星座の街のエル&ニ−ニョ 〜世界を石に変えてしまったふたり〜

 お転婆なエルはダナ家の子。
 やんちゃなニ−ニョはミレシア家の子。
 星座の街を二分する名家として常にいがみ合う両家。その両家に生まれたエルとニ−ニョはことあるごとに張り合っていた。ある日、子供っぽい意地の張り合いから《バロアの丘》へ肝試しに向かうことに。その体験からお互いを認め、兄弟分となったふたり。しかし、大人たちはそれを認めず、家に監禁して引き離そうとする。反発したふたりは家出を決行。人里離れた野山の中で力を合わせて暮らし始める。
 ところが、大人たちは、互いに相手の家にさらわれたのだと決めつけ、戦争状態に突入。責任を感じたエルとニ−ニョは《邪眼のバロア》の復活を装い、戦争を食い止めようとする。ところが──。
 ふたりが呪いの言葉を放ったとき、世界のすべては石へと変わった。
 なぜ、こんなことになったのか。
 答えを求め、奔走するふたり。
 空は透明な闇に覆われ、飛来するは無数のデイモン。対するはたったふたりのただの子供。史上、最も戦力差のある戦いがいま、はじまる。
 ※毎日18:30更新。
  2022/7/14完結
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小説 192,063 位 / 192,063件 児童書・童話 3,612 位 / 3,612件

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