Cat☆Girls 《猫娘たち》 ー 月光のシュバリエル ー

Soda Village

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第4章 性獣たちの宴

その8 真珠と媚薬

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 老人はマリアをしつこく舐めあげる。

 マリアは膝を立てて脚を開き老人の舌を迎え入れている。新鮮な蜜が溢れるたびに飲み干してはまた舐める。やがてピチャピチャと湿った音に混じって甘い吐息が聞こえてくる。

「…うん…うん…うん」
「そうそう、それでよい…お前の貝も開いてきたぞ」

 マリアがうっすらと目を開ける。力の抜けた手で老人の禿げ頭をペタペタと叩く。老人の涎まみれのふやけた顔を潤んだ目がにらんでいる。

「うん、なんだ?」
「見る…だけって…いった」

 マリアは下唇を噛んで飛びそうな意識をつなぎとめている。

「…さて、そうだったか。年を取ると物忘れがひどくてな」
「そっちが…ウソ…つき」
「なるほど…では、これは詫びの印だ」

 老人は貝殻の隙間に隠れている濡れた真珠に尖った鼻をこすりつける。白い喉がのけ反って切ない声があふれだす。

「あっ、あっ、あっ」
「おお、良い声だ。いいぞ…ほら…出せ…もっと!」

 老人の鼻で突かれるたびにマリアは髪を振り乱す。両手で口を押さえても溢れる声は止まらない。

「あん、あん、あん!」

 老人が顔を上げてハアハアと荒い息をつく。

「小娘は…元気がいいな。だが、これでは…ワシがもたん…うお!」

 マリアは両手で老人の耳をつかむと鼻先を股間に押しつける。

「…だめ、もっと、ほら、そう、うん…あん、ああん!」
「うぷ、うう、う…ぷはあ!」

 老人がマリアの手を振りほどく。行き場を失った細い指が股間に伸びる。マリアの両手が重なって唾液と体液のぬかるみをぐちゃぐちゃとかき回す。

「マリア、聞こえるか?」

 目を閉じて体を揺らしながらマリアがうなずく。

「お前は、果報者だ。この世の極楽が見られるぞ」
「…どう、いう、こと?」
「気がつかんか、この匂い…」

 部屋には熱帯の植物を思わせる強く甘い香りが立ちこめている。

「ワシが精魂傾けて作り上げた男と女の妙薬だ。この香りを吸い込んだ女は男が欲しくてたまらなくなる。そうだろう?」

 マリアは手淫を覚えた子猿のように夢中で指を動かしている。

「いやはや、とんだ好き者だ。だが、ここまでくれば、もはやそんなものは必要ない。どれ…」

 老人は両手をこすり合わせると手のひらをマリアの下腹にかざす。

「え…なに、これ…あ、だめ、もう…イク、イク、イッちゃ…」

 激しい痙攣とともにマリアが床に崩れ落ちる。

「…さて、どんな気分だ?」

 快感は通り過ぎても体が痺れて動かない。マリアはとろんとした目で老人を見上げている。

「よしよし、だいぶ素直になったな」

 老人はマリアを抱き上げて肘掛椅子に座らせる。マリアは背もたれにぐったりと寄りかかる。老人が耳もとに口を寄せる。

「さあ、ここからが本番だ」
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