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第53話 お仕置き
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「お、おい・・・ヘル・ベアってあんなに弱かったか?子供に一撃でやられたぞ?!」
「そ、そんな訳ないでしょう?!レベル423とレベル426よ?!私が召喚出来るギリギリのレベルよ?!並の冒険者なら歯が立たない筈よ?!・・・一体どうなっているのよ?!」
2人が言い争っているともう1人が気付く・・
「ね、ねえ・・まずいわよ・・・気付かれたわ・・」
目線の先に子供が3人こちらに向かって歩いてくるのが見えた。
「な、何でこの距離でバレるのよ?!〈索敵〉でも無い限りバレる筈ないわ!!」
「そんなの知らないわよ!!現にこっちに向かって歩いて来てるじゃない!!どうするのよ?!逃げるか、迎撃するか決めてよ!!」
「おい!!言い争っている場合か?!・・って・・ガキ共は何処へ行った・・・」
振り向くと3人が忽然と消えたように見えた。
しかし次の瞬間3人の首筋に剣が当てられ赤い筋が伸びる。
「「「何者だ?」」」
「うっ!い、いつのまに・・・」
「動くな!力加減が難しいんだ!手元が狂ったら・・死ぬぞ?」
ヴェイグが苛々しながら女の首筋に剣を当てていた。
ミハエルは魔力を滲ませ後ろにか男の首に剣を回していた。
「お前等は子供達がいるのに一体何を考えているんだ?」
男は背中をびっしょりと汗で濡らし生唾を飲んだ。
「ま、待ってくれ・・・お、俺達は命令されただけなんだ!!」
「子供達がいる中にヘル・ベアを放てと命令されたのか?!誰だ?!そんな事を言った奴は?!言え!!」
ミハエルの腕に力が入り男の首から血が滴り落ちる!!
「ぐっ!!ま、待ってくれ!!へ、ヘル・ベアは・・俺達の・・ミスだ・・・か、勘弁してくれ!!
誰の命令かは言えないんだ!!!」
「ミスで済むかぁぁぁぁ!!!」
「セルフィア王の命令ね?セルログ?」
ミハエルが更に力を入れようとすると聞き慣れた声で手が止まる。
男は声の主を見て記憶を辿る。見た事のある顔・・忘れる事が出来ない顔・・・
「あ、あんたは・・・サリエル・リブランス・・・何故こんな所に・・・」
「こ、校長先生!?こいつらを知っているんですか?!」
「えぇ、詳しい事は後で話すわ。それよりミハエル君。お願いがあるの・・・その3人を私に譲って欲しいのよ。」
「えっ?!」
ミハエルは目を疑った。サリエル校長の身体から黒い魔力が立ち昇り大蛇を形取っていた・・・。
そして冷たく沈んだ声で語りかける。
「私の大切な生徒達を危険に晒した馬鹿共のお仕置きを私に譲って欲しいの・・・いいかしら?」
サリエル校長は口元だけ笑い目を見開き黒目を更に黒くしてミハエルを見る。
ミハエルはサリエル校長の迫力に何も言えずにコクコクと頷き剣を収めるとそっとその場を離れる。
「ヴェイグ君!アスラン君!こ、ここは校長先生に任せよう。
離れないと巻き添えを喰うよ!!」
「あぁヤバそうだな・・・」
「そうだね・・・ヤバイね・・」
ミハエル達はサリエル校長のオーラに寒気を感じて離れる!!
「ま、待ってくれ・・お願いだ・・」
「サリエルさん・・お願い・・聞いて・・」
「ほ、本気じゃ・・な、無かったよ・・だ、だから・・」
「うるさい・・・私の・・大切な生徒達を・・・もし、あの子達が居なかったら・・・絶対に許さないわ・・」
「ま、まずい!!アレが来る!!にげ・・」
「ダークバインド!!」
男が逃げだそうと背を向けるが既に3人は身動きが出来ないでいた。
「逃がさないわよ・・・さあ!お仕置きよ!
喰らいなさい!!〈ダーク・サンダーボルト〉!!!!」
サリエル校長が両手を掲げると上空の黒い雲から黒い稲妻が3人目掛けて電光石火で突き刺さる!!
「ぶぎゃがゃぎゃぎゃがゃがゃきゃ!!!」
「あぶぶばぶぶばぶばばばぶべぇぇ!!!」
「ぶべべべべべべべべべべべぶばぁ!!!」
3人は下半身から全てを垂れ流して痙攣し続けるのであった。
「・・うあ・・・少しだけ同情したよ。」
「あぁ・・あれはヤバイな・・・」
「そうだね。校長先生の言う事はちゃんと聞こう・・・」
ミハエル達が校長先生を怒らせてはいけないと思った瞬間であった・・・。
「そ、そんな訳ないでしょう?!レベル423とレベル426よ?!私が召喚出来るギリギリのレベルよ?!並の冒険者なら歯が立たない筈よ?!・・・一体どうなっているのよ?!」
2人が言い争っているともう1人が気付く・・
「ね、ねえ・・まずいわよ・・・気付かれたわ・・」
目線の先に子供が3人こちらに向かって歩いてくるのが見えた。
「な、何でこの距離でバレるのよ?!〈索敵〉でも無い限りバレる筈ないわ!!」
「そんなの知らないわよ!!現にこっちに向かって歩いて来てるじゃない!!どうするのよ?!逃げるか、迎撃するか決めてよ!!」
「おい!!言い争っている場合か?!・・って・・ガキ共は何処へ行った・・・」
振り向くと3人が忽然と消えたように見えた。
しかし次の瞬間3人の首筋に剣が当てられ赤い筋が伸びる。
「「「何者だ?」」」
「うっ!い、いつのまに・・・」
「動くな!力加減が難しいんだ!手元が狂ったら・・死ぬぞ?」
ヴェイグが苛々しながら女の首筋に剣を当てていた。
ミハエルは魔力を滲ませ後ろにか男の首に剣を回していた。
「お前等は子供達がいるのに一体何を考えているんだ?」
男は背中をびっしょりと汗で濡らし生唾を飲んだ。
「ま、待ってくれ・・・お、俺達は命令されただけなんだ!!」
「子供達がいる中にヘル・ベアを放てと命令されたのか?!誰だ?!そんな事を言った奴は?!言え!!」
ミハエルの腕に力が入り男の首から血が滴り落ちる!!
「ぐっ!!ま、待ってくれ!!へ、ヘル・ベアは・・俺達の・・ミスだ・・・か、勘弁してくれ!!
誰の命令かは言えないんだ!!!」
「ミスで済むかぁぁぁぁ!!!」
「セルフィア王の命令ね?セルログ?」
ミハエルが更に力を入れようとすると聞き慣れた声で手が止まる。
男は声の主を見て記憶を辿る。見た事のある顔・・忘れる事が出来ない顔・・・
「あ、あんたは・・・サリエル・リブランス・・・何故こんな所に・・・」
「こ、校長先生!?こいつらを知っているんですか?!」
「えぇ、詳しい事は後で話すわ。それよりミハエル君。お願いがあるの・・・その3人を私に譲って欲しいのよ。」
「えっ?!」
ミハエルは目を疑った。サリエル校長の身体から黒い魔力が立ち昇り大蛇を形取っていた・・・。
そして冷たく沈んだ声で語りかける。
「私の大切な生徒達を危険に晒した馬鹿共のお仕置きを私に譲って欲しいの・・・いいかしら?」
サリエル校長は口元だけ笑い目を見開き黒目を更に黒くしてミハエルを見る。
ミハエルはサリエル校長の迫力に何も言えずにコクコクと頷き剣を収めるとそっとその場を離れる。
「ヴェイグ君!アスラン君!こ、ここは校長先生に任せよう。
離れないと巻き添えを喰うよ!!」
「あぁヤバそうだな・・・」
「そうだね・・・ヤバイね・・」
ミハエル達はサリエル校長のオーラに寒気を感じて離れる!!
「ま、待ってくれ・・お願いだ・・」
「サリエルさん・・お願い・・聞いて・・」
「ほ、本気じゃ・・な、無かったよ・・だ、だから・・」
「うるさい・・・私の・・大切な生徒達を・・・もし、あの子達が居なかったら・・・絶対に許さないわ・・」
「ま、まずい!!アレが来る!!にげ・・」
「ダークバインド!!」
男が逃げだそうと背を向けるが既に3人は身動きが出来ないでいた。
「逃がさないわよ・・・さあ!お仕置きよ!
喰らいなさい!!〈ダーク・サンダーボルト〉!!!!」
サリエル校長が両手を掲げると上空の黒い雲から黒い稲妻が3人目掛けて電光石火で突き刺さる!!
「ぶぎゃがゃぎゃぎゃがゃがゃきゃ!!!」
「あぶぶばぶぶばぶばばばぶべぇぇ!!!」
「ぶべべべべべべべべべべべぶばぁ!!!」
3人は下半身から全てを垂れ流して痙攣し続けるのであった。
「・・うあ・・・少しだけ同情したよ。」
「あぁ・・あれはヤバイな・・・」
「そうだね。校長先生の言う事はちゃんと聞こう・・・」
ミハエル達が校長先生を怒らせてはいけないと思った瞬間であった・・・。
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