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第二部 絆ぐ伝説
第一一話一二章 新たなる兵器
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その日、マークスⅡはプリンスとトウナ、ふたりの訪問を受けた。砦のなかに用意されたマークスⅡの私室でのことだった。
時はすでに夜更け。夜更けと言っても昼夜を問わない亡道の怪物たちの攻撃を受ける砦には『寝静まる』などという時刻は一瞬たりともない。
交代で休息をとる兵士たちが寝台で横になってつかの間の安寧を得る一方、武器を手にした兵士たちが防壁の内外に配置され、夜の闇に閉ざされたはるか彼方を目視しては警戒をつづけている。
さらに、砦のなかには、なにかあったときのための予備兵力として非番の兵士たちがいる。基本的に自分たちの番が来るまで戦場に出ることはないが、休息中の兵士たちのように眠ることが許されているわけでもない。緊急事態が発生したときのために起きて、待機していなくてはならない。その手持ちぶさたな時間をつぶすためにカードをしたり、ちょっとした賭け事をしたり、じくじくと痛む古傷の治療をしたりして過ごしている。
砦の各所には淡い光を放つオイルランプがいくつも掲げられ、砦のなかに暗闇を作らないように配慮されている。さらに、防壁の内外には煌々たる輝きを放つ巨大なかがり火が焚かれている。真っ赤な炎が、天に向かって躍りあがる竜のように姿をくねらせながら人の身長よりもずっと高くまで立ちのぼり、辺りを真っ赤な夕焼け空のように染めあげている。
そのかがり火のまわりを銃を手にした当番の兵士たちが歩きまわり、いつ来るかも知れない襲撃に備えている。
誰もなにも言わない。
黙々と、口を閉ざしたまま歩きつづけている。
襲撃があったときにすぐに反応できるよう、体を動かしている。
静かな夜のなか、兵士たちの靴音だけが、夕焼け空のように赤く染めあげられた空間のなかに響いている。こだましている。もちろん、ひとたび、襲撃があればその静けさはたちまち破られ、轟音と化し、走りまわる足音と銃の発射音とに占められるのだが。
そんななかでマークスⅡは前線の警戒を野伏に任せ、あてがわれた部屋のなかでひとり、一時の休息を過ごしていた。
部屋の扉がノックされたのは、そのときのことである。
「どうぞ」
短い返答を受けて扉が開いた。入ってきたのはプリンスとトウナのふたりだった。
「休息中のところ、すまない」
「いや……」
プリンスに言われ、マークスⅡは短く答えた。というより、あとをつづけることができなかった。
それを見たからだ。
プリンスとトウナ。
ふたりのその表情を。
深刻と言うにはあまりにも静かなその表情。『決意』と言うよりも『あきらめ』と言うべきなのかも知れない。その表情を見ればただごとではないことはわかる。その予感に、いまや歴戦の雄と言えるマークスⅡでさえ言葉を失ったのだ。
プリンスとトウナ。
若き夫婦から感じられる緊張感はそれほどのものだった。
プリンスはよけいなことを言って時間を無駄にするようなことはしなかった。挨拶もそこそこにすぐに本題を切り出した。
「マークスⅡ。おれにも天命の核を植えつけてもらいたい」
「なに?」
思いがけないプリンスの言葉に――。
さすがにマークスⅡも眉をひそめた。
そう言うプリンスの隣には、妻のトウナがかわることのない表情を浮かべたまま寄り添っている。
「どういうことだ、プリンス?」
「言ったとおりの意味だ。この世界を、この時代を守るのはお前でいい。だが、トウナとフォーチュンを守るのはおれだ。おれでなければならない。そのためには力がいる。お前や野伏、行者のような人ならざる力がな」
だから、と、プリンスはつづけた。
「お前と同じく、天命の核を植えつけ、亡道の司と戦うための力となりたい」
「プリンス……」
マークスⅡはプリンスの顔を見つめていた。いまや、長年の戦友だと言ってもいい黒人青年の顔を。その表情を見ればいかなる説得も無意味だと言うことは明らかだった。それがわかったうえでマークスⅡはあえて説明した。
「プリンス。確かにおれは、この身に天命の核を植えつけることで対亡道用の兵器となった。あまり多くは無理だが、ひとりやふたりなら天命の核を分け与えることは可能だ」
「だったら……!」
プリンスは勢い込んで身を乗り出した。
マークスⅡは、そんなプリンスを片手をあげて制した。
「まずは、聞いてくれ。プリンス。天命の核を植えつければ対亡道用の兵器となることはできる。しかし、それは、人間であることをやめるということだ。いずれ、核の力に影響され、この身そのものが天命の理へとかわる。しかも、あなたの場合、おれにはない危険もある」
「危険?」
「おれは天命の核をこの身に馴染ませるために一年の間、眠りについた。そのおかげで安定して徐々に天命の理へとかわることができる。しかし、前線指揮官であるあなたに一年もの間、眠りについている余裕はない。
そもそも、あなたを眠りにつかせることはおれにはできない。天詠みの島の住人、ゼッヴォーカーの導師がやってくれたことだからな。つまり、あなたは天命の核を馴染ませる時間もなく急激に、変化にさらされることになる。
そして、天命の理とは、亡道の力を人間の都合に合わせて利用できるようにしたものだ。その本質は亡道による侵食、この世のすべてを亡道の怪物へとかえる力とかわりない。つまり、天命の核を植えつけることで、あなた自身が亡道の怪物へとかわってしまう危険があると言うことだ」
「かまわない」
プリンスの答えには、いささかの迷いもなかった。
「妻と子を守れない人間など、怪物にも劣る。人間のままで妻と子を殺されるところを見るぐらいなら、怪物となって守る力を手に入れる。もし、おれが本当に亡道の怪物となったときは、そのままやつらのど真ん中に放り出してくれればいい。他の怪物どもと戦っていれば、それが結果的にトウナとフォーチュンを守ることとなる」
「プリンス……」
マークスⅡはいまさら落胆などしなかった。説得が不可能であることは、最初にプリンスの表情を見たときからわかっていたことだ。
マークスⅡは視線を横に移した。ただ黙って夫に寄り添うトウナへと。
「トウナ。君はどうなんだ? プリンスの言うことを認めるのか?」
これもまた無意味な愚問だった。ふたりそろってやって来た時点で、すでには夫婦間の話はついているということ。夫の覚悟を認める気がなければ、ここにこうしてふたりでやって来たはずがないのだから。
そのことはわかっていた。それでも、マークスⅡは実際にトウナの言葉として確かめておきたかった。
トウナはうなずいた。その表情はマークスⅡの予想したとおりの覚悟に満ちたものだった。
「ええ。あなたは、あなたを守ると誓ったメリッサの決意をとめることができなかったのでしょう? わたしも同じ。わたしとフォーチュンを守ると誓う夫をとめることはできなかった」
ふたりの間でいったい、どんな会話が交わされたのか。
想像するしかないことだが、他人が割って入る余地のないものであったことは見当がつく。
「……わかった」
マークスⅡはついに言った。
「プリンス。あなたに天命の核を分け与える。おれは自分の妻を守ることができなかった。あなたは守ってやってくれ」
「もちろんだ」
プリンスははっきりとそううなずいた。
そして、天命の核は分け与えられた。
マークスⅡからプリンスへと。
「これでおれも対亡道用の兵器というわけだな?」
「そうだ。ただし、核を植えつけたからといって、すぐに効果が出るわけではない。核があなたに馴染み、その効果を発揮するまではそれなりの時間がかかるはずだ。それに、その効果が望ましいものだという保証はない。さっき言ったとおり、たちまちのうちに亡道の怪物へと変貌してしまうかも知れない」
「かまわない。そのときは、一体でも多くの亡道の怪物を道連れにして滅ぶだけだ」
プリンスの言葉も態度も一切、揺らぐことはなかった。
「感謝する。マークスⅡ」
その一言を残し――。
プリンスとトウナの夫婦は部屋をあとにした。
ほう、と、開け放たれた扉の前でマークスⅡは息をついた。扉の向こうでプリンスとトウナの後ろ姿が徐々に小さくなり、オイルランプの明かりのなかに溶け込み、見えなくなっていく。
ふいに気がつくと、扉の陰に隠れるようにしてひとりの人物が立っていた。顔中を布で覆い隠し、そのかわりと言うかのように、大きな傷跡のついた胸をさらけ出した女性。
〝ブレスト〟・ザイナブ。
「いたのか、〝ブレスト〟」
「ええ。悪いけどすべて、盗み聞きさせてもらったわ」
「そうか」
と、マークスⅡは短く答えた。
「ひとりふたりなら天命の核を分け与えることは可能。そう言っていたわね。それなら、わたしにもわけられるはずよね?」
「あなたも、天命の核を植えつけるというのか?」
さすがに驚いて、マークスⅡは眉を吊りあげた。
「だけど、〝ブレスト〟。あなたには……」
「ええ。わたしにはプリンスのように守るべきものはない。でも、だからこそ、この戦いですべて終わらせたい。そのために、戦い抜くための力がほしい。いえ、亡道と戦う力そのものになりたい」
「〝ブレスト〟……」
〝ブレスト〟・ザイナブは、マークスⅡの言葉を片手をあげて遮った。
「死ぬために生きるような真似はやれてくれ。そんなことは言わないでよ。わたしはもうとっくに、そんな次元は超えているんだから」
ほう、と、マークスⅡはため息をついた。
「……わかった。あなたの人生になにがあったのか。それは、おれには見当もつかない。だけど、あなたの望むものはきっと『死』の先にあるんだろう。それは、なんとなくわかる。あなたがその望みにたどり着けるよう、天命の核を分け与える」
「ありがとう」
こうして――。
この夜、新たな対亡道用の兵器がふたり、生まれたのだった。
時はすでに夜更け。夜更けと言っても昼夜を問わない亡道の怪物たちの攻撃を受ける砦には『寝静まる』などという時刻は一瞬たりともない。
交代で休息をとる兵士たちが寝台で横になってつかの間の安寧を得る一方、武器を手にした兵士たちが防壁の内外に配置され、夜の闇に閉ざされたはるか彼方を目視しては警戒をつづけている。
さらに、砦のなかには、なにかあったときのための予備兵力として非番の兵士たちがいる。基本的に自分たちの番が来るまで戦場に出ることはないが、休息中の兵士たちのように眠ることが許されているわけでもない。緊急事態が発生したときのために起きて、待機していなくてはならない。その手持ちぶさたな時間をつぶすためにカードをしたり、ちょっとした賭け事をしたり、じくじくと痛む古傷の治療をしたりして過ごしている。
砦の各所には淡い光を放つオイルランプがいくつも掲げられ、砦のなかに暗闇を作らないように配慮されている。さらに、防壁の内外には煌々たる輝きを放つ巨大なかがり火が焚かれている。真っ赤な炎が、天に向かって躍りあがる竜のように姿をくねらせながら人の身長よりもずっと高くまで立ちのぼり、辺りを真っ赤な夕焼け空のように染めあげている。
そのかがり火のまわりを銃を手にした当番の兵士たちが歩きまわり、いつ来るかも知れない襲撃に備えている。
誰もなにも言わない。
黙々と、口を閉ざしたまま歩きつづけている。
襲撃があったときにすぐに反応できるよう、体を動かしている。
静かな夜のなか、兵士たちの靴音だけが、夕焼け空のように赤く染めあげられた空間のなかに響いている。こだましている。もちろん、ひとたび、襲撃があればその静けさはたちまち破られ、轟音と化し、走りまわる足音と銃の発射音とに占められるのだが。
そんななかでマークスⅡは前線の警戒を野伏に任せ、あてがわれた部屋のなかでひとり、一時の休息を過ごしていた。
部屋の扉がノックされたのは、そのときのことである。
「どうぞ」
短い返答を受けて扉が開いた。入ってきたのはプリンスとトウナのふたりだった。
「休息中のところ、すまない」
「いや……」
プリンスに言われ、マークスⅡは短く答えた。というより、あとをつづけることができなかった。
それを見たからだ。
プリンスとトウナ。
ふたりのその表情を。
深刻と言うにはあまりにも静かなその表情。『決意』と言うよりも『あきらめ』と言うべきなのかも知れない。その表情を見ればただごとではないことはわかる。その予感に、いまや歴戦の雄と言えるマークスⅡでさえ言葉を失ったのだ。
プリンスとトウナ。
若き夫婦から感じられる緊張感はそれほどのものだった。
プリンスはよけいなことを言って時間を無駄にするようなことはしなかった。挨拶もそこそこにすぐに本題を切り出した。
「マークスⅡ。おれにも天命の核を植えつけてもらいたい」
「なに?」
思いがけないプリンスの言葉に――。
さすがにマークスⅡも眉をひそめた。
そう言うプリンスの隣には、妻のトウナがかわることのない表情を浮かべたまま寄り添っている。
「どういうことだ、プリンス?」
「言ったとおりの意味だ。この世界を、この時代を守るのはお前でいい。だが、トウナとフォーチュンを守るのはおれだ。おれでなければならない。そのためには力がいる。お前や野伏、行者のような人ならざる力がな」
だから、と、プリンスはつづけた。
「お前と同じく、天命の核を植えつけ、亡道の司と戦うための力となりたい」
「プリンス……」
マークスⅡはプリンスの顔を見つめていた。いまや、長年の戦友だと言ってもいい黒人青年の顔を。その表情を見ればいかなる説得も無意味だと言うことは明らかだった。それがわかったうえでマークスⅡはあえて説明した。
「プリンス。確かにおれは、この身に天命の核を植えつけることで対亡道用の兵器となった。あまり多くは無理だが、ひとりやふたりなら天命の核を分け与えることは可能だ」
「だったら……!」
プリンスは勢い込んで身を乗り出した。
マークスⅡは、そんなプリンスを片手をあげて制した。
「まずは、聞いてくれ。プリンス。天命の核を植えつければ対亡道用の兵器となることはできる。しかし、それは、人間であることをやめるということだ。いずれ、核の力に影響され、この身そのものが天命の理へとかわる。しかも、あなたの場合、おれにはない危険もある」
「危険?」
「おれは天命の核をこの身に馴染ませるために一年の間、眠りについた。そのおかげで安定して徐々に天命の理へとかわることができる。しかし、前線指揮官であるあなたに一年もの間、眠りについている余裕はない。
そもそも、あなたを眠りにつかせることはおれにはできない。天詠みの島の住人、ゼッヴォーカーの導師がやってくれたことだからな。つまり、あなたは天命の核を馴染ませる時間もなく急激に、変化にさらされることになる。
そして、天命の理とは、亡道の力を人間の都合に合わせて利用できるようにしたものだ。その本質は亡道による侵食、この世のすべてを亡道の怪物へとかえる力とかわりない。つまり、天命の核を植えつけることで、あなた自身が亡道の怪物へとかわってしまう危険があると言うことだ」
「かまわない」
プリンスの答えには、いささかの迷いもなかった。
「妻と子を守れない人間など、怪物にも劣る。人間のままで妻と子を殺されるところを見るぐらいなら、怪物となって守る力を手に入れる。もし、おれが本当に亡道の怪物となったときは、そのままやつらのど真ん中に放り出してくれればいい。他の怪物どもと戦っていれば、それが結果的にトウナとフォーチュンを守ることとなる」
「プリンス……」
マークスⅡはいまさら落胆などしなかった。説得が不可能であることは、最初にプリンスの表情を見たときからわかっていたことだ。
マークスⅡは視線を横に移した。ただ黙って夫に寄り添うトウナへと。
「トウナ。君はどうなんだ? プリンスの言うことを認めるのか?」
これもまた無意味な愚問だった。ふたりそろってやって来た時点で、すでには夫婦間の話はついているということ。夫の覚悟を認める気がなければ、ここにこうしてふたりでやって来たはずがないのだから。
そのことはわかっていた。それでも、マークスⅡは実際にトウナの言葉として確かめておきたかった。
トウナはうなずいた。その表情はマークスⅡの予想したとおりの覚悟に満ちたものだった。
「ええ。あなたは、あなたを守ると誓ったメリッサの決意をとめることができなかったのでしょう? わたしも同じ。わたしとフォーチュンを守ると誓う夫をとめることはできなかった」
ふたりの間でいったい、どんな会話が交わされたのか。
想像するしかないことだが、他人が割って入る余地のないものであったことは見当がつく。
「……わかった」
マークスⅡはついに言った。
「プリンス。あなたに天命の核を分け与える。おれは自分の妻を守ることができなかった。あなたは守ってやってくれ」
「もちろんだ」
プリンスははっきりとそううなずいた。
そして、天命の核は分け与えられた。
マークスⅡからプリンスへと。
「これでおれも対亡道用の兵器というわけだな?」
「そうだ。ただし、核を植えつけたからといって、すぐに効果が出るわけではない。核があなたに馴染み、その効果を発揮するまではそれなりの時間がかかるはずだ。それに、その効果が望ましいものだという保証はない。さっき言ったとおり、たちまちのうちに亡道の怪物へと変貌してしまうかも知れない」
「かまわない。そのときは、一体でも多くの亡道の怪物を道連れにして滅ぶだけだ」
プリンスの言葉も態度も一切、揺らぐことはなかった。
「感謝する。マークスⅡ」
その一言を残し――。
プリンスとトウナの夫婦は部屋をあとにした。
ほう、と、開け放たれた扉の前でマークスⅡは息をついた。扉の向こうでプリンスとトウナの後ろ姿が徐々に小さくなり、オイルランプの明かりのなかに溶け込み、見えなくなっていく。
ふいに気がつくと、扉の陰に隠れるようにしてひとりの人物が立っていた。顔中を布で覆い隠し、そのかわりと言うかのように、大きな傷跡のついた胸をさらけ出した女性。
〝ブレスト〟・ザイナブ。
「いたのか、〝ブレスト〟」
「ええ。悪いけどすべて、盗み聞きさせてもらったわ」
「そうか」
と、マークスⅡは短く答えた。
「ひとりふたりなら天命の核を分け与えることは可能。そう言っていたわね。それなら、わたしにもわけられるはずよね?」
「あなたも、天命の核を植えつけるというのか?」
さすがに驚いて、マークスⅡは眉を吊りあげた。
「だけど、〝ブレスト〟。あなたには……」
「ええ。わたしにはプリンスのように守るべきものはない。でも、だからこそ、この戦いですべて終わらせたい。そのために、戦い抜くための力がほしい。いえ、亡道と戦う力そのものになりたい」
「〝ブレスト〟……」
〝ブレスト〟・ザイナブは、マークスⅡの言葉を片手をあげて遮った。
「死ぬために生きるような真似はやれてくれ。そんなことは言わないでよ。わたしはもうとっくに、そんな次元は超えているんだから」
ほう、と、マークスⅡはため息をついた。
「……わかった。あなたの人生になにがあったのか。それは、おれには見当もつかない。だけど、あなたの望むものはきっと『死』の先にあるんだろう。それは、なんとなくわかる。あなたがその望みにたどり着けるよう、天命の核を分け与える」
「ありがとう」
こうして――。
この夜、新たな対亡道用の兵器がふたり、生まれたのだった。
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