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第二章
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「わかりましたわ。お父様その御方といつお顔を合わせれるのかしら?」
「サファリーア、わかってくれるか。」
私の言葉に、ホッと一安心をした表情を見せて
「お前の誕生日パーティーに招待状を送っているから会える筈だ。」
「そう、その時にお顔が分かるのね。」
「あぁ、頼むよ。…サファリーア」
『許嫁はどんな人なのかしら?自分の身なりに無頓智な方でなければそれでいいわ。』それ以上あと二日後に会うであろう許嫁のことを考えるのをやめにした。
私の国はダルシア王国と言って、海と山に挟まれていて、隣の国とは森を挟んで位置する。そこまで大きくもなく、兵士たちも若手がそこまでいないこともあり隣の国々と平和条約を結んでるからこそ維持できているようなもので、戦争だらけだと一瞬で滅びてしまう程、だからこそ、娘である私を嫁がせて国を維持することがこの国の為であると幼き日に学んだ。決められたことはイエスと答えるしかないのだとも。
お父様は決して冷酷な方ではないけど、この国を背負って生きてきている方、兄もまた権利のある国のお姫様をお嫁にもらいこの国を支えて行かなければならない。
理解しなくてはならないけど、そんな立場を当たり前と受け止めることもできず、自由に何かをすることが出来るのもあと少しと旅に出た。
『また、あのパン屋さんにあの夫婦に会いに行けるのかしら?』
「サファリーア、お前には好きな「お父様、これもこの国の為になるのであれば問題なんてないわ」」
困惑した表情のお父様にニッコリと微笑んで
「それでは、失礼致しますわ。」
何も問題無くなんてない、悲しくて悲しくてたまらない。でも仕方の無いことと諦めるしかない。
『自分の誕生日が来なければいい。』なんて初めて思った。けれど時は止まらず誕生日パーティーの日になる。
お母様に、「最近体調が悪いんじゃないの?」と心配をさせてしまっているが、「旅の疲れが抜けないみたいなの、だから大丈夫よ。」と力なく微笑むしかない。
「サファリーア、わかってくれるか。」
私の言葉に、ホッと一安心をした表情を見せて
「お前の誕生日パーティーに招待状を送っているから会える筈だ。」
「そう、その時にお顔が分かるのね。」
「あぁ、頼むよ。…サファリーア」
『許嫁はどんな人なのかしら?自分の身なりに無頓智な方でなければそれでいいわ。』それ以上あと二日後に会うであろう許嫁のことを考えるのをやめにした。
私の国はダルシア王国と言って、海と山に挟まれていて、隣の国とは森を挟んで位置する。そこまで大きくもなく、兵士たちも若手がそこまでいないこともあり隣の国々と平和条約を結んでるからこそ維持できているようなもので、戦争だらけだと一瞬で滅びてしまう程、だからこそ、娘である私を嫁がせて国を維持することがこの国の為であると幼き日に学んだ。決められたことはイエスと答えるしかないのだとも。
お父様は決して冷酷な方ではないけど、この国を背負って生きてきている方、兄もまた権利のある国のお姫様をお嫁にもらいこの国を支えて行かなければならない。
理解しなくてはならないけど、そんな立場を当たり前と受け止めることもできず、自由に何かをすることが出来るのもあと少しと旅に出た。
『また、あのパン屋さんにあの夫婦に会いに行けるのかしら?』
「サファリーア、お前には好きな「お父様、これもこの国の為になるのであれば問題なんてないわ」」
困惑した表情のお父様にニッコリと微笑んで
「それでは、失礼致しますわ。」
何も問題無くなんてない、悲しくて悲しくてたまらない。でも仕方の無いことと諦めるしかない。
『自分の誕生日が来なければいい。』なんて初めて思った。けれど時は止まらず誕生日パーティーの日になる。
お母様に、「最近体調が悪いんじゃないの?」と心配をさせてしまっているが、「旅の疲れが抜けないみたいなの、だから大丈夫よ。」と力なく微笑むしかない。
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