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始まり
始まりと旅立ち4
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逸る気持ちが押さえられない。
ドクドクと期待に脈打つ心臓と比例して表情はどんどん楽しげに彩られていく。
父の執務室を出た途端にラファエルは走り出した。幾度も幾度も走ってはいけないなんて注意を受けてきたが、今のこの気持ちをいち早く伝えたい人がいる。早くしなきゃ、と一目散に駆ける彼を止められる者は誰もいなかった。
風を切るように走って向かう先は屋敷の裏庭。
そこにいるのは剣の素振りをしている自分の幼馴染でもあり、悪友でもあり、剣の兄弟子。
「アルフ、アルフレッド!!」
「ぁ?どうしたエルー…、!」
気配がしたからだろう、素振りをやめて剣を鞘に戻し流れる汗を手の甲で拭うその姿を確認したと同時に思い切り飛び付いた。
「な、なんだ、俺今汗かいてるしとりあえず離れろ!」
「許可出たよ!」
自分とは違うしっかりと鍛えられた身体はバランスを崩すこともなく難なくラファエルを受け止めるが、受け止めた本人はいきなりのことに理解が追いつかないのか見るからに慌てて離そうとするが、そうはさせなかった。
首に回した腕にぎゅっと力を込めて喜びを分かち合おうとするラファエルに、アルフレッドはとうとう観念したように息を吐いて仕方がないと背に腕を回す。
「……で、なんの許可が出たんだ?」
「冒険に出ていいって!十六になるまではダメだけど、誕生日迎えたら出ても良いんだって!アルフと一緒に!」
「……旦那様が許したのか?」
「そうだよ」
「本当に?」
「本当に!」
アルフレッドが逃げないことを確認して腕の力を弱めたラファエルはその顔一杯に笑顔を浮かべながら先程父からもぎ取って来た言葉を並べる。最初こそその笑顔に眩しいものを見るかのように目を細めていたアルフレッドだったが、言葉を聞くうちにその目を大きく開いていった。
そしてくしゃりと顔を歪めてラファエルよりも何処か男臭い笑みを浮かべ、その金の髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
「っはは!お前すげぇな!旦那様あんなにお前の事溺愛してんのに、マジで許可貰って来たのかよ!」
父のラファエルへ対する溺愛っぷりは結構有名な話である。勿論家族全員を愛しているのだろうが、末の息子であるラファエルへの愛情はそれはもう見ていて胸焼けするものがあった。そんな父親から命の危険すら伴う冒険への許可を得たことにアルフレッドは素直に驚いていたし、半信半疑でもあった。
「けど本当に良いのか?外に出たら危ないのは魔物だけじゃねえんだぞ。盗賊だっている、人買いだって、ヤバい薬を売ってるやつだっている。お前が思ってる以上に危ないんだぜ、外は」
ラファエルに様々な戦う技術を教えるようになって、その力が目を見張る速さで上達しているのはわかる。生きていくには申し分ない腕前である事はアルフレッドにだってわかってた。
けれど、このラファエルという少年は良い意味でも悪い意味でも無垢だった。貴族ならば腹芸一つや二つ、笑顔の裏で謀略の一つや二つ考えていても良いのにこの男にはそれが一切ない。
驚く程に無垢だったのだ。
そんな男が、貴族界よりもマシだろうがあんな剥き出しの悪意ある場所に遭遇した時それに耐えられるのか、そこもアルフレッドが心配する場所だ。
「大丈夫だよ。その為にアルフが居てくれる」
「は、」
「僕は人の悪意を感じるのが下手で向こう見ずなところがある。好きなものにはとことん突き進んで行っちゃうし、周りが見えなくなることもある。けど、アルフが居てくれたら僕に怖いものなんて何もないよ」
間近に見る透き通るような青い目はアルフレッドを信じて疑っていないのか何の濁りもなく、迷いも無かった。
手放しで信用されるむず痒さにアルフレッドは自分の顔に熱が集中していくのがわかって、それを何とか悟れられないように今度こそラファエルの身体を離して俯き気味に片手で顔を覆い、深く呼吸する。
存外照れ屋な友人の姿にラファエルは楽しそうに笑う。
「不束者ですが、これからもよろしくね。アルフ」
「……言葉間違えてんぞ、クソ馬鹿」
「あっははは!だよね」
爽やかな風が吹く手入れが行き届いた庭園にラファエルの笑い声が響く。何の含みもない純粋なその笑顔に毒気を抜かれた様に息を吐いて顔をそちらに向けた。
「ラファエル」
普段ならエル呼ぶその声が真面目な色を含んでいるのに気がついて、ラファエル表情から笑みが消える。
アルフレッドの炎のような赤い目がラファエルを見る。それだけでピシッと背筋が伸びるのがわかった。
「俺はただ道楽で旅に出るわけじゃねえ。名目はあくまでお前の護衛だが、俺はそんなつもり全くないからな。一緒に旅立つ以上俺とお前はパートナーだ。甘えたこと抜かしやがったら直ぐに屋敷に連れ戻す」
強い意志を持った瞳を前にラファエルは心臓がどくりと脈打つのを感じた。それは決して恐怖などではなく、きっと期待から。剣を教えてくれとアルフレッドの師匠頼み込んだ時、彼は虫けらを見るような目でラファエルを見ていた。だが今はどうだ。
こうやって真っ直ぐに目を見て、パートナーだと、一緒に旅立つ資格があると、そう言ってくれている。その事がどうしようもなく嬉しくて、また笑いそうになるがラファエルはそれをぐっと押し留めた。
「…うん、わかってる。旅立つからには、タダじゃ戻らない。だから、アルフも僕を貴族だなんて思わなくていい。ただのエルとして、僕の相棒として、付いて来てくれないか?」
赤と青の目が交差する。
どちらとも無く、無邪気な子供のような、ともすれば獰猛な獣のような笑みを浮かべて拳を付き合わせた。
ガツ、という鈍い音と共にじんとした痛みを感じるがそれもまた互いの気分を高揚させた。
「付いて来いだと?逆にお前が置いていかれないようにしろよ、エル」
「今日僕に置いてかれて獲物先取りされたのはアルフの方だろう?」
「っは、言うようになったな、お姫様」
「………あはは、一物削ぎ落とすぞ」
「出来るもんならやってみろ」
互いに目線を逸らす事なく距離を取り、アルフレッドは剣を鞘ごと地面に投げる。息を潜め、出方を見極めていた時庭園の木に止まっていた数羽の小鳥が羽ばたいた。
それがまるで試合の合図かのように、互い距離を詰めリドは拳を、ラファエルは蹴りを繰り出した。
「今日こそ絶対ぶっ飛ばす!」
「ほー、頭に血が上ってちゃ倒せるもんも倒せねえぞエルちゃん」
意地悪く笑うアルフレッドと眼光鋭く吠えるラファエル。
最早恒例行事となりつつある二人の殴り合いの喧嘩という名の体術の訓練は二人の師匠である人物が止めに来るまで続いたのであった。
ラファエルが十六の誕生日を迎えるまで後数ヶ月。
二人はその日を今か今かと待ちわびながら、日々鍛錬と勉学に勤しんでいた。
ドクドクと期待に脈打つ心臓と比例して表情はどんどん楽しげに彩られていく。
父の執務室を出た途端にラファエルは走り出した。幾度も幾度も走ってはいけないなんて注意を受けてきたが、今のこの気持ちをいち早く伝えたい人がいる。早くしなきゃ、と一目散に駆ける彼を止められる者は誰もいなかった。
風を切るように走って向かう先は屋敷の裏庭。
そこにいるのは剣の素振りをしている自分の幼馴染でもあり、悪友でもあり、剣の兄弟子。
「アルフ、アルフレッド!!」
「ぁ?どうしたエルー…、!」
気配がしたからだろう、素振りをやめて剣を鞘に戻し流れる汗を手の甲で拭うその姿を確認したと同時に思い切り飛び付いた。
「な、なんだ、俺今汗かいてるしとりあえず離れろ!」
「許可出たよ!」
自分とは違うしっかりと鍛えられた身体はバランスを崩すこともなく難なくラファエルを受け止めるが、受け止めた本人はいきなりのことに理解が追いつかないのか見るからに慌てて離そうとするが、そうはさせなかった。
首に回した腕にぎゅっと力を込めて喜びを分かち合おうとするラファエルに、アルフレッドはとうとう観念したように息を吐いて仕方がないと背に腕を回す。
「……で、なんの許可が出たんだ?」
「冒険に出ていいって!十六になるまではダメだけど、誕生日迎えたら出ても良いんだって!アルフと一緒に!」
「……旦那様が許したのか?」
「そうだよ」
「本当に?」
「本当に!」
アルフレッドが逃げないことを確認して腕の力を弱めたラファエルはその顔一杯に笑顔を浮かべながら先程父からもぎ取って来た言葉を並べる。最初こそその笑顔に眩しいものを見るかのように目を細めていたアルフレッドだったが、言葉を聞くうちにその目を大きく開いていった。
そしてくしゃりと顔を歪めてラファエルよりも何処か男臭い笑みを浮かべ、その金の髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。
「っはは!お前すげぇな!旦那様あんなにお前の事溺愛してんのに、マジで許可貰って来たのかよ!」
父のラファエルへ対する溺愛っぷりは結構有名な話である。勿論家族全員を愛しているのだろうが、末の息子であるラファエルへの愛情はそれはもう見ていて胸焼けするものがあった。そんな父親から命の危険すら伴う冒険への許可を得たことにアルフレッドは素直に驚いていたし、半信半疑でもあった。
「けど本当に良いのか?外に出たら危ないのは魔物だけじゃねえんだぞ。盗賊だっている、人買いだって、ヤバい薬を売ってるやつだっている。お前が思ってる以上に危ないんだぜ、外は」
ラファエルに様々な戦う技術を教えるようになって、その力が目を見張る速さで上達しているのはわかる。生きていくには申し分ない腕前である事はアルフレッドにだってわかってた。
けれど、このラファエルという少年は良い意味でも悪い意味でも無垢だった。貴族ならば腹芸一つや二つ、笑顔の裏で謀略の一つや二つ考えていても良いのにこの男にはそれが一切ない。
驚く程に無垢だったのだ。
そんな男が、貴族界よりもマシだろうがあんな剥き出しの悪意ある場所に遭遇した時それに耐えられるのか、そこもアルフレッドが心配する場所だ。
「大丈夫だよ。その為にアルフが居てくれる」
「は、」
「僕は人の悪意を感じるのが下手で向こう見ずなところがある。好きなものにはとことん突き進んで行っちゃうし、周りが見えなくなることもある。けど、アルフが居てくれたら僕に怖いものなんて何もないよ」
間近に見る透き通るような青い目はアルフレッドを信じて疑っていないのか何の濁りもなく、迷いも無かった。
手放しで信用されるむず痒さにアルフレッドは自分の顔に熱が集中していくのがわかって、それを何とか悟れられないように今度こそラファエルの身体を離して俯き気味に片手で顔を覆い、深く呼吸する。
存外照れ屋な友人の姿にラファエルは楽しそうに笑う。
「不束者ですが、これからもよろしくね。アルフ」
「……言葉間違えてんぞ、クソ馬鹿」
「あっははは!だよね」
爽やかな風が吹く手入れが行き届いた庭園にラファエルの笑い声が響く。何の含みもない純粋なその笑顔に毒気を抜かれた様に息を吐いて顔をそちらに向けた。
「ラファエル」
普段ならエル呼ぶその声が真面目な色を含んでいるのに気がついて、ラファエル表情から笑みが消える。
アルフレッドの炎のような赤い目がラファエルを見る。それだけでピシッと背筋が伸びるのがわかった。
「俺はただ道楽で旅に出るわけじゃねえ。名目はあくまでお前の護衛だが、俺はそんなつもり全くないからな。一緒に旅立つ以上俺とお前はパートナーだ。甘えたこと抜かしやがったら直ぐに屋敷に連れ戻す」
強い意志を持った瞳を前にラファエルは心臓がどくりと脈打つのを感じた。それは決して恐怖などではなく、きっと期待から。剣を教えてくれとアルフレッドの師匠頼み込んだ時、彼は虫けらを見るような目でラファエルを見ていた。だが今はどうだ。
こうやって真っ直ぐに目を見て、パートナーだと、一緒に旅立つ資格があると、そう言ってくれている。その事がどうしようもなく嬉しくて、また笑いそうになるがラファエルはそれをぐっと押し留めた。
「…うん、わかってる。旅立つからには、タダじゃ戻らない。だから、アルフも僕を貴族だなんて思わなくていい。ただのエルとして、僕の相棒として、付いて来てくれないか?」
赤と青の目が交差する。
どちらとも無く、無邪気な子供のような、ともすれば獰猛な獣のような笑みを浮かべて拳を付き合わせた。
ガツ、という鈍い音と共にじんとした痛みを感じるがそれもまた互いの気分を高揚させた。
「付いて来いだと?逆にお前が置いていかれないようにしろよ、エル」
「今日僕に置いてかれて獲物先取りされたのはアルフの方だろう?」
「っは、言うようになったな、お姫様」
「………あはは、一物削ぎ落とすぞ」
「出来るもんならやってみろ」
互いに目線を逸らす事なく距離を取り、アルフレッドは剣を鞘ごと地面に投げる。息を潜め、出方を見極めていた時庭園の木に止まっていた数羽の小鳥が羽ばたいた。
それがまるで試合の合図かのように、互い距離を詰めリドは拳を、ラファエルは蹴りを繰り出した。
「今日こそ絶対ぶっ飛ばす!」
「ほー、頭に血が上ってちゃ倒せるもんも倒せねえぞエルちゃん」
意地悪く笑うアルフレッドと眼光鋭く吠えるラファエル。
最早恒例行事となりつつある二人の殴り合いの喧嘩という名の体術の訓練は二人の師匠である人物が止めに来るまで続いたのであった。
ラファエルが十六の誕生日を迎えるまで後数ヶ月。
二人はその日を今か今かと待ちわびながら、日々鍛錬と勉学に勤しんでいた。
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