Cat☆Girls 《猫娘たち》 ー 月光のシュバリエル ー

Soda Village

文字の大きさ
上 下
49 / 78
第6章 転落の日々

その6 羽化する乙女

しおりを挟む
 老人の手がモナの尻を撫でる。

「あ、なにを…」
「ふむ、ワシも少し酔ったか」
「あの…いま、お水をお持ちいたします」
「まあ、固いことをいうな。いつも仕事ばかりでは参ってしまう。たまには息抜きもいいだろう」

 老人はモナの腰を抱き寄せて膝の上に座らせる。白いドレスエプロンの下に両手を差し入れて胸の形を確かめる。

「旦那様、そんな、いけません…」
「お前、近頃、体つきが変わってきたぞ」

 モナの乳房は柔らかく膨らみ太腿に乗せた尻が丸みを帯びている。老人は首筋に息を吹きかけて滑らかな肌に唇を這わせる。

「だめです…やめてください」
「おや、そうか。ワシはお前が欲しがっていると思ったが」
「え…?」

「食事の間、お前はワシの顔ばかり見ていたではないか。約束の日が待ちきれなくて、イヤらしいことを考えていたのでは?」
「そんな、違います」
「なるほど…では、確かめてみよう」

 老人の右手がスカートに潜り込む。中指が臍を探り当てそのまま下腹に滑り降りる。

「…だめ、あ、あ」

 モナが目を閉じて老人にもたれかかる。

「おや…もう、ビショビショではないか」
「…お願い…いわないで」
「あわれな子羊がワシに喰われるのを見て、同じようにされたくなったか」
「いいえ…わたし…そんなこと…」

「ウソをつくな、お前の物欲しそうな眼つきが、なによりの証拠だ」
「…もう、止めて」
「目を反らすな。モナ、こっちを見ろ」

 モナが肩越しに老人を振り返る。

「そう、その目だ。お前はワシを見るたびに股の間を濡らしている。この指と舌でイカされたことを体が覚えているからな。さあ、本当のことをいえ。いわんと…」

 老人の中指がドロワーズの中で動きだす。指の腹が花弁を押し分けて濡れた花芯を撫で上げる。

「うう…そうです…いつも…旦那様のことを考えて…自分で触っています…だから…イジメないで…」
「よし、それで良い。お前は素直で可愛いワシのメイドだ。だが、あまりにモノを知らん。どれ、ひとつワシが教えてやろう」

 老人はワインのボトルに手を伸ばす。真っ赤な液体を口に含むとモナの唇を押し割って口移しで喉に流し込む。

「…う…う…う」

 モナの平らな喉ぼとけがピクピクと上下する。老人が唇を離すとモナは激しくむせ返る。

「ほう、酒も初めてか?」

 モナが口もとを押さえてコクリとうなずく。唇から溢れたワインが顎を濡らし喉に伝い落ちている。

「酒はいいぞ、この世の憂さを晴らしてくれる。さあ、お前もたまには我を忘れて、思い切り声を出してみろ」

 老人はエプロンのリボンを解きドレスの背中のボタンを外す。黒いメイド服が左右に割れて羽化したばかりの蝶のような真っ白な下着姿が現れる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜

華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日  この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。  札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。  渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。  この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。  一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。  そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。 この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。 この作品はフィクションです。 実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。

シーフードミックス

黒はんぺん
SF
ある日あたしはロブスターそっくりの宇宙人と出会いました。出会ったその日にハンバーガーショップで話し込んでしまいました。 以前からあたしに憑依する何者かがいたけれど、それは宇宙人さんとは無関係らしい。でも、その何者かさんはあたしに警告するために、とうとうあたしの内宇宙に乗り込んできたの。 ちょっとびっくりだけど、あたしの内宇宙には天の川銀河やアンドロメダ銀河があります。よかったら見物してってね。 内なる宇宙にもあたしの住むご町内にも、未知の生命体があふれてる。遭遇の日々ですね。

海道一の弓取り~昨日なし明日またしらぬ、人はただ今日のうちこそ命なりけれ~

海野 入鹿
SF
高校2年生の相場源太は暴走した車によって突如として人生に終止符を打たれた、はずだった。 再び目覚めた時、源太はあの桶狭間の戦いで有名な今川義元に転生していた― これは現代っ子の高校生が突き進む戦国物語。 史実に沿って進みますが、作者の創作なので架空の人物や設定が入っております。 不定期更新です。 SFとなっていますが、歴史物です。 小説家になろうでも掲載しています。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

処理中です...