40 / 70
第五章 黎明
アズミンの予言
しおりを挟む
エイノックに来た時のことまで話したところで、バルツァールは僕に言った。
「それ以降のことはいい。ここまでで十分だ。あとは、追々聞かせてもらおう」
そして、耳の後ろの毛を軽く後ろに梳いた後、テーブルの上で手を重ねた。少し身を乗り出して、額を寄せる。他には誰もいないというのに、漏れては困るとでもいうように。
「ここからは、私の番だ。君の能力について聞くのは、私の話の後でいいだろう」
「──僕が、遮蔽を掛けます」
「なるほど。君はなかなか気が利くな」
遮蔽の仕方は、リディアンから教わっていた。
どうしても声を聞かれたくない時に、自分で掛けられるようにしたかったからだ。
声とは違い、意識していなくても、遮蔽は一度かければ一定期間は効果が切れない。
僕が遮蔽を掛けると、バルツァールは語り出した。
「今から18年前、リディアン王子が生まれた時のことだ。当時の神官長アズミン、これはドルイダス王のサガンを召喚した人物なんだが。その男が、リディアン王子が誕生した夜、祈りを捧げるために王城を訪れ、王子を抱いていたアデラフィール王妃の前で告げたということだ。──この王子は、エイノック国に厄災をもたらすと」
バルツァールは、テーブルを何度かタップし、眼鏡の奥の瞳を険しくした。
「その場にいたのは、他にドルイダス王と前宰相だったベイチェクだ。王はその場で、この件を外部に漏らすことを禁じた。破った者は処罰すると。だが、国のことを慮ったのか何なのか、理由は知らないが。アズミンとベイチェクが話を漏らした。アズミンは、次期神官長となるゴドフレドに。ベイチェクは、私に。そして、まもなく二人は共に病に倒れて亡くなった。──ドルイダス王には、約束を破った国民の命脈を絶つ能力があるんだ」
「待ってください。では……」
僕に話したバルツァールも、いずれ病に倒れるという意味ではなのか。
聞いてしまった今、もうどうすることもできない。
一体どういうつもりで、そんな危険を冒したのか。
すると、バルツァールは大きな口を開けて舌を揺らした。
「言っただろう? 対象は国民、すなわちエイノックの国民であり、そこに私は含まれない。私はエイノックの民ではないからな」
そして、手元にあったマグカップを手に取り、一口飲んでから続ける。
「だが、あのまま王都にいれば、予言を知る私に王が刺客を差し向けることはあり得ると考えた。だから私は、ここで暮らすことにしたんだ。王から離れるためにな」
これが、バルツァールがこの岬に住む理由ということか。
想像以上に重く危険な理由に、僕は我知らず顔を顰めていた。
聞いて良かったのか。
僕が知るべきことだったのか。
今はその判断がつかない。
バルツァールは立ち上がり、ポコポコと湯気を立てるケトルを手にして、お茶を淹れ始めた。
「私は他者には言わなかった。これを知ることは呪いに近似している。これ以上、不幸の連鎖を広めたくはなかった」
そして、手元に落としていた目線を僕に向ける。
「だが、君は違う。この世界の者ではないのだから、誰にだって伝えられる。──もちろん、リディアン王子その人にもな」
そんな呪いを、リディアンにかける気はない。
そして、この人は僕がそう思うことがわかっているからこそ、こうして話すことに決めたんだろう。
ただの推測にしか過ぎないけれど、きっと外れてはいないはずだ。
「王は、その予言を信じたんですか」
一番聞きたいのはその点だ。もし、話しただけで命を奪うというのなら。その元凶であるリディアン本人だって暗殺しようとしていたかもしれない。
バルツァールは、僕の前にマグカップを置いて、フンと鼻を鳴らした。
「王の真意はわからない。ただ、リディアンは王城から離されて、一人アデラ城に追いやられた。要するに、アデラ城の外と関りを絶つことで、生かされたわけだ」
リディアンが、王家の中で一人だけ離れて暮らしていた理由。
僕は、ぎゅっとこぶしを握り込み、カップの中を覗いた。
答えなんてそこにはないのだけれど、バルツァールの目を見ていられなかった。
「私は何度も進言した。リディアン王子を隔離することそれ自体が、厄災の始まりとなると。予言を元に行動したことが、やがて予言通りの未来を確定することが有り得るからだ。予言とはそれほどに不安定なものだと言える」
リディアンが隔離されたからといって、国を呪うような人間じゃない。
そのせいで、厄災をもたらすなんて、そんなことはあり得ない。
でもだからって、隔離なんて……。
「王妃も最後まで反対した。──もし王妃が王妃ではなく、ただサガンであり続けていれば、王も受け入れただろう。だが、アデラフィールド王妃は、サガンであると同時に妻であり母でもある。だから、王は進言を受け入れなかった」
僕は、会ったことのないリディアンの母について思った。
こうして何かの折に話に出る度に、僕は責めてしまっていた。
どうして、リディアンに2番目でいろなんて言ったのか。
なぜ、もっと会ってあげなかったのか。
子供のリディアンを、一人でアデラ城に追いやった理由は何なのか。
それは、避けられない事態だったのか。
でも、王妃もまた、苦しんでいた。
リディアンの母であり、僕なんかよりもずっとリディアンの傍にいたんだ。
「こうして、リディアンは18になる今まで、アデラ城から出ることはほぼなかった。噂では出来損ないとされていたこともあって、王にとっては捨て置く対象だったんだろうな。だが今は、だいぶ様子が違うらしいではないか。王城に足しげく通い、ベドナーシュとも懇意だと聞いている」
たしかに、最近のリディアンは、王城に呼ばれることが多かった。
てっきり、僕が来る前からその傾向にあると思っていたけれど。
今の話からして、その可能性は低そうだ。
「私には、王の真意が全く読めない」
僕にも、まったく理解できそうにない。
あの王は、リディアンの予言を聞いて、どうしたかったのか。
「ここまでが取引だが。何か言いたいことは?」
「あなたにはありません」
「いい判断だ。ナカモト」
言いたい相手はたくさんいる。
亡くなった方も入れたら、相当数いる。
怒りとやるせなさで、答えた声が震えてしまったくらいだ。
「さてと、話を移そうか」
そして、翠色の瞳でチラリと僕を見てから席を立った。
「君の能力をこちらとしても測っておきたいんだが、日を改めるしかなさそうだ」
ということは、バルツァールにも能力測定ができるのか。
でもそれが、今はできないというのはどういうことなんだろう。
また来てもいいということではあると思うけれども。
もしかしたら、僕の帰る時間を気にしてくれているのか。
でも、バルツァールは僕の予測とはまったく違うことを言い出した。
「次にここに来る時には、せめて前の晩に性行為をするのはやめたまえ」
「……え?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
もしかしたら、聞き間違いでもしたのかとさえ思った。
でもまさか、こちらから同じことを聞くことはできない。
そんな直接的な単語を、僕の口からなんて言えない。
バルツァールは腕を組み、深い溜息を吐いた。
「君の身体の中に、他人の残滓が見える。そのせいで、正確に能力を測ることができそうにない。今も、水の力が揺らいで見えるが、これは君の能力ではあるまい」
そして、僕の瞳の奥底を見るように、顔を近付ける。
「なるほど。──相手は、リディアン王子か」
そんなことまでわかるのかと、僕は身体をビクつかせた。
この翠色の瞳には、何をどこまで見る力が備わっているのだろうか。
「まあ、いい。あとは次回の課題だ。今日はこれで帰れ」
「……はい、ありがとうございました」
そうして僕は、バルツァールとの最初の邂逅を終えた。
帰り道はもちろん、どこにも寄る気が失せてしまい、しょんぼりと項垂れたままでいた。
「それ以降のことはいい。ここまでで十分だ。あとは、追々聞かせてもらおう」
そして、耳の後ろの毛を軽く後ろに梳いた後、テーブルの上で手を重ねた。少し身を乗り出して、額を寄せる。他には誰もいないというのに、漏れては困るとでもいうように。
「ここからは、私の番だ。君の能力について聞くのは、私の話の後でいいだろう」
「──僕が、遮蔽を掛けます」
「なるほど。君はなかなか気が利くな」
遮蔽の仕方は、リディアンから教わっていた。
どうしても声を聞かれたくない時に、自分で掛けられるようにしたかったからだ。
声とは違い、意識していなくても、遮蔽は一度かければ一定期間は効果が切れない。
僕が遮蔽を掛けると、バルツァールは語り出した。
「今から18年前、リディアン王子が生まれた時のことだ。当時の神官長アズミン、これはドルイダス王のサガンを召喚した人物なんだが。その男が、リディアン王子が誕生した夜、祈りを捧げるために王城を訪れ、王子を抱いていたアデラフィール王妃の前で告げたということだ。──この王子は、エイノック国に厄災をもたらすと」
バルツァールは、テーブルを何度かタップし、眼鏡の奥の瞳を険しくした。
「その場にいたのは、他にドルイダス王と前宰相だったベイチェクだ。王はその場で、この件を外部に漏らすことを禁じた。破った者は処罰すると。だが、国のことを慮ったのか何なのか、理由は知らないが。アズミンとベイチェクが話を漏らした。アズミンは、次期神官長となるゴドフレドに。ベイチェクは、私に。そして、まもなく二人は共に病に倒れて亡くなった。──ドルイダス王には、約束を破った国民の命脈を絶つ能力があるんだ」
「待ってください。では……」
僕に話したバルツァールも、いずれ病に倒れるという意味ではなのか。
聞いてしまった今、もうどうすることもできない。
一体どういうつもりで、そんな危険を冒したのか。
すると、バルツァールは大きな口を開けて舌を揺らした。
「言っただろう? 対象は国民、すなわちエイノックの国民であり、そこに私は含まれない。私はエイノックの民ではないからな」
そして、手元にあったマグカップを手に取り、一口飲んでから続ける。
「だが、あのまま王都にいれば、予言を知る私に王が刺客を差し向けることはあり得ると考えた。だから私は、ここで暮らすことにしたんだ。王から離れるためにな」
これが、バルツァールがこの岬に住む理由ということか。
想像以上に重く危険な理由に、僕は我知らず顔を顰めていた。
聞いて良かったのか。
僕が知るべきことだったのか。
今はその判断がつかない。
バルツァールは立ち上がり、ポコポコと湯気を立てるケトルを手にして、お茶を淹れ始めた。
「私は他者には言わなかった。これを知ることは呪いに近似している。これ以上、不幸の連鎖を広めたくはなかった」
そして、手元に落としていた目線を僕に向ける。
「だが、君は違う。この世界の者ではないのだから、誰にだって伝えられる。──もちろん、リディアン王子その人にもな」
そんな呪いを、リディアンにかける気はない。
そして、この人は僕がそう思うことがわかっているからこそ、こうして話すことに決めたんだろう。
ただの推測にしか過ぎないけれど、きっと外れてはいないはずだ。
「王は、その予言を信じたんですか」
一番聞きたいのはその点だ。もし、話しただけで命を奪うというのなら。その元凶であるリディアン本人だって暗殺しようとしていたかもしれない。
バルツァールは、僕の前にマグカップを置いて、フンと鼻を鳴らした。
「王の真意はわからない。ただ、リディアンは王城から離されて、一人アデラ城に追いやられた。要するに、アデラ城の外と関りを絶つことで、生かされたわけだ」
リディアンが、王家の中で一人だけ離れて暮らしていた理由。
僕は、ぎゅっとこぶしを握り込み、カップの中を覗いた。
答えなんてそこにはないのだけれど、バルツァールの目を見ていられなかった。
「私は何度も進言した。リディアン王子を隔離することそれ自体が、厄災の始まりとなると。予言を元に行動したことが、やがて予言通りの未来を確定することが有り得るからだ。予言とはそれほどに不安定なものだと言える」
リディアンが隔離されたからといって、国を呪うような人間じゃない。
そのせいで、厄災をもたらすなんて、そんなことはあり得ない。
でもだからって、隔離なんて……。
「王妃も最後まで反対した。──もし王妃が王妃ではなく、ただサガンであり続けていれば、王も受け入れただろう。だが、アデラフィールド王妃は、サガンであると同時に妻であり母でもある。だから、王は進言を受け入れなかった」
僕は、会ったことのないリディアンの母について思った。
こうして何かの折に話に出る度に、僕は責めてしまっていた。
どうして、リディアンに2番目でいろなんて言ったのか。
なぜ、もっと会ってあげなかったのか。
子供のリディアンを、一人でアデラ城に追いやった理由は何なのか。
それは、避けられない事態だったのか。
でも、王妃もまた、苦しんでいた。
リディアンの母であり、僕なんかよりもずっとリディアンの傍にいたんだ。
「こうして、リディアンは18になる今まで、アデラ城から出ることはほぼなかった。噂では出来損ないとされていたこともあって、王にとっては捨て置く対象だったんだろうな。だが今は、だいぶ様子が違うらしいではないか。王城に足しげく通い、ベドナーシュとも懇意だと聞いている」
たしかに、最近のリディアンは、王城に呼ばれることが多かった。
てっきり、僕が来る前からその傾向にあると思っていたけれど。
今の話からして、その可能性は低そうだ。
「私には、王の真意が全く読めない」
僕にも、まったく理解できそうにない。
あの王は、リディアンの予言を聞いて、どうしたかったのか。
「ここまでが取引だが。何か言いたいことは?」
「あなたにはありません」
「いい判断だ。ナカモト」
言いたい相手はたくさんいる。
亡くなった方も入れたら、相当数いる。
怒りとやるせなさで、答えた声が震えてしまったくらいだ。
「さてと、話を移そうか」
そして、翠色の瞳でチラリと僕を見てから席を立った。
「君の能力をこちらとしても測っておきたいんだが、日を改めるしかなさそうだ」
ということは、バルツァールにも能力測定ができるのか。
でもそれが、今はできないというのはどういうことなんだろう。
また来てもいいということではあると思うけれども。
もしかしたら、僕の帰る時間を気にしてくれているのか。
でも、バルツァールは僕の予測とはまったく違うことを言い出した。
「次にここに来る時には、せめて前の晩に性行為をするのはやめたまえ」
「……え?」
一瞬、何を言われたのかわからなかった。
もしかしたら、聞き間違いでもしたのかとさえ思った。
でもまさか、こちらから同じことを聞くことはできない。
そんな直接的な単語を、僕の口からなんて言えない。
バルツァールは腕を組み、深い溜息を吐いた。
「君の身体の中に、他人の残滓が見える。そのせいで、正確に能力を測ることができそうにない。今も、水の力が揺らいで見えるが、これは君の能力ではあるまい」
そして、僕の瞳の奥底を見るように、顔を近付ける。
「なるほど。──相手は、リディアン王子か」
そんなことまでわかるのかと、僕は身体をビクつかせた。
この翠色の瞳には、何をどこまで見る力が備わっているのだろうか。
「まあ、いい。あとは次回の課題だ。今日はこれで帰れ」
「……はい、ありがとうございました」
そうして僕は、バルツァールとの最初の邂逅を終えた。
帰り道はもちろん、どこにも寄る気が失せてしまい、しょんぼりと項垂れたままでいた。
128
あなたにおすすめの小説
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
触手生物に溺愛されていたら、氷の騎士様(天然)の心を掴んでしまいました?
雪 いつき
BL
仕事帰りにマンホールに落ちた森川 碧葉(もりかわ あおば)は、気付けばヌメヌメの触手生物に宙吊りにされていた。
「ちょっとそこのお兄さん! 助けて!」
通りすがりの銀髪美青年に助けを求めたことから、回らなくてもいい運命の歯車が回り始めてしまう。
異世界からきた聖女……ではなく聖者として、神聖力を目覚めさせるためにドラゴン討伐へと向かうことに。王様は胡散臭い。討伐仲間の騎士様たちはいい奴。そして触手生物には、愛されすぎて喘がされる日々。
どうしてこんなに触手生物に愛されるのか。ピィピィ鳴いて懐く触手が、ちょっと可愛い……?
更には国家的に深刻な問題まで起こってしまって……。異世界に来たなら悠々自適に過ごしたかったのに!
異色の触手と氷の(天然)騎士様に溺愛されすぎる生活が、今、始まる―――
※昔書いていたものを加筆修正して、小説家になろうサイト様にも上げているお話です。
前世が飼い猫だったので、今世もちゃんと飼って下さい
夜鳥すぱり
BL
黒猫のニャリスは、騎士のラクロア(20)の家の飼い猫。とってもとっても、飼い主のラクロアのことが大好きで、いつも一緒に過ごしていました。ある寒い日、メイドが何か怪しげな液体をラクロアが飲むワインへ入れています。ニャリスは、ラクロアに飲まないように訴えるが……
◆いつもハート、エール、しおりをありがとうございます。冒頭暗いのに耐えて読んでくれてありがとうございました。いつもながら感謝です。
◆お友達の花々緒(https://x.com/cacaotic)さんが、表紙絵描いて下さりました。可愛いニャリスと、悩ましげなラクロア様。
◆これもいつか続きを書きたいです、猫の日にちょっとだけ続きを書いたのだけど、また直して投稿します。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる