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過去 ー SS短編そのまま読めます ー
健康診断という名の - 父の場合 -
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※R18ギリラインな表現(精神面的)有り
・義父x娘 が地雷な方は避けてください。
※大丈夫な方のみお読みください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
”トントン”
聞こえなければいい、なんなら留守であって欲しいという気持ちで小さくドアをノックする。
「失礼します」
ギィーっという音を小さく立てながらドアが開く
軽めのウェーブがかかった金髪ショートの左目尻に泣きぼくろがあり妖気な雰囲気を少し漂わせてはいる蒼色の眼をした青年は、見た目20代半ばもしくは後半ぐらいの年齢に見えるこの家の当主であり私を養子として迎え入れてくれた義父であるアベル・シュワット公爵
「さぁ、こっちへおいで」
私をその目に映すやいなや、書斎の椅子から立ち上がり笑顔で自分の元へくるように、自分から近づきながらも手招きをする。
そんな笑顔に世の女性は騙され真っ白な頬をりんごのように染め照らすのだろうけど、これから始まる定期的に行われる義父との習慣が始まるのだと思うと、私にとって逃げたくて逃げたくて仕方の無い苦痛でしかない時間が訪れようとしている。
「イサベル、会いたかったよ」
『いつも食事時に会ってるじゃない…』
といえず軽くハグをされるのを受け入れ、縦長の2mはあるだろう額のような物が立てかけられているその上に上等な布が覆いかぶさって隠されている目の前に誘導される。
この布を取れば何が目の前にでてくるのかは嫌でも見てきているのでわかる。
スルっと布が擦れ落ちる音を立てて無駄に彫刻が掘られ金と銀の色をまとい鏡も手入れが行き届いているようでとても綺麗にこちらを写し出していた。
「イザベル、大きくなったな」
背後から身体に触れはしていないものの、姿見を通してうっとりと感想を述べるアベル公爵
表向き”お父様”とお呼びするようにしているけれど義父でもなければこの男はただの男女の様に私を見てきているから、心の内ですらおとうさんと呼びたくない。下の名で内心呼ぶのもどこか癪だけど今はこれで我慢よ。
一枚、一枚ドレスを脱がされる。
私としては自分の手でさっさと脱いでさっさと終わらせたい。が、脱がせることをこの男は譲らないので仕方なくなされるがままに無の境地で終わりを待つ。
体一枚隠すものがシルク生地だけとなった。
これからが本当に嫌な時間のはじまり。
シルクの上からこの男の大きな角張ったゴツゴツとした手が首筋から肩、背中 の輪郭をなぞるようにそのまま腰したまで流れ落ちて少し距離があったはずが気付けば後ろから抱きしめるような形で両手が左右の太ももにたどり着く。
「引き取った当時は、ただ柔らかくて本当に小さくて可愛いお人形そのものだったが、今では適度な肉付きとスラリと伸びた身長、甘い果実のような匂いを漂わせ天界から、否、小悪魔のような美を持ち合わせ私を魅了してやまない、やはり舞い降りてきた天使というのが相応しいのか…」
ボソボソと独り言のように呟きながら、鏡の中の蒼の瞳が酔いしれたような目で愛おしそうに金色の髪を見つめ耳元に口づけを軽く落とす。
『ここでメイドが入って来ようものなら、この男の気持ちの悪さに手に持ってる物を落とし青ざめかねないわね。…まぁ、好都合だからメイドがうっかり入って来ちゃいました★(テヘペロ)ってならないかしら。』
この行為に慣れたといいたくない、思いたくない。
そして鳥肌がたちそうになるが、また騒がれるとかえって面倒なことこの上ないので無になれと己を言い聞かせ我慢する。
だがやはり回を重ねる毎に溜まる嫌気が上回り
「お父様、この後家庭教師の先生が来ますわ」
どうにかこれ以上何か起こらないようにと真顔のまま鏡越しに目を合わせて訴える。
「…ふむ、そうか。それは残念だ、君との時間を堪能できるのも後少しか」
少し考えるような間の後に、ぱらっと私の肩ひもをズラして外されシルクの布がスルリと下へ落ちた。
そのことで下半身は下着を着用していた為、護られたが上半身と太ももから下が全て露わになる。
『今日は脱がされることなく終われると思ったのに、ダメだったのね』
アベル公爵曰くこの行為は私の健康診断だそうだ
医師免許も持ってないのに何を言ってるの知らね。
この健康診断はシュワット公爵家に来て少し慣れ始めた頃から定期的に行われている。
あの頃は本当の父を知らない私にも父や家族が出来たことへぎこちなくも嬉しく思い、少なからず嬉しい気持ちで”お義父様”と呼べるんじゃないかと心許し出てた時期でもある。
それをこの男は私が何も性的なことを知らないと思ってまるで当たり前のように変態な好意を向けてくる。
『どこの父娘がこんなことをするか!犯罪よ!そこらの女とお医者さんごっこでもしてなさいよ、気持ち悪い。』
まだ5歳児の頃は良かった、いえ、全然良くないけれど襲われる雰囲気がまるで無かったからそれだけは長年の勘で何となくわかる。
ただ幼体を鏡を通して舐め回すかのように見たと思えば、何故あなたも素裸になる必要があるのかと理解に苦しむところだけれど素裸で軽く背後から裸で抱きしめられた。密着したまま男と女の体の作りの違いを一つだけ頼みもしてないのに教えてくれて、めいいっぱい人の首筋などの匂いを嗅いだあと、服を着させられ何もなかったかのように部屋からでることを許される。
そんな行為が4ヶ月に1度の定期的なもので、学園に通うようになってからやっぱりおかしい事だと他の家庭の家族関係の話を聞いていて理解した。
ひとつ、ひとつ年齢が上がることで徐々に減り今やそれでも6ヶ月に1度のペースになったがそろそろ無くなって欲しいわ、だって私はもう16歳もうすぐで学園のイベントが起こりとても忙しくてこんなことに時間を裂きたくないもの。
何より、この世界の勝手がイマイチわからなかったあの頃とは違うのだから、お医者様がいることも理解したしこんな変態の鑑賞に付き合わされる身にもなってほしい。
どうやったらこの行為に終止符が打てれるか考えてると、
ちゅっ、ちゅっ・・・
小さなリップ音を出しながらアベル公爵が頸から鎖骨、心臓の下、へそ下、太ももの根付部分と私の体にキスを落としていた。
その行為に、考えも一瞬で止まる。
今日も時間がないと言っているのに過去を振り返りつつ無心でいればアベル公爵は全裸になっていた。『ほんといつの間に脱いでたのかしら、謎ね』恥じれれば良いのだろうけどこの家庭で男の体を目にすることは日常茶飯事である私には女性の体よりも見慣れたものとなっていて随分純粋な心をどこかにおき忘れてきた気がする。
「イザベル」
いつもとは違う空気、急にガッと腕を掴まれてアベル公爵の方に体を向けさせられる。
「もうすぐ17歳だな、良い年頃にもなった。皇子と初夜を迎える前に君が恥をかかないように、また皇子に恥をかかせないためにも今日は男性器について知識を深めよう」
『絶対に嫌よ!!!!!』
年齢に対して幾分若く見えるアベル公爵の瞳が獲物を狙う目に変わっていることに気づき青ざめる
『男性器なんて充分に存じます』なんて口が裂けても言えない。それこそ違う導火線に火をつけて収拾つけれなくなってしまう。
「お父様、家庭教師の先生が来られます」
それにこんなところで初体験なんて絶対に回避しなくてはならないと表情はいつものごとく無表情を崩さずに頭の中の回転を早める。
「大丈夫、君が良い子ならすぐに終わる」
舌をぺろりと軽く唇をひと舐めしておでこにちゅっとキスを落とし私の手を掴んで自分の性器に導く。
『すぐ終わるって何!?なにさせる気よ!本当にどうにかしないと不味いわ!過去と同じ道には歩みたくないのよ、私!』
「お父様、おやめください」
「何故、」
「女性方に私がこの手を切り落とされてしまいます」
「君と私は親子なんだ、なにを咎められる必要があるんだ」
血が繋がっていたら尚更この行為は咎められるだろうし、禁断である。 互いの気持ちが一緒だと疑っていないようだがアベル伯爵と私の気持ちは180度異なる。
義母を出さず女性方と言うのは、この男の愛人達のことを指している。その方が留まるかと思ったけどこの様子だとあまり愛人達を愛してないのね。
アベル公爵の見た目の割にしっかりと筋肉がついている胸板に両手を持って行かれ
「心臓の音が感じれるか?」
ドックン、ドックンと鳴っているのが、皮膚の振動で理解出来るがこれはなんの時間かしら。
「えぇ」
私の片方の手が自由になったと思えばアベル公爵の手が私の心臓を探るように胸元を彷徨う。
わざとだと思うが巨乳ではないもののしっかりと脂肪がついた胸を優しく揉み感触を確かめてくる。
「小さくて可愛いかった胸もとても成長したな、美しい。」
揉まれているうちに自然現象で胸の突起が硬くなりだし、そこを一点集中で摘んだり指先で弄びながらもう片手を固くなった自分の性器に触れさす。
「お父様、やめてください」
消え入りそうな声で訴えかける。
「何故だ、イザベルの胸は私に触られてこんなに感じているじゃなか」
脱いだ当初はなんの意思も持っていなかった性器が今では反り立ち小さく震えながら雄である事を主張してきている。
「イザベル、君の胸にむさぼりつきたい」
アベル公爵の完璧な雄の目に危機感を感じ
「お父様、親子でそのようなことは罪でございますわ」
鳥肌になりそうな精神面を我慢しながら冷えた瞳で訴える。
「イザベル、君が望むなら私の妻になればいい」
なにを勘違いしたのか欲目を隠さずそのまま唇にキスをされそうになり、顔を横に背けたが、それが気に入らなかったのか姿見の後ろにある大きなソファに押し倒される。
ドサっという音とともに目の前にアベル公爵が乗りかかって見下ろしている。
『まずい、まずいわ、このままじゃ犯されるっ』
「お父様・・・」
少し目線を下にやりながら頬を染めて小さく震えながら両手をアベル公爵の胸板に添える。
「・・・なんだ、」
急な態度の変化に困惑の表情を浮かべながら私の顔を見つめる。
「ねぇ、怖いの・・・抱きしめてくださらない」
アベル公爵の瞳を見つめながら小刻みに震えた両手を広げて抱きしめてとポーズをする
そんな私の行動に大きなため息を吐き出して片手で目頭を抑え天をあおいだかと思えば
「あぁ、私の天使、性急すぎたな。愛している」
私の背中に腕を回して抱きしめてくるアベル公爵。
「ねぇ、お父様、もう怖がらせないと約束してくださる?」
「あぁ、勿論だ・・・ゆっくり時間をかけていこう」
「お父様、大好きよ」
アベル公爵に表情が見えない事をいいことに冷めた目で声だけ取り繕う。
「私も愛しているよ、イザベル」
そういって、アベル公爵の性器が落ち着くまで抱き合い首元にキスの雨が降りおちた。
今年は皇子との正式な婚約破棄をされる年になるはず。 となればこの男は黙っていないでしょう、仮であっても嫁がいるのに私を嫁にしようと動くはず。
そんなの絶対に阻止しなくてはいけないの。
顔がどんだけ良くて権力も財宝も持っていたとしても歪んだ愛情しか向けられそうにないこの男とのENDだけは避けたい。
この行為が今日で最後になる事を願いながら、この行為の終了を合図する衣服を、人形のように身につけられる行為を黙って見つめて、処女を守り抜く計画をもっと考えなきゃと明日の方向を見つめ終わりを待つ。
「可愛い私の天使、勉学に励むことはいい事だがあまり無理をするな、何かあればすぐに言いなさい」
「ありがとう、お父様。行ってきますわ」
ちゅっとアベル公爵の頬に軽いキスをしてそそくさと部屋を出て行きたい気持ちを我慢しながら、 ドア下で振り返り軽くカーテーシーをしてドアを閉めて立ち去る。
「イザベル、私の可愛い天使、皇子でなければとっくに消し去って誰の目にも留まらないように籠の中で一生大切に隠すのになぁ、早く傷ついて帰っておいで、その傷を癒すのは私の役目だ からね」
そんな物騒な言葉をつぶやいていたなんて勿論私が知る由もなく
END
・義父x娘 が地雷な方は避けてください。
※大丈夫な方のみお読みください。
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”トントン”
聞こえなければいい、なんなら留守であって欲しいという気持ちで小さくドアをノックする。
「失礼します」
ギィーっという音を小さく立てながらドアが開く
軽めのウェーブがかかった金髪ショートの左目尻に泣きぼくろがあり妖気な雰囲気を少し漂わせてはいる蒼色の眼をした青年は、見た目20代半ばもしくは後半ぐらいの年齢に見えるこの家の当主であり私を養子として迎え入れてくれた義父であるアベル・シュワット公爵
「さぁ、こっちへおいで」
私をその目に映すやいなや、書斎の椅子から立ち上がり笑顔で自分の元へくるように、自分から近づきながらも手招きをする。
そんな笑顔に世の女性は騙され真っ白な頬をりんごのように染め照らすのだろうけど、これから始まる定期的に行われる義父との習慣が始まるのだと思うと、私にとって逃げたくて逃げたくて仕方の無い苦痛でしかない時間が訪れようとしている。
「イサベル、会いたかったよ」
『いつも食事時に会ってるじゃない…』
といえず軽くハグをされるのを受け入れ、縦長の2mはあるだろう額のような物が立てかけられているその上に上等な布が覆いかぶさって隠されている目の前に誘導される。
この布を取れば何が目の前にでてくるのかは嫌でも見てきているのでわかる。
スルっと布が擦れ落ちる音を立てて無駄に彫刻が掘られ金と銀の色をまとい鏡も手入れが行き届いているようでとても綺麗にこちらを写し出していた。
「イザベル、大きくなったな」
背後から身体に触れはしていないものの、姿見を通してうっとりと感想を述べるアベル公爵
表向き”お父様”とお呼びするようにしているけれど義父でもなければこの男はただの男女の様に私を見てきているから、心の内ですらおとうさんと呼びたくない。下の名で内心呼ぶのもどこか癪だけど今はこれで我慢よ。
一枚、一枚ドレスを脱がされる。
私としては自分の手でさっさと脱いでさっさと終わらせたい。が、脱がせることをこの男は譲らないので仕方なくなされるがままに無の境地で終わりを待つ。
体一枚隠すものがシルク生地だけとなった。
これからが本当に嫌な時間のはじまり。
シルクの上からこの男の大きな角張ったゴツゴツとした手が首筋から肩、背中 の輪郭をなぞるようにそのまま腰したまで流れ落ちて少し距離があったはずが気付けば後ろから抱きしめるような形で両手が左右の太ももにたどり着く。
「引き取った当時は、ただ柔らかくて本当に小さくて可愛いお人形そのものだったが、今では適度な肉付きとスラリと伸びた身長、甘い果実のような匂いを漂わせ天界から、否、小悪魔のような美を持ち合わせ私を魅了してやまない、やはり舞い降りてきた天使というのが相応しいのか…」
ボソボソと独り言のように呟きながら、鏡の中の蒼の瞳が酔いしれたような目で愛おしそうに金色の髪を見つめ耳元に口づけを軽く落とす。
『ここでメイドが入って来ようものなら、この男の気持ちの悪さに手に持ってる物を落とし青ざめかねないわね。…まぁ、好都合だからメイドがうっかり入って来ちゃいました★(テヘペロ)ってならないかしら。』
この行為に慣れたといいたくない、思いたくない。
そして鳥肌がたちそうになるが、また騒がれるとかえって面倒なことこの上ないので無になれと己を言い聞かせ我慢する。
だがやはり回を重ねる毎に溜まる嫌気が上回り
「お父様、この後家庭教師の先生が来ますわ」
どうにかこれ以上何か起こらないようにと真顔のまま鏡越しに目を合わせて訴える。
「…ふむ、そうか。それは残念だ、君との時間を堪能できるのも後少しか」
少し考えるような間の後に、ぱらっと私の肩ひもをズラして外されシルクの布がスルリと下へ落ちた。
そのことで下半身は下着を着用していた為、護られたが上半身と太ももから下が全て露わになる。
『今日は脱がされることなく終われると思ったのに、ダメだったのね』
アベル公爵曰くこの行為は私の健康診断だそうだ
医師免許も持ってないのに何を言ってるの知らね。
この健康診断はシュワット公爵家に来て少し慣れ始めた頃から定期的に行われている。
あの頃は本当の父を知らない私にも父や家族が出来たことへぎこちなくも嬉しく思い、少なからず嬉しい気持ちで”お義父様”と呼べるんじゃないかと心許し出てた時期でもある。
それをこの男は私が何も性的なことを知らないと思ってまるで当たり前のように変態な好意を向けてくる。
『どこの父娘がこんなことをするか!犯罪よ!そこらの女とお医者さんごっこでもしてなさいよ、気持ち悪い。』
まだ5歳児の頃は良かった、いえ、全然良くないけれど襲われる雰囲気がまるで無かったからそれだけは長年の勘で何となくわかる。
ただ幼体を鏡を通して舐め回すかのように見たと思えば、何故あなたも素裸になる必要があるのかと理解に苦しむところだけれど素裸で軽く背後から裸で抱きしめられた。密着したまま男と女の体の作りの違いを一つだけ頼みもしてないのに教えてくれて、めいいっぱい人の首筋などの匂いを嗅いだあと、服を着させられ何もなかったかのように部屋からでることを許される。
そんな行為が4ヶ月に1度の定期的なもので、学園に通うようになってからやっぱりおかしい事だと他の家庭の家族関係の話を聞いていて理解した。
ひとつ、ひとつ年齢が上がることで徐々に減り今やそれでも6ヶ月に1度のペースになったがそろそろ無くなって欲しいわ、だって私はもう16歳もうすぐで学園のイベントが起こりとても忙しくてこんなことに時間を裂きたくないもの。
何より、この世界の勝手がイマイチわからなかったあの頃とは違うのだから、お医者様がいることも理解したしこんな変態の鑑賞に付き合わされる身にもなってほしい。
どうやったらこの行為に終止符が打てれるか考えてると、
ちゅっ、ちゅっ・・・
小さなリップ音を出しながらアベル公爵が頸から鎖骨、心臓の下、へそ下、太ももの根付部分と私の体にキスを落としていた。
その行為に、考えも一瞬で止まる。
今日も時間がないと言っているのに過去を振り返りつつ無心でいればアベル公爵は全裸になっていた。『ほんといつの間に脱いでたのかしら、謎ね』恥じれれば良いのだろうけどこの家庭で男の体を目にすることは日常茶飯事である私には女性の体よりも見慣れたものとなっていて随分純粋な心をどこかにおき忘れてきた気がする。
「イザベル」
いつもとは違う空気、急にガッと腕を掴まれてアベル公爵の方に体を向けさせられる。
「もうすぐ17歳だな、良い年頃にもなった。皇子と初夜を迎える前に君が恥をかかないように、また皇子に恥をかかせないためにも今日は男性器について知識を深めよう」
『絶対に嫌よ!!!!!』
年齢に対して幾分若く見えるアベル公爵の瞳が獲物を狙う目に変わっていることに気づき青ざめる
『男性器なんて充分に存じます』なんて口が裂けても言えない。それこそ違う導火線に火をつけて収拾つけれなくなってしまう。
「お父様、家庭教師の先生が来られます」
それにこんなところで初体験なんて絶対に回避しなくてはならないと表情はいつものごとく無表情を崩さずに頭の中の回転を早める。
「大丈夫、君が良い子ならすぐに終わる」
舌をぺろりと軽く唇をひと舐めしておでこにちゅっとキスを落とし私の手を掴んで自分の性器に導く。
『すぐ終わるって何!?なにさせる気よ!本当にどうにかしないと不味いわ!過去と同じ道には歩みたくないのよ、私!』
「お父様、おやめください」
「何故、」
「女性方に私がこの手を切り落とされてしまいます」
「君と私は親子なんだ、なにを咎められる必要があるんだ」
血が繋がっていたら尚更この行為は咎められるだろうし、禁断である。 互いの気持ちが一緒だと疑っていないようだがアベル伯爵と私の気持ちは180度異なる。
義母を出さず女性方と言うのは、この男の愛人達のことを指している。その方が留まるかと思ったけどこの様子だとあまり愛人達を愛してないのね。
アベル公爵の見た目の割にしっかりと筋肉がついている胸板に両手を持って行かれ
「心臓の音が感じれるか?」
ドックン、ドックンと鳴っているのが、皮膚の振動で理解出来るがこれはなんの時間かしら。
「えぇ」
私の片方の手が自由になったと思えばアベル公爵の手が私の心臓を探るように胸元を彷徨う。
わざとだと思うが巨乳ではないもののしっかりと脂肪がついた胸を優しく揉み感触を確かめてくる。
「小さくて可愛いかった胸もとても成長したな、美しい。」
揉まれているうちに自然現象で胸の突起が硬くなりだし、そこを一点集中で摘んだり指先で弄びながらもう片手を固くなった自分の性器に触れさす。
「お父様、やめてください」
消え入りそうな声で訴えかける。
「何故だ、イザベルの胸は私に触られてこんなに感じているじゃなか」
脱いだ当初はなんの意思も持っていなかった性器が今では反り立ち小さく震えながら雄である事を主張してきている。
「イザベル、君の胸にむさぼりつきたい」
アベル公爵の完璧な雄の目に危機感を感じ
「お父様、親子でそのようなことは罪でございますわ」
鳥肌になりそうな精神面を我慢しながら冷えた瞳で訴える。
「イザベル、君が望むなら私の妻になればいい」
なにを勘違いしたのか欲目を隠さずそのまま唇にキスをされそうになり、顔を横に背けたが、それが気に入らなかったのか姿見の後ろにある大きなソファに押し倒される。
ドサっという音とともに目の前にアベル公爵が乗りかかって見下ろしている。
『まずい、まずいわ、このままじゃ犯されるっ』
「お父様・・・」
少し目線を下にやりながら頬を染めて小さく震えながら両手をアベル公爵の胸板に添える。
「・・・なんだ、」
急な態度の変化に困惑の表情を浮かべながら私の顔を見つめる。
「ねぇ、怖いの・・・抱きしめてくださらない」
アベル公爵の瞳を見つめながら小刻みに震えた両手を広げて抱きしめてとポーズをする
そんな私の行動に大きなため息を吐き出して片手で目頭を抑え天をあおいだかと思えば
「あぁ、私の天使、性急すぎたな。愛している」
私の背中に腕を回して抱きしめてくるアベル公爵。
「ねぇ、お父様、もう怖がらせないと約束してくださる?」
「あぁ、勿論だ・・・ゆっくり時間をかけていこう」
「お父様、大好きよ」
アベル公爵に表情が見えない事をいいことに冷めた目で声だけ取り繕う。
「私も愛しているよ、イザベル」
そういって、アベル公爵の性器が落ち着くまで抱き合い首元にキスの雨が降りおちた。
今年は皇子との正式な婚約破棄をされる年になるはず。 となればこの男は黙っていないでしょう、仮であっても嫁がいるのに私を嫁にしようと動くはず。
そんなの絶対に阻止しなくてはいけないの。
顔がどんだけ良くて権力も財宝も持っていたとしても歪んだ愛情しか向けられそうにないこの男とのENDだけは避けたい。
この行為が今日で最後になる事を願いながら、この行為の終了を合図する衣服を、人形のように身につけられる行為を黙って見つめて、処女を守り抜く計画をもっと考えなきゃと明日の方向を見つめ終わりを待つ。
「可愛い私の天使、勉学に励むことはいい事だがあまり無理をするな、何かあればすぐに言いなさい」
「ありがとう、お父様。行ってきますわ」
ちゅっとアベル公爵の頬に軽いキスをしてそそくさと部屋を出て行きたい気持ちを我慢しながら、 ドア下で振り返り軽くカーテーシーをしてドアを閉めて立ち去る。
「イザベル、私の可愛い天使、皇子でなければとっくに消し去って誰の目にも留まらないように籠の中で一生大切に隠すのになぁ、早く傷ついて帰っておいで、その傷を癒すのは私の役目だ からね」
そんな物騒な言葉をつぶやいていたなんて勿論私が知る由もなく
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