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第二章 ヒノデの国(上)
認識
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それからは大変だった。ラファエルの顔面の怪我を見たタリヤが大声を上げて宿屋の従業員が瞬く間に集まり、とんでもない早技でアルフレッドに顔をスカーフでぐるぐる巻きにされ、しばらく放心していたマヅラが正気を取り戻してその場を収めるまでそれなりの時間を要し、そして今ラファエルとアルフレッドの為に用意された部屋にはその四人と、なぜか野次馬として紛れ込んでいたオヅラも加わって、計五人で車座になりラファエルの顔を凝視していた。
「………さすがにこれだけ見られると僕でも気まずいなぁ…」
「……俺はお前の顔に慣れてるからだが、まあそうじゃない奴ならこんな反応にはなるだろ」
ラファエルの隣にはアルフレッドがいて、その状況に重く息を吐く。
「…俄には信じ難いわね…」
マヅラとオヅラは二人とも顎に手を当てて全く同じポーズでラファエルを凝視していたが、やがて呟かれた言葉にその場の空気が少し緩んだ気がした。
「…こんな顔面がこの世にいるのね…。後光差しそうなくらいの顔してるわ。なんか怪我してるけど」
「それは君に殴られたからなんだけどなぁ」
「恋する乙女の真剣勝負に手加減の文字は無いわ。どんな顔面でも殴り飛ばすわよ」
顎に当てていた手を離し、その手で自分の片頬を包むようにしてマヅラは下から上までラファエルを観察し、そして納得したように二度ほど深く頷いた。
「…確かに、この顔ならあれだけ隠すのも納得よ。こんな顔晒して歩いてたら日常生活もままならないし、ハンターなんてもってのほかね。コイツらみたいな馬鹿が永久に湧くわ」
ごん、と鈍い音が鳴って二人分の呻きが部屋に響いた。
「何しやがるマヅラ!」
「そうっすよひどいっすよ!」
「だまらっしゃい馬鹿ども。そしてアタシはマロンよハゲ!」
「ハゲはお前も一緒だろうが」
「喧嘩するなら出ていけ」
息をするように言い争いが始まる様子をラファエルは楽しそうに見ていたがアルフレッドは心底うんざりした声音で止め、それに二人もゆっくりと元の位置に戻って改めてラファエルを見た。
「……テメエ本当にあの天使ちゃんなのか?」
そう問いかけて来たのはオヅラだ。ラファエルは名前のせいかハンターの間では天使ちゃんとよく揶揄われていた。
「間違いなくそうだけど、できれば天使って呼び方やめて欲しいんだよね。父親も僕のこと天使っていうからなんか反応に困る」
「はい!」
音が出そうなほど機敏に手を挙げたのはタリヤだった。
「えっと、つまりルナ様はラファエルさんで、ラファエルさんはルナ様ってことでいいんすか?」
一切の曇りがない澄んだ瞳で見つめられてラファエルの喉からグッと何かが詰まったような音が鳴った。それは純朴な青年を騙してしまったこととルナだなんて偽名を名乗ってしまった羞恥心から来るものだった。
「…はい、その通りデス…」
「どうして偽名名乗ったんすか?」
「そ、それはですね」
「アンタみたいな色馬鹿がのぼせ上がらないために決まってんでしょ」
意外にも素顔を晒したラファエルの味方になってくれているのはマヅラだった。今も目を皿のようにして顔を見てくるオヅラとタリヤの頭を拳で小突き、呆れたような溜息を吐いている。
「アンタ、もしこの子人が素直にラファエルだって名乗ってたらすぐにでもあれこれ聞きたがるでしょ。ラファエルなんて名前そういないからすぐにでも結び付くでしょうね。で、これはアタシの推測だけどこの子はそれをかなりの数経験してるはずよ。じゃないとあんな不審者みたいなカッコしないでしょ」
小突かれた頭を押さえながら話を聞いていたタリヤは納得するところがあったのか数秒沈黙し、先程まで食い入るように見ていたラファエルを今度はおずおずと、まるでイタズラをして飼い主に怒られる直前の小動物のような挙動で見る。
「じゃ、じゃあ…オレが最初に話しかけた時も迷惑だったっすか…?」
初めてタリヤと出会った時のことを思い出して、少しだけ目を伏せた。
「迷惑とは思わなかったけど「ああまたか」とは思ったかな。この顔だし仕方ないっていうのは自分でもよくわかってるんだけどさ。綺麗だもんね、この顔」
「……それ自分で言うのね」
「耳にタコができるくらい言われてるし、それに僕美しいとか綺麗とか言われても全然嬉しくないからさ。舐められるし」
皆が胡座をかいて座る中ラファエルだけは両膝を立てて座り、膝の上に置いて両手に顎を乗せて首を傾げるとさらりとクセのない金の髪が落ちた。顔に傷さえなければそれだけで宗教画のような美しさのある光景にオヅラとタリヤは目を奪われて、そんな視線にも慣れてしまっているラファエルは苦笑した。
「この顔を隠さずに歩いてたら視線がうるさいし、ハンターだって言ってるのに舐められる。「あなたにこんなもの似合いません」って剣を取り上げられそうになったことだってあるし、アルフの腰巾着だとか金魚の糞だとか愛妾だとか言われてさ、僕は別に何言われたっていいんだけどそれでアルフまで侮辱されるのは本当に嫌だったんだよね。それからかな、全部隠すようにしたの。まあ顔隠しても金魚の糞とかは未だに言われてるけど」
からりと笑ったラファエルにオヅラが気まずそうに視線を外し、それにマヅラがあからさまに肩を竦めて首を振った。
「ちょっと、何子供みたいなことしてんのよ」
「うるせえ」
「ああ、いいよ気にしてないし。僕とアルフが並んでたらそう見えるのが普通だと思う。それにさっきも言ったけど本当に僕自身は何を言われたっていいんだよ、わかってくれる人が側にいてくれるし」
ラファエルとアルフレッドが横に並ぶとその体格差は顕著だ。そういう血筋なのかラファエルの身体は細く、一見すればとてもハンターには見えない。それに比べてアルフレッドの身体は大きく逞しい。体格だけ見れば余程オヅラとマヅラの方がハンターらしい。
本当に心から気にしていないのだろう、ラファエルの浮かべる表情に嘘がないなんてことは誰にでもわかったが、その場の空気は微妙なものだった。
「…エル、そろそろ風呂に行くぞ」
「え、今?」
いきなりの提案に目を丸くしたラファエルだったがまあいいかと腰を上げる。
「あっ…ル、ラファエルさん…その、」
立ち上がったラファエルにタリヤが声を掛けたがその続きは中々出て来ず、数秒過ぎる。
「…また話そう?しばらくはこの宿にお世話になるだろうし。あ、騙しててごめんね」
「いやそんなっ」
「エル、行くぞ」
アルフレッドの呼び掛けにラファエルは返事をして今度こそ部屋を出る。元々二人の客室なのに取り残されてしまった三人の空気は重く沈んでいた。
「……なんか…怖かったっす」
ぽそ、と呟かれた言葉にマヅラは目を伏せる。
タリヤの言葉の意味が理解できるようで難しい。核心には触れられない得体の知れないものに対して抱く恐怖と少し似ていると思った。
「…あれは取るに足らないと思ってるんじゃねえ」
オヅラの声は酷く小さかった。掠れていたが、その声はしっかりと二人の耳に届き、それが以前ギルドで言われたことのある言葉だと思い出した。そう言われた日、オヅラはそれは怒り狂っていたが今は違う。静かな声だが、そこには確かな怒りが滲んでいた。
「そもそも眼中にねえ。存在すら認識してねえ目だ、あれは」
焦茶の目を彷徨わせて何か言葉を発そうとしているタリヤを横目に「そうね」マヅラがこぼした。思い返すのは昼に拳を交えた時と、そしてつい今しがたのこと。拭いきれない違和感がずっと胸の内にこびり付いている。
「……自分のこともまるで他人事みたいな認識をしてる。現実味がないのよ、アイツ」
そう考えると、あの容姿にも納得できる気がした。ラファエルはその名の通り、空想の産物である天使のように現実味がない。確かにそこにいるのにいないような、そんな気持ちの悪さが腹の奥に広がった。
「………さすがにこれだけ見られると僕でも気まずいなぁ…」
「……俺はお前の顔に慣れてるからだが、まあそうじゃない奴ならこんな反応にはなるだろ」
ラファエルの隣にはアルフレッドがいて、その状況に重く息を吐く。
「…俄には信じ難いわね…」
マヅラとオヅラは二人とも顎に手を当てて全く同じポーズでラファエルを凝視していたが、やがて呟かれた言葉にその場の空気が少し緩んだ気がした。
「…こんな顔面がこの世にいるのね…。後光差しそうなくらいの顔してるわ。なんか怪我してるけど」
「それは君に殴られたからなんだけどなぁ」
「恋する乙女の真剣勝負に手加減の文字は無いわ。どんな顔面でも殴り飛ばすわよ」
顎に当てていた手を離し、その手で自分の片頬を包むようにしてマヅラは下から上までラファエルを観察し、そして納得したように二度ほど深く頷いた。
「…確かに、この顔ならあれだけ隠すのも納得よ。こんな顔晒して歩いてたら日常生活もままならないし、ハンターなんてもってのほかね。コイツらみたいな馬鹿が永久に湧くわ」
ごん、と鈍い音が鳴って二人分の呻きが部屋に響いた。
「何しやがるマヅラ!」
「そうっすよひどいっすよ!」
「だまらっしゃい馬鹿ども。そしてアタシはマロンよハゲ!」
「ハゲはお前も一緒だろうが」
「喧嘩するなら出ていけ」
息をするように言い争いが始まる様子をラファエルは楽しそうに見ていたがアルフレッドは心底うんざりした声音で止め、それに二人もゆっくりと元の位置に戻って改めてラファエルを見た。
「……テメエ本当にあの天使ちゃんなのか?」
そう問いかけて来たのはオヅラだ。ラファエルは名前のせいかハンターの間では天使ちゃんとよく揶揄われていた。
「間違いなくそうだけど、できれば天使って呼び方やめて欲しいんだよね。父親も僕のこと天使っていうからなんか反応に困る」
「はい!」
音が出そうなほど機敏に手を挙げたのはタリヤだった。
「えっと、つまりルナ様はラファエルさんで、ラファエルさんはルナ様ってことでいいんすか?」
一切の曇りがない澄んだ瞳で見つめられてラファエルの喉からグッと何かが詰まったような音が鳴った。それは純朴な青年を騙してしまったこととルナだなんて偽名を名乗ってしまった羞恥心から来るものだった。
「…はい、その通りデス…」
「どうして偽名名乗ったんすか?」
「そ、それはですね」
「アンタみたいな色馬鹿がのぼせ上がらないために決まってんでしょ」
意外にも素顔を晒したラファエルの味方になってくれているのはマヅラだった。今も目を皿のようにして顔を見てくるオヅラとタリヤの頭を拳で小突き、呆れたような溜息を吐いている。
「アンタ、もしこの子人が素直にラファエルだって名乗ってたらすぐにでもあれこれ聞きたがるでしょ。ラファエルなんて名前そういないからすぐにでも結び付くでしょうね。で、これはアタシの推測だけどこの子はそれをかなりの数経験してるはずよ。じゃないとあんな不審者みたいなカッコしないでしょ」
小突かれた頭を押さえながら話を聞いていたタリヤは納得するところがあったのか数秒沈黙し、先程まで食い入るように見ていたラファエルを今度はおずおずと、まるでイタズラをして飼い主に怒られる直前の小動物のような挙動で見る。
「じゃ、じゃあ…オレが最初に話しかけた時も迷惑だったっすか…?」
初めてタリヤと出会った時のことを思い出して、少しだけ目を伏せた。
「迷惑とは思わなかったけど「ああまたか」とは思ったかな。この顔だし仕方ないっていうのは自分でもよくわかってるんだけどさ。綺麗だもんね、この顔」
「……それ自分で言うのね」
「耳にタコができるくらい言われてるし、それに僕美しいとか綺麗とか言われても全然嬉しくないからさ。舐められるし」
皆が胡座をかいて座る中ラファエルだけは両膝を立てて座り、膝の上に置いて両手に顎を乗せて首を傾げるとさらりとクセのない金の髪が落ちた。顔に傷さえなければそれだけで宗教画のような美しさのある光景にオヅラとタリヤは目を奪われて、そんな視線にも慣れてしまっているラファエルは苦笑した。
「この顔を隠さずに歩いてたら視線がうるさいし、ハンターだって言ってるのに舐められる。「あなたにこんなもの似合いません」って剣を取り上げられそうになったことだってあるし、アルフの腰巾着だとか金魚の糞だとか愛妾だとか言われてさ、僕は別に何言われたっていいんだけどそれでアルフまで侮辱されるのは本当に嫌だったんだよね。それからかな、全部隠すようにしたの。まあ顔隠しても金魚の糞とかは未だに言われてるけど」
からりと笑ったラファエルにオヅラが気まずそうに視線を外し、それにマヅラがあからさまに肩を竦めて首を振った。
「ちょっと、何子供みたいなことしてんのよ」
「うるせえ」
「ああ、いいよ気にしてないし。僕とアルフが並んでたらそう見えるのが普通だと思う。それにさっきも言ったけど本当に僕自身は何を言われたっていいんだよ、わかってくれる人が側にいてくれるし」
ラファエルとアルフレッドが横に並ぶとその体格差は顕著だ。そういう血筋なのかラファエルの身体は細く、一見すればとてもハンターには見えない。それに比べてアルフレッドの身体は大きく逞しい。体格だけ見れば余程オヅラとマヅラの方がハンターらしい。
本当に心から気にしていないのだろう、ラファエルの浮かべる表情に嘘がないなんてことは誰にでもわかったが、その場の空気は微妙なものだった。
「…エル、そろそろ風呂に行くぞ」
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「あっ…ル、ラファエルさん…その、」
立ち上がったラファエルにタリヤが声を掛けたがその続きは中々出て来ず、数秒過ぎる。
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アルフレッドの呼び掛けにラファエルは返事をして今度こそ部屋を出る。元々二人の客室なのに取り残されてしまった三人の空気は重く沈んでいた。
「……なんか…怖かったっす」
ぽそ、と呟かれた言葉にマヅラは目を伏せる。
タリヤの言葉の意味が理解できるようで難しい。核心には触れられない得体の知れないものに対して抱く恐怖と少し似ていると思った。
「…あれは取るに足らないと思ってるんじゃねえ」
オヅラの声は酷く小さかった。掠れていたが、その声はしっかりと二人の耳に届き、それが以前ギルドで言われたことのある言葉だと思い出した。そう言われた日、オヅラはそれは怒り狂っていたが今は違う。静かな声だが、そこには確かな怒りが滲んでいた。
「そもそも眼中にねえ。存在すら認識してねえ目だ、あれは」
焦茶の目を彷徨わせて何か言葉を発そうとしているタリヤを横目に「そうね」マヅラがこぼした。思い返すのは昼に拳を交えた時と、そしてつい今しがたのこと。拭いきれない違和感がずっと胸の内にこびり付いている。
「……自分のこともまるで他人事みたいな認識をしてる。現実味がないのよ、アイツ」
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