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第84話 決戦1
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メイシス達ぎ森を抜けると先程まで木々で遮られていた日差しが注ぎ皆が眩しさを感じて目の上に手をかざす。
耳に微かに地響きが聞こえ目を凝らすと遥か前方に砂煙が立ち昇っていた。
「来たわね・・・予定通りよ。この森は最終防衛線よ!!サルビナ!兵士達とここを死守して!!」
「了解よ!必ず止めてみせるわ!皆んなも気を付けてね!」
「えぇ!ここが決戦の場よ必ず止めるわ!」
「おう!数だけの雑魚共だろ?さっさと片付けてやるぜ!」
「そうね。早く終わらせてハーデス様に報告しないと。」
「うん。この世界の平和を取り戻すわ!」
「メイシス。梅雨払いは私達がするわ!あなたはイルバスに集中して!行くわよ!」
「えぇ!行きましょう!」
メイシスが皆の前に拳を突き出すと皆も同じように突き出す!
そして皆が覚悟を決めて頷くと魔物の群れへと走り出すのであった。
サルビナは皆を見送ると空を見上げる。
「出て来なさいよ!気付かないとでも思ったの?」
サルビナが虚空に声を響かせると上空に右腕を無くした黒い鎧の男が現れた。
「・・・ふん。バレていたか・・・まあいい。」
男は空中から落下し地上に降り立った。
「くっ・・・さっきはよくもやってくれたな?!お陰で面目丸潰れだ!・・・せめて貴様等だけでも全滅させないと帰れんからな・・・覚悟しろよ!」
男は降り立った衝撃が傷に触れたのか少し顔を歪ませる。
(あいつ・・魔族だよな・・さっき森で待ち伏せしてたやつか・・?)
(あぁ、残念な奴だな・・・せっかく拾った命を・・)
無理しちゃって・・・馬鹿な奴ね。
「ねえ、あんた。その怪我で戦うの?出直して来たら?」
「なんだと?!森から出ればお前等ごとき左手一本で十分だ!こんな風にな・・・ぐっ!!」
男は地面を蹴って飛び出そうとしたが足に激痛が走り動けなかった。
見れば右足の甲から尖った石が生えていた。
「ぐあっ!!!!いつの間に?!」
「あんたさぁ・・何か勘違いしてない?森から出ようが精霊達はあらゆる場所にいるのよ?・・・はぁ・・もうあんたの相手をしている暇は無いわ。」
サルビナがパチンと指を鳴らすと地面から巨大な岩の手が現れ男を鷲掴みにする!
グギギギギ・・・
「グガァァァァ!!は、離せぇぇぇ!!」
岩の手にどんどん力が入り男を握り締める!
そして男の身体から絶望的な音が響く!!
ビキッ・・バキッ・・ゴキッ・・ベキバキバキバキバキッ!!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
どんなにもがいてもビクともしない岩の手に男は絶望感が押し寄せて来る。
「な、なんだぁぁぁぁぁ!こ、この力はぁぁぁぁぁ!!こんなの聞いてないぞぉぉぉぉぉ!!」
「はぁ、良かったじゃない。身を持って知れて・・・じゃあ・・・さよなら!綺麗な花を咲かせてね!!」
サルビナは笑顔で手を振ると岩の手が男を森へと投げ飛すと男は森へ消えて行った・・・そして数秒後・・男の悲鳴が森にこだまする。
「ぎぇぇぇぇぇ!!!助けてぇぇぇぇぇーーーーー!!!や、やめろぉぉぉぉ!!!やめてくれぇぇぇぇぇ!!!!うぎゃゃゃゃゃ!!!!」
兵士達は男の悲鳴を聴きながら森で見た光景を思い出して心底震えるのであった・・・
(今頃あいつは・・・・ぶるっ・・・)
「なんか後ろにいたみたいね・・」
アリナスが走りながら振り返る。
「そう見たいね・・でもサルビナに任せておけば大丈夫よ!私達は目の前の敵に集中しましょう!」
メイシスは目の前に迫る魔物達を前方に捉えながら攻撃を開始するのだった。
ミハエルは我に返ってリナを見る。
「あ・・話がしたいんだったね。えっと・・声だけなら出来るけど・・いいかな?」
「うん!!!やったぁ!!いいよ!!いいよ!!お願い!!」
リナの顔がパッと明るくなりまるで子供のように軽く飛び跳ねて喜んでいる。
「じゃあリナさん僕の背中に触れてください。」
「えぇ!分かったわ!!こうかな?」
リナが膝を付いてミハエルの背中に身体ごと押し付けるとミハエルの背中に柔らかい感触が伝わって来る・・。
「お、おっふ・・・」
(こ、これは・・・中々の・・・い、いや駄目だ!集中だ・・・)
「う、うん。じゃあ行きますよ・・古代魔法〈マインドスピーチ〉!」
(・・・サーシャ・・聞こえる?)
「えっ?!誰?!・・・でもこの声は・・」
突然頭の中に響いた声に驚き辺りを見渡す。
(僕だよ!ミハエルだよ。今、魔法でサーシャの頭の中に話しかけてるんだよ。)
(あっ!やっぱりミハエル君だ!!そんな事も出来るのね!・・それじゃあ・・毎日・・ごにょごにょ・・・)
(え、えっとね今ね、サーシャに伝えたい事がある人が居るんだよ。だから代わるね!・・・さあ・・リナさん・・・どうぞ、、、、)
(えっ?誰?伝えたい事?)
(うん。・・えーあー・・うっ・・うんっ!聞こえますかぁ?)
サーシャは聞き慣れない女の声に何故か苛立ちを覚える。
(あんた誰?!ミハエル君?!その女は誰なの?!何故一緒にいるの?!)
(えっ?!・・あ、あの・・ち、違うのよ!私はあなたに伝えたい事があるから・・ミハエル君の力を借りているのよ・・・)
(何よ!何を伝えたいのよ?!)
サーシャは自分でもよく分からない感情を爆発させてリナを捲し立てる。
な、なんでサーシャは怒っているんだ・・?
ミハエルは背中に当たる柔らかい感触を感じながら思うのであった・・・
耳に微かに地響きが聞こえ目を凝らすと遥か前方に砂煙が立ち昇っていた。
「来たわね・・・予定通りよ。この森は最終防衛線よ!!サルビナ!兵士達とここを死守して!!」
「了解よ!必ず止めてみせるわ!皆んなも気を付けてね!」
「えぇ!ここが決戦の場よ必ず止めるわ!」
「おう!数だけの雑魚共だろ?さっさと片付けてやるぜ!」
「そうね。早く終わらせてハーデス様に報告しないと。」
「うん。この世界の平和を取り戻すわ!」
「メイシス。梅雨払いは私達がするわ!あなたはイルバスに集中して!行くわよ!」
「えぇ!行きましょう!」
メイシスが皆の前に拳を突き出すと皆も同じように突き出す!
そして皆が覚悟を決めて頷くと魔物の群れへと走り出すのであった。
サルビナは皆を見送ると空を見上げる。
「出て来なさいよ!気付かないとでも思ったの?」
サルビナが虚空に声を響かせると上空に右腕を無くした黒い鎧の男が現れた。
「・・・ふん。バレていたか・・・まあいい。」
男は空中から落下し地上に降り立った。
「くっ・・・さっきはよくもやってくれたな?!お陰で面目丸潰れだ!・・・せめて貴様等だけでも全滅させないと帰れんからな・・・覚悟しろよ!」
男は降り立った衝撃が傷に触れたのか少し顔を歪ませる。
(あいつ・・魔族だよな・・さっき森で待ち伏せしてたやつか・・?)
(あぁ、残念な奴だな・・・せっかく拾った命を・・)
無理しちゃって・・・馬鹿な奴ね。
「ねえ、あんた。その怪我で戦うの?出直して来たら?」
「なんだと?!森から出ればお前等ごとき左手一本で十分だ!こんな風にな・・・ぐっ!!」
男は地面を蹴って飛び出そうとしたが足に激痛が走り動けなかった。
見れば右足の甲から尖った石が生えていた。
「ぐあっ!!!!いつの間に?!」
「あんたさぁ・・何か勘違いしてない?森から出ようが精霊達はあらゆる場所にいるのよ?・・・はぁ・・もうあんたの相手をしている暇は無いわ。」
サルビナがパチンと指を鳴らすと地面から巨大な岩の手が現れ男を鷲掴みにする!
グギギギギ・・・
「グガァァァァ!!は、離せぇぇぇ!!」
岩の手にどんどん力が入り男を握り締める!
そして男の身体から絶望的な音が響く!!
ビキッ・・バキッ・・ゴキッ・・ベキバキバキバキバキッ!!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
どんなにもがいてもビクともしない岩の手に男は絶望感が押し寄せて来る。
「な、なんだぁぁぁぁぁ!こ、この力はぁぁぁぁぁ!!こんなの聞いてないぞぉぉぉぉぉ!!」
「はぁ、良かったじゃない。身を持って知れて・・・じゃあ・・・さよなら!綺麗な花を咲かせてね!!」
サルビナは笑顔で手を振ると岩の手が男を森へと投げ飛すと男は森へ消えて行った・・・そして数秒後・・男の悲鳴が森にこだまする。
「ぎぇぇぇぇぇ!!!助けてぇぇぇぇぇーーーーー!!!や、やめろぉぉぉぉ!!!やめてくれぇぇぇぇぇ!!!!うぎゃゃゃゃゃ!!!!」
兵士達は男の悲鳴を聴きながら森で見た光景を思い出して心底震えるのであった・・・
(今頃あいつは・・・・ぶるっ・・・)
「なんか後ろにいたみたいね・・」
アリナスが走りながら振り返る。
「そう見たいね・・でもサルビナに任せておけば大丈夫よ!私達は目の前の敵に集中しましょう!」
メイシスは目の前に迫る魔物達を前方に捉えながら攻撃を開始するのだった。
ミハエルは我に返ってリナを見る。
「あ・・話がしたいんだったね。えっと・・声だけなら出来るけど・・いいかな?」
「うん!!!やったぁ!!いいよ!!いいよ!!お願い!!」
リナの顔がパッと明るくなりまるで子供のように軽く飛び跳ねて喜んでいる。
「じゃあリナさん僕の背中に触れてください。」
「えぇ!分かったわ!!こうかな?」
リナが膝を付いてミハエルの背中に身体ごと押し付けるとミハエルの背中に柔らかい感触が伝わって来る・・。
「お、おっふ・・・」
(こ、これは・・・中々の・・・い、いや駄目だ!集中だ・・・)
「う、うん。じゃあ行きますよ・・古代魔法〈マインドスピーチ〉!」
(・・・サーシャ・・聞こえる?)
「えっ?!誰?!・・・でもこの声は・・」
突然頭の中に響いた声に驚き辺りを見渡す。
(僕だよ!ミハエルだよ。今、魔法でサーシャの頭の中に話しかけてるんだよ。)
(あっ!やっぱりミハエル君だ!!そんな事も出来るのね!・・それじゃあ・・毎日・・ごにょごにょ・・・)
(え、えっとね今ね、サーシャに伝えたい事がある人が居るんだよ。だから代わるね!・・・さあ・・リナさん・・・どうぞ、、、、)
(えっ?誰?伝えたい事?)
(うん。・・えーあー・・うっ・・うんっ!聞こえますかぁ?)
サーシャは聞き慣れない女の声に何故か苛立ちを覚える。
(あんた誰?!ミハエル君?!その女は誰なの?!何故一緒にいるの?!)
(えっ?!・・あ、あの・・ち、違うのよ!私はあなたに伝えたい事があるから・・ミハエル君の力を借りているのよ・・・)
(何よ!何を伝えたいのよ?!)
サーシャは自分でもよく分からない感情を爆発させてリナを捲し立てる。
な、なんでサーシャは怒っているんだ・・?
ミハエルは背中に当たる柔らかい感触を感じながら思うのであった・・・
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