世にも平和な物語

越知 学

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外灯が導く幸せ

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人の多さと外灯の多さが比例するのなら、私の地域は田舎と言える。
それは私にとって幸運以外の何物でもない。
日が沈み校舎を出ると、すぐに彼の家の外灯が見える。
そこで待つ彼と次の外灯、私の家に向かうまでの薄暗い道程。
学校ではあまり話せない彼と手を繋げるこの時間が最高に心地良い。
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