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第8章 マリアとアカネ

その7 ベスティア・アクアティリス

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 少女は目を開けたまま快感の余韻に浸っている。アタマの芯が痺れて怖さや恥ずかしさがどこか遠くに消え失せている。

 生白い下腹をむきだしにして脚を広げた姿は解剖台のカエルのようだ。穴から溢れて太腿に垂れたヌメリがすでに乾き始めている。

「お前、あれからずいぶんヤッたんだろ? オレ様がいま確かめてやる」

 指先で割れ目を広げると内側に隠れた唇をイーッと横に引き伸ばす。少女の入り口はピンク色の膜で塞がれて真ん中にポツンと穴が開いている。

「おっと、売春児童ガキビッチのくせに未通女ヴァージンかよ! あれれ、肛門アナルも新品だ…こちらのお嬢様は口淫フェラ専門ってわけか。こいつは掘り出しもんだワ」

 男はあたりを見渡してモデル用の椅子を見つけると鏡のかかった壁際に移動する。少女を抱えて椅子に運ぶと手前の床に放りだす。

「お前にはずいぶん世話になったな。ガキのくせに大人をはめたんだ。たっぷり礼をしてやるよ」

 老婆の衣装を脱ぎ捨てた男が少女の顔を逆さに見下ろしている。全裸になった筋肉ダルマの股間にはゴロリと太い黒ナマズがぶらさがっている。

 少女の両脇に手を入れて体を宙に吊り上げる。そのまま椅子に腰を下ろすと広げた脚の間にひざまずかせる。前髪をつかんで上をむかせると皮をかぶったナマズの頭でピチャピチャと頬を叩く。

「こいつがアップグレードしたオレ様2.0だ。ここまで育てるのに三月みつきもかかったぜ。ほら、咥えろよ」

 親指と人差し指で下顎をギュッと挟む。丸く開いた唇にエラの張った頭をグイグイと押しこんでゆく。頬張ったものを咀嚼するようにプクッと膨らんだ頬がモグモグと動きだす。

「…お、お、お」

 呻き声をあげて背もたれに寄りかかる。柔らかな髪をまさぐりながらブルブルと腰を震わせる。異物で塞がれた少女の喉がくぐもった音をたて唇のわずかな隙間からボタボタと涎が落ちる。

 男は目を閉じたまま夢中になって股間に頭を押しつける。涙と涎でベトベトになった少女の顔から血の気がしだいに引いてゆく。だらりと垂れた両腕がピクピクと痙攣を始める。

「…おっと」

 あわてて肩を押しやるとガボッと音をたててナマズが抜ける。のけぞった拍子に気道が開いてヒューとかすれた音をたてる。

「アブねえ、イッちまうとこだった…お前じゃねえよ。こっちの方だ」

 男の指さす股間には別の生き物が生えている。頭巾ずきんをかぶった才槌頭さいづちあたまがクネクネと動きながらはいれる穴を探している。おちょぼ口が開くとタラリと涎が垂れてくる。

雌犬ビッチには最高の陰茎ごほうびだが、ヘタすると良すぎてこっちも三分ともたねえ。さて、お前はどうだった?」

 男は少女を膝に抱きあげて前をむかせる。幼児をおまるに座らせるように太腿の上を跨がせる。左手で下腹を支えながら右手でスカートをたくしあげると指を伸ばして股間をなぞる。

「おい、ビチョビチョじゃねえか…またイッちまったのか? マジでスケベな奴だな。ほら、見てみろ…一人前の娼婦のつらをしてやがる」

 両手で頬を挟んでうつむいた顔を持ちあげる。古風な装飾で縁取られた鏡の中にゴム紐が緩んだ球体関節人形のほうけた顔が映る。切り裂かれたドレスの胸もとから片方の乳首が見えている。

「お前らは街のゴミだ。片隅で吹き溜まりになって、見つかればさっさと片づけられる。お前らがどこで野垂れ死んでも、誰も知ったこっちゃない。最初から生まれて来なきゃよかった、そう思ったことはないか?」

 耳もとで囁きながら体を抱き寄せると左手をドレスに差しこんで膨らみかけた乳房をもてあそぶ。少女は目を見開いたまま首を傾けて男の体にもたれている。

「街の連中は、お前らを道路や壁の汚点しみだと思ってる。あるのは仕方ないが、いつか消えることを願ってるんだ。だが、一番たちが悪いのはうまいことをいって近寄って来るヤツだ。そいつはお前らをダマして檻に閉じこめるか、体中のアナにぶちこもうとしてる。まあ、自慢じゃないがオレもその口だ」

 男の左手の二本の指が右の乳房の乳輪を挟む。乳首が勃起して敏感になると人差し指をあててクルクルと円を描く。右手は太腿をさすりながらスカートに隠れた股間ににじり寄っていく。

「オレは、街のガキどもを何匹も喰った。道端でたむろしているヤツらにチョコチョコと餌を撒いて、馴れた頃にひとりずつ空き家や草むらに連れ込むんだ。最初はギャーギャー逆らっても、二三発殴ってブチこむとすぐに大人しくなる。あとは死んだような目で宙を眺めているだけだ。もう諦めてオレが終わるのを面倒くさそうに待ってる。街に放す前にきっちりと脅しをかけておけば、ヤラれたことは仲間にもチクらない。少し目端が利くガキなら、今度は自分がヤラれないように他のヤツを身代わりにする。オレ様はガキどもを順番に喰っていくだけだ…知らなかったろ、お前だってあの時ツルんでたヤツらに売られたんだ」

 干からびて虚ろになった少女の耳に男の声が雨水のように染みこんでゆく。焦らすように寄り道をしていた指先がようやくゴールに辿りつく。穴の奥がキュンと疼いてむすんだ唇がゆるゆると開く。

「強いヤツが弱いヤツをぶん殴る。弱いヤツはもっと弱いヤツを叩きのめす。一番弱いヤツらが集まると今度は裏切りが始まるんだ。オレは下衆なお前らが大好きだ。これほど愉快な見世物がこの世にあるか? 街の連中は馬鹿ばっかりだ。どうして、ガキどもの使い道に気づかない?」

 男はふわりと開いた唇に舌を割りこませる。左手で頭を支えるとピタリと口を押しつけて舌先で歯茎を舐めまわす。湧きだした唾液が頬に溜まるとジュルジュルと音を立てて吸いあげる。

「トロトロして甘いガキの味だ…お前みたいに喰えないヤツにはクスリが一番だ。大人しくさせてからタップリと可愛がってやるんだよ…オレの愛棒ペニスを喰いちぎった時、この眼は憎しみで狂ってた。あれがお前の本性だ。睾丸きんたまがゾクゾクしたぜ…あの日から、オレはずっとお前を探してきた」

 しどけなく開いたドレスの襟に両手がかかる。布地がピリリと悲鳴を上げるとフリルの白い靴下をはいた少女の裸体が現れる。男は少女の太腿に手をまわして股を開くと体を宙に持ちあげる。

「イイものを見せてやる」

 少女の尻の下でナマズの皮がずるりとむける。むきだしになった頭が無数に枝分かれしてイソギンチャクのようにグネグネと動いている。

「見かけはグロいが味は最高だ。頭が壊れるほどキモチ良いぞ。ほら、試してみろ」

 極彩色の触手が花のように開くと中心から射精管おしべがニュッと顔を出す。細い管はつる草のようにスルスルと伸びて少女の陰核まめを探りあてる。クルリと周りに巻きついて大きさを確かめると口を開けてパクリと食べる。

 男の腕の中で少女の体がガクガクと震えだす。歪んだ唇を開いてアッと息を吐く。そのまま大きくのけぞるとパンパンと腰を突きだしてぐったりと動かなくなる。

「早すぎだろ、我慢できねえのか? 仕方ねえな…もう、次が始まるぞ」

 射精菅おしべ陰核まめを吐きだしてすぐ下の小さな穴に潜りこむ。管の先端がプクリと膨らんで尿道はいすいかんを刺激する。

 ブルッと腰を震わせて少女の体が縮こまる。うつむいた顔が赤くなりウンウンと小さく首をふる。男はポッコリと突きだした下腹を手のひらでユサユサと揺すっている。

「ずいぶん溜まってるな」

 少女を抱いたまま鏡にむかって立ちあがる。M字型に脚を開いた少女が小刻みに震えながら陰部あそこをさらけだしている。男の股間から伸びた射精菅おしべは進入禁止の穴を自分勝手に出入りする。
 
「よし、漏らせ」

 耳もとで囁くと尻を高々と持ちあげて穴からポンと栓を抜く。ポツポツと雫が床に落ちると生温い噴水が吹きだして鏡にビチャビチャと飛沫しぶきがかかる。やがて股間から最後の一滴がこぼれると少女の頭がガクンと落ちる。

「スッキリしたか?」

 少女はすでに抜け殻になっている。
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