噛みしめた。
「すでに成人していたわたしはいいんです。でも、まだ小学生だったふたり、心愛と多幸にとっては両親を亡くすのが早すぎました。そして、日本中、いえ、世界中どこでも、災害によって同じ思いをする子どもは大勢います。
わたしは、そんな悲しい思いをする子どもをひとりでも減らしたい。山之辺さんの言う『空飛ぶ部屋』があればそれができる。実際、うちの両親だって温泉宿に空飛ぶ部屋があれば、すぐに病院に運べて助かっていたんです。
山之辺さんがうちの工場で空飛ぶ部屋を作ってくれればひとりでも、ふたりでも、災害から救い出すことができるようになります。もう誰も災害で悲しむことのない世界。そんな世界を作ることができます。そして、それこそが、わたしたちの工場がお客に対して与えられる『利益』になります。ですから、お願いします。山之辺さん。わたしたちに力を貸してください」
希見はそう言ってもう一度、深々と頭をさげた。
その言葉を、襖に耳を押しつけて聞いていた志信は思わず涙ぐんでいた。心愛と多幸もいきなり両親が死んだことを知らされたときのショックを思い出したのだろう。愛らしい顔になんとも言えない悲しみの表情を浮かべている。
「WHYからはじめよ」
その唐突な一言。
それが、希見の言葉に対する育美の返答だった。
「『WHYからはじめよ』というタイトルの本は知っていますか?」
「えっ? いえ、知りませんけど……」
「アメリカのコンサルタント、サイモン・シネックの記した本です。サイモンはその本のなかで凡庸な企業と世界を動かす偉大な企業のちがいを説明しています。凡庸な企業は『自分たちがなにをしているか』を語る。しかし、偉大な企業は『自分たちはなんのためにしているか』という『理由』を語る。サイモンはそう記しています。
そして、希見さん。あなたの言った『災害で悲しむ人のいない世界を作る』とはまさに、その『理由』そのものです。
その理由を徹底し、貫けば、企業の理念となり、文化となる。その文化こそが人を惹きつける。おれ自身、そんな文化をもつ場所で働きたいと、いや、人生を過ごしたいと思った。だからこそ、自分でチームを立ちあげたんです。でも……」
ほう、と、育美は溜め息をついた。
「……目先の生活費を稼がなきゃいけない日々のなかでおれ自身、そのことを忘れていました。だからこそ、仲間にも、顧客にも『理由』を語らなかった。なんのことはない。おれが仲間たちから見捨てられたのは、まぎれもなくおれ自身の落ち度です。誰を恨みようもない。でも……」
育美は真摯な視線を希見に向けた。
希見もその視線を受けて、背筋を伸ばした。
「四葉社長」
「はい!」
『社長』と呼ばれて、希見は思わず背筋をピシッ! と伸ばしに伸ばした。
「あなたがそのことを思い出させてくれました。あなたがその思いを貫くなら、あなたこそ私が本当に望んでいた仲間ということになります。私の方からお願いします。私を雇ってください。空飛ぶ部屋を実現させる機会をください」
そう言って、育美は深々と頭をさげた。畳の上に手をついてお願いした。その姿に――。
希見は、その正統派美女の顔に大輪のひまわりのような笑顔をはじけさせた。
「ありがとうございます、山之辺さん!」
希見は育美に飛びついた。両腕を背中にまわし、思いきり抱きしめた。そして――。
家中を震わせるような育美の悲鳴が響いた。
無理もない。ただでさえ肋骨にヒビが入っているのだ。普通の女性に抱きつかれただけでも激痛が走る。まして、希見は妹の心愛が言うところの『ゴリラの遺伝子をもって生まれてきた』女性。その力で容赦なく抱きしめられたのだ。
ヒビの入った肋骨はもちろん、背骨そのものが締めあげられ、粉々に砕かれるかのような衝撃。『男だろ!』と言われたところで我慢できるものではない。響き渡る絶叫に――。
志信たちがあわてて飛び込んできた。
「わあー、姉ちゃん、ストップ、ストップ!」
「ゴリラが人間を抱きしめてはいけない」
「救急車、また救急車、呼ばなくちゃ!」
三者三様の声がその場に充ち満ちた。
「……希見ちゃん、本当にあの人をうちに住まわせる気かな?」
末っ子の多幸がそう尋ねると、志信は腕を組んで首をかしげた。
「……姉ちゃん、ああ見えて頑固だからなあ。一度、言い出すと聞かないし」
「腕ずくでは、とめられないしね」
多幸の言葉に――。
志信は『そうなんだよなあ』と、絶望のため息をついた。
「姉ちゃん、鍛えてるわけでもないのに、オレより怪力だからなあ。力ずくでとめようとしてもこっちがやられちまう」
「希見お姉ちゃんはゴリラの遺伝子をもって生まれてきた突然変異。とめるのは不可能」
との、三女・心愛の言葉に、
「いや、それはないから!」
と、ツッコむことは志信にも、多幸にもできなかった。それほどの怪力なのである。本当に。
とにかく、襖の向こうでなにが行われているのか気になって仕方がない。
志信の場合とくに、姉がよその男とふたりきりという状態なので気が気でない。なにかあったらすぐに飛び込める準備をとりつつ――もし、万が一、育美が男心を暴走させて襲いかかったりしたら、悲鳴と共に叩きのめされ、全身の骨をバラバラにされるのは免れない。
――さすがに、そこまでは気の毒だもんなあ。
と、さすがの志信が同情するのは、過去に実際にそんなことがあったからで……。
とにかく、万が一の場合『姉をとめるために』待機していた。
と言うわけで、三人の妹は襖をわずかに開けてなかの様子をうかがいつつ、耳を押し当てて話を聞こうとした。
そのなかで希見は、育美を前に正座して座り、居住まいを正していた。その姿には先ほどまでの『美人だけど天然』な様子はまるでなかった。まるで、武家の娘のような厳しさだけがあった。
育美の方もその雰囲気に押されて、思わず正座してしまったほどだ。
そんな育美に対し、希見は深々と頭をさげた。
「ありがとうございました、山之辺さん」
「ありがとう?」
育美は聞き返した。
自分の言ったことは無慈悲なほど冷徹なものだという自覚はある。志信のように怒ることはあっても、礼を言う理由などないはずだった。
しかし、希見は言った。
「山之辺さんがはっきり言ってくれたおかげで、目が覚めました。そうですよね。わたしたちはこの仕事でお金を得るプロ。お客に対して利益を与えられなければ、お金を得る資格はない。
それなのに、わたしは自分の思いばかりを語っていました。両親の残した工場を守りたい。その思いはきっと他の人もわかってくれる。そんな風に思っていて、自分たちがお客に対してどんな利益を与えられるかなんて、考えたこともありませんでした。それどころか『どうして、他の人たちはわかってくれないの⁉』なんて、恨んでいました。
本当に甘ちゃんですよね。山之辺さんがはっきりと言ってくれたおかげでやっと、そのことがわかったんです。改めてお礼を言います。本当に、ありがとうございました」
「あ、いや……」
深々と頭をさげられて、育美はバツの悪い思いをした。
「……おれもあなたと同じですよ。自分の思いばかりにかまけて、仲間や顧客に対し『どんな利益があるか』を語ろうとしなかった。それじゃあ、『夢ばかり見ているガキ』として見捨てられても仕方がない。あなたがおれと同じことをしているのを見てやっと、そのことに気がついた。おれの方こそ礼を言います。ありがとうございました」
と、育美も希見に向かって頭をさげた。
「でも、山之辺さん」
「はい」
「山之辺さんがうちに来てくれれば、うちの工場にはお客に対して与えることのできるはっきりした利益が出来ます」
「どういう意味です?」
「志信が言ったとおり、うちの両親は二年前、災害に巻き込まれて亡くなりました。旅行先の温泉宿で地震に遭って……」
「……そうだったんですか」
「でも、地震で直接、死んだわけじゃないんです。建物の下敷きになって怪我はしていたけど地震の直後はまだ生きていたんです。早めに病院に運ぶことさえできていれば助かったんです。それなのに、地震のせいで道路が寸断されてしまい、運ぶことができなかった。そのまま数日を過ごすうちに衰弱して死んでしまったんです」
ギュッ、と、希見は膝の上の両手を握りしめた。
血が滲むほどに強く、唇を噛みしめた。
「すでに成人していたわたしはいいんです。でも、まだ小学生だったふたり、心愛と多幸にとっては両親を亡くすのが早すぎました。そして、日本中、いえ、世界中どこでも、災害によって同じ思いをする子どもは大勢います。
わたしは、そんな悲しい思いをする子どもをひとりでも減らしたい。山之辺さんの言う『空飛ぶ部屋』があればそれができる。実際、うちの両親だって温泉宿に空飛ぶ部屋があれば、すぐに病院に運べて助かっていたんです。
山之辺さんがうちの工場で空飛ぶ部屋を作ってくれればひとりでも、ふたりでも、災害から救い出すことができるようになります。もう誰も災害で悲しむことのない世界。そんな世界を作ることができます。そして、それこそが、わたしたちの工場がお客に対して与えられる『利益』になります。ですから、お願いします。山之辺さん。わたしたちに力を貸してください」
希見はそう言ってもう一度、深々と頭をさげた。
その言葉を、襖に耳を押しつけて聞いていた志信は思わず涙ぐんでいた。心愛と多幸もいきなり両親が死んだことを知らされたときのショックを思い出したのだろう。愛らしい顔になんとも言えない悲しみの表情を浮かべている。
「WHYからはじめよ」
その唐突な一言。
それが、希見の言葉に対する育美の返答だった。
「『WHYからはじめよ』というタイトルの本は知っていますか?」
「えっ? いえ、知りませんけど……」
「アメリカのコンサルタント、サイモン・シネックの記した本です。サイモンはその本のなかで凡庸な企業と世界を動かす偉大な企業のちがいを説明しています。凡庸な企業は『自分たちがなにをしているか』を語る。しかし、偉大な企業は『自分たちはなんのためにしているか』という『理由』を語る。サイモンはそう記しています。
そして、希見さん。あなたの言った『災害で悲しむ人のいない世界を作る』とはまさに、その『理由』そのものです。
その理由を徹底し、貫けば、企業の理念となり、文化となる。その文化こそが人を惹きつける。おれ自身、そんな文化をもつ場所で働きたいと、いや、人生を過ごしたいと思った。だからこそ、自分でチームを立ちあげたんです。でも……」
ほう、と、育美は溜め息をついた。
「……目先の生活費を稼がなきゃいけない日々のなかでおれ自身、そのことを忘れていました。だからこそ、仲間にも、顧客にも『理由』を語らなかった。なんのことはない。おれが仲間たちから見捨てられたのは、まぎれもなくおれ自身の落ち度です。誰を恨みようもない。でも……」
育美は真摯な視線を希見に向けた。
希見もその視線を受けて、背筋を伸ばした。
「四葉社長」
「はい!」
『社長』と呼ばれて、希見は思わず背筋をピシッ! と伸ばしに伸ばした。
「あなたがそのことを思い出させてくれました。あなたがその思いを貫くなら、あなたこそ私が本当に望んでいた仲間ということになります。私の方からお願いします。私を雇ってください。空飛ぶ部屋を実現させる機会をください」
そう言って、育美は深々と頭をさげた。畳の上に手をついてお願いした。その姿に――。
希見は、その正統派美女の顔に大輪のひまわりのような笑顔をはじけさせた。
「ありがとうございます、山之辺さん!」
希見は育美に飛びついた。両腕を背中にまわし、思いきり抱きしめた。そして――。
家中を震わせるような育美の悲鳴が響いた。
無理もない。ただでさえ肋骨にヒビが入っているのだ。普通の女性に抱きつかれただけでも激痛が走る。まして、希見は妹の心愛が言うところの『ゴリラの遺伝子をもって生まれてきた』女性。その力で容赦なく抱きしめられたのだ。
ヒビの入った肋骨はもちろん、背骨そのものが締めあげられ、粉々に砕かれるかのような衝撃。『男だろ!』と言われたところで我慢できるものではない。響き渡る絶叫に――。
志信たちがあわてて飛び込んできた。
「わあー、姉ちゃん、ストップ、ストップ!」
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