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第39話 南の森
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1班のAクラスの子供達は間近でミハエルの圧力を肌で感じて萎縮していた。
(や、やっぱり迫力が違うよ・・・)
(そ、そうだね・・・見て・・鳥肌が・・)
(あぁ、俺も膝の震えが止まらないよ・・)
あっ・・・いけない。僕の緊張感が伝わっちゃったかな・・・ここは何か話さないと・・
ミハエルは何気なく声を掛ける。
「ねえ、君達。」
「「「は、はいぃぃぃぃぃ!!!!!」」」
Aクラスの5人が反射的に立ち上がり直立不動になる。
はは・・・緊張感し過ぎだよ・・・
「そんなに緊張しなくてもいいよ。同じ歳なんだから。座って!座って!
僕はミハエル。同じ歳なんだから気を使わなくていいよ。」
ミハエルと聞いて子供達の雰囲気が変わる!
「えっ?!あの賢者アンリルの子供の?!」
子供達が目を輝かせてミハエルを見ていた。
よし!!ここははっきりしておこう。
「君達!僕はアンリルの子供じゃないんだ。
冒険者達の勘違いなんだ。賢者アンリルは僕の護衛と相談役なんだ。間違えないように!」
「えーー!!そうだったのぉぉぉぉ!!」
子供達の声が揃った。
「ま、まあ!取り敢えず自己紹介をしよう!!みんなの名前を教えてくれないかな?」
「はい!私はメイ!〈薬師〉です!」
「私はアイル!〈付与士〉です!」
「僕はルイです。〈鍛治士〉です!」
「僕はザールです。〈狩人〉です!」
「私はマイルです。〈治癒士〉です!」
へー!!こんな称号もあるんだね!誰かの役に立てる称号ばかりだ!
ミハエルは初めて見る称号にテンションが上がる!!
「皆んな凄い称号だね!!僕は戦闘職ばかり見てきたから新鮮だよ!!よろしくね!」
するとメイがもじもじしながら何か聞きたそうにしていた。
「ん?メイちゃんだったね?どうしたの?」
「あの・・・ミハエル君はどんな女の子が好みなのかなぁ・・って・・・」
メイは上目使いでミハエルを覗き込んだ。
うあ・・・1番苦手な質問が来たぁぁぁ!!!
よ、よし!ここは落ち着いて・・・アンリルさんの言う通りに・・・
「そ、そうだな・・・まだ僕は分からないな・・だから好きになったらその子が好みかな・・・」
どうだ?!これで誰も傷つかないってアンリルさんが言ってたぞ!?
するとメイだけでなくアイルとマイルの雰囲気も変わる・・・
「そ、そうなんですか?!・・・うふふふふ・・」
かっこいいし、優しそうだし、それに・・Sクラスだし・・・魅力的よね・・・
3人の女の子の目が獲物を狙うハンターに見えたミハエルであった・・・
なんだか最近、悪意とは違う寒気を感じるね・・・
ミハエルは女の子達に囲まれながら楽しく?目的地に向かうのだった。
「おっ!馬車が止まったよ!着いたのかな?」
するとラミエル先生の優しい声が森にこだまする。
「はーい!皆んな着きましたよ!馬車から降りてくださいー!!」
馬車から各班が降りてくるがアスランの班とヴェイグ達の班の子供達はぐったりした様子で馬車を降りてきた。
(騎士道とか私には関係ないし・・・)
(そうそう・・何で馬車で正座なんだよ・・)
(こっちはずっと自慢話よ・・・うざくって・・)
(反応が薄いと怒るのよ?!めんどくさいわ!)
あー・・かわいそうに・・・また帰りも地獄だね・・・
「さあ!課外授業を始めますよ!!各班並んでください!!」
「はーい!!!」
ラミエル先生が号令を掛けると子供達が集まってくるのだった。
だが、この課外授業の様子を眺める者達がいた。
「あらあら・・・せっかく準備してたのにあっちから来てくれたのね・・・手間が省けて助かったわ・・・」
「ふん!本当にガキばかりだな。ベルモス様も用心深いお方だ。まあ、お前達だけで大丈夫だろう?俺は帰るぜ!」
「まあそう言うな。不安の種は早めに摘んでおいた方が後の憂いが無くなるんだ。
だがバルザの意見も一理ある。あんなガキ共ならルベーラ1人で大丈夫だろう。私は忙しいんだ。」
黒いフードを被った男2人が影の中に消える。
「ちょっと!!!・・・もう!!勝手なんだから!!ふん!!私もさっさと片付けて帰るわ!!」
(や、やっぱり迫力が違うよ・・・)
(そ、そうだね・・・見て・・鳥肌が・・)
(あぁ、俺も膝の震えが止まらないよ・・)
あっ・・・いけない。僕の緊張感が伝わっちゃったかな・・・ここは何か話さないと・・
ミハエルは何気なく声を掛ける。
「ねえ、君達。」
「「「は、はいぃぃぃぃぃ!!!!!」」」
Aクラスの5人が反射的に立ち上がり直立不動になる。
はは・・・緊張感し過ぎだよ・・・
「そんなに緊張しなくてもいいよ。同じ歳なんだから。座って!座って!
僕はミハエル。同じ歳なんだから気を使わなくていいよ。」
ミハエルと聞いて子供達の雰囲気が変わる!
「えっ?!あの賢者アンリルの子供の?!」
子供達が目を輝かせてミハエルを見ていた。
よし!!ここははっきりしておこう。
「君達!僕はアンリルの子供じゃないんだ。
冒険者達の勘違いなんだ。賢者アンリルは僕の護衛と相談役なんだ。間違えないように!」
「えーー!!そうだったのぉぉぉぉ!!」
子供達の声が揃った。
「ま、まあ!取り敢えず自己紹介をしよう!!みんなの名前を教えてくれないかな?」
「はい!私はメイ!〈薬師〉です!」
「私はアイル!〈付与士〉です!」
「僕はルイです。〈鍛治士〉です!」
「僕はザールです。〈狩人〉です!」
「私はマイルです。〈治癒士〉です!」
へー!!こんな称号もあるんだね!誰かの役に立てる称号ばかりだ!
ミハエルは初めて見る称号にテンションが上がる!!
「皆んな凄い称号だね!!僕は戦闘職ばかり見てきたから新鮮だよ!!よろしくね!」
するとメイがもじもじしながら何か聞きたそうにしていた。
「ん?メイちゃんだったね?どうしたの?」
「あの・・・ミハエル君はどんな女の子が好みなのかなぁ・・って・・・」
メイは上目使いでミハエルを覗き込んだ。
うあ・・・1番苦手な質問が来たぁぁぁ!!!
よ、よし!ここは落ち着いて・・・アンリルさんの言う通りに・・・
「そ、そうだな・・・まだ僕は分からないな・・だから好きになったらその子が好みかな・・・」
どうだ?!これで誰も傷つかないってアンリルさんが言ってたぞ!?
するとメイだけでなくアイルとマイルの雰囲気も変わる・・・
「そ、そうなんですか?!・・・うふふふふ・・」
かっこいいし、優しそうだし、それに・・Sクラスだし・・・魅力的よね・・・
3人の女の子の目が獲物を狙うハンターに見えたミハエルであった・・・
なんだか最近、悪意とは違う寒気を感じるね・・・
ミハエルは女の子達に囲まれながら楽しく?目的地に向かうのだった。
「おっ!馬車が止まったよ!着いたのかな?」
するとラミエル先生の優しい声が森にこだまする。
「はーい!皆んな着きましたよ!馬車から降りてくださいー!!」
馬車から各班が降りてくるがアスランの班とヴェイグ達の班の子供達はぐったりした様子で馬車を降りてきた。
(騎士道とか私には関係ないし・・・)
(そうそう・・何で馬車で正座なんだよ・・)
(こっちはずっと自慢話よ・・・うざくって・・)
(反応が薄いと怒るのよ?!めんどくさいわ!)
あー・・かわいそうに・・・また帰りも地獄だね・・・
「さあ!課外授業を始めますよ!!各班並んでください!!」
「はーい!!!」
ラミエル先生が号令を掛けると子供達が集まってくるのだった。
だが、この課外授業の様子を眺める者達がいた。
「あらあら・・・せっかく準備してたのにあっちから来てくれたのね・・・手間が省けて助かったわ・・・」
「ふん!本当にガキばかりだな。ベルモス様も用心深いお方だ。まあ、お前達だけで大丈夫だろう?俺は帰るぜ!」
「まあそう言うな。不安の種は早めに摘んでおいた方が後の憂いが無くなるんだ。
だがバルザの意見も一理ある。あんなガキ共ならルベーラ1人で大丈夫だろう。私は忙しいんだ。」
黒いフードを被った男2人が影の中に消える。
「ちょっと!!!・・・もう!!勝手なんだから!!ふん!!私もさっさと片付けて帰るわ!!」
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