72 / 198
第72話 新たな仲間
しおりを挟む
第72話 新たな仲間
王宮の出口は開け放たれミハエル達が外へ出ようとすると背後から駆け寄る足音が響く。
ミハエルが振り向くと私服姿のライナードとカリンが駆け寄ってくる。
「待ってください!!!」
「あ・・ライナード君とカリンちゃんだ・・・おーい!!」
サリアが手を振るが2人は目もくれず肩で息をしながら一目散にミハエルの前に跪いた。
「僕はライナードと言います。こっちは妹のカリンです。先程は助けて頂きありがとうございました!」
「もう駄目かと思いました。本当にありがとうございました。」
2人は深々と頭を下げる。
「うん。僕はミハエル。無事でよかったね!」
ミハエルはついカリンの胸元に目が行くと、目を逸らし少し寂しい顔をする。
・・・まあ・・人それぞれだからね・・・
するとライナードが顔を上げてミハエルを真っ直ぐ見る!
「あの!ミハエルさん!!僕達を弟子にしてください!!ミハエルさんの魔力に惚れました!!」
「お願いします!!私達は強くなって大切な誰かを守れるようになりたいの!!どうか!お願いします!」
兄妹がミハエルに縋るように頭を下げる。
ミハエルはビクッと邪な心を引っ込めて焦る。
「い、いや・・弟子と言われても・・僕はまだ7歳だし・・・学園に通っているし・・」
ミハエルがどうしようか決めかねていると後ろからアンリルとサリアのヒソヒソ話が聴こえてくる。
(もしかして・・・お胸なんですか?判断基準はお胸なんですか?!)
(・・普段なら即答するのに・・・男の子だし・・お胸が寂しいから?)
するとお胸にカリンが反応する。
「えっ?!ま、魔法にお胸が必要なんですか?!」
「えっ?!い、いや・・そんな事は・・・」
ミハエルが焦っているとカリンがニコッと笑い近くの柱の影に隠れる。
しばらくすると・・身長からは考えられない程のお胸で服を揺らしながらカリンが駆けてくる。
するとミハエルの前で後ろで手を組み恥ずかしそうに身体を捩り胸揺らす。
おっふ・・・
「・・普段は動きずらいから布を巻いて押さえているの・・・その・・あの・・合格ですか?」
「合格!!」
ミハエルは即答だった・・思わず心の声が漏れてしまったのだった・・
(ミハエル君!?いつからなの?いつからそんな子に?!ソフィアさんになんて報告すれば良いの?!)
(アンリルさん!!私は合格なんですよね?!私のお胸は合格なんですよね?!)
するとライナードが声を上げる!
「カリン!!ずるいぞ!!よーし!ミハエルさん!僕も胸には自信があるんです!日々、男として鍛えているこの筋肉達を見てやってください!!」
「い、いや・・それは・・」
ミハエルが言いかけるがライナードはお構いなしに上着とシャツを脱ぎ放つと細いながらもしっかりと筋肉が付いた称賛すべき肉体が目の前に現れる。
「「凄い・・・」」
アンリルとサリアはその肉体美に賞賛の声をあげる。
ライナードはその声に気分をよくしたか爽やかな笑顔でサイドチェストポーズを決めて胸の筋肉を何度もピクつかせる。
「ミハエルさん!どうですか!!僕のお胸は?!」
ミハエルはカリンを合格にした手前こう言うしかなかった・・・
「う、うん・・・ご、合格・・・」
ライナードは拳を握りしめて突き上げる!!
「やったぁぁぁ!!!鍛えていて良かったぁぁぁぁぁ!!!」
しかしミハエルは目尻をピクつかせながら思う・・・
(それは・・・いらない・・・)
ミハエル達が王宮を出ると大きな馬車が用意されていた。
「ミハエルくーーん!迎えに来たよーー!」
馬車の窓から大きく手を振るサーシャの姿があった。
サーシャのお胸が窓からはみ出して揺れているのを見て皆が思う・・・うん!合格!
そして将来この6人が世界を救う事になるとは誰も知る由もなかった。
【世界神の部屋】
「はっはっは・・ミハエルも男の子だな。しかし・・ミハエルの元には面白い人材が集まるのだな。」
「うむ。あの者達はまだ気付いてないだろうが我等と肩を並べる加護の持ち主ばかりだからな・・・これから面白くなるぞ・・・」
王宮の出口は開け放たれミハエル達が外へ出ようとすると背後から駆け寄る足音が響く。
ミハエルが振り向くと私服姿のライナードとカリンが駆け寄ってくる。
「待ってください!!!」
「あ・・ライナード君とカリンちゃんだ・・・おーい!!」
サリアが手を振るが2人は目もくれず肩で息をしながら一目散にミハエルの前に跪いた。
「僕はライナードと言います。こっちは妹のカリンです。先程は助けて頂きありがとうございました!」
「もう駄目かと思いました。本当にありがとうございました。」
2人は深々と頭を下げる。
「うん。僕はミハエル。無事でよかったね!」
ミハエルはついカリンの胸元に目が行くと、目を逸らし少し寂しい顔をする。
・・・まあ・・人それぞれだからね・・・
するとライナードが顔を上げてミハエルを真っ直ぐ見る!
「あの!ミハエルさん!!僕達を弟子にしてください!!ミハエルさんの魔力に惚れました!!」
「お願いします!!私達は強くなって大切な誰かを守れるようになりたいの!!どうか!お願いします!」
兄妹がミハエルに縋るように頭を下げる。
ミハエルはビクッと邪な心を引っ込めて焦る。
「い、いや・・弟子と言われても・・僕はまだ7歳だし・・・学園に通っているし・・」
ミハエルがどうしようか決めかねていると後ろからアンリルとサリアのヒソヒソ話が聴こえてくる。
(もしかして・・・お胸なんですか?判断基準はお胸なんですか?!)
(・・普段なら即答するのに・・・男の子だし・・お胸が寂しいから?)
するとお胸にカリンが反応する。
「えっ?!ま、魔法にお胸が必要なんですか?!」
「えっ?!い、いや・・そんな事は・・・」
ミハエルが焦っているとカリンがニコッと笑い近くの柱の影に隠れる。
しばらくすると・・身長からは考えられない程のお胸で服を揺らしながらカリンが駆けてくる。
するとミハエルの前で後ろで手を組み恥ずかしそうに身体を捩り胸揺らす。
おっふ・・・
「・・普段は動きずらいから布を巻いて押さえているの・・・その・・あの・・合格ですか?」
「合格!!」
ミハエルは即答だった・・思わず心の声が漏れてしまったのだった・・
(ミハエル君!?いつからなの?いつからそんな子に?!ソフィアさんになんて報告すれば良いの?!)
(アンリルさん!!私は合格なんですよね?!私のお胸は合格なんですよね?!)
するとライナードが声を上げる!
「カリン!!ずるいぞ!!よーし!ミハエルさん!僕も胸には自信があるんです!日々、男として鍛えているこの筋肉達を見てやってください!!」
「い、いや・・それは・・」
ミハエルが言いかけるがライナードはお構いなしに上着とシャツを脱ぎ放つと細いながらもしっかりと筋肉が付いた称賛すべき肉体が目の前に現れる。
「「凄い・・・」」
アンリルとサリアはその肉体美に賞賛の声をあげる。
ライナードはその声に気分をよくしたか爽やかな笑顔でサイドチェストポーズを決めて胸の筋肉を何度もピクつかせる。
「ミハエルさん!どうですか!!僕のお胸は?!」
ミハエルはカリンを合格にした手前こう言うしかなかった・・・
「う、うん・・・ご、合格・・・」
ライナードは拳を握りしめて突き上げる!!
「やったぁぁぁ!!!鍛えていて良かったぁぁぁぁぁ!!!」
しかしミハエルは目尻をピクつかせながら思う・・・
(それは・・・いらない・・・)
ミハエル達が王宮を出ると大きな馬車が用意されていた。
「ミハエルくーーん!迎えに来たよーー!」
馬車の窓から大きく手を振るサーシャの姿があった。
サーシャのお胸が窓からはみ出して揺れているのを見て皆が思う・・・うん!合格!
そして将来この6人が世界を救う事になるとは誰も知る由もなかった。
【世界神の部屋】
「はっはっは・・ミハエルも男の子だな。しかし・・ミハエルの元には面白い人材が集まるのだな。」
「うむ。あの者達はまだ気付いてないだろうが我等と肩を並べる加護の持ち主ばかりだからな・・・これから面白くなるぞ・・・」
35
お気に入りに追加
1,170
あなたにおすすめの小説
自重知らずの転生貴族は、現在知識チートでどんどん商品を開発していきます!!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。
女神の話によれば、異世界に転生できるという。
ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。
父であるディルメス侯爵は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。
その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。
食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。
そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
転生獣医師、テイマースキルが覚醒したので戦わずしてモンスターを仲間にして世界平和を目指します
burazu
ファンタジー
子供の頃より動物が好きで動物に好かれる性質を持つ獣医師西田浩司は過労がたたり命を落とし異世界で新たにボールト王国クッキ領主の嫡男ニック・テリナンとして性を受ける。
ボールト王国は近隣諸国との緊張状態、そしてモンスターの脅威にさらされるがニックはテイマースキルが覚醒しモンスターの凶暴性を打ち消し難を逃れる。
モンスターの凶暴性を打ち消せるスキルを活かしつつ近隣諸国との緊張を緩和する為にニックはモンスターと人間両方の仲間と共に奮闘する。
この作品は小説家になろう、エブリスタ、カクヨム、ノベルアッププラスでも連載しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
おいでませ異世界!アラフォーのオッサンが異世界の主神の気まぐれで異世界へ。
ゴンべえ
ファンタジー
独身生活を謳歌していた井手口孝介は異世界の主神リュシーファの出来心で個人的に恥ずかしい死を遂げた。
全面的な非を認めて謝罪するリュシーファによって異世界転生したエルロンド(井手口孝介)は伯爵家の五男として生まれ変わる。
もちろん負い目を感じるリュシーファに様々な要求を通した上で。
貴族に転生した井手口孝介はエルロンドとして新たな人生を歩み、現代の知識を用いて異世界に様々な改革をもたらす!かもしれない。
思いつきで適当に書いてます。
不定期更新です。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる