Cat☆Girls 《猫娘たち》 ー 月光のシュバリエル ー

Soda Village

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第4章 性獣たちの宴

その4 メスの匂い

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 老人はマリアの背後にまわり尻の割れ目に鼻を近づける。

「…そうだ、間違いない」
「いったい、なに?」

 マリアはふりむくと逃げるように腰を引く。

「…なんということだ。マリア、お前はこんな老いぼれを相手に恥ずかしくないのか」
「でも、それは、おじい様が…」
「ふむ、見せろとはいった。だが、まさか…」
「なんのこと?」

「とぼけてはいかん。正直にいいなさい」
「…わかりません」
「ああ、嘆かわしい。ワシの口からいわせるのか?」
「…」

「仕方あるまい…マリア、お前はワシに裸を見られておかしな気分になっているではないか」
「そんな、どうして…」

「この匂いがなによりの証拠…なんとイヤらしい娘だ。お前はメス犬のように発情しているぞ」
「ウソよ…ウソつき!」

 マリアは身をすくめて老人の視線から体を隠す。老人は溜息をつき芝居がかった仕草で語りだす。

「アダムとイブの昔から罪を知るものだけが裸体を恥じる。ああ、マリア、ワシはただ天使のように清らかなお前の生まれたままの姿が見たかった。裸婦を描く画家のような澄んだ心でそう思ったのだ。だが、お前は哀れな年寄りをメスの匂いで誘惑している。罪を犯させて天国の門を閉ざし、地獄へとつき落そうとしているのだ」

「そんな、違います…」
「この小悪魔、拾ってやった恩をあだで返すとは!」
「いいえ、わたしは、天使でも、悪魔でもありません」

「真夜中、若い娘が男の部屋を訪ねてただで済むと思ったか。それとも、ワシを年寄りと侮ったか」
「わたしは、ただ眠れなくて、おじい様に、喜んで欲しくて…」

「なるほど、一度の過ちと引き換えにワシを地獄に落とす魂胆か。ならば、お前の勝ちだ。ワシの消えたロウソクにふたたび真っ赤な火がついた…」

 老人がじりじりとにじり寄る。ねっとりした視線がマリアの肌を這いまわる。マリアの体は凍りついたように動かない。

「おじい様…やめてください」
「なあ、マリア、おかしくはないか?」
「え…?」

「本当にイヤなら、なぜ逃げぬ?」
「…」
「答えは…ほら、そこにある」

「だめよ、ねえ…来ないで」
「我慢するな…さあ、見せなさい」
「もう…やめて!」

 マリアが両手で顔をおおいイヤイヤとかぶりを振る。老人は首を伸ばし露わになった股間をじっと見つめる。

 マリアはびっしょり濡れている。
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