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第2話 誕生そして悲劇
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『おんぎゃぁぁぁぁぁ!おんぎゃぁぁぁ!』
部屋中に誕生の産声が響き渡る。
それを待っていた男が勢いよく部屋に入って来る。
『旦那様、おめでとうございます。玉のような男の子でございます。』
『おおお!!!でかしたぞソフィア!!
賢そうな顔をしているぞ!!
魔力も高そうだ!一年後の鑑定の儀が楽しみだぞ!!』
ソフィアは能力など関係無く我が子の誕生を心から喜び微笑みながら我が子を眺めるのであった。
ミハエル・ハイデルン
Lv 1
称号 -
攻撃力 2
防御力 1
素早さ 3
魔力 1
魔法力 2
加護 神の枷
スキル -
『な、なんだと?!称号が無い?!魔力がたった1?!そんな人間が居るのか?!』
『はい・・・私も初めての事で混乱しているのですが確かに称号も魔力もありません。その他の能力も平均以下です。残念ですが・・事実です。』
鑑定士が目を逸らしながら答える。
ミランドは苦虫を噛み潰したような顔をしてその場を立ち去る。
その後をミハエルを抱きしめながらソフィアが後をついて行った。
教会を出るとミランドは鬼の形相になりソフィアからミハエルを取り上げる!!
『この出来損ないめぇぇぇぇぇ!!!!この俺に恥をかかせやがって!!!!こうしてやるわ!!!!!』
ミランドは幼いミハエル高く持ち上げてを地面に叩きつける!!
ズバンッ!!!
『ミハエル!!!!あなた!!!!我が子に何をなさるのですか?!』
ソフィアは怒りを露にしてミハエルの元に駆け寄り抱き上げ抱きしめるとミハエルは両手をソフィアに伸ばして笑っていた。
『きゃっきゃっ!きゃっきゃっ!!!』
ソフィアは一瞬何故?と思ったが夫の我が子への仕打ちが許せないと言う感情が先に立ち夫をキッと睨みつける!
『あなたは我が子が可愛く無いのですか?!称号や能力しか目に無いのですか?!
あなたは親としても人間としても最低です!!!』
ソフィアはミランドと結婚して初めて夫に反抗したのだった。
『ぐぬぬぬ!!!貴様ぁぁぁぁ!!!夫に対してその口の利き方はなんだ!!!
我がハイデルン侯爵家は高い魔力と魔法力で国に貢献しているからこそこの地位があるんだぞ?!そんな事も忘れたのか?!
魔力も称号も無い出来損ないなどハイデルン侯爵家の子供では無いわ!!!
そんなにその出来損ないがいいなら出て行け!!!!2度とハイデルンの名を語るな!!これは手切金だぁぁぁ!!!!!』
ミランドは懐から金貨の入った袋を取り出しソフィアに投げつけるとそのまま馬車に乗り込み去って行った。
残されたソフィアはミハエルをしっかりと抱きしめて2人で生きて行く決意を固める。
(私がこの子を守るわ!何があっても離さない!こんな所には1秒も居たくないわ!
ミハエル・・2人でもっと静かな所で暮らしましょう。)
ソフィアはミハエルに微笑みながら立ち上がり歩き出すのであった。
〈?????〉
私がステータスを隠したのが裏目に出たか・・・まさか我が子を捨てるとは・・・
いつの世も愚かな人間がいるのだな・・またあの悲劇が起こらなければいいがな・・・
部屋中に誕生の産声が響き渡る。
それを待っていた男が勢いよく部屋に入って来る。
『旦那様、おめでとうございます。玉のような男の子でございます。』
『おおお!!!でかしたぞソフィア!!
賢そうな顔をしているぞ!!
魔力も高そうだ!一年後の鑑定の儀が楽しみだぞ!!』
ソフィアは能力など関係無く我が子の誕生を心から喜び微笑みながら我が子を眺めるのであった。
ミハエル・ハイデルン
Lv 1
称号 -
攻撃力 2
防御力 1
素早さ 3
魔力 1
魔法力 2
加護 神の枷
スキル -
『な、なんだと?!称号が無い?!魔力がたった1?!そんな人間が居るのか?!』
『はい・・・私も初めての事で混乱しているのですが確かに称号も魔力もありません。その他の能力も平均以下です。残念ですが・・事実です。』
鑑定士が目を逸らしながら答える。
ミランドは苦虫を噛み潰したような顔をしてその場を立ち去る。
その後をミハエルを抱きしめながらソフィアが後をついて行った。
教会を出るとミランドは鬼の形相になりソフィアからミハエルを取り上げる!!
『この出来損ないめぇぇぇぇぇ!!!!この俺に恥をかかせやがって!!!!こうしてやるわ!!!!!』
ミランドは幼いミハエル高く持ち上げてを地面に叩きつける!!
ズバンッ!!!
『ミハエル!!!!あなた!!!!我が子に何をなさるのですか?!』
ソフィアは怒りを露にしてミハエルの元に駆け寄り抱き上げ抱きしめるとミハエルは両手をソフィアに伸ばして笑っていた。
『きゃっきゃっ!きゃっきゃっ!!!』
ソフィアは一瞬何故?と思ったが夫の我が子への仕打ちが許せないと言う感情が先に立ち夫をキッと睨みつける!
『あなたは我が子が可愛く無いのですか?!称号や能力しか目に無いのですか?!
あなたは親としても人間としても最低です!!!』
ソフィアはミランドと結婚して初めて夫に反抗したのだった。
『ぐぬぬぬ!!!貴様ぁぁぁぁ!!!夫に対してその口の利き方はなんだ!!!
我がハイデルン侯爵家は高い魔力と魔法力で国に貢献しているからこそこの地位があるんだぞ?!そんな事も忘れたのか?!
魔力も称号も無い出来損ないなどハイデルン侯爵家の子供では無いわ!!!
そんなにその出来損ないがいいなら出て行け!!!!2度とハイデルンの名を語るな!!これは手切金だぁぁぁ!!!!!』
ミランドは懐から金貨の入った袋を取り出しソフィアに投げつけるとそのまま馬車に乗り込み去って行った。
残されたソフィアはミハエルをしっかりと抱きしめて2人で生きて行く決意を固める。
(私がこの子を守るわ!何があっても離さない!こんな所には1秒も居たくないわ!
ミハエル・・2人でもっと静かな所で暮らしましょう。)
ソフィアはミハエルに微笑みながら立ち上がり歩き出すのであった。
〈?????〉
私がステータスを隠したのが裏目に出たか・・・まさか我が子を捨てるとは・・・
いつの世も愚かな人間がいるのだな・・またあの悲劇が起こらなければいいがな・・・
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