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その後
悪役令嬢のその後
しおりを挟むあの後ーーーー
家族から離縁された私は
卒業披露宴のドレスのまま
街のスラム街に近い場所で
馬車から一文無しに降ろされてしまう。
「そんな、ねぇ見捨てないで・・・」
悲壮感を漂わす表情で地べたに雪崩ながら
御者の目を見つめて
一筋の涙を頬に伝い流しながら見る。
「お嬢さん・・・すみません」
彼は私につられて
痛々しい表情をして拳をきつく握り
勢いよく後ろを向いて馬車へ戻っていき
そのまま逃げるかのように
御者は馬車を走らせ消えていった。
彼女のその後を知る者は誰もいない。
ロイド皇太子Normal End
ーーー『悪役令嬢のその後』
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