世にも平和な物語

越知 学

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反抗期

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昔を思い出す。
親の弱音に嫌味で返し、親としての干渉に嫌気がさし、毎日のお弁当にありがとうという気持ちさえ湧いていなかったあの時期。
反抗期はいわば失う過程。
それが子どもだった知った時、自分の愚かさと親の偉大さに感涙する。
振りほどいても掴んでいてくれたその愛を私は思い出す。
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