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第三章 結末
勝者と敗者
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セレスの初戦が終わり、時間を見ると11時になりかけていた。
今から行けば、フレディの応援に行けるだろうと、僕は修練場を出た。
だが、グラウンドに行く途中、木陰にあるベンチにフレディの姿があった。
剣を脇に置き、項垂れている姿から、僕は察した。
見なかったことにして引き返すこともできたが、芝生を越えて木陰に近寄る。あと数歩の距離まで行くと、フレディが口を開いた。
「悪い。三回戦に来てくれるって言っていたのにな」
気配でわかったのか、こちらを向くことなくフレディは言う。その声は震えていて、すぐに言葉を返すことができない。すると、フレディは続けた。
「やっぱり、オレには無理なんだよ」
「無理なんてことは──」
「慰めは要らない」
僕の言葉を遮り、フレディはますます頭を下げる。
大きな体を縮める姿を見て、僕は背中に手を置いた。
「悔しがるのはいい。泣くのだっていい。でも、自分を見損なうな」
手のひらから、高い体温が伝わってくる。
シャツは少し汗ばんでいて、よく見れば土汚れがついていた。
どんな負け方をしたのかは知らないが、フレディは打ちひしがれている。
「君は、試合に出て初戦を上げた。僕は、君を誇りに思っている。それとも、エントリーすらしなかった、僕の言葉なんてどうでもいいか?」
フレディは顔を上げ、僕を見返した。揺れる瞳に焦点を合わせていると、ようやく口端を上げた。
「オレだって、お前のことを誇りに思っているよ。お前ほど努力している人はいないからな」
「なら、自分自身のことも誇りに思ってくれ」
僕も笑い返すと、フレディの笑顔が崩れた。
「……ありがとう、クリス」
身体が緑色に光ったのが見えたが、それはどうでもいい。
僕への好感度を上げるより、自分を大切にして欲しい。
フレディに、こんなところで折れてほしくない。
「セレスの試合は、午後からだっけ?」
「うん、2時半からだ」
僕の言葉を聞くと、フレディは立ち上がる。
「じゃあ、その前に昼飯でも食べておくかな」
「僕も一緒に食べるよ」
「ああ、セレスの試合について話して聞かせてくれ」
フレディは僕と肩を組み、食堂に向けて歩き出す。
今日はいつもと違い、学校ではなく寮で食事をすることになっている。
僕は、少し足を引きずるフレディを支えながら、セレスについて語った。
昼休憩を挟み、剣術大会の優勝者が決まったようだ。
グラウンドの方で花火が上がり、観戦していた人たちがぞろぞろと修練場に集まってくる。
先程まで8つに分かれていたフィールドは、今は仕切りが外されている。
準々決勝からは、一面すべてを使い、修練場とグラウンドに分かれて試合が行われるからだ。
セレスが先にベスト4に残り、次いで同じ枠のデュークも勝ち上がってきた。
フィールドでは、次にこの二人が対戦する。
グラウンドでは今頃、アインハルトとベアトリスの試合が行われていることだろう。
「準決勝を開始します。セレスティーヌ・アッシュベルト対デューク・アルヴェスタム」
名前を呼ばれて、セレスが返事をして片手を挙げる。
ぐるりと試合場を囲む客席から、歓声が上がった。
僕はセレスに言葉を掛けることはせず、軽く手を握った。指先が冷たくて、緊張が伝わってくる。僕の手を握り返して、セレスはフィールドへ降りていき、僕はその小さな背中を見送った。対するデュークも、セレスに続いてフィールドに向かった。その横顔には、少しも動揺した様子がない。この歓声を受けても、いつものデュークと変わらない表情だ。
まるで、摸擬戦に出るかのような自然な姿に、こちらの方が動揺した。
セレスが左に、デュークが右に立ち、向かい合う形で礼をする。
審判がその間で、白い旗を上げた。
「プロンティ」
客席が静まり返り、二人に注目する。
セレスは、右手に杖を持ち、両腕を軽く上げて構える。
デュークは、左肩に右手を当て、片足を引いた。
すると、二人を閉じ込めるかのように、四角いシールドが掛けられた。
観客席まで攻撃が届かないよう張られた防護壁は、試合を行う範囲を示す役割もある。だが、僕の眼からは、全面ガラス張りの檻に、二人が入れられたかのように見えた。
誰も助けに入れない空間。
そこで、戦いが繰り広げられる。
ぴたりと二人の動きが止まった瞬間、審判の旗が振り下ろされた。
「ヴィア!」
セレスの足下から、空に向かって風が吹き上がり、空気の渦が巻き起こる。地面から空気だけではなく土埃も共に巻き上げ、茶色い旋風となって上昇していく。その中には、白い竜のように走る、稲光が見られた。乾いた土が擦れ合い、雷が生じているのが見て取れる。
「ハーッ!!」
セレスは、腹の底から気迫のこもった声を発し、杖を握る右腕を回してデュークに向けた。竜巻となった土の渦が空気を震わせ、デュークに襲い掛かる。
バチバチと爆ぜる音が、シールドを通しても聞こえてきた。
セレスの攻撃に対し、氷の障壁を作って防戦すると思ったが、デュークは襲い掛かってきた空気ごと凍り付かせた。風は失速し、氷で固められた土が地面にごろごろと落下する。
だが、それで終わりではなかった。
びりっと空気が冷え、白い結晶が宙を舞う。すると、落下した土だけではなく、広範囲にわたって地面が凍り始めた。
セレスは、慌てて凍る地面の外に出ようと後退ったが、間に合わない。セレスの足元を中心にして、地表がアイスリンクのように凍り付いた。
「ええっ!?」
足場を失い、セレスはつるりと足を滑らせ、地面の上に尻もちをつく。
その瞬間、一体いつから存在していたのか、上から氷の矢が降り注いだ。
足元に気を取られていた、その隙を突いた反撃だ。
「そこまで!」
審判の声が響き、セレスを守るシールドが掛けられる。
その上に、氷の矢が突き刺さるかと思いきや、直前にさらさらと散った。
セレスに降り注ぐ結晶が陽光に煌めき、虹色に輝いている。
デュークは、地面に座ったまま呆然としているセレスに歩み寄り、手を差し伸べた。セレスはその手を取って立ち上がり、デュークを睨む。
「悔しい! 私の完敗よ!」
セレスの言葉にデュークは一瞬目を瞠ったが、それだけだ。
言葉を掛けずに元の位置に戻り、一礼してからフィールドを出た。
観客がわっと声を上げて拍手を送ったが、もうそこにデュークの姿はない。
恐らく、次の試合のための支度をしに行ったんだろう。
「お疲れ様、セレス」
先に試合を終えていたのか、ベアトリスが客席から現れた。
彼女の服はところどころ黒ずんでいて、アインハルトとの試合の激しさを物語っていた。
「ベアトリスさん、私……負けちゃいました」
セレスは顔を歪め、ぽろぽろと大粒の涙を溢れさせた。
ベアトリスは何も言わずに抱き締め、髪を撫でている。
セレスとデュークが対戦していた裏で行われて試合。
勝ち進んできたのは、アインハルトだった。
決勝は、デュークとアインハルト。
奇しくも、王子対王子の対戦となることが決まった。
今から行けば、フレディの応援に行けるだろうと、僕は修練場を出た。
だが、グラウンドに行く途中、木陰にあるベンチにフレディの姿があった。
剣を脇に置き、項垂れている姿から、僕は察した。
見なかったことにして引き返すこともできたが、芝生を越えて木陰に近寄る。あと数歩の距離まで行くと、フレディが口を開いた。
「悪い。三回戦に来てくれるって言っていたのにな」
気配でわかったのか、こちらを向くことなくフレディは言う。その声は震えていて、すぐに言葉を返すことができない。すると、フレディは続けた。
「やっぱり、オレには無理なんだよ」
「無理なんてことは──」
「慰めは要らない」
僕の言葉を遮り、フレディはますます頭を下げる。
大きな体を縮める姿を見て、僕は背中に手を置いた。
「悔しがるのはいい。泣くのだっていい。でも、自分を見損なうな」
手のひらから、高い体温が伝わってくる。
シャツは少し汗ばんでいて、よく見れば土汚れがついていた。
どんな負け方をしたのかは知らないが、フレディは打ちひしがれている。
「君は、試合に出て初戦を上げた。僕は、君を誇りに思っている。それとも、エントリーすらしなかった、僕の言葉なんてどうでもいいか?」
フレディは顔を上げ、僕を見返した。揺れる瞳に焦点を合わせていると、ようやく口端を上げた。
「オレだって、お前のことを誇りに思っているよ。お前ほど努力している人はいないからな」
「なら、自分自身のことも誇りに思ってくれ」
僕も笑い返すと、フレディの笑顔が崩れた。
「……ありがとう、クリス」
身体が緑色に光ったのが見えたが、それはどうでもいい。
僕への好感度を上げるより、自分を大切にして欲しい。
フレディに、こんなところで折れてほしくない。
「セレスの試合は、午後からだっけ?」
「うん、2時半からだ」
僕の言葉を聞くと、フレディは立ち上がる。
「じゃあ、その前に昼飯でも食べておくかな」
「僕も一緒に食べるよ」
「ああ、セレスの試合について話して聞かせてくれ」
フレディは僕と肩を組み、食堂に向けて歩き出す。
今日はいつもと違い、学校ではなく寮で食事をすることになっている。
僕は、少し足を引きずるフレディを支えながら、セレスについて語った。
昼休憩を挟み、剣術大会の優勝者が決まったようだ。
グラウンドの方で花火が上がり、観戦していた人たちがぞろぞろと修練場に集まってくる。
先程まで8つに分かれていたフィールドは、今は仕切りが外されている。
準々決勝からは、一面すべてを使い、修練場とグラウンドに分かれて試合が行われるからだ。
セレスが先にベスト4に残り、次いで同じ枠のデュークも勝ち上がってきた。
フィールドでは、次にこの二人が対戦する。
グラウンドでは今頃、アインハルトとベアトリスの試合が行われていることだろう。
「準決勝を開始します。セレスティーヌ・アッシュベルト対デューク・アルヴェスタム」
名前を呼ばれて、セレスが返事をして片手を挙げる。
ぐるりと試合場を囲む客席から、歓声が上がった。
僕はセレスに言葉を掛けることはせず、軽く手を握った。指先が冷たくて、緊張が伝わってくる。僕の手を握り返して、セレスはフィールドへ降りていき、僕はその小さな背中を見送った。対するデュークも、セレスに続いてフィールドに向かった。その横顔には、少しも動揺した様子がない。この歓声を受けても、いつものデュークと変わらない表情だ。
まるで、摸擬戦に出るかのような自然な姿に、こちらの方が動揺した。
セレスが左に、デュークが右に立ち、向かい合う形で礼をする。
審判がその間で、白い旗を上げた。
「プロンティ」
客席が静まり返り、二人に注目する。
セレスは、右手に杖を持ち、両腕を軽く上げて構える。
デュークは、左肩に右手を当て、片足を引いた。
すると、二人を閉じ込めるかのように、四角いシールドが掛けられた。
観客席まで攻撃が届かないよう張られた防護壁は、試合を行う範囲を示す役割もある。だが、僕の眼からは、全面ガラス張りの檻に、二人が入れられたかのように見えた。
誰も助けに入れない空間。
そこで、戦いが繰り広げられる。
ぴたりと二人の動きが止まった瞬間、審判の旗が振り下ろされた。
「ヴィア!」
セレスの足下から、空に向かって風が吹き上がり、空気の渦が巻き起こる。地面から空気だけではなく土埃も共に巻き上げ、茶色い旋風となって上昇していく。その中には、白い竜のように走る、稲光が見られた。乾いた土が擦れ合い、雷が生じているのが見て取れる。
「ハーッ!!」
セレスは、腹の底から気迫のこもった声を発し、杖を握る右腕を回してデュークに向けた。竜巻となった土の渦が空気を震わせ、デュークに襲い掛かる。
バチバチと爆ぜる音が、シールドを通しても聞こえてきた。
セレスの攻撃に対し、氷の障壁を作って防戦すると思ったが、デュークは襲い掛かってきた空気ごと凍り付かせた。風は失速し、氷で固められた土が地面にごろごろと落下する。
だが、それで終わりではなかった。
びりっと空気が冷え、白い結晶が宙を舞う。すると、落下した土だけではなく、広範囲にわたって地面が凍り始めた。
セレスは、慌てて凍る地面の外に出ようと後退ったが、間に合わない。セレスの足元を中心にして、地表がアイスリンクのように凍り付いた。
「ええっ!?」
足場を失い、セレスはつるりと足を滑らせ、地面の上に尻もちをつく。
その瞬間、一体いつから存在していたのか、上から氷の矢が降り注いだ。
足元に気を取られていた、その隙を突いた反撃だ。
「そこまで!」
審判の声が響き、セレスを守るシールドが掛けられる。
その上に、氷の矢が突き刺さるかと思いきや、直前にさらさらと散った。
セレスに降り注ぐ結晶が陽光に煌めき、虹色に輝いている。
デュークは、地面に座ったまま呆然としているセレスに歩み寄り、手を差し伸べた。セレスはその手を取って立ち上がり、デュークを睨む。
「悔しい! 私の完敗よ!」
セレスの言葉にデュークは一瞬目を瞠ったが、それだけだ。
言葉を掛けずに元の位置に戻り、一礼してからフィールドを出た。
観客がわっと声を上げて拍手を送ったが、もうそこにデュークの姿はない。
恐らく、次の試合のための支度をしに行ったんだろう。
「お疲れ様、セレス」
先に試合を終えていたのか、ベアトリスが客席から現れた。
彼女の服はところどころ黒ずんでいて、アインハルトとの試合の激しさを物語っていた。
「ベアトリスさん、私……負けちゃいました」
セレスは顔を歪め、ぽろぽろと大粒の涙を溢れさせた。
ベアトリスは何も言わずに抱き締め、髪を撫でている。
セレスとデュークが対戦していた裏で行われて試合。
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