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第二章 ヒノデの国(上)
ルナ
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肌には何も纏っていないがベタつきなどは感じず、見た目に反して甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる男が風呂に入れてくれたのだろうなと予想した。その男、アルフレッドはラファエルを背後から抱き込むようにして眠っている。
もぞもぞと身体の向きを変えて正面からアルフレッドの顔を見てラファエルはゆるりと柔らかな笑みを浮かべた。普段一分の隙もない男が、ラファエルと眠る時だけは気を緩めていることに胸の奥がじわりと暖かくなる。
こうして見ると、まだ昔の面影があるなと思う。
共に旅に出た二年前に比べてアルフレッドは随分男らしくなった。垢抜けたとも、色気が出たとも言えるだろうか。同性であるラファエルから見てもアルフレッドは見た目も中身も頼り甲斐のあるいい男だった。
「……何年か前までは結構子供っぽかったのにな」
数年前までは取っ組み合いの喧嘩だってしょっちゅうだったが、もう今では相手にされないのだろうなと少し寂しさを覚える。頭一つ分違う身長も、ほとんど一回り違うのではないかと思える体格差も、そして物事に対する捉え方も、もう冒険に出ようと誓い合った日から随分と変わってしまった。アルフレッドは大人になっていた。
けれどけしてそれを悲観しているわけではない。アルフレッドが成長しているように同じ時間がラファエルにも流れている。だがラファエルは自分が前に進めているのかはわからなかった。
神と名乗る人物からこの身体を与えられてから、自分は何か成長しただろうか。
「……外に行こう」
考えても仕方のない問いが浮かんて、ラファエルは早々に気分を切り替えることにした。いくら考えたところでこの問いに答えが出せないなんてことはラファエル自身が一番良くわかっているからだ。
慎重に身体に回る腕を下ろしてラファエルはベッドから降りた。少し体が重たいが問題ない程度だ。もちろん服を着ているなんてことはなくて、床に落ちているアルフレッドのシャツを羽織って下は自分の服を適当に引っ張り出して来て足を通した。そのまま音を立てずに部屋を出ると甲板を目指して歩き出す。
客船でもあるが交易船でもあるため装飾は余りなくシンプルな通路を歩いていれば深夜なこともあって人の気配はせず、誰ともすれ違うことなく甲板へと続くドアを開けるとまず最初に感じたのは潮の香りだった。そのまま船首の方まで歩こうかと思ったが予想よりも風が冷たく感じて行くことをやめ、顔を横に向けたら見える側面へと行くことにした。
手すりに頬杖を付いて顎を乗せると海面を見る。海面と夜空の境界と言った方が正しいかもしれない。今日は満月で、その柔らかい光は海面で反射して太陽とはまた違う柔らかせで辺りを照らしていた。深夜でも当たり前に船は動いていて風が髪を膨らませた。
波の音と風の音がよく聞こえてラファエルは目を細めた。良い夜だなと、素直に思えた。
「こんな夜中に散歩っすか?」
聞こえた声に目を丸くし、反射で距離を取って発生源を睨む。
気配に気づけなかった自分に舌打ちしそうになっていたのに、自分を見た人の顔が共学に染まったのを見てラファエルは目を瞬かせた。
「め、めちゃくちゃ美人っすね…!う、うわ、うわ、オレこんな美人生まれて初めて見た…」
引っ込みそうになった舌打ちが今度こそ漏れそうになったがラファエルはすんでのところで堪えた。
しまった、顔を隠すのを忘れていた。
「ど、どこから来たんすか?いやあの港街から乗って来てるんですよね?あ、オレは」
「近いです」
鼻息も荒く近づいて来ようとした男を顔の前に手を翳すことで制する。「すんません」と言いながら一歩引いた男を改めてラファエルは観察した。年はラファエルと同じ頃だろうか。月明かりしかないためきちんとした判断はできないが髪は茶髪で癖があり、身長も自分とそう変わらないが緩いシルエットの服を着ているためその男が鍛えているかどうかまではわからない。
だがこの時間にいること、その口振りから男が船乗りではなくラファエル達と同じようにあの港街から乗船して来ていることだけはわかった。印象としては商人が近い。
「あー…急に話し掛けてすんません。あ、最初に言っとくんすけどマジでナンパとかじゃないっす!マジで偶然あなたを見かけて、声かけてみよーって思って声かけたらとんでもねえ美人で」
「わかった、わかったから静かにしてください」
そしてこの男は声が大きい。夜で辺りが静かな分男の声はよく響いた。「すんません」と男は心底申し訳なさそうな顔で謝って肩をガクッと落としていた。見る限り悪い人ではなさそうだが、ラファエルの警戒はまだ解けていなかった。男の動きを観察しながらもいざとなればどういった動きで部屋に戻るか、そればかり頭の中でシミュレーションしている。
「…え、えっと、オレ、タリヤっす。この船にはパーティのみんなと港街から乗ってきて、あ、パーティメンバーにヒノデの国の出身者がいるんすよ。だから今回そいつの里帰りついでにみんなで行こーってなって。…あ、またオレばっか喋ってすんません。仲間からもうるさいってよく言われるんすよね」
ラファエルが警戒しているとわかったのかタリヤと名乗った男は慌てた様子で身振り手振りで早口に身の潔白の証明を始める。その慌てっぷりやラファエルが口を挟む暇もない程の情報量を喋り、そしてまた一人で勝手に落ち込んでいる姿にラファエルは警戒するのが馬鹿らしくなって肩の力を抜いた。
「…失礼な態度を取ってすいません」
「いいいいや、いいんすよ!あなたみたいな美人だったらそりゃ警戒するっすよね」
「あはは、まあ、はい」
心の底からの苦笑いが出た。ラファエルがアルフレッドの前以外で顔を隠す理由の大体はこれである。ラファエルの顔はあまりにも整い過ぎていた。笑い話にできるのであればしたいのだが、これが大真面目に語ってしまう程ラファエルは美し過ぎた。
どれだけ身体を鍛えても、ハンターになっても、まともに風呂にも入れない生活が続いても、ラファエルは美しいままだった。なんでだと大真面目に考えたのは一度や二度ではない。なんなら今でも毎日鏡を見ては思っている。
アルフレッドは年齢を重ねるごとに雄々しく逞しく男前になっていくのにラファエルは美しさに磨きが掛かるばかりで、冒険を始めた頃はこの顔のせいで人攫いにもあったし怪しい薬を盛られるし常に声は掛かるしで散々だった。だから今ラファエルはどれだけ怪しいと言われても頭の先から爪の先まで徹底的に隠しているのだ。
「えっと、その、名前教えて貰ってもいいっすか…?いやあの!お近づきになりたいとかそんなんじゃなくて!ただその!お、お友達になれたらなって!」
タリヤの顔がタコのように赤くなって何故だか照れ笑いしながら言われた内容にラファエルは困ったぞと顎に手を当てて考えた。名前を教える気は全くない。なぜなら先程タリヤはパーティで乗船していると言っていた。ということは、高確率でラファエルの名前を知っているだろうしそうなってしまえば今後の活動に支障が出るなと、視線を海に流した。その先にあるのはまん丸い大きな月だった。
「いやっ、あのっ、無理だったら全然」
「ルナ」
「え」
「ルナです。名前」
名前を知ったタリヤは文字通り跳ねるように喜んで、ラファエルはその様子にさすがに良心が痛んだが背に腹は変えられないと笑顔で乗り切った。
もぞもぞと身体の向きを変えて正面からアルフレッドの顔を見てラファエルはゆるりと柔らかな笑みを浮かべた。普段一分の隙もない男が、ラファエルと眠る時だけは気を緩めていることに胸の奥がじわりと暖かくなる。
こうして見ると、まだ昔の面影があるなと思う。
共に旅に出た二年前に比べてアルフレッドは随分男らしくなった。垢抜けたとも、色気が出たとも言えるだろうか。同性であるラファエルから見てもアルフレッドは見た目も中身も頼り甲斐のあるいい男だった。
「……何年か前までは結構子供っぽかったのにな」
数年前までは取っ組み合いの喧嘩だってしょっちゅうだったが、もう今では相手にされないのだろうなと少し寂しさを覚える。頭一つ分違う身長も、ほとんど一回り違うのではないかと思える体格差も、そして物事に対する捉え方も、もう冒険に出ようと誓い合った日から随分と変わってしまった。アルフレッドは大人になっていた。
けれどけしてそれを悲観しているわけではない。アルフレッドが成長しているように同じ時間がラファエルにも流れている。だがラファエルは自分が前に進めているのかはわからなかった。
神と名乗る人物からこの身体を与えられてから、自分は何か成長しただろうか。
「……外に行こう」
考えても仕方のない問いが浮かんて、ラファエルは早々に気分を切り替えることにした。いくら考えたところでこの問いに答えが出せないなんてことはラファエル自身が一番良くわかっているからだ。
慎重に身体に回る腕を下ろしてラファエルはベッドから降りた。少し体が重たいが問題ない程度だ。もちろん服を着ているなんてことはなくて、床に落ちているアルフレッドのシャツを羽織って下は自分の服を適当に引っ張り出して来て足を通した。そのまま音を立てずに部屋を出ると甲板を目指して歩き出す。
客船でもあるが交易船でもあるため装飾は余りなくシンプルな通路を歩いていれば深夜なこともあって人の気配はせず、誰ともすれ違うことなく甲板へと続くドアを開けるとまず最初に感じたのは潮の香りだった。そのまま船首の方まで歩こうかと思ったが予想よりも風が冷たく感じて行くことをやめ、顔を横に向けたら見える側面へと行くことにした。
手すりに頬杖を付いて顎を乗せると海面を見る。海面と夜空の境界と言った方が正しいかもしれない。今日は満月で、その柔らかい光は海面で反射して太陽とはまた違う柔らかせで辺りを照らしていた。深夜でも当たり前に船は動いていて風が髪を膨らませた。
波の音と風の音がよく聞こえてラファエルは目を細めた。良い夜だなと、素直に思えた。
「こんな夜中に散歩っすか?」
聞こえた声に目を丸くし、反射で距離を取って発生源を睨む。
気配に気づけなかった自分に舌打ちしそうになっていたのに、自分を見た人の顔が共学に染まったのを見てラファエルは目を瞬かせた。
「め、めちゃくちゃ美人っすね…!う、うわ、うわ、オレこんな美人生まれて初めて見た…」
引っ込みそうになった舌打ちが今度こそ漏れそうになったがラファエルはすんでのところで堪えた。
しまった、顔を隠すのを忘れていた。
「ど、どこから来たんすか?いやあの港街から乗って来てるんですよね?あ、オレは」
「近いです」
鼻息も荒く近づいて来ようとした男を顔の前に手を翳すことで制する。「すんません」と言いながら一歩引いた男を改めてラファエルは観察した。年はラファエルと同じ頃だろうか。月明かりしかないためきちんとした判断はできないが髪は茶髪で癖があり、身長も自分とそう変わらないが緩いシルエットの服を着ているためその男が鍛えているかどうかまではわからない。
だがこの時間にいること、その口振りから男が船乗りではなくラファエル達と同じようにあの港街から乗船して来ていることだけはわかった。印象としては商人が近い。
「あー…急に話し掛けてすんません。あ、最初に言っとくんすけどマジでナンパとかじゃないっす!マジで偶然あなたを見かけて、声かけてみよーって思って声かけたらとんでもねえ美人で」
「わかった、わかったから静かにしてください」
そしてこの男は声が大きい。夜で辺りが静かな分男の声はよく響いた。「すんません」と男は心底申し訳なさそうな顔で謝って肩をガクッと落としていた。見る限り悪い人ではなさそうだが、ラファエルの警戒はまだ解けていなかった。男の動きを観察しながらもいざとなればどういった動きで部屋に戻るか、そればかり頭の中でシミュレーションしている。
「…え、えっと、オレ、タリヤっす。この船にはパーティのみんなと港街から乗ってきて、あ、パーティメンバーにヒノデの国の出身者がいるんすよ。だから今回そいつの里帰りついでにみんなで行こーってなって。…あ、またオレばっか喋ってすんません。仲間からもうるさいってよく言われるんすよね」
ラファエルが警戒しているとわかったのかタリヤと名乗った男は慌てた様子で身振り手振りで早口に身の潔白の証明を始める。その慌てっぷりやラファエルが口を挟む暇もない程の情報量を喋り、そしてまた一人で勝手に落ち込んでいる姿にラファエルは警戒するのが馬鹿らしくなって肩の力を抜いた。
「…失礼な態度を取ってすいません」
「いいいいや、いいんすよ!あなたみたいな美人だったらそりゃ警戒するっすよね」
「あはは、まあ、はい」
心の底からの苦笑いが出た。ラファエルがアルフレッドの前以外で顔を隠す理由の大体はこれである。ラファエルの顔はあまりにも整い過ぎていた。笑い話にできるのであればしたいのだが、これが大真面目に語ってしまう程ラファエルは美し過ぎた。
どれだけ身体を鍛えても、ハンターになっても、まともに風呂にも入れない生活が続いても、ラファエルは美しいままだった。なんでだと大真面目に考えたのは一度や二度ではない。なんなら今でも毎日鏡を見ては思っている。
アルフレッドは年齢を重ねるごとに雄々しく逞しく男前になっていくのにラファエルは美しさに磨きが掛かるばかりで、冒険を始めた頃はこの顔のせいで人攫いにもあったし怪しい薬を盛られるし常に声は掛かるしで散々だった。だから今ラファエルはどれだけ怪しいと言われても頭の先から爪の先まで徹底的に隠しているのだ。
「えっと、その、名前教えて貰ってもいいっすか…?いやあの!お近づきになりたいとかそんなんじゃなくて!ただその!お、お友達になれたらなって!」
タリヤの顔がタコのように赤くなって何故だか照れ笑いしながら言われた内容にラファエルは困ったぞと顎に手を当てて考えた。名前を教える気は全くない。なぜなら先程タリヤはパーティで乗船していると言っていた。ということは、高確率でラファエルの名前を知っているだろうしそうなってしまえば今後の活動に支障が出るなと、視線を海に流した。その先にあるのはまん丸い大きな月だった。
「いやっ、あのっ、無理だったら全然」
「ルナ」
「え」
「ルナです。名前」
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