上 下
178 / 198

第178話 副団長マーベリア

しおりを挟む
「ふむ。こんなものか。だが親玉は逃げたか・・・まあいいか。さあ行くぞ・・・って・・・お、お前ら何をしている?」

ドルゲルが振り向くとバルバート騎士団副団長マーベリアを先頭に部下たち15人が綺麗に整列し跪いていた。

「暗黒神ドルゲル様。あなた様の御技に感服致しました。どうか我らをお導きください。」

「・・・あ・・あぁ・・ふ、ふむ。や、やっと分かったか・・・いいだろう!」

(な、なんだ・・・改めて言われるとなんかむず痒いな・・・さて・・・んん?・・・あっ・・これはまずいかも・・・)

ドルゲルは魔力を展開して周りの状況を確認していた。

「よ、よし!マーベリア!聞きたい事がある。」

「はっ!何なりと!」

「そ、その・・・ガーゼイドの街にはエビル・ヘルスパイダーを倒せる奴はいるのか?」

「えっ?・・・は、はい。ガーゼイドの街にも冒険者ギルドはありますが・・・危険度Aランクのエビル・ヘルスパイダーを倒すとなると・・・事前にそれなりの準備が必要となると思いますが・・・」

「そ、そうか・・・じゃあ何とか大丈夫だな・・・ははっ」

ドルゲルは頭を掻きながら作り笑いをするがマーベリアが質問の意図に気付く・・・

「ドルゲル様・・・ま、まさか・・エビル・ヘルスパイダーが・・ガーゼイドの街に・・?」

「ま、まぁ・・・そういう事だ。俺の攻撃を事前に察知して周りのヘルスパイダーを盾にしてかろうじて逃げやがったんだ。まあ
無傷ではないが・・今、奴は慌てて街の方角に逃げているんだ。だが街の奴らが倒せるなら問題ないよな?」

マーベリアの表情が目を見開き段々と青ざめて行くのが分かった・・・

「うえぇぇぇっ?!ド、ドルゲル様!!じゅ、準備って言うのは高ランク冒険者を何十人も掻き集めて作戦を立てて罠を張り待ち構える事を言うのです!!!いきなりエビル・ヘルスパイダーが街に現れたらた、大変な事になります!!!」

「・・・は、ははっ・・・やっぱり?」

ドルゲルが苦笑いをしながら首を傾げる。

「”・・・やっぱり?”じゃないわぁぁぁ!!!ガーゼイドの街は獣王国バルバートの商業の中心なのよ?!そ、それに・・それに・・・あの方が・・と、とにかく急がないと!!さあ!!さっさと行くわよ!ドルゲル様!!」

「お、おう・・・ってなんか扱いが雑になってないか?」

「そんな事どうでもいいから早く!!」

ドルゲルはマーベリアに腕を掴まれて速足で歩き出すのだった。

巌窟の中に入るとドルゲルの魔法で魔灯が破壊されて真っ暗であった。そして奥へ進むごとに足元も見えなくなっていた。そして暗闇の中でマーベリアの声が響く・・・

「ドルゲル様!灯り!灯りをつけて!!」

「お、おい!!暗黒神に灯りを求めるな!!俺は見えるぞ?」

「あんたが見えてても私達が見えないの!!神なんだから灯りぐらい点けれるでしょう!?」

(くっ・・こいつ・・突然機嫌が悪くなったぞ?!そう言えばあのラルフェラもしょっちゅう機嫌が悪かったな・・・だから女って生き物は嫌なんだ・・・)

「ほら!!早く!ぐずぐずしない暗黒神!!」

「ちっ・・こいつ・・嫁の貰い手はないな・・・」

(うん、うん・・・)

暗闇の中だが男達が頷くのが分かった・・・

「なんか言った?!さっさとしなさい!」

「へいへい・・・」

ドルゲルは暗闇で舌を出しながらパチンッと指を鳴らすとあっという間に巌窟の中が昼間の様に明るくなり整えられた巌窟の奥まで明るく照らされていた。

(はぁ・・・暗黒神が灯りを照らす事になるとはな・・・)

「おお・・・流石はドルゲル様!魔灯よりも遥かに明るいです!!」

男達が巌窟を見渡すとヘルスパイダーの死骸は無く全て一掃されていた。

「ほら!!驚いてる暇なんでないわよ!早く行くわよ!!時間が無いんだから!!」

マーベリアは相変わらず不機嫌なままでずんずんと先に進んで行く。その後をドルゲルと部下の男達がついて行く。

(おい。あいつはいつもあんな感じなのか?)

(・・・はい。突然機嫌が悪くなって当たり散らすんです。それに今回は特にガーゼイドの街に・・副団長がほの字の男がいるんですよ・・・)

さっきドルゲルに魔法の手解きを受けた男が声を更に小さくしてドルゲルの耳元で話す。

(はぁ?・・まぁ・・確かにさっきまでは少し可愛げがあったが・・・くくっ・・まさに獣人だけに猫を被ってたってやつか?)

(うくっ・・ぷぷっ・・ド、ドルゲル様・・上手い・・・流石・・冗談も神級ですな・・・)

(ぷぷっ・・そうだろう!そうだろう!俺の冗談が分かるとは・・お前中々見込みがあるな・・・)

(はい。恐れ入ります。私はラードルと申します。お見知り置きを。)

(ほほう。ラードルか!お前とは気が合いそうだな・・・覚えておくぞ・・クックッ・・・)

「そこぉぉぉぉ!!何笑ってるの!?真面目に歩きなさい!!さもないと口から手ぇ突っ込んで胃袋掻き回すわよ?!」

突然のマーベリアの金切り声にドルゲルは肩をすくめる。

「うへぇ・・・おぉ・・怖・・へいへい・・分かりましたよ・・・」

(それにしても俺の女上司も大概だったがお前らの上司はそれ以上だな・・・同情するぞ・・)

(そうなんですよ・・でも暗黒神様も大変なんですね・・・)

(あぁ、お互い女の上司を持つと大変だな・・・)

(はぁ・・・全くです・・・)

ドルゲルとラードルが意気投合し肩をすくめると部下の男達もため息を付く。するとまたもやマーベリアの不機嫌な金切り声が鼓膜を突き抜ける・・・

「ねえ!!!あれはどういう事?!通れないじゃない!!何とかしなさいよ!!」

(あー・・あの声は巌窟の中に響いて頭が痛いな・・・)

「へいへい・・今度はなんだ・・・?」

ドルゲルがマーベリアの指差す方を見ると地面に道に沿って巨大な楕円形の穴がぽっかりと空いていた。近付いて見ると深さは4~5mあり直径は長い所で10mはあった。

「あー・・・これは・・・エビル・ヘルスパイダーの・・部屋だな。この巌窟が狭くて自分で広げたんだろうな。」

「こ、これがエビル・ヘルスパイダーの部屋?!う、嘘・・そ、それじゃあ・・・約10m級の・・・エビル・ヘルスパイダー・・・?」

「まあ、そうなるな。・・・確かに・・ガーゼイドの街・・・やばいかもな・・・」

「うきゃゃゃぁぁぁ!!何を他人事のように言ってるのよ!!早く何とかしなさいよ!!神なんでしょ?!早く!今すぐ!!直ちに何とかしなさいよぉぉぉぉぉ!!!!」

目を見開き瞳孔まで開いたマーベリアがドルゲルの胸ぐらを両手で掴んでカックンカックと揺らす。

「わ、分かった・・・分かったからその手を離せ!!」

ドルゲルが胸ぐらを掴んだマーベリアの手を面倒臭く払うとマーベリアが我に返り少し怯む。

「全く・・・お前みたいな奴は戦場でパニックになって真っ先に死ぬぞ・・俺を信じろ!!」

「うぐっ・・・」

ドルゲルは何か言いたそうなマーベリアを無視して巨大な穴の淵まで行くと肩を落として手をかざす。

(全く、神使いの粗い奴だ・・・ん?・・なんだ・・・ふーん・・そうか。)

ドルゲルは穴の底を眺めると納得したように穴に向かって魔力を集中する。すると瞬く間に穴の底から岩や土が盛り上がって来る!そして盛り上がって来た岩や土が元通りの道に戻ると一緒に穴の底にいた約50体のヘルスパイダーが目の前に現れた・・・

がさっ!がさがさっ!!

「へっ?!な、なんで?!どうして?!」

「あぁ。穴の底に隠れていたんだ。さっき覗いた時にいたんだ。」

呆けた声を上げるマーベリアにドルゲルが頭を掻きながら苦笑いをする。

「う、嘘だろう!!まだこんなにいたのか!」

「こ、こんな狭い所でこの数のヘルスパイダーは・・・だ、駄目だ・・終わった・」

男達が力無く膝を付き戦意を喪失する中マーベリアは鼻息荒く前に出る!!

「ふん!!あんた達!!何を弱気になっているの?!暗黒神ドルゲル様は分かっていたのよ!!さあ!!ドルゲル様!!あんな虫共蹴散らしてやりなさい!!」

「おお!!そうだった!!」
「ドルゲル様!!お願いします!!」

マーベリアは強気で指揮官さながらの態度でヘルスパイダー達に指を指していた。しかしヘルスパイダー達はその場でこちらを見ながら動かずに固まっていた。

「おい!俺はお前の部下じゃないぞ?!全く・・・はぁ。それにあいつらは俺がいる限りもう襲ってこないぞ。」

「えぇっ?!ど、どうして・・・」

「さっき道を直すついでに奴等に俺の魔力を叩き込んだのさ。だから少し知恵のある下等生物は圧倒的強者には向かってこないんだよ!」

「そ、そうなの?・・・だ、大丈夫?!」

「おお!!!流石はドルゲル様!!」

「おい!急いでいるんだろう!?さっさと行くぞ!!」

「あ、え、えぇ・・・ド、ドルゲル様・・お先にどうぞ・・・」

マーベリア達は大丈夫と言われても体長3mもあるヘルスパイダーの群に向かって行くのは足がすくんで動けないのだった・・

「ふん!なんだ?怖いのか?それでも一国の騎士団か?・・・全く・・人間は面倒だな・・・」

ドルゲルは俯くマーベリア達をよそにずんずんとヘルスパイダーの群に向かって行くとヘルスパイダー達が不気味な動きで道の両脇に寄り道を開けた・・・

ガサガサガサガサガサガサガサッ・・・・

「・・・す、凄い・・・本当に・・ヘルスパイダーが道を開けた・・・」

マーベリア達は自分達より遥かに大きいヘルスパイダーが小さくなって震えている姿に呆気に取られていた。

「おい!!何してる?!早く来い!俺から離れると襲われるぞ!!」

「へっ?!あっ!!ま、待ってください!!ドルゲル様!!」

ドルゲルの声に我に返ったマーベリア達は急足で蠢くヘルスパイダーの花道を駆け抜けるのであった・・・



龍峰山の巌窟を抜けるとすぐに麓が見えた。巌窟の入り口から馬車が通れるようにスロープが伸びて両脇には階段が造られていた。

「副団長!!よくぞご無事で!!」

不意に声をかけられて振り向くとスロープを馬で駆け上がってくる者がいた。

「うん!キザール!!ご苦労様!待たせたわね!」

「い、いえ!とんでもありません!それより先程、洞穴から巨大なヘルスパイダーが飛び出して来たので心配しておりました!」

「えぇ!知っているわ!アレはガーゼイドの街に向かっているの!さあ!急ぐわよ!!」

「な、なんと!了解致しました!・・・と、所であの青年は誰ですか?」

キザールは先程から小脇に赤い箱を抱えて辺りを見回しているドルゲルに目をやる。

「あの方は・・・ま、まあ・・後でゆっくり話すわ!とにかく急ぐわよ!!」

「はっ!!」

マーベリアはいきなり暗黒神と言っても理解できないだろうと思い言葉を濁した。最初に自分達も理解するのに時間が掛かったのだ。それに今ここで説明している時間はないのだ。

マーベリア達はスロープを駆け下り用意された馬と馬車に駆け寄り乗り込んで行く。

「ここから急いでも約半日は掛かるわ・・・くっ・・・空でも飛べたら良いのに・・・」

マーベリアがふと心の声を漏らした・・・すると馬車に乗り込もうとしたドルゲルの足が止まる・・・

「あっ・・・」

「ドルゲル様・・ど、どうしたのですか?!」

ラードルが声を掛ける・・・

「ま、まあ・・俺も地上に来てすかっり忘れていたんだが・・・俺・・飛べるわ・・・」

「へっ?!い、今なんて・・・」

「よっ!!」

ドルゲルは皆が見ている中その場から魔力を纏って真っ直ぐ馬車の高さまで上がると皆がポカンとドルゲルを見上げていた。

「ちょ、ちょっとぉぉぉぉ!!あんた飛べるならもっと早く言いなさいよぉぉ!!」

「悪い悪い・・だから言っただろ?忘れてたって。」

(うーん。このまま俺一人で行動してもいいが・・・街の内情を知ってる奴が居た方が効率が良いよな・・・仕方ない・・もう少し付き合ってやるか・・・)

「ねえ!!!何やってるのよ!!早く行ってアレを止めて来て!!!」

ドルゲルを見上げながらマーベリアが不機嫌に叫ぶ。

(くっ・・こいつもだいぶ砕けて来たな・・・本当に猫を被ってたんだな・・・)

「へいへい・・・街が全滅してない事を祈るんだな・・・よっ!!」

「ちょっとぉぉ!!不謹慎な事言っ・・・」

ばびゅーーーん!!

ドルゲルはマーベリアの言葉を最後まで聞かずに風を巻き上げ弾丸のように飛んで行った。

(あれは本当に嫁の貰い手が無いな・・・)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

自重知らずの転生貴族は、現在知識チートでどんどん商品を開発していきます!!

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。 女神の話によれば、異世界に転生できるという。 ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。 父であるディルメス侯爵は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。 その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。 食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。 そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……

前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!

yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。 だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。  創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。  そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。

転生獣医師、テイマースキルが覚醒したので戦わずしてモンスターを仲間にして世界平和を目指します

burazu
ファンタジー
子供の頃より動物が好きで動物に好かれる性質を持つ獣医師西田浩司は過労がたたり命を落とし異世界で新たにボールト王国クッキ領主の嫡男ニック・テリナンとして性を受ける。 ボールト王国は近隣諸国との緊張状態、そしてモンスターの脅威にさらされるがニックはテイマースキルが覚醒しモンスターの凶暴性を打ち消し難を逃れる。 モンスターの凶暴性を打ち消せるスキルを活かしつつ近隣諸国との緊張を緩和する為にニックはモンスターと人間両方の仲間と共に奮闘する。 この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも連載しています。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした

御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。 異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。 女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。 ――しかし、彼は知らなかった。 転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――

おいでませ異世界!アラフォーのオッサンが異世界の主神の気まぐれで異世界へ。

ゴンべえ
ファンタジー
独身生活を謳歌していた井手口孝介は異世界の主神リュシーファの出来心で個人的に恥ずかしい死を遂げた。 全面的な非を認めて謝罪するリュシーファによって異世界転生したエルロンド(井手口孝介)は伯爵家の五男として生まれ変わる。 もちろん負い目を感じるリュシーファに様々な要求を通した上で。 貴族に転生した井手口孝介はエルロンドとして新たな人生を歩み、現代の知識を用いて異世界に様々な改革をもたらす!かもしれない。 思いつきで適当に書いてます。 不定期更新です。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

処理中です...